厚生部 健康課 担当:感染症・疾病対策班 News Release 電話:(直通)076-444-4513 新保、三井 (内線)3546 平成 28 年 12 月 28 日 感染性胃腸炎の増加に伴う注意喚起について ノロウイルスなどが原因となる感染性胃腸炎が県内全域において流行しています。患 者報告数は、直近5年間で最も流行した平成 24 年(49 週 28.07)を上回っており、全国 的にも、患者報告数が増加していることから、感染性胃腸炎の感染予防のため注意喚起 します。 1 県内の発生状況 感染症発生動向調査による県内の 29 定点医療機関からの報告では、第 49 週(12 月 5 日~12 月 11 日)の1週間当たりの1定点あたりの報告数が「20.93 人」となり、 国の定める警報基準値「20 人」を超え、現在も基準値を超えた状態が続いています。 ●定点医療機関あたりの患者報告数 週 富山県 全 ※ 2 国 (感染症発生動向調査) 47 週 48 週 49 週 50 週 51 週 11/21~11/27 11/28~12/4 12/5~12/11 12/12~12/18 12/19~12/25 9.03 12.85 14.86 17.37 20.93 19.45 29.24 20.89 23.93 定点医療機関数 (1/5 公表予定) 富山県: 29 医療機関、全国:約 3,000 医療機関 感染性胃腸炎とは 感染性胃腸炎は、嘔吐、下痢などを主症状とする感染症で、ウイルス(ノロウイル ス、ロタウイルス等)や細菌が原因です。このうちノロウイルスは特に感染力が強く、 手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛 などを起こします。 健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐物を 誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。 3 予防のポイント ○手洗いの徹底を ・トイレ使用後、調理の前、食事の前には、石けんと流水での手洗いを2回くり返 しウイルスを洗い流す(アルコールでの消毒効果は十分ではない) ○食品の取り扱いに注意を ・ウイルスに汚染されている可能性のある食品は、中心温度 85℃以上で1分間以上 の加熱 ・調理器具などの洗浄・消毒を徹底 ・生で食べる食品(野菜、果物等)は十分に洗浄 ・調理従事者の健康管理を徹底 ○吐物の処理は細心の注意を ・おう吐物をふき取るときは、手袋、マスク等を使用 ・室内で吐いた場合は、部屋の換気を十分に ・吐いた場所は塩素系殺菌消毒剤等で消毒 1/2 ◇体力の弱い乳幼児、高齢者は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないよう、 水分と栄養の補給を充分に行いましょう。脱水症状がひどい場合には、早めに医療機 関を受診しましょう。 ※報道機関の皆様には、県民の方々に対し、感染性胃腸炎を予防するため、注意喚起に 格段の御協力をお願い致します。 2/2
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