フォーカスシステムズ 伪システム関連受注好調で、 2017 年 3 月期第 2

Company Research and Analysis Report
FISCO Ltd.
http://www.fisco.co.jp
フォーカスシステムズ 伪伪システム関連受注好調で、 2017 年 3 月期第 2 四半期
4662 東証 1 部
は 2 ケタ増収も、 成長投資のため通期では減益見込み
https://www.focus-s.com/focus-s/ir/
フォーカスシステムズ <4662> は 1977 年に創業した独立系のソフトウェア開発企業であり、
システムの構築や運用保守、 セキュリティ機器の開発、 販売など情報システムに関するトー
2017 年 1 月 13 日 (金)
タルソリューションを提供している。 主要取引先は NTT データ <9613> や日本 IBM など大手
システムインテグレーターであり、 これらのサブコントラクターとしての役割を務めることが多
い。 1996 年に株式を店頭登録し、 2015 年 5 月に東証 2 部へと市場変更すると、 その 10 ヶ
Important disclosures
and disclaimers appear
at the back of this document.
月後の 2016 年 3 月に同市場 1 部銘柄に指定された。
同社の事業分野は公共関連事業、 民間関連事業、 セキュリティ機器関連事業の 3 事業で、
2017 年 3 月期第 2 四半期の事業別売上高は、 公共関連事業が 2,931 百万円 (売上構成比
企業調査レポート
執筆 客員アナリスト
内山 崇行
35.0%)、民間関連事業が 4,897 百万円(同 58.4%)、セキュリティ機器関連事業が 554 百万円(同
6.6%) となっている。
公共関連事業では、 NTT データグループとのパートナーシップの下、 厚生労働省、 国土
交通省、 財務省など官公庁関連の会計、 年金、 労働保険などの高い信頼性と深い業務知
企業情報はこちら >>>
識が必要となるシステムを手掛けている。 大規模かつ長期的なプロジェクトが多いことが特徴
であり、 システム構築だけでなく運用保守も担当し、 その過程で法律改正や技術進歩に伴う
システム更新も対応するため、 同社にとっては安定的な収益基盤となっている。
民間関連事業は同社最大の事業分野である。 日本 IBM、 伊藤忠テクノソリューションズ
<4739> などの大手システムインテグレーターの他、 沖電気工業 <6703> (以下、 OKI)、 ソフ
トバンクなどからの受託案件を中心に、 一般企業向けに業務アプリケーションの開発や、 イン
※E RP (Enterprise Resources
Planning) …統合型 (業務横断
型) 業務ソフトウェアパッケージ
フラ構築 ・ 運用サービス、 及び ERP ※関連製品のカスタマイズ設計 ・ 開発などを行っている。
公共関連事業に比べると短期間で、 小規模な案件が多いのが特徴である。
セキュリティ機器関連事業はセキュリティ関連のハードウェア、 ソフトウェアなどのツール類
の開発販売や、 関連する保守及び技術支援のサービスを提供している。
2012 年 3 月期以降の業績は増収増益が続いており、2017 年 3 月期 2 四半期の売上高は、
8,383 百万円 (前年同期比 11.9% 増) と 2 ケタ増収で、 過去最大を達成した。 ただし、 2017
年 3 月期は東証 1 部上場企業の 1 年目として 3 年先 5 年先を見据え、以下のような投資を行っ
ている。
1) より優秀な人材確保への採用投資
2) 現社員へのより高付加価値をつけるための技術者への教育投資
3) ガバナンス強化を目的とした社内管理体制へのシステム及び人的投資
4) 自社製品の開発販売のための投資
このため、 売上は 2 ケタ増収であるにもかかわらず、 経常利益は 199 百万円 (前年同期
比 0.5% 増) と前期並みで、 売上高経常利益率は 2.4% (前年同期比 0.2 ポイント低下) と低
下している。 2017 年 3 月期通期では、 売上高 17,000 百万円 (前期比 3.1% 増)、 経常利益
770 百万円 (前期比 19.0% 減) と増収減益を見込む。
本資料のご利用については、 必ず巻末の重要事項 (ディスクレーマー) をお読みください。
1
伪伪Check Point
・ 公共関連事業、 民間関連事業、 セキュリティ機器関連事業の 3 事業を展開
・ 大手システムインテグレーターのサブコントラクターとしての働きが多い
・ 2012 年 3 月期以降増収増益が続いており、 2017 年 3 月期も増収見込むも先行投
資により減益見込み
