これからの介護保険と総合事業

介護予防・⽇常⽣活⽀援総合事業 市⺠説明会
これからの介護保険と総合事業
〜⽀えあう地域をめざして〜
平成28年11⽉
市川市 福祉部
説明会事務局 福祉政策課
℡ 047-704-0283
次第
1.挨拶
2.説明
3.質疑応答
4.閉会
2
本⽇の内容

総合事業ってなに?
介護予防・⽇常⽣活⽀援総合事業について

総合事業ができた経緯は?
少⼦⾼齢化の状況と総合事業の創設

健康って⼤切ですね
介護予防について

新しいサービスを増やしていきます!
介護予防・⽇常⽣活⽀援総合事業の取り組み
3
4
介護予防・⽇常⽣活⽀援総合事業(通称・総合事業)

平成27年4⽉の制度改正で設けられた制度。すべての市町村が実施する。

全国⼀律だった介護サービスの⼀部について、市町村がアレンジできるようになった。

国・県・市、介護保険料の負担割合は変わらない。
旧制度
総合事業移⾏後
介護予防訪問介護
訪問型サービス
・掃除・洗濯などの⽣活援助を受けるサービ
ス。
・国の基準による指定を受けた事業者だけが
提供する。
・要⽀援認定者向け。
・市は、市の判断で、介護予防訪問介護と同内容
のサービスのほか事業者やNPO、⾃治会等の住
⺠グループなどによるサービスを応援できる。
介護予防通所介護
通所型サービス
・施設に通って、⽇常⽣活上の世話や機能訓練を
受けるサービス。
・国の基準による指定を受けた事業者だけが
提供する。
・要⽀援認定者向け。
・市は、市の判断で、介護予防通所介護と同内容
のサービスのほか事業者やNPO、⾃治会等の住
⺠グループなどによるサービスを応援できる。
5
総合事業によるサービス
介護予防
生活支援
(通所型)
(訪問型)
自宅を訪問する
サービス
事業所などに通う
サービス
①介護保険と同じ通所介護サービス
(H28年3月より実施中)
①介護保険と同じ訪問介護サービス
(H28年3月より実施中)
②
①よりも基準を緩和した
事業所が行う家事援助サービス
(未実施)
③ボランティアの方など、
住民運営の家事援助サービス
(未実施)
市が
立ち上げや運営を
応援する
② ①よりも基準を緩和した
事業所が行う基準緩和通所型サービス
(29年3月に向けて準備中)
③市川みんなで体操
(28年4月より本格化)
6
サービス利用の流れ
高齢者サポートセンター・介護福祉課(本庁・行徳支所)で相談
要介護(要支援)認定申請
基本チェックリストなどで判断
認定調査・介護認定審査会
要支援者1・2と
判断された人
今後、要支援や要介護になる
可能性が高いと判断された人
自立した生活を
送っている人
介護保険の介護予防
サービス
介護予防・生活支援サービス事業(訪問型・通所型サービス)
高齢者を対象とした一般介護予防事業(市川みんなで体操など)
7
8
平成27年9⽉30⽇現在
2015(平成27)年市川市人口構成
0
90歳以上
876
男
85〜89歳
2284
10,000
10055
12949
65〜69歳
14801
15552
60〜64歳
12880
12837
55〜59歳
13082
11952
50〜54歳
16879
14865
45〜49歳
20344
18067
40〜44歳
23170
20600
35〜39歳
20244
17614
30〜34歳
19561
17013
25〜29歳
18453
10310
15〜19歳
10142
10〜14歳
15,000
12816
9951
9652
5〜9歳
9757
9470
0〜4歳
10534
20,000
15908
20〜24歳
13945
10,000
5,000
25,000
7409
70〜74歳
11652
20,000
⼥
75〜79歳
8081
15,000
4546
80〜84歳
5256
25,000
5,000
2922
9856
0
9
国⽴社会保障・⼈⼝問題研究所『⽇本の地域別将来推計⼈⼝(平成25年3⽉推計)』
2040(平成52)年市川市⼈⼝構成
0
男
15,000
10167
13206
70〜74歳
16375
65〜69歳
18434
18705
60〜64歳
15435
13291
50〜54歳
11016
11365
45〜49歳
10018
10180
40〜44歳
10027
9657
35〜39歳
10000
9685
30〜34歳
10020
9415
25〜29歳
10414
15〜19歳
6597
10,000
10163
20〜24歳
8542
15,000
15502
55〜59歳
13237
8125
6368
5993
10〜14歳
5851
5〜9歳
5584
5891
0〜4歳
5589
5,000
0
25,000
⼥
9831
75〜79歳
16382
20,000
13524
80〜84歳
9208
20,000
10,000
85〜89歳
7052
13071
25,000
5,000
90歳以上
6687
5796
10
介護保険制度とはどんな制度?

