2016 年 12月 26日 日新製鋼株式会社 日新製鋼ギャラリー「整える金属 理美容鋏」展のご案内 日新製鋼株式会社(所在地:東京都千代田区 代表取締役社長:三喜俊典)は、東京・有楽町の日新製鋼 ギャラリーにて、「整える金属 理美容鋏(ハサミ)」展を、2017年1月4日(水)から開催します。 理美容ハサミが一般のハサミと違うところは、プロの技術者が人々の髪を美しく整えるためにこだわり抜 いた道具であることです。思い通りのカットに仕上げるための切れ味、使いやすさ、疲れにくさなどが必要 です。技術者は何本ものハサミを使い分け、あるいは丁寧にメンテナンスして同じハサミを使い続けます。 素材は、錆びにくく扱いやすいステンレス鋼が中心で、ほとんどの工程を手作業しています。実際に使用 してみて驚くのは、鋭い二本の刃が交わるたった 1 点で、力をいれなくてもすーっと切れること。このため には刃の形やその微妙な曲線やひねりを調整することが必要であり、設計、製造、メンテナンスなど全てに おいて、熟練の職人の技や経験が重要な世界です。 今回は、あわせて理容の歴史を紹介、江戸〜昭和の理容道具を展示します。江戸時代、髪結床(かみゆい どこ)と呼ばれた頃には、お洒落な江戸っ子が足しげく通い、町の社交場になっていた理容店。現代では、 髪だけでなく、心身をトータルに美しく整えてくれる魅力的な場であることを再確認していただけるのでは ないでしょうか。 普段はじっくり見る機会の少ない理美容ハサミから、金属の面白さ、新たな魅力を発見していただければ 幸いです。 ※本展示にあたり、全国理容生活衛生同業組合連合会様、株式会社ヒカリ様に取材、写真、資料提供な どのご協力をいただきました。 1.展示内容 ①理容の歴史紹介 理容業の歴史をパネルで紹介します。江戸時代には武士や町人は「髪結床」で月代(さかやき)を剃り、 丁髷(ちょんまげ)を結い、ひげ剃りや眉の手入れなども行っていました。 ②理容道具の実物展示 江戸〜昭和時代のハサミやバリカン、カミソリ、アイロンなどの理容道具、大正時代に利用していた木製 の理容椅子、古いポスターや道具のカタログなどを展示します。また、サインポールや理容椅子を並べ、懐 かしい昭和の理容店を振り返っていただけるようなスペースを再現します。 ③理美容ハサミの実物展示 理美容ハサミメーカーによる様々な種類のハサミを展示します。一般のハサミとの違い、切味のためにど のような工夫がされているのかなど、パネルで解説します。 2.開催概要 ①開催場所:日新製鋼ギャラリー(千代田区丸の内3-4-1/新国際ビル1F) ※ JR有楽町駅から徒歩3分 ②開催期間:2017年1月4日(水)から3月31日(金)/閉会日は予定 ※ 月曜日~金曜日(祝祭日は除く)午前9時~午後6時 ③入場料:無料 以上 ※写真掲載時は提供先の記載をお願いします。 左:バリカン 左から ジャッキ(明治末期)、手バリカン(大正〜昭和) 、電気バリカン(昭和、ドイツ製) (所蔵:理容ミュージアム) 右:ハサミ 左から 摺剪(すりばさみ)(江戸)、カット鋏(昭和)、スキ鋏(大正〜昭和初期) (所蔵:理容ミュージアム) 下:日本理髪器具株式会社製品カタログ(昭和初期) s (所蔵:理容ミュージアム) 左:現代の理美容ハサミ(写真提供:株式会社ヒカリ) 右:理美容ハサミ製造工程 みがき…表面を均一に一皮剥いてゆく熟練の技(写真提供:株式会社ヒカリ)
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