1 - 水戸市

報告(1)
平成 28 年第4回水戸市議会定例会質問及び答弁内容等について
1 会期
平成 28 年 12 月5日(月)から 12 月 20 日(火)まで
16 日間
2 本会議の状況
(1)発言通告の状況
区分
代表質問
議案質疑,一般質問
発言通告(全体)
7会派
11 議員
うち,教育行政に係る発言通告
4会派
3議員
(2)質問及び答弁内容
8項目 11 件
区分
教育全般
(1項目1件)
学校教育部門
(4項目6件)
社会教育部門
(1項目1件)
子育て支援部門
(2項目3件)
質問内容
これまでの成果と今後の抱負について※(1件)
いじめ・不登校について※(2件)
,就学援助について(1件)
学校での避難者対応について※(1件),学校のトイレについて(2件)
伝統的建造物の保存について※(1件)
保育所待機児童について※(2件)
,開放学級について(1件)
※は,代表質問の質問内容が含まれている項目
(3) 質問及び答弁要旨
質問要旨
1 市長の政治姿勢について
代表質問
⑴ 子どもたちを豊かに育む
質問者
まちづくりについて
自由民主党水戸市
ア 保育所待機児童ゼロの
議団・改革水戸
達成について
これまで待機児童の解
大津 亮一
消のため行ってきた取組
答弁者
の総括と,平成 29 年度の
市長
待機児童ゼロの達成見込
教育長
みについて伺いたい。
担当課
幼児教育課
質問内容
保育所待機児童に
ついて
イ 保育士の確保と待遇改
善について
これまでどのように保
育士の確保や待遇改善に
努めてきたのか。また今後
どのように取り組まれる
のか伺いたい。
代表質問
質問者
公明党水戸市議会
五十嵐 博
答弁要旨
市長就任以来,民間保育所を 11 か所整
備し 990 人の定員増を図ったほか,3歳未
満児を対象とした小規模保育事業を6か
所開設し,待機児童の多くを占める3歳未
満の定員を 114 人確保した。これらにより
1,230 人の定員増加を図り,全体で 5,021
人の定員を確保した結果,昨年 10 月1日
現在 175 人であった待機児童数は,28 年
10 月1日現在 54 人減少し 121 人となり,
初めて待機児童数が4月を下回る状況と
なった。さらに,今年度中に新たに3か所
開設し,定員を 270 人増やすこととしてお
り,平成 29 年度を目途とする待機児童解
消の実現を目指す。一方,公立幼稚園では,
利用定員に対する充足率 50%未満の園も
あり,保護者代表や学識経験者等からなる
検討会を早急に立ち上げ,待機児童対策に
有効な施策の展開を図っていく。今後は,
的確なアドバイスをするコンシェルジュ
等の人員配置も検討し,幼稚園・保育所・
認定こども園の特色に応じた保育サービ
スに関するきめ細やかな情報提供の強化
を図り,待機児童解消に取り組む。
本市では,保育士確保のために,昨年度
からハローワーク水戸と連携し,潜在保育
士の職場復帰や就職を促進する事業とし
て,保育所で「職場体験講習会」を行って
いる。さらに,今年度,潜在保育士や保育
士の資格取得を目指している方々のため
に,就職する際の不安の解消や,事業者が
特色を説明する機会を提供する「保育の職
場見学ツアー」を実施した。今後,大学や
短大等に出向き,学生に直接説明する機会
を設ける等,保育士確保に取り組む。
保育士の待遇改善については,民間保育
所に対し,運営費として処遇改善等加算分
を支給し,保育士の賃金引き上げにつなが
る環境を整備している。公立保育所では,
嘱託保育士の報酬を昨年度より4千円増
額し,月額 18 万1千円とした。
市長就任以来,民間保育所を 11 か所整
1 市長の政治姿勢について
⑴ 保育所待機児童解消に向 備し 990 人の定員増を図ったほか,3歳未
けた施策の現状と推進につ 満児を対象とした小規模保育事業を6か
所開設し,待機児童の多くを占める3歳未
いて
これまでの待機児童解消 満の定員を 114 人確保した。これらによ
質問要旨
答弁要旨
に向けた取組と,待機児童 り,1,230 人の定員増加を図り,全体で
ゼロに向けた推進策につい 5,021 人の定員を確保した結果,昨年 10
て伺いたい。
月1日現在 175 人であった待機児童数は,
28 年 10 月1日現在 54 人減少し 121 人と
なり,初めて待機児童数が4月を下回る状
況となった。さらに,今年度中に新たに3
