ニュースレター Vol.4 11 月 28 日の第4回ワークショップでは、はじめに、連絡調整会議の報告を、1班の 安澤さんにしていただきました。 グループワークでは、各班ごとに前回までの結果をふり返りながら、これまで議論した 内容をより深め、熱のこもった話し合いが行われました。 また最後に、1班の田峰さんより、中条まちづくり商店会のお正月のイベントのお知ら せがありました。 はじめに ≪1班連絡調整係 安澤さんからの報告≫ 11 月 25 日、市役所に各班の連絡調整係の皆さ んが集まり、各班の状況を報告し合いました。 また、このワークショップですばらしい夢や意見 がたくさん出ているので、今、私達ができることと して「夢データベース」をつくろうということにな りました。今後、そのなかから1つでも、実現した いと話し合いました。 ≪久先生(近畿大学理工学部助教授)の挨拶≫ 21 世紀は、まちづくりもネットワークが大切に なります。その中で、できる人ができることから始 めることです。ですから、きちっとした計画をつく る必要はなく、集まったみんなで方向性を共有でき れば良いのです。このことを頭に置いて、今日もた くさんの知恵を出してください。 お知らせ ≪中条まちづくり商店会 田峰理事長からのお知らせ≫ 中条まちづくり商店会の初めてのイベントについて、 皆さんにアイデアを出していただきましたが、来年1月 1日から2週間、CATVで3分間のコマーシャルを流 すことになりました。また、その期間に商店街で買い物 をすると、ガンバ大阪の選手と、握手できる券がもらえ ますので、是非とも商店街をご利用してください。 各班ごとにそれぞれの視点で、これまでの議論をより深め、熱のこもったグループワークを行いました。 <訪れる> <商う> ●1班:茨木発/ひと・しあわせ・どっと・COME予備(呼び)隊(商う①) ●5班:いきいきいき(生・活・行)隊(訪れる①) 1班では、「商店街にしかできないこと」「商店街 を知ってもらうためのイベント」などについて、「自 分たちでできること」を考えながら、より具体的に話 を進めていきました。 「情報誌」「エコマネー」 「コンサート」など人を呼 び込む手段の活用や、「お店の特徴」「こだわりの商 品」をうまく PR していく方法などが話題の中心となり、その中では、「市内の小中学生に 総合学習で商店街を体験してもらえば、それをきっかけに家族も呼び込めるのでは」、「ア イデアは出せるが、誰がどうやって実現していくのかを考えていくことが大切だ」と前向 きな意見がたくさん出ました。 5班は“訪れる人=利用する人”として、『中心市街地が こうなったら、私はもっと利用するのに』ということを念頭 におきながら、前回の夢描きの続きと、実現に向けてのアイ デア出しをしました。 議論の中心は、『茨木市民にもっと中心市街地を知って、 触れて、親しんでもらおう』ということとなり、キーワード としては、「歴史」「交流」「教育」「環境」、そして全体に共 通することとして「情報発信」が挙げられました。その中で も特に、「歴史」を中心に、レンタサイクルの活用やガイドマップづくりなどについて、事例も交 えながら、活発な意見交換が進められました。 ●2班:もっともうけ隊(商う②) 2班は4班と合同でグループワークを行い、「どんな店 なら週に一度はお金を使うか」、「こんな店には行きたく ない」といったことを、4班のみなさんに聞いてみました。 「ここだけにしかない商品を売っている店は利用してい る」、「いいサービスにはお金を払ってもよい」などのご意 見をいただきましたが、「どのようなサービスにお金を出 すのか」というところまでは議論できませんでした。 班の中では、お客との掛け合い(会話)の中で量販店にはないサービスを提供する、とい うような個店の特徴を、いかに地域へ情報発信していくのかと話し合いました。 次回は、商店主がもつさまざまな専門知識や地域を見る目から、中心市街地の“これから” を考えてみたいと思います。 ●6班:たのしみ隊(訪れる②) 今回は「訪れる」という視点に立ち戻って議論を進めました。 はじめに、参加者の方が実際に中心市街地を訪れているかどう かについて話し合いました。ほぼ毎日訪れているという人が約 半数、その他の人も週に 2∼4 回でしたが、その目的は、ほと んどの人が通勤・通学などで、買物や公園に立ち寄ったりする ことは少なく、単に「通過」しているだけでした。 次に、どのような魅力があれば、もっと訪れるかを話し合いました。例えば、水の流れのように、 「人々が“よどめる”場所が必要だ」、「魅力あるスポットを創出(あるいは既存資源を発掘・抽出) し、そうした点をつなぎ“流れ”を作れないか」という意見が出ました。魅力要素としては、「も っと水辺や樹木が欲しい」、「古い町家を活用できないか」、また、歩く人の視点としては、「ちょっ と休める場所」、「ベンチや清潔なトイレが必要だ」との意見も出されました。 <住む> ●3班:す∼み隊(住む①) 前回のおさらいをした後、3班では議論するだけで 終わるのではなく、何か具体的なことをしてみようと いうことになり、前回の議論で出た、 「商店街の駐輪場 を、自分たちの手で片付けよう」、「お店をモニターし てみよう」という話を中心に進めていきました。 いろいろとアイデアも出ましたが、まずは具体的に 動き出すきっかけづくりとして、商店街の人に自分た ちの思いを聞いてもらおうということになりました。 その他に、魚神の前の雑踏、元茨木川緑地、クリエイトセンターの中庭など、お気に入 りの場所の話、気軽に交流できる場所や情報交換できる場所が身近にあればいいな、など 中心市街地に普段から抱いている思いについても話し合いました。 ●4班:ゆめみ隊(住む②) 商店街のイメージなどについて前回のおさらいをして、“どんな店だったら買いに行く の”“どんなところに行くの”という観点から、話し合いを進めたところ、「地元の農業を大 事にしたい」、「高齢化に対応して、宅配やご用聞きをもう一度大事にする」という意見が出 ました。その後、2 班の方々と一緒になり、「本当にお金を出して買いに行くのはどんな 店?」という質問を受け、「個性的な品ぞろえをしているところ」、「信頼できる専門知識を 持っている店には繰り返し通う」という意見などが出ました。また2班からは、商店街特有 の“お客との掛け合い(会話)”を、お客の方ができなくなっている」という指摘もありま した。 話し合いを終えて、自ら「やっぱり、口コミに一 番影響を受けている」、「商店主が客に求めているも のが解らない」という振り返りもありました。 パネルディスカッションに向け、住み、日常利用 する立場で、考えを深めていきたいと思います。 ●久先生(近畿大学理工学部助教授)の講評 各班で議論している中で、共通のことがあると思います。それは人と人のコミュニケー ションが必要で、今は少し不足しているということです。情報がうまく伝われば、うまく 動き出すので、情報交流の場づくりが必要です。 そして、情報交流の場がうまく動いていくには、2つの鍵があります。ひとつは、出さ れた意見を、みんなのものにするということです。他人の意見を、自分のこととして受け とめて、自分は何ができるのかを考えることです。もうひとつは、今まで付き合いのない 人たちが顔を合わせることです。北千里では、商店、NPO、PTA、環境団体、公民館、 先生など、いろんな人が集まり、秋祭りの共同開催も行われています。 商売人と消費者のコミュニケーションも大切です。商売人を育てるのは、消費者の責任 でもあります。消費者は意見があれば商売人に話し、商売人は、きちんと聞くことが重要 です。商売人も反論できるような関係づくりがこれからは大切です。 ◇次回のワークショップにあたって・・・中間発表に向けて・・・ ワークショップも中盤を迎えました。それぞれの班で活発な議論が進められており、 これからどんな風に進んでいくのか、楽しみです。 さて、まちづくりへの参加の形を、議論が進んでいくこの時期に少し考えてみたいと 思います。参加には、行政や他の組織、人に「要望する」、あるいは「提案をする」こと から、一緒にまちづくりへの「行動を起こす」というものまで、いろいろな形がありま す。 そして、このワークショップでは、いろんな構想の提案にとどまらず、それを実現す るため、自分たちでできることは何かということを話し合うことが大切だと考えます。 今回、班を「係わる立場」で分けたのは、その立場からみて、「どんなことができるか」、 また、「他の立場との連携はどうしていったらいいのか」ということがはっきりしていく のではないかと考えたからです。中間発表に向けて、このような議論も進めていただけ ればと思います。 次回のお知らせ 12 月 10 日(火) 開催日時 午後7時∼9時 場 所 福祉文化会館402号室 中間パネルディスカッシ テ ー マ ョンに向けてのまとめ ※中間パネルディスカッションは第6回 (1月 16 日)に行います。 ※欠席される方は事務局までご連絡を! お問い合わせ先 ワークショップは“オープン”です ※このニュースレターをごらんになっ て、私も参加したいと思われた方は、 下記までご連絡ください。 ※ワークショップの見学は自由です。 参加申し込みをされなかった方も、 自由におこしください。 ※ご家族での参加・見学も歓迎します。 茨木市中心市街地のこれからを考えるワークショップ 茨木市都市整備部都市計画課(担当:岡田、大塚) 〒567-8505 茨木市駅前三丁目8番13号 TEL:072-620-1660 FAX:072-620-1730 e-mail:[email protected] 事務局 発行日:平成 14 年 12 月6日
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