介護に要する費⽤の9割(⼀定所得以上の⽅は8割)が介護保険からまかなわれる。⾃⼰負担は原則1割(2割)。

介護給付費は50%が公費(国・県・市)、40〜64歳の⽅の介護保険料が28%、
65歳以上の⽅の介護保険料が22%と決まっている。
全国⼀律の制度なので、介護サービスの内容を市町村でアレンジすることはできなかった。

【介護保険のしくみ】
介護事業者
(
割
2
負担⾦
9割(8割)
50%
⾃⼰負担
割
介護保険
納付
22%
<公費>
国・県・市
<介護保険料>
65歳以上の⽅の
介護保険料
)
介護サービスの提供
1
保険給付
要介護認定者
要⽀援認定者
納付
28%
40〜64歳の⽅の
介護保険料
11
介護保険料ってどうやって決まるの?

介護保険料でまかなう⾦額を計算し、これを65歳以上⼈⼝で割って求める。
<計算式>
サービス費⽤等で必要となる額 × 65歳以上の介護保険料の負担割合(22%)÷ 65歳以上⼈⼝
①必要となる介護保険給付等の額を求め
①サービス費⽤等で必要となる額を
計算する
る。
65歳以上の
介護保険料
22%
65歳以上の
介護保険料でまかなう額
65歳以上の⼈⼝
公費 必要となる
(国・県・市)
介護保険給付等の額
50%
40〜64歳の
介護保険料
28%
②65歳以上の⼈⼝で割る
1⼈あたりの
介護保険料

「割り勘」なので、
◆サービス費⽤が増えると1⼈あたりの介護保険料が増える。
◆割る⼈⼝が減ると1⼈あたりの介護保険料が増える。
12
介護保険はこれからどうなる?
(平成62年)
(平成24年)
(昭和40年)

64歳以下の⼈⼝が減少する⼀⽅、65歳以上の⼈⼝が増加する。

64歳以下の⼈⼝が減少することは、働き⼿が減少すること。
→介護保険料の計算で分⼦が増える。
→介護職員の数も減少してしまう可能性。
13
まとめ
【介護保険のしくみ】