フォーカスシステムズ
4662 東証 1 部
業績推移
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(百万円)
売上高(左軸)
㻞㻜㻘㻜㻜㻜
㻥㻠㻜
㻤㻤㻣
2017 年 1 月 13 日 (金)
(百万円)
営業利益(右軸)
㻥㻡㻟
㻝㻘㻜㻜㻜
㻤㻜㻜
㻝㻢㻘㻜㻜㻜
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㻝㻞㻘㻜㻜㻜
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㻝㻡㻘㻜㻤㻝
㻝㻠㻘㻝㻠㻢
㻝㻞㻘㻟㻡㻟
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㻞㻜㻜
㻜
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㻝㻟㻛㻟期
㻝㻠㻛㻟期
㻝㻡㻛㻟期
㻝㻢㻛㻟期
㻝㻣㻛㻟期(予)
伪伪会社概要
主にサブコントラクターとして活躍する、 独立系システムインテグ
レーター
同社は 1977 年に汎用アプリケーションソフトの開発会社として創業した。 その後は、 電子
交換機ソフトの開発や、 汎用大型計算機によるアプリケーションソフト開発、 銀行第 3 次オン
ラインシステムへの参加など事業領域を拡大し、 取引先を増やしてきた。 現在では、 情報シ
ステム関連のコンサルティングサービスや要件定義、 開発、 運用、 情報セキュリティ機器の
販売、 技術支援などを行う、 情報システムに関するトータルソリューションを提供する総合情
報サービス企業となっている。
主要顧客は、 NTT データグループ (NTT データ、 NTT データ ・ アイ) や日本 IBM、 伊藤
忠テクノソリューションズなど大手システムインテグレーターであり、 これらプライムコントラク
ターの下でサブコントラクターとして活躍することが多い。
●事業概要
同社の事業は公共関連事業、 民間関連事業、 セキュリティ機器関連事業の 3 つの分野か
ら構成されている。 公共関連事業、 民間関連事業では、 大手システムインテグレーターの下
で官公庁や金融機関、 各種民間企業向けにシステム受託開発や、 インフラ構築、 保守運用
などのソリューション提供を行っている。 また、 セキュリティ機器関連事業では、 セキュリティ
関連機器の開発、 販売、 保守、 技術支援等を行っている。 なお、 同社グループに関連会社
( 株 ) イノスがあるが、 同社からの出資比率が 20% であるため、 非連結となっている。
本資料のご利用については、 必ず巻末の重要事項 (ディスクレーマー) をお読みください。
2
■会社概要
■
企業集団の状況
フォーカスシステムズ
4662 東証 1 部
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2017 年 1 月 13 日 (金)
出所 : 決算説明会資料
2017 年 3 月期第 2 四半期の事業別売上高は、 公共関連事業が 2,931 百万円 (売上構成
比 35.0%)、 民間関連事業が 4,897 百万円 (同 58.4%)、 セキュリティ機器関連事業が 554 百
万円 (同 6.6%) となっている。
事業別売上高構成㻔㻞㻜㻝㻣年㻟月期第㻞四半期㻕
公共関連事業
民間関連事業
セキュリティ機器関連事業
㻢㻚㻢㻑
㻟㻡㻚㻜㻑
㻡㻤㻚㻠㻑
出所 : 決算説明会資料よりフィスコ作成
本資料のご利用については、 必ず巻末の重要事項 (ディスクレーマー) をお読みください。
3
■会社概要
■
なお、 2012 年以降の事業別売上高構成に、 大きな変化は発生していない。
事業別売上高構成推移
公共関連事業
フォーカスシステムズ
㻝㻞㻛㻟期
民間関連事業
セキュリティ機器関連事業
㻟㻥㻚㻢㻑
㻡㻢㻚㻞㻑
㻠㻚㻞㻑
4662 東証 1 部
㻝㻟㻛㻟期
㻟㻠㻚㻥㻑
㻢㻜㻚㻠㻑
㻠㻚㻣㻑
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㻝㻠㻛㻟期
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㻡㻥㻚㻣㻑
㻣㻚㻟㻑
2017 年 1 月 13 日 (金)
㻝㻡㻛㻟期
㻟㻡㻚㻢㻑
㻡㻣㻚㻞㻑
㻣㻚㻝㻑
㻝㻢㻛㻟期
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㻡㻥㻚㻝㻑
㻢㻚㻝㻑
㻜㻚㻜㻑
㻞㻜㻚㻜㻑
出所 : 決算短信よりフィスコ作成
㻠㻜㻚㻜㻑
㻢㻜㻚㻜㻑
㻤㻜㻚㻜㻑
㻝㻜㻜㻚㻜㻑
民間関連事業が主力、 公共開発事業も安定的収益基盤
(1) 公共関連事業
