わたしと小鳥とすずと わたしが両手をひろげても、 お空はちっともとべないが、 とべる小鳥はわたしのように、 地面をはやくは走れない。 私がからだをゆすっても、 きれいな音はでないけど、 あの鳴るすずはわたしのように、 たくさんなうたは知らないよ。 金子みすゞの『わたしと小鳥とすずと』は、教科書などに も取り上げられるほど有名な詩です。 「みんなちがって、み んないい」というのは、一人一人、全ての人が大切な存在 で、一人として欠くことができない存在ということなので す。だから、この詩の世界には、友達を傷つけたりいじめ たりすることはありません。なぜなら、金子みすゞの「み んなちがってみんないい」には、“まるごと認めて傷つけ ない”という意味が込められているからです。あなたはあ なたのままでいいのです。自分のよさが見付けられたら、 きっと友達のよいところも見付 けられるはずです。 です。 友達のよいところを見付ける方法① すずと、小鳥と、それからわたし、 みんなちがって、みんないい。 (金子 みすゞ) 一見、短所に見えるところも、見方を変えれば長所に なります。例えば、 「飽きっぽい」子は「前向き」な 子というように、見る人の捉え方によって評価が大き く変わってくるのです。 友達のよいところ、 いくつ見つけられるかな? 友達のよいところを見付ける方法② 友達のことを偏見や思い込みをもたずに関わり H28年度全国学力・学習状況調査より抜粋 ましょう。偏見や思い込みは、見る目を曇らせま 「自分にはよいところがあると思いますか」という す。偏見や思い込みを排除して、友達と関わると、 質問に対し、「当てはまる・どちらかといえば当て 今まで気が付かなかった姿が見えてくるかもし はまる」と回答した奈良県の児童は、全国より 1.8 れません。 ポイント低い。 子どもの自尊感情を育みましょう! 自尊感情の低い子どもは、自分を信じられないばかりか他人 も信じることができず、人間関係を築くのが苦手な人間になってしまいます。子どもの自尊感情は、親 から愛されている実感を得られることによって育まれます。自尊感情が育つと、人を思いやる優しさを 自然と学びます。また、自己評価が低く、気になる行動をしがちな子どもは、「自分なんか、何の役に も立たない」と思っています。そういう子どもには「ありがとう」 「助かったよ」 「うれしいよ」という 言葉をどんどん使いましょう。子どもは、認められることで自尊感情が高まります。
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