日耳鼻医会 - 日本耳鼻咽喉科医会

日耳鼻医会
FAXニュース
平成29年1月10日発行
第246号
謹んで新年のお慶びを申し上げます
旧年中のご厚誼に心よりお礼申し上げます
本年も昨年同様のご支援ご協力を
宜しくお願い申し上げます
平成28年 元旦
(特)日本耳鼻咽喉科医会
-年頭のご挨拶-
日耳鼻医会理事長 伊東祐久
新年明けましておめでとうございます。会員の皆様には
お健やかに新年を迎えられたこととお慶び申しあげます。
また旧年中に賜りました当会へのご厚誼に対しまして心
より感謝申し上げます。
たびたびFAXニュースで報告させて頂いておりますが、
昨年夏より全国組織としての耳鼻咽喉科医会の設立に向
けて大きな動きがあり、前身の日本耳鼻咽喉科医会連合
会(医連)の設立から50周年を迎える今年は、同時に歴
史的な年になると思っております。
日本の耳鼻咽喉科医の半数以上を占める開業医およ
び病院勤務医の方々が、日ごと耳鼻咽喉科の学校健診、
救急医療を初めとする地域医療に熱心に取り組んでおら
れます。地域医療を支えているのは先生方であるというこ
とは疑う余地はありません。
2025年にはご存じのように75才以上の後期高齢者
の全人口に対する割合が18%を超えるとされます。この
超高齢化社会を迎え、国の社会保障政策もこれまでの医
療中心から、介護が中心になり私たち耳鼻咽喉科医にも
在宅医療・介護への取り組みが一層求められてきます。
学会もこのような社会の変化に対して、より一層の地域
医療の充実が求められるとの判断もあり、全国組織として
の耳鼻咽喉科医会設立が是非とも必要との決断がなさ
れ、今回の動きに繋がったと理解しております。
ご存じのように前身である医連は学会が主導のもと創
設され、当初は学会理事長が顧問に就任されており良好
な関係でありましたが、昭和61年保険点数の問題で顧問
が辞任されて以来、不幸な関係になってしまい、それから
30年あまり経ちました。この学会との関係の経緯を知っ
ている会員も少なくなり、また医会の存在も知らない若い
耳鼻科医もいると伺っています。今日の社会情勢を考え
ると、地域医療を充実させる為には、学会と医会が共に
手を携えて、お互いに補完して取り組んで行かねばなら
ない時代が来ているのは間違いありません。私どもも学
会と連携して名実ともに全国組織の医会が出来るように
努力したいと思います。
今年の5月には全国耳鼻咽喉科連絡協議会(仮称)が
発足する予定になっています。日耳鼻医会もその中に加
わって、50年にわたっての活動に誇りを持ち、会員の為
に行ってきた事業が引き継がれるように努力したいと思い
ます。
今年は酉年、物事が頂点まで極まった状態が酉年だそ
うで、良い結果や成果が得られる年だとされています。全
国組織としての耳鼻咽喉科医会設立という大願成就の為
に改めて皆様のご支援ご協力を心からお願いして年頭の
ご挨拶と致します。本年も宜しくお願い申し上げます。
■花粉シーズン 2月上旬に九州北部や
中国・四国・東海からスタート!
2017年 春 の スギ 花 粉 の 飛散 開 始 は 、全 国 的に 例 年 並
み。2月上旬に九州北部や中国・四国・東海地方の一部
から花粉シーズンが始まる見込み。
前シーズンと比べると…西日本を中心に200%以上のと
ころも!
2017年は、九州・四国・近畿地方で非常に多く、中国・
東海地方で多く飛散する見込み。北陸地方はやや多いで
しょう。関東地方ではやや少なく、東北地方と北海道では
少ない見込み。
(日本気象協会第2回飛散予測12月7日)
■30兆円を超える社会保障関係費を計上
厚労省は昨年12月22日、閣議決定を受けて、2017年度
における「予算案の概要」を発表した。予算案の総額は、
前年度の2016年度当初予算額から3,763億円増となる30
兆6,873億円(前年度比1.2%増)。このうち、社会保障関
係費は、同3,852億円増の30兆2,483億円(同1.3%増)。
「社会保障関係費」の内訳は、年金:11兆4,249億円(同
1.6%増)、医療:11兆7,685億円(同1.9%増)、介護:3兆13
0億円(同2.8%増)、福祉など3兆9,986億円(同0.8%増)、
雇用:433億円(同74.6%減)。
厚労省は予算案の重点事項柱の一つとして、安心につ
ながる社会保障(介護離職ゼロ・地域共生社会の実現)を
上げており、これに関して▽介護の環境整備・人材確保
▽障害者、難病・がん患者などの活躍支援▽地域共生社
会の実現―が提示されている。「介護の環境整備・人材
確保」では、介護保険制度の下で、月額平均1万円相当
の介護人材の処遇改善を実施するなど、「介護人材等の
確保、生産性の向上」に437億円が計上されている。
■今後の会議など予定
1月22日 平成28年度第5回全理事会
1月26日 第17回日本臨床分科医会代表者会議
1月29日 第4回学会・医会協議会などのあり方に
関するWG
3月26日 平成28年度第6回全理事会
■インフルエンザワクチン舌下錠のP1開始
日東電工はこのほど、10月に季節性インフルエンザH
Aワクチン舌下錠(開発コード・NSV0001)の第1相臨床
試験(P1)を阪大微生物病研究会(大阪府吹田市)と共同
で開始したと発表した。同剤を投与することで体内だけで
なく、口のなかにも抗体ができインフルエンザウイルスに
より感染しにくくなることが期待される。
季節性インフルエンザHAワクチン舌下錠には、日東電
工が独自開発した新しい免疫誘導促進物質であるアジュ
バントを用いた舌下投与型製剤を取り入れている。阪大
微研会から提供される4価ワクチンに、日東電工がアジュ
バントであるリポ多糖を加えて剤形化。舌の下に載せ、口
の粘膜を通じて体内に抗体を作る。口腔にも抗体ができ
るのが特徴で、インフルエンザウイルスの体内への侵入
を防げる可能性が高まる。 (11 月14日化学工業日報配信)
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