公共関連事業では、 官公庁会計システム、 年金システム、 労働保険 ・ 社会保険システム、
医療事務システム、 貿易流通システム、 航空 ・ 交通管制システムなど、 高い信頼性と深い
業務理解が求められるシステムを数多く手掛けている。 プライムコントラクターは NTT データ
グループ (NTT データ、 NTT データ ・ アイ) であり、 同社はサブコントラクターとして関わっ
ている。 関係する省庁は、 厚生労働省、 国土交通省、 財務省、 防衛省など多岐にわたって
おり、 大規模かつ長期的なプロジェクトが多いことが特徴である。
また、 現在新しい事業基盤とするため注力しているのが、 金融分野である。 公共システム
でのプロジェクトの経験を通じて蓄積したノウハウを、 生命保険、 損害保険、 信託、 証券、
政府系金融システム、 クレジット等金融分野の多岐にわたる業務システムにおいても活用す
ることで、 安定した取引確立に貢献している。
これら官公庁や金融機関向けのシステムは、 一度導入するとその後の運用保守や機能改
善をユーザサイトに常駐して行うケースが多い。 人員を固定しなければいけないというデメリッ
トはあるものの、 ユーザ先に常駐することでユーザとの距離が近くなり、 要望や改善提案の
掘り起こしがしやすいという大きなメリットがある。 また、 大規模プロジェクトが多いため必然
的にシステムの運用期間も長くなり、 法律改正や技術の進歩に伴うシステム更新案件が数年
おきに発生するため、 同社にとっては安定的な収益基盤となっている。
(2) 民間関連事業
日本 IBM や、 伊藤忠テクノソリューションズなどの大手システムインテグレーターの他、
OKI、ソフトバンクなど一般企業向けに業務アプリケーションの開発や、インフラ構築・運用サー
ビス、 及び ERP 関連製品のカスタマイズ設計 ・ 開発などを行っている。 顧客ニーズが多岐
にわたるため、 複数の事業部体制で様々なサービスを提供している。
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4
■会社概要
■
a) 業務アプリケーション開発
多種多様な業種向けに、 Web アプリケーション、 クライアント ・ サーバアプリケーションや、
intra-mart ※、ERP などのグループウェアを使った業務アプリケーション開発を行う。また、大阪、
名古屋圏における事業基盤の拡大も進めている。
フォーカスシステムズ
4662 東証 1 部
b) 通信制御
ネットワーク仮想化技術(クラウド)を用いた公衆網で、光・無線・パケット通信等のネットワー
クを管理するための情報を、 共通的に扱えるようにするプラットフォームの開発 (ネットワーク
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設計・構築・運用管理ソフトウェア開発) や、各種通信装置や携帯電話の基地局、インターネッ
トの核であるルータやゲートウェイ、 携帯電話端末におけるミドルウェアやドライバ通信制御な
どの開発を行う。
2017 年 1 月 13 日 (金)
c) インフラ設計 ・ 構築
進化の速いオープン系システムにおいて、 ハードウェア周り、 ネットワーク、 OS、 ミドルウェ
アなど、 最先端技術を駆使したインフラの設計 ・ 構築を行う。
※intra-mart…NTT データイントラ
マート提供のシステム共通基盤
ソフトウェア
d) 技術支援サポート
ハードウェア環境、 ネットワーク、 OS、 ミドルウェアの問題解決や、 パフォーマンス向上の
支援などを技術者に対して行い、 先端技術を必要とする顧客環境の構築を支えている。 ヘル
プデスクを設置しての電話による技術サポート、技術力提供による運用システムの開発サポー
トも実施している。
e) 運用サポート
ソフトウェアにおける業務上の問題解決や顧客要求の実現、 及びハードウェアを含めた障
害発生時の復旧対応を行う。
(3) セキュリティ機器関連事業
デジタルフォレンジック、 暗号技術、 電子透かしなど、 情報セキュリティに関するソリューショ
ンやサービスの提供を行っている。 暗号化により情報を守る事前対策から、 事故が生じた際
にデジタルフォレンジック技術による事後対策まで、 トータルに提案可能な製品群をラインアッ
プしている。 前述した 2 事業と異なりエンドユーザ向けに直接販売しており、 海上保安庁、 防
衛省、 自衛隊、 法務省、 金融庁、 警視庁、 警察庁等の官公庁や、 監査法人、 その他企業
のシステム部門などが顧客である。
a) 電子透かし
コンテンツに目に見えない情報を埋め込むことで、 デジタル画像の不正利用、 著作権違反
の問題を解決する。
b) 暗号技術
