第5回 一 景 関 観 市 ま ち づ く り 賞 平成 27 年度 一 関 市 一関市景観まちづくり賞について 一関市景観まちづくり賞は、一関市景観まちづくり条例第 22 条の規定に基づき、地域 の魅力ある景観を守り育て、次世代へ継承するため、優れた景観形成に貢献している建造 物等及び市民等の景観まちづくりに寄与する活動等を表彰し、それに携わる人々の努力を たたえることで、市民、事業者の景観まちづくりに対する意識の高揚と景観の質の向上を 図るとともに、景観まちづくり活動を促進することを目的に行うもので、平成 22 年度か らスタートした制度です。 一関市景観まちづくり賞 ◆賞の選考・決定 一関市景観審議会委員で表彰対象を選考し、市長が決定 ◆選考基準 ⑴ 周囲の街並みや自然環境との調和を図り、地域の優れた景観づくりに寄与している もの ⑵ 創意工夫、努力により優れた景観を創出しているもの ⑶ 歴史や文化が感じられ、地域に親しまれているもの ⑷ 景観づくりに対して先導的な役割を果たしているもの ⑸ その他景観まちづくりに特に寄与しているもの ◆景観部門 地域にふさわしい優れた景観の形成に寄与している建築物、工作物、外構、屋外広告物 その他の物件及びこれらが連帯して地域の景観形成に寄与しているもの ※概ね 20 年以内に完成したもの ◆まちづくり活動部門 継続的に地域の特性を生かした良好な景観の創出や保全などを行い、景観形成に貢献し ていると認められる活動を主体的に行っている個人又は団体 ※概ね3年以上継続して活動しているもの ◆募集期間 第5回(平成 27 年度)平成 28 年 1 月 11 日∼3 月 18 日まで ◆応募状況 ・景観部門 3物件 ・まちづくり活動部門 2活動 ◆景観部門受賞物件 名 称 所在地 用途 事業主 設計者 施工者 完成年 えんどう歯 科 千 厩 町 千 厩 診 療 えんどう歯科クリニッ 平岡建築 今野ハウ 平成 クリニック 所 ク デザイン ジング 字町浦 15-3 院長 遠藤塁 1 27 年 ◆まちづくり活動部門受賞活動(敬称略) 名 称 磐井清水若水送り環境保全活動 活動主体 磐井清水若水送り 実行委員会 岩手県指定有形文化財「村上家住宅」を 軸にしたかやぶき民家の保存活動 かやぶき民家を 残す会 ◆景観部門 ○えんどう歯科クリニック 千厩町中心市街地のかつての賑わいを感じさせる 古い町並みにあり、形態意匠は低層ながら重みのあ るモダンなデザイン。外壁に焼杉を使用して、周辺 の古い建物との調和を意識した建築物であり、今後 の新しい町並みの景観形成につながる、新たな試み が高く評価されました。 受賞 事業主:えんどう歯科クリニック 設計者:平岡建築デザイン 施工者:株式会社今野ハウジング ◆まちづくり活動部門 ○磐井清水若水送り環境保全活動 若水とは元旦の早朝最初に汲む水にこと。奥州藤 原氏第三代当主である藤原秀衡公が、磐井清水の若 水で一年の邪気を除いたとされる言い伝えを平成5 年、約 800 年ぶりに地元有志により再現された。 故事を再現した催しから、神聖なる湧水の保全に 繋げるための活動を、多数の参加者を集めながら長 期間に渡り続けて歴史・文化の景観の創出に寄与し た取り組みが、高く評価されました。 受賞 磐井清水若水送り実行委員会 ○岩手県指定有形文化財「村上家住宅」 を軸にしたかやぶき民家の保存活動 築 300 年余りの千厩町小梨字不動の「村上家住 宅」は、平成 8 年に岩手県の有形文化財に指定され た。 文化財である家屋の所有者が、保存と向き合いな がら、ここを拠点に団体として地域のかやぶき民家 を保存するための様々な地域おこしの催しや、歴史 ・文化の景観を保全するための活動を展開し、長期 間にわたる景観保全活動が高く評価されました。 受賞 かやぶき民家を残す会 2 活動場所 東山町松川字 活動歴 24 年 卯入道平 75-4 千厩町小梨字 落合 244-1 22 年 ◆一関市景観審議会会長からのメッセージ 北原 啓司 今回、第1回以来で久々に景観部門から表彰をすることになりました。 景観部門の「えんどう歯科クリニック」は、千厩町の中心市街地に近く、かつての賑 わいを感じさせる古い町並みにある、形態意匠は低層ながらも重みのあるモダンなデザ インであり、外壁に焼杉を使用して、周辺の古い建物との調和を意識した建築物です。 景観まちづくりの観点から、新しい試みとしてこれからの建築に一石を投じているとい う意味で評価できる、今後の新しい街並みの景観形成に繋がっていくことを期待させる ものでした。 また、まちづくり活動部門では、「磐井清水若水送り環境保全活動」が故事を再現し た催しから神聖な湧水の保全に繋げるための活動、及び「岩手県指定文化財村上家住宅 を軸にしたかやぶき民家の保存活動」の文化財と向き合いながら、かやぶき民家を保存 する活動により、共に歴史・文化の景観を保全するため、20年以上の長きに渡る取り 組みは、まさに表彰に値するものです。 この度、審議会において審査が行われ、これらを選ばせていただきました。 一関市景観まちづくり賞は今回で第5回を数えます。該当なしという非常に悲しい年 もありましたが、これらの表彰をすることにより、今後、更なる景観まちづくりに繋が っていくことを期待します。 ○一関市景観審議会委員名簿(選考委員) 会長 北原啓司 弘前大学大学院地域社会研究課長 職務代理 三宅 諭 岩手大学農学部准教授 菅原 文男 一関市文化財調査委員 阿部 新一 一関商工会議所専務理事 岩井 確司 (一社)一関観光協会会長 村上 恵志 (一社)岩手県建築士会一関支部事務局長 和泉 勝彦 (一社)岩手県建築士会千厩支部事務局長 菊池 泰一 大東支所推薦 及川 達雄 室根支所推薦 鈴木 泰彦 川崎支所推薦 千葉 とき子 藤沢支所推薦 五日市 亘 国土交通省岩手河川国道事務所計画課長 和村 一彦 岩手県県土整備部都市計画課まちづくり課長 鈴木 貞志郎 県南広域振興局一関土木センター建築指導課長 原田 哲 まちづくりスタッフバンク 一関市建設部 都市整備課 〒021-8501 一関市竹山町7番2号 3 TEL(0191-21-2111)
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