か所開設し,定員を 270 人増やすこととし
ており,平成 29 年度を目途とする待機児
童解消の実現を目指す。
答弁者
市長
教育長
担当課
幼児教育課
教育企画課
総合教育研究所
質問内容
保育所待機児童に
ついて
これまで,国内外で活躍できる人材の育
これまでの成果と 2 教育行政について
今後の抱負について
⑴ 本多教育長の1期目4年 成を目指し,各取組を行ってきた。助け合
いじめ・不登校につ
間を振り返っての成果と今 う心や社会性の育成については,中学生が
企画・運営を行う中学校合唱の祭典や,中
いて
後の抱負について
4年間を振り返っての成 学生観光ボランティアなどを実施し,子ど
果と,2期目の抱負について もたちが地域のボランティア活動に積極
的に取り組めるようになってきた。また,
伺いたい。
まごころプランを充実させるとともに,次
世代エキスパート育成事業では,将来の人
生設計に向けた意識の醸成を図る活動と
なるよう内容を充実させた。今後も,引き
続き国内外で活躍できる人材の育成を目
指し,学校教育では若手教員の指導力を向
上させるなど,水戸スタイルの教育をより
一層推進するための体制づくりに努める。
また,幼稚園・保育所と小学校との円滑な
接続や,幼稚園・保育所の在り方を含め,
就学前教育の充実などに取り組む。社会教
育では,多様な生涯学習の機会を提供する
とともに,弘道館・偕楽園の世界遺産登録
に向けた取組を一層推進する。
⑵ いじめ・不登校対策の現状
と推進について
全国的にいじめや不登校
が増えているとの文部科学
省の発表があったが,本市の
いじめ及び不登校対策のこ
れまでの取組と,今後の方策
について伺いたい。
平成 27 年度の本市公立小中学校のいじ
め認知件数は,教職員がきめ細かくいじめ
を認知しようとした結果 956 件になり,前
年度の 530 件を大きく上回った。また,い
じめの解消率は 96.0%と国や県を上回っ
ている。本市では,平成 25 年度からいじ
め解決推進事業に取り組み,早期発見・早
期解決に向け,いじめに関する調査を年6
回実施するほか,情報機器を活用したいや
がらせも増加傾向にあるため,情報モラル
に関する講演会等を実施している。さら
に,各学校でいじめが発見された場合に
は,教育委員会から「いじめ対応専門班」
の職員を派遣し,チームとしての対応力を
強化している。
質問要旨
1 建物の保存について
⑴ 伝統的建造物保存支援に
質問者
ついて
市内には,下市地区をはじ
県都市民クラブ
めとして,歴史を感じさせる
須田 浩和
蔵などの伝統的建造物が現
答弁者
存しているが,このままで
教育長
は,貴重な伝統的建造物が市
担当課
内から姿を消すことになる
歴史文化財課
ことが予想される。市が保存
質問内容
に向けた支援を行うべきと
伝統的建造物の保
考えるが見解を伺いたい。
存について
代表質問
1 震災対応について
⑴ 東日本大震災における被
質問者
災者,避難者の現状について
魁,水戸
ア 学校の対応について
本市には,震災により避
木本 信太郎
難している子どもたちが
答弁者
どのくらいいて,その子ど
教育長
もたちに対する学校の対
担当課
応はどのようになってい
総合教育研究所
るのか。また,他県におい
質問内容
て,避難した子どもに対す
学校での避難者対
るいじめの報道があった
応について
代表質問
答弁要旨
不登校については,平成 27 年度の本市
公立小中学校の不登校児童生徒数は 344
人で,
全児童生徒数にしめる比率は 1.71%
となり,引き続き憂慮すべき事態が続いて
いる。そのため,未然防止に向け,児童生
徒が連続して欠席した場合は,原則として
家庭訪問を実施している。また,児童の情
報を小中間で共有し,中1ギャップの解消
に努めている。さらに,全ての中学校にス
クールカウンセラーや心の教室相談員を
配置しているほか,家庭環境に要因がある
場合には,県のスクールソーシャルワーカ
ーの活用を図っている。その他,登校はで
きないが学びたいと願う児童生徒に対し,
総合教育研究所内に適応指導教室「うめの
香ひろば」を設置している。
歴 史的資 源とし ての価値 を有し てい
る伝統的建造物は,文化財の指定や登録
について検討を進めるなど,先人が遺し
た地域の宝として,保護,保存,活用を
図っていく必要があると認識している。
文化財に指定又は登録された場合には,指