C4 暗号とは、 安全で処理速度の高いセキュリティ環境を、 マルチプラットフォームで実現で
きる、同社が開発した暗号アルゴリズム(暗号化の仕組み)である。 同社はこの技術を活用し、
店頭のレジや、 モバイル端末、 パソコン、 汎用機まで多様なプラットフォームにおいて、 様々
な製品群で情報資産を守っている。
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5
■会社概要
■
c) サイバーフォレンジック
フォレンジックとは、 犯罪捜査や法的紛争などで、 コンピュータなどの電子機器に残る記録
を収集 ・ 分析し、 その法的な証拠性を明らかにする手段や技術の総称で、 意訳すると 「デ
ジタル鑑識」 のことであり、 同社は主に 3 つのカテゴリーにおいて製品やサービスを提供して
いる。
フォーカスシステムズ
1) コンピュータやスマートフォンなどを解析するデジタルフォレンジック
4662 東証 1 部
2) コンピュータやネットワークへの攻撃で発生する被害を未然防止し、 万が一被害が起き
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2017 年 1 月 13 日 (金)
てしまった際に事後対応を行うサイバー攻撃対応
3) 米国訴訟に巻き込まれる顧客向けの eDiscovery (電子情報開示)
近年、 多くの組織がサイバー攻撃対応に頭を悩ませ、 内部にコンピュータ緊急対応チーム
を立ち上げるケースが増えてきた。 これら組織に対し、 同社はフォレンジックで培った知識 ・
技術と顧客基盤を生かし、 マルウェア (悪意あるプログラム ) の解析など、 サイバー攻撃対
応のサービスを提供している。
セキュリティ機器関連事業サービス内容
出所 : 第 40 期報告書
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伪伪主要顧客
NTT データグループ、日本 IBM など大手システムインテグレーター
が主要顧客
フォーカスシステムズ
2016 年 3 月期の主要顧客別売上高構成比は、 NTT データ関連が 37.7%、 日本 IBM 関連
が 20.8%、 伊藤忠テクノソリューションズ関連 4.4%、 OKI 関連 3.2%、 ソフトバンク関連 3.0%、 そ
4662 東証 1 部
の他 30.9% となっている。 公共関連事業では NTT データ及びその関連企業が、 民間関連事
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業では日本 IBM、 伊藤忠テクノソリューションズ、 OKI、 ソフトバンクなどが主要顧客である。
なお、 割合は少ないが、 セキュリティ機器関連事業においては、 官公庁、 自治体が主要顧
客である。
2017 年 1 月 13 日 (金)
主要顧客別売上高構成比㻔㻞㻜㻝㻢年㻟月期㻕
㻺㼀㼀データ関連
㻟㻜㻚㻥㻑
㻟㻣㻚㻣㻑
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伊藤忠テクノソリューションズ関連
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ソフトバンク関連
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その他関連
㻟㻚㻞㻑
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出所 : 第 40 期報告書
伪伪沿革
1977 年に創業し、 独立系ソフトウェア開発企業として業績拡大
同社は 1977 年に創業し、 翌 1978 年には OKI と取引を開始し、 電子交換機ソフトの開発
を始め、 1983 年には汎用大型計算機によるアプリケーションソフト開発に取り組み、 1984 年
には NEC と取引を開始し、 銀行第 3 次オンラインシステムにも参加するなど、 顧客、 対応領
域を広げてきた。 その後、 システムの高度化、 大規模化、 ネットワーク化を背景にシステム
構築だけでなく、 開発、 運用、 保守を含めた情報システムに関するトータルな IT サービスを
提供する体制を構築し、 総合情報サービス企業としての事業基盤を確立した。
また、 1999 年には情報セキュリティ事業に参入し、 2001 年には C4 暗号技術の採用を決
定すると、 2004 年にはデジタルフォレンジック製品の販売を開始するなど、 情報セキュリティ
製品の開発 ・ 販売事業の拡大にも注力している。
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7
