平成28年度 恵庭市 特別支援教育便り 平成28年 7月11日 「イチャン(漁川)」 保護者第2号・教職員第3号 わたしと小鳥とすずと 恵庭市教育委員会 教育部 教育支援課 教育支援担当 TEL33−3131 (内線 1632) 金子 みすず わたしが両手をひろげても、 お空はちっともとべないが、 とべる小鳥はわたしのように、 地面(じべた)をはやくは走れない。 わたしがからだをゆすっても、 きれいな音はでないけど、 あの鳴るすずはわたしのように たくさんうたは知らないよ。 すずと、小鳥と、それからわたし、 みんなちがって、みんないい。 先頃まで、市民の皆さんを対象に教科書制度の理解を広げることや、教科書の内容に関する意見集 約を目的に、小中学校用に出版された各社の教科書を市役所1階ロビーに展示していました。 石狩管内では、小学校の国語教科書に教育出版社の「ひろがる言葉」が採用されています。5年生 (下)の教科書には「自分の考えをまとめよう」の単元で、矢崎節夫さん(作家)による『みすずさ がしの旅 ―みんなちがって、みんないいー 』という文章が掲載されています。子ども達は、筆者 の心情や考えを読み深めながら、みすずの作品からも多くの内容を学んでいます。 矢崎さんは「金子みすずの作品は、小さなもの、力の弱いもの、そこにあるのに気がつかれないも の、本当は大切なものなのに忘れてしまわれがちなもの。この地球という星に存在する全てのものに 対し、深いやさしさや、まなざしを投げかけ・・・略・・・それぞれ、ちがうからこそ素晴らしく、 一人一人が違うからこそ、大切で素敵なのだということをうたってくれています。 」と紹介しています。 平成28年度 恵庭市における特別支援教育 ∼今年度、実施の市教委事業∼ [ 学校補助員・学級補助員研修会 ] 4月5日(火) 、市教委で特別支援教育にかかわる業務を担当する樋口が「補助員のいる教室 ∼子ども達の笑 顔のために∼ 」と題し、講演を行いました。終了後のアンケートには「業務の参考になり、今後もこうした研 修会を希望する」との回答が多く寄せられ、子ども達への支援に、強い意欲を持って臨まれていることが伺われ ました。 「具体的な事例や、発達障がいについて学びたい」という要望もあり、今後、ぜひ検討していきたいと思 います。一方、多くの補助員さんが、子ども達の成長に大きなやりがいを感じながらも、様々なストレスを抱え る姿もうかがい知ることができました。 市教委として、 適切な対応に一層の努力をはらっていきたいと思います。 [ コーディネータ研修会 ] 5月24日 (火) 、 各小中学校の特別支援コーディネーターを対象として、 柏小を会場に研修会を開催しました。 前半は、石狩教育局より、宮岸指導主事(特別支援教育スーパーバイザー)をお招きし、コーディネーターの基 本的な役割と、業務についてお話をいただきました。後半は、今年度開設した、通級指導、まなびの教室、 「Rurumap(るるまっぷ) 」担当者の紹介、教室運営や入級の手続き等の説明、教室見学をもって終了しました。 * 『特別支援教育コーディネーター』とは、障がいの有無に係わらず、困り感や、困難を持つ児童生徒、 保護者、教師らの相談窓口となる、学校内の担当者です。市内の小中学校、全校に配置されています。 その子への対応はもちろんのこと、周りの環境への配慮等、相談者の訴えを受け止め一緒に考え、状況 によっては関係機関(医療、福祉)と連携し、可能な負担軽減をめざします。 当然ですが、常に相談者の心情や、思いを受け止め、寄り添った対応に心 がけています。また、取り組みを展開する中で、相談者との協力関係を高め、 孤立させないための環境づくりや、安心して支援を求めることができる雰囲 気づくりを大切に考えています。 お困りのこと、ご不安なことがあれば、遠慮なくご相談下さい。 [ 高等養護学校見学会 ] 特別支援学級に在籍するお子さんの保護者をはじめ、通常学級であっても希望される方々に高校進学や、自立 に向けた情報提供をさせていただく機会として、 市教委でバスをチャーターし、 団体での見学会を行っています。 今年度は、6月16日に「新篠津高等養護学校」 、30日に「白樺高等養護学校」を訪問させていただきました。 参加者は、市内小中学校13校中8校から、延べ31名の保護者の皆さんです。 到着後すぐ、学校の担当者から、学校運営の概要を丁寧にご説明いただきました。その後は主に作業学習を中 心とした授業風景、また、寄宿舎も見せていただきました。 アンケートに寄せられたご意見、見学会におけるご意見等は以下のような内容です。 ・生徒さん達の作業の様子を見ることができ、大変良かったです。 ・立派な返事、学習態度に感心しました。 ・通常学級に在籍していますが、今後の進路を考えるのに大変参考になりました。 ・仕事の関係から、見学会の案内をもう少し早めにお願いします。 ・次年度からの学科制や、それにともなう入学選考検査の大きな変化に、強い不安 を感じています。中学校での進路指導をよろしくお願いします。 例年、長期休業中、市内の教職員を対象に、教材研究や指導力向上のお手伝いを目的として、市教委による 研修会を開催しています。今年度は、8月2日(火) ・10日(水)の2日間ですが、 「特別支援教育」をテー マとする下記の研修については、広く保護者の方々にも公開をします。ぜひ、ご参加下さい。 8月10日(水)《受付》9:30∼《研修》9:50∼11:30《会場》市民会館中ホール ■ステージ1 「子どもの世界を感じよう ∼心理的疑似体験∼ 」 (60分) 講師: 山下 公司先生 札幌市立南月寒小まなびの教室/S.E.N.S(特別支援教育士)の会北海道支部会 ■ステージ2 「親の思い、親の役割、そして親の願い」 (30分) 講師: 長田じゅん子さん 特定非営利活動法人 北海道学習障害児・者親の会 クローバー事務局長 ■ステージ3 「まなびの教室 Ruru-map(ルル-マップ)の今! ∼スライドでの紹介∼ 」 (10分) 担当教諭: 藤枝先生 ・ 菅井先生 *事前予約は必要ありません。当日直接、会場へお越し下さい。
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