仕様書(28年度)(PDF:163KB)

京都ジョブパーク事業
観光産業正規雇用拡大支援業務仕様書
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趣 旨
雇用情勢の改善による人手不足や、構造的な非正規雇用の問題を抱える京
都府内の観光関連産業分野において、非正規雇用の正規雇用化をはじめとす
る正規雇用の創出を促進するため、別紙に記載した京都ジョブパークの基本
方針等に基づき、京都ジョブパークが持つ様々な資源・サービスを活用した
求職者・求人者双方のマッチング等を推進する「京都ジョブパーク事業観光
産業正規雇用拡大支援業務」を委託するものである。
委託業務名
京都ジョブパーク事業観光産業正規雇用拡大支援業務
業務の実施場所
京都ジョブパーク(京都市南区東九条下殿田町70
これと連携が容易な近隣の場所
京都テルサ内)又は、
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業務の開設時間
午前9時~午後7時
土曜日、日曜日、祝日、年末12月29日~年始1月3日は休み。
※ ただし、緊急時等には、開設日の時間外、土曜日、日曜日、祝日、年
末年始に対応を要する場合がある。
※ 開設時間内に円滑に業務運営ができるよう、開設準備、資料整理等の
時間を設け業務を行うこと。
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業務内容
本業務は、上記1の趣旨を実現するため、京都ジョブパーク企業支援コー
ナーに設置する「京都観光産業正規雇用拡大支援プロジェクトオフィス」
(以
下「プロジェクトオフィス」という。)において、京都観光関連産業正規雇
用化促進事業(※1)(以下「正規雇用化促進事業」という。)並びに京都
ジョブパークにおける人材育成業務及び企業支援業務と連携を図り、「人材
・訓練ニーズの把握・分析と対応プログラム」の方針作成、事業者の意識改
革及び求職者とのマッチング機会の提供等を行い、別途国の採択により決定
された業種に該当する観光関連企業(※2)の正規雇用の拡大に繋げていく
こととし、具体的には以下の事項のとおりとする。
なお、業務運営については、京都ジョブパーク総括業務取扱要領に則り行
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うとともに、常に業務の内容を検証し、必要な改善を図ること。また、同要
領に課題がある場合には、随時、京都府に改善提案を行うこと。
加えて、京都ジョブパークの各コーナー固有の業務についても業務品質の
向上を図るため、京都ジョブパークセンター長の承認を得て、コーナー単位
でも業務要領を定めるとともに、業務運営上の課題がある場合には、京都ジ
ョブパークセンター長の承認を得て随時改訂を行うこと。
さらに、本事業実施に当たっては、京都ジョブパークの企業支援及び、北
京都ジョブパークの受託事業者と連携すること。また、京都ジョブパーク以
外の事業者等との共催による実施も可とするが、必ず事前に京都府の承認を
得ること。
(※1)京都観光関連産業正規雇用化促進事業
京都府が厚生労働省の「地域活性化雇用創造プロジェクト」の採択
を受け、平成28年度から平成30年度の3年間にかけて、事業者の
求人開拓から、必要な人材確保のための人づくり、求職者支援等の業
務を一体的に実施することにより、京都府内全域で観光関連産業の正
規雇用の拡大を図る事業。
(※2)対象とする観光関連企業
京都府内に事業所を有する中小企業基本法第2条第1項(昭和38年
法律第154号)に規定する会社又は個人事業主のうち、上記事業の採
択を受けた支援対象業種に該当する企業等を指す。
(1)人材・訓練ニーズ調査及び人財・訓練プログラム開発
観光関連企業における人材・訓練ニーズ等の調査・分析を行うととも
に、非正規を正規化するための人材・訓練プログラムの基本方針を作成す
ること。
ア 調査結果の集計及び統計表の作成
観光関連産業を対象に調査表の回収方式による人材・訓練ニーズに関
する調査を実施するとともに、調査結果の集計及び統計表の作成を行う
こと。
イ 人材・訓練ニーズに関する報告書の作成
上記の調査とは別に、実際に企業を訪問して調査表だけでは把握でき
ない企業の人材・訓練ニーズをヒアリングし、各企業毎に人材・訓練ニ
ーズに関する報告書を作成すること。なお、訪問する企業については対
象業種を均一にすること。
ウ 人材・訓練プログラムの基本方針の策定