■沿革
■
沿革
フォーカスシステムズ
1977 年
1978 年
1979 年
1980 年
1983 年
1986 年
1987 年
4662 東証 1 部
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2017 年 1 月 13 日 (金)
1988 年
1990 年
1996 年
1997 年
1999 年
2001 年
2004 年
2015 年
2016 年
概要
ソフト開発を目的として ( 株 ) フォーカスシステムズを東京都新宿区に設立
東京都目黒区に本社移転。 沖電気工業と取引を開始し、 電子交換機ソフト開発業務開始
東京都品川区に本社移転。 マイコン応用による各種制御ソフト開発業務開始
ミニコンによる各種プラント制御、 工場自動化などの工業用ソフト開発業務開始
汎用大型計算機によるアプリケーションソフト開発業務拡大
フォーカスシステムズと国際ソフト (株)、 (株) アクトリソースの 3 社が合併
富士ファコム制御 ( 現富士通アドバンストエンジニアリング ) と取引を開始し、 電力設備系
統制御ソフト開発業務開始
日本電信電話と取引を開始し、 官公庁向けシステムの受託開発開始
NTT データ通信 ( 現 NTT データ )、 協和電設 ( 現協和エクシオ <1951>) とともに出資して、
NTT データクリエイション ( 現 NTT データ ・ アイ ) を設立
日本証券業協会に株式を店頭登録 (現 JASDAQ)
日本 IBM とシステム運用 ・ 保守 / インフラ技術支援業務開始
情報セキュリティ事業へ参入
C4 暗号技術の採用を決定
デジタルフォレンジック製品の販売をスタート
東京証券取引所市場第 2 部へ市場変更
東京証券取引所市場第 1 部銘柄に指定
伪伪強み
同社の強みは、 大手システムインテグレーターとの長年の協業により培った信頼やノウハ
ウである。 加えて、 その強みを生かし官公庁や金融機関という独自性の強いシステムを長年
担当することで、 他社には替えの効かない地盤を確立してきたことである。 同社は意図的に、
設計や製造など特定工程ではなく、 初期の要件定義、 設計から運用 ・ アフターフォローまで
一気通貫で担当できる領域に取り組んできた。 そして導入後の運用保守や、 法改正や新技
術対応等で発生する機能改善も行うことで、 同社を外しては開発や運用が成り立たないとい
う替えの効かない地盤を確立し、 信頼を得てさらに対応領域を広げ業績拡大を図ってきた。
伪伪業績動向と財務状況
2012 年 3 月期以降増収増益も、 先行投資で 2017 年 3 月期は増
収減益見込む
●業績動向
(1) 全社
a) 売上高
2012 年 3 月期以降の売上高推移を見ると、 毎年着実に増加しており、 2012 年 3 月期から
2016 年 3 月期の 4 期間で 38.4% 増加した。また、2017 年 3 月期第 2 四半期は 8,383 百万円(前
年同期比 11.9% 増) であり、 通期では 17,000 百万円 (前期比 3.1% 増) と引き続き増収を見
込んでいる。
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8
■業績動向と財務状況
■
売上高推移
(百万円)
㻝㻤㻘㻜㻜㻜
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㻝㻠㻘㻜㻜㻜
フォーカスシステムズ
㻝㻞㻘㻜㻜㻜
4662 東証 1 部
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻣㻘㻜㻜㻜
㻝㻢㻘㻠㻤㻞
㻝㻝㻘㻥㻜㻥
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㻝㻞㻛㻟期
㻝㻟㻛㻟期
㻝㻡㻘㻜㻤㻝
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https://www.focus-s.com/focus-s/ir/
㻢㻘㻜㻜㻜
㻠㻘㻜㻜㻜
2017 年 1 月 13 日 (金)
㻞㻘㻜㻜㻜
㻜
㻝㻠㻛㻟期
㻝㻡㻛㻟期
㻝㻢㻛㻟期
㻝㻣㻛㻟期(予)
b) 経常利益
2012 年 3 月期以降の経常利益推移を見ると、 2016 年 3 月期までは増益が続いていたが、
2017 年 3 月期は 770 百万円 (前期比 19.0% 減 ) と減収を見込んでいる。 これは東証 1 部上
場企業として 3 年先 5 年先を見据え、 以下 4 点の投資を行っているためである。
1) より優秀な人材確保への採用投資
2) 現社員へのより高付加価値をつけるための技術者への教育投資