介護保険制度は、介護を社会全体で⽀えあうしくみ。

介護に要する費⽤の9割(8割)を介護保険制度でまかなう。

介護保険の様々なサービスは、市町村がアレンジすることができなかった。

介護保険料は、サービス等に必要となる額を「割り勘」して計算される。
【少⼦⾼齢化が介護保険制度に及ぼす影響】

64歳以下の⽅の⼈⼝が減少し、「⽀える⼈」が減少している。

介護サービスを利⽤される⽅が増える⾒込みとなり、「介護の担い⼿」の確保が
重要。

⾼齢者の増により要介護者の増が⾒込まれ、介護サービスの費⽤も増加が⾒込ま
れる。
14
介護予防・⽣活⽀援に関するこれまでのあり⽅
介護予防
・運動機能を改善すると
いうことに偏っていた
・虚弱化している⾼齢者
をみつけることに重点が
置かれていた
⽣活⽀援
社会参加
訪問介護と
⺠間のサービスだけ
別々に進めていた3つの
取り組みを集約
平成27年度
介護保険制度のなかで
社会参加や活動を促進
するという考えがな
かった
総合事業スタート
15
総合事業におけるこれからのあり⽅
○多様な担い⼿として⾼齢者も参画。
→サービスの多様化。
→⾃⾝の介護予防にも繋がる。
(将来的な介護保険料の低減)
⽣活⽀援
介護予防
○社会参加が介護予防に繋がる。
→趣味活動への参加による効果。
→交流頻度の増加効果。
社会参加
○多様な担い⼿の参加機会。
○介護職員不⾜に備えた対応。
16
別の視点から⾒たら・・・
地域のみんながお互いに
⽀えあえる体制を促進すること
17
18
平均寿命と健康寿命の差
60
65
70
75
80
85
(年)
90
79.55
男性
70.42
9.13年
86.30
⼥性
73.62
平均寿命
健康寿命(⽇常⽣活に制限のない期間)
12.68年
平均寿命と健康寿命の差
資料:平均寿命(平成22年度)は、厚⽣労働省「平成22年完全⽣命表」
資料:健康寿命(平成22年度)は、厚⽣労働科学研究費補助⾦「健康寿命における将来予測と⽣活習慣病対策の費⽤対効果に関する研究」
19
健康の⼤切さって???
ご⾃⾝にとっての健康の⼤切さは
みなさんそれぞれが考えなければ
わかりませんが、ひとつの指標として
健康を損なってしまったら(要介護状態
になったら)どのくらい介護費⽤がかか
るのか、ということから推測してみま
しょう。
20
介護費⽤ってどのくらい???
例えば…
○要介護1になってデイサービスに通う。
⽉の⾃⼰負担 約5500円+⾷費等約4000円
年間 約10万8000円
○要介護3になってデイサービスと⾞いすのレンタルを併せて使う。
⽉の⾃⼰負担 約9000円+⾷費等約5000円+⾞いす約600円
年間 約17万5000円
○要介護5になって特別養護⽼⼈ホームに⼊所する。
⽉の⾃⼰負担
約2万9000円+居室・⾷費等10万7000円(個室)
年間 約163万2000円
※注意!1割負担で減免制度を適⽤しない場合の例です。標準的な利⽤例を作り端数処理してい
ますので、上記の通りにはなりません。事業者の種別等によっても異なり、あくまでもめやすで
す。
21
介護費⽤は健康を考える材料のひとつにすぎない
何より、いつまでも、いきいきと
⾃分の思い描く⽣活をしたい
健康って⼤切ですよね
22
23
拡充
住⺠主体の取り組み
市川
みんなで体操
特徴1
市民のみなさんで運営・継続していただく体操の集まりです
特徴2
筋力・バランス力アップをめざしておもりとバンドを使います
おもりとバンド
24
特徴3
動きがシンプル。講師がいなくても続けられる!
特徴4
歌を歌いながら楽しく行います♪
25
介護予防の効果(⾼知市の実例)
96歳(当時)の⼥性。
虚弱⾼齢者と判断された⽅。
その⽅の「5m歩⾏」の様⼦。
◆9.2秒かかりました。
◆杖を使っていることを
覚えておいてください。
26
介護予防の効果(⾼知市の実例)

この⽅が週2回、体操教室へ
通い始めました。

通い始めてから3ヵ⽉後に再
度、「5m歩⾏」をしまし
た。
◆3.3秒。⾛ってます。
◆杖がないことに
お気づきですか?
27
28
29
30
総合事業によるサービスの拡充
介護予防
生活支援
(通所型)
(訪問型)
事業所などに通う
サービス
自宅を訪問する
サービス
訪問介護
通所介護
①介護保険と同じ訪問介護サービス
(H28年3月スタート)
①介護保険と同じ通所介護サービス
(H28年3月スタート)
これから
拡充
②
①よりも基準を緩和した
事業所が行う家事援助サービス
③ボランティアの方など、
住民運営の家事援助サービス
28年度拡充
市が
立ち上げや運営を
応援する
② ①よりも基準を緩和した
事業所が行う仮称「基準緩和通所型
サービス」(29年3月に向けて準
備中)
③ 市川みんなで体操
(28年4月より本格化)
31
仮称・基準緩和通所型サービスって?
通所型サービス2種のちがい
通所介護相当サービス(既存)
基準緩和通所型サービス案(新設)
利⽤料
要⽀援1で現在
⽉額約1700円
(1割負担の場合)
+
ごはん代・お茶代
おやつ代など諸経費は
⾃⼰負担
利⽤料
スタッフ
看護師等の資格職必須
スタッフ
基本的には資格不要
利⽤
イメージ
●退院して在宅復帰した。
看護師さんにいてほしい。
●運動機能が低下している。
専⾨職の指導を受けなが
ら体操を⾏いたい。
●家で⼊浴ができない。
デイで⼊浴したい。
利⽤
イメージ
●外出がおっくうになりがち。
デイに出かけてお友達と交流
したい。
●軽い体操を⾏いたい。
●安い費⽤でデイサービスに
通いたい。
より安い料⾦設定にする案を
提案し、事業者から意⾒募集中
+
ごはん代・お茶代
おやつ代など諸経費は
⾃⼰負担
32
今後の予定
〜11⽉末
デイサービス事業者からの
意⾒募集期間
12⽉27⽇
デイサービス事業者向け
説明会開催
平成29年3⽉1⽇
基準緩和通所型サービスの開始
※変更の可能性もあります。ご承知おきください。
33
ご静聴ありがとうございました。
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