僕らのまなざし ~障害とともに~ 05 有賀絵理×整備する 実は身近にあるバリア いつも使う道や建物にあ る 段 差、隙間。普段は気になら な く ても、もしけがをして松葉 づ え を使うことになったら、そ れ が 合っていると言えます。 らしにくさ、生きづらさと向き のある人は、常にそのよう な 暮 中に生じる意識のバリア― 障 害 度的なバリア、人との関わ り の 有賀絵理さんは、以前と比較し 今回のワークショップに参加 した県地方自治研究センターの 改善について検討しました。 ざまな角度からバリアを調査し、 は設置されているかなど、さま 備されているか、エレベーター 幅は十分か、点字ブロックは整 ない。同じ一人の人間だから」 。 社会には、障害者も非障害者も か ―。 「本当のバリアフリーの 〝手を借りたくて困っている人〟 だか ら〟ととらえるのではなく、 ま す か 」と 逆 に 質 問。〝 障 害 者 のない人だったら、どう対応し て有賀さんは 「その相手が障害 のが不安」「どのように声をかけ ど で「 声 を か け て も、 断 ら れ る と。それが心のバリアフリーへ の人として寄添い、支えあうこ 障害者も非障害者も、それぞ れが心の壁を取り払って、一人 有賀絵理 生活環境整備の促進 12 2017. 1. 15 広報みと 隔月で、水戸市障害者安心プランの基本方針をポイントにした連載を掲載していきます。 大きな障壁(バリア)となるかも しれません。日常生活の中 で の 物理的なバリアのほか、社 会 参 またこれらは、障害のあ る 人 だけではなく、高齢者や病 気 の て段差などが減り、歩きやすく 加を困難にしている社会的 ・ 制 人など、すべての人にとっ て バ なった と し な が ら も、 「誰かの ま た、 災 害 時 な ど に、 「自分 は こ こ に い る 」と 声 を あ げ て 気 に対して、あなたはどうします リアとなる可能性がありま す 。 手を借りたいときに、声をかけ 付いてもらう、助けてもらうに 実際に歩いて点検 づらい雰囲気がまだまだある」 り も 重 要。 「 障 害 者 も、 声 を か けてもらいやすい関係を築くな ど、お互いが変わっていくこと た ら 良 い か 分 か ら な い 」と い う の第一歩。 が必要」 と有賀さんは言います。 質問が多く出ます。それに対し さん。有賀さんが行う講演会な 「 最 も 大 切 で、 最 も 難 し い の が、 心 の バ リ ア フ リ ー」と 有 賀 心の壁を取り払って は、平常時からの周囲との関わ 市役所近くの横断歩道 県地方自治研究センター研究員、 茨城大学非常勤講師。また、DET (障害平等研修)ファシリテーター、 メンタルケア心理士でもあり、自 治体委員などの社会貢献活動も多 数。県内、国内にとどまらず、海 外でも、自らの体験や経験を踏ま えた講演などを実施。 障害者が地域で安全・快適に暮らしていくには、住宅の確保や外 出しやすい生活環境を整備することが必要です。市では、障害のあ る人も、ない人も、すべての人が住みやすい環境を創出するため、 建築物、公共交通機関、道路など、生活の中のバリアフリーを進め ていきます。 また、犯罪に巻込まれない環境づくりや、災害時の支援体制の充 実に努めます。 問合せ/障害福祉課 (☎232-9173) 水戸駅南口からの階段下 と話します。 名が参加して、道 路 の 昨年、市ではバリアフリーま ちあるき点検ワークショッ プ を 実施。 34 障害者が笑顔で安心して暮らせるまち・水戸
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