3) ガバナンス強化を目的とした社内管理体制へのシステム及び人的投資
4) 自社製品の開発販売のための投資
なお、 2017 年 3 月期第 2 四半期の時点では 199 百万円 (前年同期比 0.5% 増) とほぼ前
年同期並みである。
経常利益推移
経常利益(左軸)
(百万円)
㻝㻘㻞㻜㻜
㻢㻚㻜㻑
売上高経常利益率(右軸)
㻡㻚㻥㻑
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㻢㻚㻜㻑
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㻠㻚㻜㻑
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㻡㻚㻜㻑
㻞㻚㻜㻑
㻝㻚㻜㻑
㻙㻡㻤
㻜㻚㻜㻑
㻙㻜㻚㻡㻑
㻝㻞㻛㻟期
㻙㻝㻚㻜㻑
㻝㻟㻛㻟期
㻝㻠㻛㻟期
㻝㻡㻛㻟期
㻝㻢㻛㻟期
㻝㻣㻛㻟期(予)
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9
■業績動向と財務状況
■
(2) 事業別 (公共関連事業)
a) 売上高
2012 年 3 月期以降の売上高推移を見ると、 2013 年 3 月期に減少したが、 以降は社会保
険関連、 航空管制関連の受注増加などにも支えられ増加傾向にある。 なお、 2017 年 3 月期
フォーカスシステムズ
第 2 四半期は既存顧客からの受注が好調で、 2,931 百万円 (前年同期比 17.4% 増) と過去
最高を記録している。
4662 東証 1 部
売上高推移㻔公共関連事業㻕
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(百万円)
㻣㻘㻜㻜㻜
2017 年 1 月 13 日 (金)
㻢㻘㻜㻜㻜
㻡㻘㻜㻜㻜
㻡㻘㻣㻟㻠
㻡㻘㻟㻣㻞
㻠㻘㻣㻝㻣
㻠㻘㻢㻢㻤
㻠㻘㻟㻝㻝
㻠㻘㻜㻜㻜
㻟㻘㻜㻜㻜
㻞㻘㻜㻜㻜
㻝㻘㻜㻜㻜
㻜
㻝㻞㻛㻟期
㻝㻟㻛㻟期
※利 益は各事業別売上高から各
事業別原価、 販管費を引いたも
ので、全社共通経費を含まない。
㻝㻠㻛㻟期
㻝㻡㻛㻟期
㻝㻢㻛㻟期
b) 利益※
利益は増加傾向であったが、 2016 年 3 月期はエンドユーザ側で発生したインシデントの影
響で当初想定していた規模の受注ができず、 技術者の不稼働損により利益率が低下し利益
は 835 百万円 (前期比 2.4% 減) と減益となった。 なお、 2017 年 3 月期第 2 四半期は不稼
働損も解消し、401 百万円(前年同期比 53.6% 増)と大きく増益となり過去最高を記録している。
セグメント利益㻔公共関連事業㻕
(百万円)
セグメント利益(左軸)
利益率(右軸)
㻝㻘㻜㻜㻜
㻞㻜㻚㻜㻑
㻝㻡㻚㻞㻑
㻤㻜㻜
㻝㻞㻚㻥㻑
㻝㻡㻚㻥㻑
㻝㻠㻚㻢㻑
㻝㻢㻚㻜㻑
㻝㻞㻚㻠㻑
㻢㻜㻜
㻝㻞㻚㻜㻑
㻤㻡㻡
㻠㻜㻜
㻤㻟㻡
㻣㻝㻝
㻢㻜㻣
㻤㻚㻜㻑
㻡㻟㻠
㻞㻜㻜
㻠㻚㻜㻑
㻜
㻜㻚㻜㻑
㻝㻞㻛㻟期
㻝㻟㻛㻟期
㻝㻠㻛㻟期
㻝㻡㻛㻟期
㻝㻢㻛㻟期
本資料のご利用については、 必ず巻末の重要事項 (ディスクレーマー) をお読みください。
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■業績動向と財務状況
■
(3) 事業別 (民間関連事業)
a) 売上高
民間関連事業は、 主要取引先からのインフラ構築 ・ 運用サービス及び ERP 関連製品のカ
スタマイズと設計 ・ 開発が順調に推移していることに加え、 大阪 ・ 名古屋拠点の実績も伸び
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4662 東証 1 部
たことで増収が続き、 2012 年 3 月期から 2016 年 3 月期の間で 45.5% 増加した。 なお、 2017
年 3 月期第 2 四半期は既存顧客からの受注が好調で、 4,897 百万円 (前年同期比 6.5% 増)
と過去最高の売上高を記録している。

https://www.focus-s.com/focus-s/ir/
売上高推移㻔民間関連事業㻕
(百万円)
㻝㻞㻘㻜㻜㻜
2017 年 1 月 13 日 (金)
㻥㻘㻣㻟㻤
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
㻤㻘㻜㻜㻜
㻤㻘㻠㻠㻜
㻤㻘㻢㻟㻟
㻝㻠㻛㻟期
㻝㻡㻛㻟期
㻣㻘㻠㻢㻝
㻢㻘㻢㻥㻡
㻢㻘㻜㻜㻜
㻠㻘㻜㻜㻜
㻞㻘㻜㻜㻜
㻜
㻝㻞㻛㻟期
㻝㻟㻛㻟期
㻝㻢㻛㻟期
b) 利益
2012 年 3 月期以降の利益は増収続きで、 2012 年 3 月期から 2016 年 3 月期の間で 51.8%
増と大きく増加した。 しかし、 2017 年 3 月期第 2 四半期は今後の受注増加に対応するため