上記ア及びイの調査結果を分析し、観光関連企業の人材・訓練ニーズ
の集約を行うとともに、それに基づく人材・訓練プログラムの基本方針
の策定を行うこと。
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(ア)調査表配布企業:1,500社以上
(イ)調査表回収企業:400社以上
(ウ)聞き取り調査企業:60社以上
(エ)基本方針の策定
(2)企業と求職者のマッチング業務
ア 個別・ミニ企業説明会について
京都ジョブパーク等が実施する以下の事業の周知を図るとともに、参
加予定者の状況等も考慮しつつ、主催者と連携して参加する観光関連企
業の確保に努めること。なお、説明会及び面接会については、主催者等
からの要請があれば、京都府との協議の上、当日の運営補助を行うこと。
(ア)個別企業説明会、面接会(参加企業数 1社)
(イ)ミニ企業説明会、面接会(参加企業数 2~4社)
(ウ)個別・ミニ企業説明会開催数:2回
(エ)個別・ミニ企業説明会参加者数:40人
イ 個別マッチングについて
京都府が指定する求職者のうち、特に観光関連企業への就職を希望す
る者の個別求人開拓、受入条件の折衝、求人票の作成、面接に向けた調
整等マッチングに関する支援を京都府の指示に従い実施すること。
(3)企業のコンサルティング
観光関連企業が抱える人材確保・正規雇用化に関する課題をヒアリン
グした上で、支援メニューの案内、求人票作成のアドバイス及びマッチ
ングを実施し、正規雇用拡大に繋げること。
(4)求人開拓
京都ジョブパークで企業支援を担当する各コーナーと協力し、京都府内
の観光関連企業を対象に訪問等を実施し、正規雇用求人の提出依頼等を行
うこと。
なお、訪問等の実施履歴及び京都ジョブパークに提出された求人につい
ては、京都ジョブパーク求職者・企業情報システム(以下、「JPシステ
ム」という。)に入力すること。その他、具体的な業務は別途京都府の指
示に従うこと。
正規雇用求人開拓数:10社
(5)企業向け人材確保セミナー
観光関連企業の経営者や人事担当者を対象に、正規雇用の重要性や外国
人の雇用推進等をテーマとしたセミナーを開催し、意識改革を促すこと。
(ア)人財確保セミナー開催回数:2回
(イ)人財確保セミナー参加者数:60人
(6)企業支援を担当する各コーナーとの相互協力
企業支援コーナー全体として、企業支援を担当する他の受託事業者と連
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携・協力し、より効果が上がるよう努めること。
(7)京都ジョブパークに関する広報業務
京都ジョブパークで実施する企業説明会等の支援内容を府内企業や府民
に発信し、京都ジョブパークの利用促進に繋げること。
(8)会議等のへの参画
現場責任者は京都ジョブパーク事業会議をはじめとする各種会議等に参
画すること。
(9)事業の進捗管理
ア 上記(1)~(7)の支援内容について、定められた様式により日報、
月報を作成し総合プロデュースへ提出すること。
イ 企業支援の内容を「JPシステム」へ登録すること。
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人員配置体制
以下(1)及び(2)を参照に、本業務の運営が可能な人員を配置するこ
と。
(1)委託元である京都府との対応窓口として、コーナーに常駐する現場責任
者を1名配置し、業務を円滑かつ効果的に遂行するとともに、受託業務の
進捗管理、並びに京都府及び他コーナーとの調整等を行うこと。
また、現場責任者は受託期間中、京都ジョブパークの他のコーナーの責
任者を兼ねないこと。
(2)人材確保コーディネーターを3名以上配置すること
上記5(1)~(5)に定める業務を行うため、人材確保コーディネー
ターを3名以上配置すること。(ただし、その内1名は、現場責任者を兼
ねることができる。)
なお、人材確保コーディネーターには、観光関連企業に精通し、かつ人
材支援業務の経験を有する者で、各企業の状況に応じたコンサルティング
や就職を希望する者等とのマッチングができる高度な資質と能力を有する
者であること。
7 運営管理・実施報告等
(1)目標数
京都ジョブパーク全体の業務運営に係る本業務の最重要目標として、以
下を管理すること。
ア
正規雇用創出人数
8人
イ
調査表回収数
ウ
聞き取り調査実施企業数
エ
人材・訓練プログラムの基本方針策定
オ
個別・ミニ企業説明会開催数
400社
60社
2回
