和歌山市空家等対策計画【概要版】(案)

和歌山市空家等対策計画【概要版】(案)
第1章 空家等対策計画の概要
第2章 空家等の現状
1 策定の背景と目的
1 和歌山市の人口
【背景】空家等対策の推進に関する特別措置法の施行
【人口】364,154人(平成27年国勢調査)
→市町村は、必要に応じ「空家等対策計画」を策定
し、空家等に対する行政としての基本姿勢を住
5年間で人口が6,210人減少
【世帯数】153,089世帯(平成27年国勢調査)
民に対して示しつつ、空家等の活用策について
平成52年時点で約28万人まで減少と予測
も併せて検討することが望ましいとしている。
→人口減少による空き家数の増加が懸念
【目的】市の空家等の対策について、市民に広く周
知し、総合的・計画的に進めるために策定。
2 和歌山市の空家等の現状
本市の空き家率は15.8%で、県全体(18.1%)ほど
2 計画の位置づけ
高くはないが、全国平均(13.5%)を超えている。
特措法第6条に規定する「空家等対策計画」
全体の空き家数は減少しているが、対策が必要とな
→本市の空家等対策の基礎となるもの
る賃貸や売却、別荘等にも利用されないその他の空
き家数が増加している状況。
3 和歌山市を取り巻く環境
【面積】208.84km²
【交通】近畿自動車道・京奈和自動車道等の道路、J
R線・南海線・和歌山電鐵線が整備
【歴史】徳川御三家紀州藩55万5千石の城下町
4 計画の期間
平成29年4月~34年3月までの5年間
※ただし、
必要に応じ、適宜見直していく。
5 計画の対象
特措法第2条に規定する「空家等」(「特定空家
等」を含む。)※ただし、予防対策・活用促進の観
点から、特措法で規定する「空家等」に該当しない
住宅や空き家となる見込みのある住宅、空き家跡地、
利用されなくなった市有施設についても対象。
6 計画の対象区域
和歌山市内全域
※ただし、必要に応じ、空家等
の状況、本市の施策なども考慮し、重点推進地区設
定を検討。
管理不全状態である空き家に関する通報件数も年々
増加している。通報内容は、建物の老朽化や草木
の繁茂、害虫の発生等。
第3章 空家等対策の基本方針
1 空家等の所有者等による管理の原則
3 空家等への対応
空家等の管理責任は第一義的には所有者等にある
市民の生命、身体等へ危険が及ぶことを防止するた
ことが前提であり、民事上の事件についても、当事
め、市による危険排除等の実施が必要と判断した場
者同士で解決を図ることが原則。
合、特措法及び関係法令等に基づき、公益性に基づ
いた必要で最小限な措置を講ずる。
2 地域(市民)・関係団体等との連携
地域(市民)及び関係団体等と連携し、所有者等に
空家等の利活用では、社会情勢の変化、まちづく
りの方向性等を考慮した効果的な対策を検討・推進。
適切な管理を促すとともに、空家等を地域の活性
化に向けた資源ととらえ、活用・流通を促進。
第4章 空家等対策の取組み
空家等の状況
居住中の住宅
適切に管理
されている
不良度
低い
空
家
等
適
切
に
管
理
さ
れ
て
い
な
い
個別の対策
①発生の抑制
・市報・HP等での啓発
・長寿命化への住宅改修の支援検討
・都市計画施策との連動
など
③適切に管理されていない空家等の
解消
②流通・活用の促進
・不動産業者等との連携、空き家バンク・マ
イホーム借上制度の活用
・三世代同居・近居補助制度の実施及び周知
・地域活性化や地域コミュニティ活動の拠点
づくり等への支援策の検討
・空き家跡地のポケットパーク等への整備
など
・市民等からの相談体制の整備
・除却(解体)補助制度の実施及び周知
・具体事案への適切な処置の実施 など
④特定空家等に対する措置
不良度
高い
・市独自の特定空家等の判断基準の作成 ・措置(助言・指導、勧告、命令、代執行)の実施
・税制上の措置 など
⑤その他空家等対策の実施に関し必要な事項
●関係法令の遵守
●市民等からの相談への対応
空家等対策について、関係法令(建築基準法、消
「空き家相談センターわかやま」や不動産関係など
防法、道路法等)の適用を総合的に検討するととも
の各種団体と連携し、空家等及び空家等の跡地
に、関係部署で広く意識の共有を図り、連携体制の
の活用、相談体制の整備を図り、市民等からの相談
構築を図り、効果的な対応を進めていきます。
に対応していきます。
第5章 空家等の実態調査
【調査方法】
年度
H27
H28~
総建物
件数
地区
本町、城北、雄湊、広瀬、
大新、新南、吹上、高松、
宮北、芦原、宮前
上記以外の31地区
空き家
件数
空き家率
特定空家等
の候補件数
水道閉栓情報、空き家相談受付資料、
廃墟実態調査結果(和歌山県)を基
33,187
1,444
4.4%
391
に空家等候補を抽出→現地外観調査
→空き家判定→特定空家等候補の抽
約15万件
出
●平成28年度アンケート調査結果 (調査票配布数:1,359件
有効回答票:500件)
【課題】
〇空き家の利用を考えている所有者等は約半数程度、その他の所有者は利用方法を具体的には考えていない。
→所有者等に対して適正管理や利活用の意識付けのための啓発活動が必要。
〇空き家の利活用をする上で、空き家の除却費用や管理費用、荷物整理等の空き家をめぐる様々な問題が障害。
→空き家除却補助制度をはじめとする様々な空き家に対する補助施策の検討も必要。
第6章 空家等対策の実施体制
1 和歌山市空家等対策協議会
3 関係機関等との連携
空家等対策を計画的に推進するために、広く有識者
空家等の問題は、地域社会全体にかかわる問題で
等から専門的・客観的な意見を聞くことを目的に設
あるため、地域や民間事業者との連携した取り組み
置。 (市長、地域住民、市議会議員、法務、不動
を推進。
産、建築等に関する学識経験者等で構成)
●金融機関との連携
空き家を解体しようとする方が優遇金利で融資を受
2 和歌山市空家等対策庁内連携会議
多岐にわたる政策課題に庁内横断的に応え、関係部
けることができる仕組みを設けることで、所有者に
よる自発的な空家等の除却(解体)を促進。
署で広く意識の共有・連携体制の構築を図ることを
●警察との連携
目的に設置(空家等対策に関係する部署の課長など
●地域(自治会等)との連携
により構成)