の開発環境の準備、 新規受注獲得に向けた事前提案準備などでコストが先行し、 利益は
444 百万円 (前年同期比 13.9% 減) と減益となっている。
セグメント利益推移㻔民間関連事業㻕
(百万円)
セグメント利益(左軸)
㻝㻘㻠㻜㻜
㻝㻞㻚㻡㻑
㻝㻝㻚㻣㻑
㻝㻝㻚㻡㻑
㻝㻘㻞㻜㻜
利益率(右軸)
㻝㻞㻚㻞㻑
㻝㻞㻚㻞㻑
㻝㻞㻚㻜㻑
㻝㻘㻜㻜㻜
㻝㻜㻚㻜㻑
㻤㻜㻜
㻤㻚㻜㻑
㻢㻜㻜
㻠㻜㻜
㻝㻠㻚㻜㻑
㻥㻢㻤
㻥㻟㻜
㻣㻤㻝
㻝㻘㻜㻠㻥
㻝㻘㻝㻤㻣
㻢㻚㻜㻑
㻠㻚㻜㻑
㻞㻜㻜
㻞㻚㻜㻑
㻜
㻜㻚㻜㻑
㻝㻞㻛㻟期
㻝㻟㻛㻟期
㻝㻠㻛㻟期
㻝㻡㻛㻟期
㻝㻢㻛㻟期
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■業績動向と財務状況
■
(4) 事業別 (セキュリティ機器関連事業)
a) 売上高
2012 年 3 月期以降の売上高を見ると、 サイバーフォレンジック関連製品の大手民間企業
への展開、 技術者育成、 調査解析などサービスビジネスの拡大、 さらに専用サイトの開設等
フォーカスシステムズ
4662 東証 1 部
によるマーケティング強化や、 最適化技術、 介護 ・ 医療分野の事業化などの新規事業開拓
が奏功し、 2012 年 3 月期から 2016 年 3 月期の間で 103.3% 増加した。 なお、 2017 年 3 月
期第 2 四半期は官公庁案件の受注が増加し、 554 百万円 (前年同期比 39.7% 増) となって
https://www.focus-s.com/focus-s/ir/
いる。

売上高推移㻔セキュリティ機器関連事業㻕
2017 年 1 月 13 日 (金)
(百万円)
㻝㻘㻞㻜㻜
㻝㻘㻜㻟㻣
㻝㻘㻜㻣㻡
㻝㻘㻜㻜㻥
㻝㻘㻜㻜㻜
㻤㻜㻜
㻢㻜㻜
㻡㻤㻜
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㻠㻜㻜
㻞㻜㻜
㻜
㻝㻞㻛㻟期
㻝㻟㻛㻟期
㻝㻠㻛㻟期
㻝㻡㻛㻟期
㻝㻢㻛㻟期
b) 利益
セキュリティ機器関連事業は顧客に直接販売していることもあり、 他の事業より利益率が高
い。 2012 年 3 月期以降の利益率は年によってばらつきが大きいが、 売上高が増加した影響
が大きく、 利益は 2012 年 3 月期から 2016 年 3 月期で 134 百万円増 (355.1% 増) と大きく
増加した。 なお、2017 年 3 月期第 2 四半期の利益は 55 百万円(前年同期比 27.9% 減)となっ
ている。
セグメント利益推移㻔セキュリティ機器関連事業㻕
(百万円)
セグメント利益(左軸)
㻟㻜㻜
利益率(右軸)
㻟㻜㻚㻜㻑
㻞㻣㻚㻟㻑
㻞㻡㻜
㻞㻡㻚㻜㻑
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㻞㻜㻜
㻝㻡㻜
㻝㻜㻜
㻝㻣㻚㻝㻑
㻝㻡㻚㻜㻑
㻞㻤㻟
㻝㻜㻚㻥㻑
㻣㻚㻣㻑
㻞㻜㻚㻜㻑
㻝㻥㻤
㻝㻣㻟
㻡㻜
㻝㻜㻚㻜㻑
㻡㻚㻜㻑
㻢㻟
㻟㻤
㻜
㻜㻚㻜㻑
㻝㻞㻛㻟期
㻝㻟㻛㻟期
㻝㻠㻛㻟期
㻝㻡㻛㻟期
㻝㻢㻛㻟期
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■業績動向と財務状況
■
2017 年 3 月期は 12.5 円の配当を計画
●財務状況
2012 年 3 月期以降の財務状況を見ると、 2014 年 3 月期まで自己資本比率が低下してい
たが、 以降は業績改善の影響もあり 2016 年 3 月期には 49.6% まで改善した。 なお、 2017 年
フォーカスシステムズ
3 月期第 2 四半期は長期借入や社債発行により負債が 528 百万円増加したこともあり、 自己
資本比率は 46.2% に低下している。
4662 東証 1 部
財務状況
https://www.focus-s.com/focus-s/ir/
負債(左軸)
(百万円)
2017 年 1 月 13 日 (金)
㻞㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻡㻘㻜㻜㻜
㻠㻡㻚㻤㻑
自己資本比率(右軸)
㻠㻥㻚㻢㻑
㻠㻣㻚㻞㻑
㻠㻟㻚㻡㻑
㻝㻠㻘㻟㻠㻜㻌
㻡㻜㻚㻜㻑
㻝㻠㻘㻥㻟㻢㻌
㻝㻠㻘㻥㻢㻥㻌
㻣㻘㻠㻝㻡
㻢㻘㻥㻞㻜
㻠㻜㻚㻜㻑
㻝㻝㻘㻤㻟㻣㻌
㻢㻘㻣㻢㻥
㻢㻘㻜㻠㻣
㻠㻢㻚㻞㻑
㻠㻞㻚㻡㻑
㻝㻟㻘㻞㻜㻤㻌
㻝㻝㻘㻝㻥㻡㻌
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
純資産(左軸)
㻠㻘㻤㻢㻤
㻡㻘㻜㻞㻥
㻣㻘㻝㻢㻝
㻢㻘㻟㻞㻢
㻢㻘㻤㻜㻣
㻣㻘㻡㻣㻝
㻣㻘㻡㻞㻜
㻤㻘㻜㻠㻥
㻝㻞㻛㻟期
㻝㻟㻛㻟期
㻝㻠㻛㻟期
㻝㻡㻛㻟期
㻝㻢㻛㻟期
㻝㻣㻛㻟期㻞㻽
㻟㻜㻚㻜㻑
