Page 1 日常生活を営むなかで音は常に身の回りで発生して いる。音を

航空機騒音
日常生活を営むなかで音は常に身の回りで発生して
(4) 音声などの聴取を妨げる音、(5) 勉強や事務能率を
いる。音を聞く時は個人間で差異があり、心理的、感覚的
低下させる音、(6) 休養や安眠を妨げる音などである。
なものが大きく作用するので、聞く人によってそれぞれ
このような騒音の測定単位として「デシベル」が用いら
感じ方が違う。そのため騒音の定義は難しく、一般的に
れ、日常聞こえる音を航空機騒音の大きさと比較するた
「あることの好ましくない音」、
「ないほうがよい音」が騒
めに、一般的な騒音レベルがどのように感じるかを下表
音といわれている。では、具体的には、(1) 生理的に障害
により表してみた。
を起こすような音、(2) 大きい音、(3) 音色の不快な音、
デシベル
130
120
110
100
90
80
70
60
50
40
騒音が人体に与える影響
音の大きさ
最大可聴値(激痛音)
飛行機のエンジン近く
自動車のクラクション
(前方2m)
電車通過時の線路わき
騒々しい工場内
地下鉄の車内
電話のベル(1m)
普通の会話
静かな事務所
深夜の市内
影 響
長時間さらされていると難聴になる
消化が悪くなる
疲労の原因となる
血圧が上昇する
就寝ができなくなる
通常、1メートルの間隔で会話した状態のデシベル値が 60 とされてお
り、60デシベルの音でも会話以外の騒音となると不快感を覚え、90デシベ
ル以上の騒音の中では作業能率の低下等の弊害も表れてくる。
本町では、騒音の実態を把握し、騒音の軽減緩和対策要請活動の資料にす
るため、昭和53年から航空機騒音測定器を町役場屋上に設置し、常時騒音
測定を行ってきた。平成7年12月には嘉手納町航空機騒音オンラインシス
テムを導入し、測定資料の迅速化、正確化、事務の省力化を図るとともに、
測定局も3か所に増やし、町内の航空機騒音の状況把握に努めている。
現在、本町では嘉手納町役場(嘉手納地区)、兼久体育館(兼久地区)及び屋良
地域個人住宅(屋良地区)の屋上に航空機騒音測定器を設置し、航空機騒音の
測定を行っている。
航空機騒音測定器
平成27年度騒音発生回数
種 別
月合計発生回数(回)
※深夜早朝(22時~6時)
4月
5月
測定地点 屋良地域(滑走路から約0.6km)
(環境基準値:類型Ⅰ型 Lden値57以下)
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
合計
1,785 1,581 2,138 1,934 1,591 1,489 2,016 2,183 2,147 2,427 2,294 2,411 23,996
(84) (143)(212) (217) (97) (78) (92) (183) (69) (95) (134)(216)(1,620)
51.0
71.3
62.4
51.3
49.6
65.0
72.8
69.3
78.3
79.1
77.8
65.6
1日平均発生回数(回) 59.5
※深夜早朝(22時~6時)
(2.8) (4.6) (7.1) (7.0) (3.1) (2.6) (3.0) (6.1) (2.2) (3.1)(4.6) (7.0) (4.4)
1日平均累積時間
24分16秒 22分54秒 41分20秒 26分38秒 23分05秒 18分43秒 19分33秒 34分56秒 22分52秒 25分58秒 27分58秒 30分37秒 26分36秒
月平均 Lden(dB)
68.2
68.0
70.8
68.7
68.8
66.1
66.5
70.4
67.9
68.9
月最高値(dB)
100.6
98.1
106.3
102.8
100.1
101.7
100.5
100.9
100.8
103.4
外 来 機
訓 練 移 転
)
6/16F16 7機
6/20F16 3機
6/29F16 2機
)
グアムへ
築城へ
グアムへ
105.3 105.2
69.0
106.3
1/13 6機帰還
3/2F-22
1/14 6機帰還
14機帰還
1/25F-22 12機
1/26F-22 2機
1/27F-16 12機 2/7F-16 12機帰還
7/13~8/7 8/17~9/4
8/21~9/3
9/11~10/8 12/1~12/18
岩国所属
嘉手納所属
岩国所属
嘉手納所属
岩国所属
FA-18×10機 FA-18×10機 F-15×12機 FA-18×10機 F-15×12機
空中給油機×4機 人員260名 人員約190名 EA-18×5機 空中給油機×1機
人員240名
人員440名程度 早期警戒管制機×1機
グアムへ
71.3
)
)
10/22F16 5機
10/23F16 3機
10/26F16 4機
7/29に
12機帰還
69.6
三沢へ
2/7~2/28
12/8~12/11 12/2~12/18 1/12~1/22 2/1~2/28
三沢所属
岩国所属
岩国所属
嘉手納所属
嘉手納所属
F-15×18機
F-15×4機 FA-18×10機 F-18×5機 F-16×14機
人員約50名 EA-6B×5機 人員70名程度 人員280名程度 空中給油機×2機
人員420名程度
新田原へ
グアムへ
早期警戒管制機×2機
人員460名程度
千歳へ
グアムへ
グアムへ
※発生回数とは、最大騒音レベル70dB以上かつ暗騒音レベルから10dB以上の騒音が3秒以上継続した回数である。
※1日平均発生回数は、月合計発生回数を計測日数で割った数値を、四捨五入したものである。
※1日平均累積時間の数値は、小数点以下の数値を切り捨てたものである。
※従来の評価単位であるWECPNL(加重等価継続間隔評価レベル)については、屋良地域Ⅰ型(70以下推奨)で年平均79.9である。
6