定建造物は,補助金交付制度を活用し,文
化財修復工事等を進めることが可能とな
るほか,国登録有形文化財建造物は,税制
優遇等の支援制度を活用し,文化財所有者
の負担の軽減が図られる。なお,文化財の
指定又は登録に至らない伝統的建造物は,
現時点では支援は困難な状況である。その
ため,教育委員会としては,文化財愛護の
機運醸成に努めるとともに,伝統的建造物
についても,他市町村の事例等を参考にし
ながら,支援方策を研究し,歴史的資源を
生かしたまちづくりにつなげていきたい
と考えている。
現在,東日本大震災により本市に避難
し,公立小中学校等に在籍している児童生
徒は,小学校 18 校に 53 人,中学校9校に
23 人いる。本市では,福島県から震災対
応のため派遣されている教員1名を市内
の学校に配置し,児童生徒の不安や悩みに
対応できるようにしている。この取組は被
災直後から始まっており,この教員を活用
し,市内及び近隣市町村に在籍する震災に
より避難してきた児童生徒や保護者に対
する相談を週1回定期的に行っている。さ
らに,この教員は避難児童生徒が在籍する
質問要旨
答弁要旨
が,本市でも同様のいじめ 学校を巡回し保護者を含めた相談や学習
があるのか。
支援等を行っている。また,避難児童生徒
が多く在籍している小学校3校に震災対
応教諭の加配措置を行っている。こうした
取組により,本市では報道されているよう
な内容のいじめは現在のところ報告され
ていない。
学校トイレの洋式化率は,本年4月1日
1 教育行政について
一般質問
⑴ 学校トイレの改修につい 現在で全国平均 43.3%のところ,本市は
34.7%であった。4月以降,中学校改築工
質問者
て
本市の公立学校トイレの 事や小学校6校で部分的な改修工事を実
民主・社民フォーラ
洋式化への改修状況を伺い 施し,洋式化率は先月末現在で 2.1 ポイン
ム
ト向上し,36.8%となっている。洋式化に
たい。
堀江 恵子
当たっては,トイレのスペース不足などの
答弁者
根本的な課題解決に向けて,改築や長寿命
教育部長
化改良事業などを6水総の3か年実施計
担当課
画に位置づけ,これら事業の実施に合わせ
学校施設課
計画的な改善を図っていく。当面事業計画
総合教育研究所
がなく洋式化率の低い学校については,年
質問内容
次的に部分的な改修を実施している。今後
学校のトイレにつ
も,計画的に洋式化を進めるとともに,明
いて
るく清潔で使いやすい快適なトイレとな
いじめ・不登校につ
るよう,順次,改修を行う。
いて
開放学級について
いじめの認知件数は,平成 27 年度 956
⑵ いじめ・不登校・暴力行為
解消に向けた対策について 件で,いじめの解消率は 96.0%となって
いじめの認知件数はどの いる。震災により本市に避難し,公立小中
ようになっているか。また, 学校に在籍している児童生徒は 76 人いる
福島から避難している児童 が,報道されているような内容のいじめ
生徒の現状はどうなってい は,現在のところ報告されてない。不登校
るか。さらに,不登校や暴力 の児童生徒数は 344 人で,1.71%である。
行為の発生件数はどのよう
平成 27 年度の本市の公立小中学校にお
ける暴力行為の件数は 10 件で,小学校低
になっているのか。
学年の児童が自分の感情を抑えられず,蹴
ったり殴ったりするケースもある。暴力行
為の背景には,しつけの問題もあり,家庭
との連携が必要である。そのため,児童一
人一人や家庭を理解し,寄り添う取組がで
きるよう,幼保小の連携を図っている。
⑶ 児童の健全育成に向けた
支援について
ア 放課後児童健全育成事
業の充実について
開放学級の待機者につ
いて,早期解消のためにど
のような対策をとってい
本年5月1日現在待機している児童は
53 人いるが,専用棟の建設や学級数の減
少に伴い生じた余裕教室を転用する等の
手法により,実施場所の確保を図るととも
に,長期休業期間のみの希望者に対する受
け入れ可能な開放学級の情報や,民間の学
童クラブやファミリー・サポート・センタ
質問要旨
るのか。開放学級におけ
る,支援員の確保及び終了
時間の延長について,見通
しを伺いたい。
1 教育行政について
⑴ 就学援助制度について
質問者
ア 新入学準備金の3月支
日本共産党水戸市
給について
本市では,就学援助を受
議団
けている世帯に対し,新入
中庭 次男
学学用品費を6月に支給