㻞㻜㻚㻜㻑
㻡㻘㻜㻜㻜
㻜
㻝㻜㻚㻜㻑
㻜㻚㻜㻑
●株主還元
2012 年 3 月期以降の配当実績を見ると、 継続的に配当を実施しており、 2016 年 3 月期は
1 株当たり 16 円 (普通配当 12.5 円、 記念配当 3.5 円) の配当を実施した。 なお、 2017 年
3 月期は 12.5 円の配当を計画している。
㻝株当たり配当金推移
(円)
普通配当金
特別配当金
記念配当金
㻝㻤㻚㻜
㻝㻢㻚㻜
㻟㻚㻡
㻝㻠㻚㻜
㻝㻞㻚㻜
㻝㻜㻚㻜
㻣㻚㻡
㻤㻚㻜
㻡㻚㻜
㻞㻚㻡
㻢㻚㻜
㻝㻞㻚㻡
㻝㻞㻚㻡
㻝㻢㻛㻟期
㻝㻣㻛㻟期(予)
㻠㻚㻜
㻞㻚㻜
㻡㻚㻜
㻡㻚㻜
㻡㻚㻜
㻡㻚㻜
㻝㻞㻛㻟期
㻝㻟㻛㻟期
㻝㻠㻛㻟期
㻝㻡㻛㻟期
㻜㻚㻜
注 : 2015 年 10 月 1 日に 1 : 2 の株式分割あり
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伪伪見通し
既存事業の好調さに、 新たな取り組みを上積みし、 継続的な業
績向上を図る
フォーカスシステムズ
4662 東証 1 部
2017 年 3 月期は新たに以下の 3 つの取り組みを実施している。
(1) 医療事業への人工知能の活用に向けた共同研究
https://www.focus-s.com/focus-s/ir/
洛和会ヘルスケアシステム、 ( 株 )UBIC (現 ( 株 )FRONTEO) と共同で、 病院経営や医療
現場の運営に関わる意思決定や、 判断支援などの医療事業分野に人工知能を用いるための
2017 年 1 月 13 日 (金)
研究を 2016 年 6 月より開始した。 人工知能の医療判断への活用事例はあるが、 経営判断
や人事管理、 事務の効率化などを目的とするものはまれとのことである。 今回の共同研究で
は、 医療機関 ・ 組織の経営層の意思決定支援や、 医療機関の経営や診療 ・ 診断支援、 職
員管理などに人工知能技術を用いた各種の実証研究を行い、 その実用性や効果の検証を踏
まえ、 2017 年 3 月期中を目途に、 今後の具体的な青写真を描く予定とのことである。
※ 1B iz ∫…( 株 )NTT データ ・ ビ
ズインテグラルの純国産 ERP
パッケージ
※ 2EnCase Forensic…データ取得
から調査、 報告までの一通り
の機能をすべて有する代表的
なフォレンジックソフトウェア。
※ 3C SIRT…コンピュータやネット
ワーク (特にインターネット)
上で主にセキュリティ上の問
題を監視。 問題が発生したら
原因解析や影響範囲の調査
を行う。
(2) 社内基幹システムをシステム共通基盤 「intra-mart」 「Biz ∫ (ビズインテグラル※ 1)」 で
構築
システム共通基盤 「intra-mart」 「Biz ∫」 上で、 販売管理 (受注、 発注、 売上、 仕入)、
会計 (一般会計、 債権、 債務)、 プロジェクト管理、 人事給与、 経費旅費精算、 就業管理
の各業務上必要な機能をカバーする社内基幹システムを構築した。
従来の社内基幹システムにおける締め処理遅延、 マスタ入力の複雑さ、 紙の大量保管等
の課題解消、 統合基盤フロントの整備、 データの一元管理ワークフロー整備等の目的達成
のため、 情報基盤の構築、 実績 ・ ノウハウを活用したプロジェクト推進、 着実な導入 ・ 定着
を基本方針とし、 システム構築を行った。 今後、 この仕組みを同業他社や他業種の顧客に
提案していくとのことである。
(3) フォレンジックトレーニングのパートナー契約の締結
大手サイバーフォレンジック企業の米国ガイダンスソフトウェアと、 日本における公認トレー
ニングパートナー契約を締結した。 2017 年 1 月より、日本で初となる 「EnCase Forensic 8 ※ 2」
を使った公認トレーニングを開催する。 近年、 サイバーセキュリティ対策の一環として組織内
CSIRT ※ 3 を立ち上げる企業が急増するなど、 デジタルフォレンジックの必要性は官公庁や法
執行機関だけでなく民間企業にも広がってきている。 同社では公認トレーニングを通じて、フォ
レンジック調査未経験の顧客にも、 必要なノウハウを身に付けてもらい、 同製品を安心して
導入できるサポート体制をさらに拡充し、 新規販売につなげていく計画である。
今後の見通しについて、 同社では対外的に中期経営計画や具体的な数値目標は発表して
いない。 しかし、 公共関連事業、 民間関連事業の好調さを維持することに加え、 2017 年 3
月期に行った投資効果の発揮や新規取り組みの上積みにより、 継続的な業績向上を図ると
のことである。
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