2016年度制御工学 II 後期第7回資料 1

2016年度 制御工学 II 後期 第7回資料
第 9 章 :2 自由度制御系
9 2 自由度制御系
9.3 安定化制御器のパラメータ表現
9.3 安定化制御器のパラメータ表現
制御系の安定条件
制御による自由パラメータの選択
9.4
(I)
キーワード : 制御器のパラメータ表現,
(II)
制御
が安定,
と
系が安定
が安定
からなる閉ループ
図 9.5 2自由度制御系
学習目標 :安定化制御器のパラメータ表現を学び, 制
御によるパラメータの決定法について習得する.
を漏れなく簡潔に表現するとは?
設計が容易
1
[定理9.1]安定化制御器のパラメータ表現
2
安定化制御器のパラメータ表現を用いる利点
図9.5の2自由度制御系において,
が安定であると仮定する.
このとき制御系を安定化する任意の
と
に対して,次式
を満たす安定な伝達関数
と
が存在する.逆に
と
を任意の安定な伝達関数に選んだとき,次式で計算される
と
は制御系を安定化する.
• 制御系の安定性はパラメータ
すれば自動的に保証される.
と
を安定に選びさえ
• 閉ループ伝達関数が,式(9.20)~(9.23)および式(9.16)に見ら
れるように,これらのパラメータの1次式となり,設計の見通しが
よい.
• すべての安定化制御器を漏れなく尽くしているため,設計の観点
からいえば損失はない.
:安定
* 一般の制御対象
:安定
(安定とは仮定しない)場合
図 9.5 2自由度制御系
3
[ 例 9.4 ]
4
2自由度コントローラ
変動前
変動後
制御対象
目標値応答
図 9.5 2自由度制御系
と選べば
は安定で,
ゲイン[dB]
フィードバック特性
より
図 9.8 (a)外乱応答
は2次系の応答
変動前
と選べば
変動後
となり,低感度化できる
図
のボード線図
5
図 9.8 (b)目標値応答
6
1
2016年度 制御工学 II 後期 第7回資料
9 2 自由度制御系
9.4
制御による自由パラメータの選択
制御
閉ループ系の伝達関数の大きさを
ノルムという尺度で測り,
これを小さくすることで種々の設計仕様を満たすことを目的と
した制御法
Im
パラメータ表現された制御器の中から与えられた制御性能を
実現するものを選ぶ方法
フィードフォワード制御器
ノルム
目標値応答から
を与える
フィードバック制御器
感度特性,ロバスト安定性を満たす
0
Re
周波数伝達関数の最大ゲイン
図 9.5 2自由度制御系
を選択
7
[例]
ノルム
8
第 9 章 :2 自由度制御系
9.3 安定化制御器のパラメータ表現
1倍
9.4
キーワード : 制御器のパラメータ表現,
のボード線図
2倍
制御による自由パラメータの選択
制御
周波数伝達関数の
最大ゲイン
学習目標 :安定化制御器のパラメータ表現を学び, 制
御によるパラメータの決定法について習得する.
0.01倍
9
10
2