利島におけるエダシャク類対策の対処方針(案)

資
料
3
利島におけるエダシャク類対策の対処方針(案)
1 生息密度調査等の実施
<利島のヤブツバキ植林と集水域>
○ 蛹、成虫及び幼虫の生息密度調査等を着実
に実施し、エダシャク類の発生動向や被害
予測等の基礎データを収集の上、効果的な
防除対策に役立てる。
○ 調査地点に、薬剤を散布できない集水域(数
カ所)を追加し、集水域における防除対策
の効果も検証する。
集水域に調査地点を追加
2 薬剤散布について
(1)平成 29 年春の薬剤散布方針
○ 今年は、幼虫の発生が少なかった平成 16 年~22 年のレベルまで低
下していないため、来春は、今年と同様(約 146ha)に薬剤を散布
し、幼虫数を抑制することにより、被害を受けた椿の回復に必要
な期間を確保する。
(2)平成 30 年春以降の薬剤散布方針
○ 平成 30 年春からは、各種生息密度調査の結果を踏まえ、幼虫の発
生が予測されるエリアを設定した上で、薬剤を散布
<トビモンオオエダシャク幼虫の生息密度の推移(薬剤散布前)>
(採集数/人/分)
7
6.01
トビモンオオエダシャクの幼虫密度
6
5
4
3.19
警戒ラインの目安を
0.5とする。
3
2
発生開始
0.97
0.77
1
0.02
0.02
0.05
0.12
0.08
0.01
0.02
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
0
0.80
0.54
H23
H24
H25
H26
H27
H28
3 集水域における防除方法の検討(平成 29 年2~3月)
○ 利島村は、飲料水に「雨水」を利用しており、
山頂から中腹にかけての集水域には薬剤散
布ができないため、当該地域の椿林における
エダシャク類の防除方法を検討する。
<誘蛾灯で捕獲した成虫数
(158 個体)の雌雄判別結果>
(H28.4.17~5.1)
捕獲数
オス
108
メス
50
誘蛾灯で捕獲が難しいとされてきたメス(成虫)の捕
獲が確認され、薬剤以外の駆除方法の可能性が示唆