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カ
個別・ミニ企業説明会参加者数
40人
キ
正規雇用求人開拓数
10社
ク 人材確保セミナー開催回数
ケ
2回
人材確保セミナー参加者数
60人
なお、大幅な変更がある場合は別途京都府と協議の上、修正することが
ある。
(2)報告等
(1)については、月報で京都府に報告を行い、京都府の評価・指導等
を受けて、円滑な業務の推進に努めること。
(3)進捗状況の確認等
月報による報告を京都府へ行う際には、常に(1)の目標数と比較しな
がら、進捗管理を行うこと。
数値が下回る場合、その他、現行業務に課題がある又は起こりうると予
想される場合には、その要因を分析するとともに、京都府と協議の上、積
極的に改善に取り組むこと。
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個人情報の保護
京都ジョブパークの運営業務を通じて取得した個人情報については、京都
府個人情報保護条例及び京都ジョブパーク諸規程等に基づき、適正に管理す
ること。
9 委託対象経費
(1)委託業務に従事する者の人件費
ア 賃金
イ 通勤手当
ウ 社会保険料等
(2)委託業務に要する事業費
ア 講師謝金
イ 旅費
ウ 消耗品費
エ 印刷製本費
オ 燃料費
カ 会議費
キ 通信運搬費
ク 広告費
ケ 手数料
コ 保険料
サ 賃借料
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シ
ス
会場使用料
京都府と協議して認められた経費
※ 人件費については前金払ができるものとする。
なお、委託対象経費に一般管理費(直接人件費や直接経費に定率
を乗じたもの)は認められないため、一般管理費として支弁する
「具体的な経費」を積み上げて計上すること。
10 再委託に関すること
(1)委託業務の全部を第三者に委託してはならない。
また、再委託する場合には、あらかじめ京都府の承諾を受けなければな
らない。
(2)第三者に再委託を行う場合には、当該第三者の商号又は住所並びに委託
を行う業務の範囲を記載した履行体制図を京都府に提出しなければならな
い。
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業務完了報告
本業務が完了したときは直ちに次の事項を記載した業務完了報告書を提出
すること。
(1)業務終了後の報告
ア 実施業務の概要
イ 業務実施に伴う雇用実績(就職者名簿等)
ウ 本業務に要した経費の内訳
なお、上記内容が確認できる書類として、労働者名簿、賃金台帳、業務
日誌等を事業終了後5年間保存しておくこと。
(2)事業期間中の途中報告
受託事業者は、委託契約締結後事業期間中に京都府から求めがあった場
合は、その時点での事業の進捗状況や実績、経費の執行状況について報告
しなければならない。
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財産権の取扱い
委託事業により生じた特許権等の知的財産権は、地域活性化雇用創造プロ
ジェクト事業の委託元である京都府に帰属する。
13 業務上の留意事項
(1)本事業により事業収入が発生した場合、京都府と受託事業者は協議の上
必要な場合は本契約第4条に基づき委託料を変更するものとする。
(2)本事業については、事業の終了後も含めて、今後、京都府監査委員や会
計検査院の検査対象となる場合があるので、事業者は検査に積極的に協力
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するとともに、事業の報告や必要な資料の提出等の説明責任を果たすこと。
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その他
(1)京都府事業の受託であることを理解し、法令を遵守し業務を執行するこ
と。また、京都ジョブパークが定める諸規程、理念及び行動指針を遵守す
ること。
(2)以下の項目に該当し京都府の指導にもかかわらず受託事業者の積極的な
改善が図られなかったものと京都府が判断した場合には、委託料の10分
の1を上限として、委託料を減額することがある。
ア 目標数が未達成
イ 企画提案内容のうち、評価に関する部分で不履行が発生
(3)目標設定(7の(1))については、京都府が本業務遂行上必要として
設定した数値であることから、受託事業者が本設定以上の提案を行った場