答弁者
しているが,入学前の準備
教育部長
に係る費用は保護者にと
担当課
って大きな負担となって
学校教育課
いる。支給時期を前倒しし
質問内容
て,3月にできないか。
就学援助について
一般質問
一般質問
質問者
公明党水戸市議会
黒木 勇
答弁者
教育部長
担当課
1 教育行政について
⑴ 学校トイレの環境改善,洋
式化の促進について
本市の公立学校トイレの
洋式化による環境改善の状
況及び促進計画を伺いたい。
答弁要旨
ーに係る情報の提供を行い,待機している
児童の解消に努めている。支援員数の基準
は,おおむね 40 人以下とする実施箇所ご
とに,2人以上配置することを定めてい
る。支援員の確保は重要な課題であり,本
年度は,報酬の引き上げによる待遇の改善
を図るとともに,近隣の大学において,支
援員募集の説明会を行う等,支援員を確保
するための窓口を広げており,引き続き,
ハローワークへの求人や大学との連携等
により,不足する人員の確保に努める。開
放学級の終了時間は,午後6時までを基本
として運営しているが,現在は 13 校でモ
デル的に午後6時 30 分まで延長して実施
している。今後は,全校での延長を検討す
るとともに,平成 31 年度までに,全学年
を対象に希望者全員が利用できる環境の
実現を目指す。
就学援助の認定に当たっては,準要保護
児童生徒認定申請書により,年度当初に申
請を受け,家族の状況や,学校長が追記し
た保護者の生活状況等についての意見,さ
らに民生委員の調査結果等を総合的に判
断するため,一定の審査期間が必要となっ
ており,支給時期は6月としている。県内
他市町村を調査したところ,3月に支給し
ている市町村はなく,本市の6月は,県内
で最も早い支給時期であった。福岡市など
で新入学前に支給している例があるが,新
入学児童生徒学用品費支給後,他市町村へ
転出した保護者のうち半数が返還に応じ
ていないなど,返還手続きに苦慮している
こと,また新入学児童生徒学用品費と就学
援助費の申請をそれぞれに行うため,申請
者の負担となっていることなどが課題と
なっている。そのため,今後とも,先進事
例等他市の状況の調査を行うとともに,保
護者の経済的な負担が軽減できるような
有効な措置について研究する。
学校トイレの洋式化率は,本年4月1日
現在で全国平均 43.3%のところ,本市は
34.7%であった。洋式化に当たっては,ト
イレのスペース不足などの根本的な課題
解決に向けて,改築や長寿命化改良事業な
どを6水総の3か年実施計画に位置づけ,
これら事業の実施に合わせ計画的な改善
を図っていく。当面事業計画がなく洋式化
質問要旨
学校施設課
質問内容
学校のトイレにつ
いて
答弁要旨
率の低い学校については,年次的に部分的
な改修を実施している。また,身体的なハ
ンディキャップのある児童生徒に対する
措置として,新入学時までに洋式化への改
修を実施している。さらに,車いすへの対
応や,災害時の際に,多機能トイレの必要
性が高いことから,改築などに併せ導入を
進める。今後も,計画的に洋式化を進める
とともに,明るく清潔で使いやすい快適な
トイレとなるよう,順次,改修を行う。
次回以降の教育委員会会議等日程(案)
平成29年1月4日現在
区
分
成人の日式典
日
時
平成 29 年1月8日(日)
場 所
備
考
水戸芸術館
午前 11 時から
第2回教育委員会定
例会
第3回教育委員会定
例会
平成 29 年2月2日(木)
午後4時から
東部図書館
時間・場所が変更にな
視聴覚室
ります。
平成 29 年2月 23 日(木) 総合教育研究所
午後5時から
第1回教育委員会臨 平成 29 年3月中旬
時会
研究室5・6
総合教育研究所
研究室5・6
第2回教育委員会臨 平成 29 年3月下旬
時会
総合教育研究所
研究室5・6
平成 28 年度末教職員 平成 29 年3月 31 日(金) 総合教育研究所
辞令交付式
午後3時から
平成 29 年度始め教職 平成 29 年4月3日(月)
員辞令交付式
午後1時 30 分から
視聴覚ホール
総合教育研究所
視聴覚ホール
第4回教育委員会定 平成 29 年4月 14 日(金) 総合教育研究所
例会
午後5時から
研究室5・6
校長会・教頭会合同歓 平成 29 年4月 14 日(金) 水戸京成ホテル
送迎会
午後6時から
瑠璃の間
※
ゴシック体は,追加日程です。