合には、協議の上で、該当提案値に変更することがある。
(4)厚生労働省の「地域活性化雇用創造プロジェクト」の採択の内容により、
委託業務を変更することがある。
(5)その他、契約書及び事業仕様書に定めのない事項や細部の業務内容につ
いては、京都府が受託事業者と協議して決定するものとする。
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(別紙)
京都ジョブパーク基本方針等
1
京都ジョブパーク基本方針
京都ジョブパークの理念及び行動指針に基づき、次の基本方針により業務
にあたること。
(1)個々の利用者(求職者・企業など)の視点に立ち、京都ジョブパークの
全てのサービスメニューをもって、常に最適なサービスを提供すること。
(2)ハローワーク及び京都府の職業紹介業務と連携し、積極的に求職者の内
定確保に努めること。
(3)障害者や就職の難しい若者等に対し就労から定着までの一貫支援に努め
ること。
(4)各コーナーが連携して京都の中小企業の人材確保・職場定着に努めるこ
と。
(5)京都府、京都ジョブパーク全コーナー及び京都ジョブパークの関係機関
等と常に連携・協力すること。
(6)(1)~(5)を達成するため、業務執行の状況を常に点検し、業務・
サービスレベルの改善・向上に努めること。
○京都ジョブパーク理念
京都ジョブパークは、人と社会の架け橋となり、働く喜びを実感できる
希望の京都をつくります。
○京都ジョブパーク行動指針
・利用者起点
私たちは、常に利用者を起点とし、熱意と誠意をもって行動します。
・チームワーク
私たちは、持てる力を結集し、最善のサービスを提供します。
・イノベーション
私たちは、社会やニーズの変化を先取りし、進化を続けます。
・快適環境
私たちは、整理整頓と清潔な身だしなみで、快適環境をつくります。
・コンプライアンス
私たちは、法令と信頼を守り、情報管理を徹底します。
2
京都ジョブパーク事業の体制
次のコーナー等の事業をもって、京都ジョブパークとする。
○ 総合プロデュース(総合受付)
○ 就業サポートセンター
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○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
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4
(若手人材担当、中核人材担当、熟練人材担当、京都わかものハロ
ーワーク)
学生就職センター
(インターンシップ担当、大学生担当、留学生担当、新卒応援ハロ
ーワーク)
はあとふるコーナー(はあとふるジョブカフェ)
UIJターンコーナー
マザーズジョブカフェ
農林水産業コーナー(農林水産業ジョブカフェ)
福祉人材コーナー(福祉人材カフェ)
自立就労支援コーナー(京都自立就労サポートセンター)
生活相談コーナー
京都JPカレッジコーナー
ハローワークコーナー
スキルアップ相談窓口
きょうと新卒サポートチーム
中小企業人財確保センター
(人財確保チーム、緊急支援チーム)
京都ものづくり企業人財確保プロジェクトオフィス
京都障害者雇用企業サポートセンター
京都府無料職業紹介コーナー
北京都ジョブパーク
京都ジョブパークの目標設定
平成28年度の京都ジョブパーク運営目標を達成するため、積極的に業務
運営及び改善提案を行うとともに、主体的に京都ジョブパークのコーナー間
で連携を図ること。
・ 京都ジョブパーク新規登録求職者
16,500人
・ 京都ジョブパーク年間延べ相談件数
140,000人
・ 京都ジョブパーク就職内定者数
11,000人
うち、正規雇用での就職内定者数
7,000人
・ 個別・ミニ企業説明会参加企業数
600社
・ 支援企業数
3,500社
うち、新規支援企業数
1,150社
・ 求職者CS調査の平均点(10点満点)
8.5点以上
・ 企業CS調査の平均点(10点満点)
8.0点以上
京都ジョブパークの開設時間
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○午前9時~午後7時(土曜日は午前9時~午後5時)
日曜、祝日、年末12月29日~年始1月3日は休み
○一部コーナーは午前9時~午後5時、土曜日休み
土曜、日曜、祝日、年末12月29日~年始1月3日は休み
※ ただし、緊急時等には、開設日の時間外、土曜、日曜、祝日、年末
年始に対応する場合がある。
- 10 -