財務省関東財務局 平成28年12月 目で見る管内の経済概況(平成28年版) 1.面積・人口、経済の規模 関東財務局の管轄地域は、関東甲信越の1都9県です。 管内の面積は約6万平方キロメートル、日本の約16% を占めています。 また、人口は約4,800万人、県内総生産(名目)は約 211兆円で、それぞれ全国の約4割を占めています。 関東財務局管内(1都9県)の概況図 管内のシェア 県内総生産(18年度):40.8% 人 口(H20.10.1) :37.1% 管内合計の はどれくらい? 全国シェア 各都県の 総生産額(平 成25年度) の規模を円の 面積で表して います。 人 口 (平成27年) : 県内総生産(平成25年度) : 38.0 % 41.5 % 新潟 人 口 : 230万人 総生産 : 8.8兆円 人 口 : 197万人 栃木 総生産 : 8.2兆円 群馬 人 口 : 197万人 総生産 : 7.8兆円 茨城 長野 人 口 : 210万人 総生産 : 7.8兆円 人 口 : 292万人 総生産 : 11.5兆円 人 口: 727万人 総生産: 20.7兆円 埼玉 人 口 : 84万人 山梨 総生産 : 3.1兆円 東京 人 口 :1,352万人 千葉 総生産 : 93.1兆円 人 口 : 622万人 総生産 : 19.8兆円 神奈川 人 口 : 913万人 総生産 : 30.2兆円 管内における人口構成比 山 梨 1.7% 長 野 4.4% 新 潟 4.8% 群 馬 4.1% 栃 木 4.1% 茨 城 6.0% (注)構成比の計は都 県ごとに四捨五入を 行っているため、必ずし も100%にはならない。 東 京 28.0% 埼 玉 15.1% 管内における県内総生産構成比 山 梨 1.5% 長 野 新 潟 3.7% 4.2% 群 馬 3.7% 栃 木 3.9% 茨 城 5.5% 東 京 44.1% 埼 玉 9.8% 神奈川 18.9% 千 葉 12.9% 資料出所:総務省統計局「平成27年国勢調査 人口等基本集計結果」(平成 27年現在) 千 葉 9.4% (注)構成比の計は都県 ごとに四捨五入を行っ ているため、必ずしも 100%にはならない。 神奈川 14.3% 資料出所:内閣府 「平成25年度県民経済計算」 【お問い合わせ先】 関東財務局総務部経済調査課 ℡:048-600-1161 1 2.管内の経済構造 管内の産業構成比を全国と比較すると、第1次、第2次産業の割合は低く、第3 次産業の割合が高くなっています。 管内及び全国の産業構成比 管内・全国の産業構成比 対家計民間 非営利サービス (単位:%) 農業 0.6 1.9 林業 0.0 製造業 政府サービス 水産業 0.0 15.1 7.6 鉱業 0.1 第1次産業 第2次産業 第1次産業 0.6 第2次産業 サービス 19.8 建設 5.2 20.3 内 管管管 内内 210.1兆円 207.3兆円 210.1兆円 卸・小売 15.1 1.9 第3次産業 第3次産業 79.0 情報通信 情報通信 電気・ガス・水道 7.2 金融・保険 運輸 6.1 不動産 4.3 15.0 資料出所:内閣府「平成25年度県民経済計算」 農業 対家計民間 非営利サービス 0.0 林業 製造業 政府サービス 9.1 2.3 水産業 18.7 鉱業 第1次産業 第1次産業 第2次産業 1.2 第2次産業 24.9 サービス 19.8 (単位:%) 1.0 0.1 0.1 建設 全全国 国 476.5兆円 6.1 486.9兆円 482.9兆円 2.0 電気・ガス・水道 電気・ガス・水道 第3次産業 第3次産業 74.0 卸・小売 卸・小売 14.2 情報通信 5.5運輸 運輸 5.1 不動産 11.7 4.4 金融・保険 (注) 資料出所:内閣府「平成26年度国民経済計算確報(平成26暦年)」 1.第1次産業:農林水産業 第2次産業:鉱業、製造業、建設業 第3次産業:卸売・小売業、金融・保険業、不動産業、運輸業、情報通信業、電気・ガス・水道業、サービス業、政府 サービス生産者、対家計民間非営利サービス生産者 2.構成比は、管内については「輸入税-総資本形成に係る消費税」を除く産業計ベースで、全国については「輸入税 -総資本形成に係る消費税+統計上の不突合」を除く産業計ベースで算出。また、構成比の計は項目ごとに四 捨五入を行っているため、必ずしも100%にはならない。 2 3.都県別の経済構造 産業構成比を都県別にみると、第1次産業の割合は、各都県とも相対的に低いもの となっていますが、特に、東京、神奈川、埼玉では管内計を下回っています。次に、 第2次産業の割合は、栃木、群馬が4割近くと高くなっており、茨城、山梨、長野も 3割台、次いで新潟、埼玉、千葉、神奈川が2割台となっています。一方、第3次産 業の割合は、東京は9割近くになっており、続いて神奈川、千葉、埼玉、新潟が7割 台となっています。 (単位:%) 都県別の産業構成比 第1次産業 東 京 0.1 11.2 神奈川 0.2 第2次産業 88.7 22.2 77.6 千 葉 1.1 22.6 埼 玉 0.60 25.4 茨 城 2.1 栃 木 1.8 39.6 58.6 群 馬 1.4 39.5 59.1 山 梨 1.9 31.3 66.8 長 野 1.9 30.5 67.6 新 潟 2.0 管内計 0.63 0% 第3次産業 76.3 74.0 34.9 63.0 27.0 71.0 20.3 79.0 20% 40% 60% 80% 100% (注)構成比は、「輸入税-総資本形成に係る消費税」を除く産業計ベースで算出。 また、構成比の計は項目ごとに四捨五入を行っているため、必ずしも100%にはならない。 資料出所:内閣府「平成25年度県民経済計算」 3 4.管内製造業の状況 工業製品出荷額でみると、管内は全国の約3割のシェアがあります。中でも業種 別の全国比でみると、印刷・同関連、業務用機械、情報通信機械が4割超となって おり、全国的にも高いものとなっています。 また、業種別の出荷額では、輸送機械、化学、食料品が上位になっています。 パルプ・紙・紙加工品 1.9% 窯業・土石 2.1% 業種別工業製品構成比 その他 4.0% 印刷・同関連 2.8% 非鉄金属 2.9% はん用機械 3.4% 輸送機械 14.5% 電子部品・デバイス 3.4% 業務用機械 3.5% 化学 11.1% 飲料・たばこ・飼料 3.7% 食料品 9.7% 情報通信機械 3.9% 石油・石炭 製品 7.5% プラスチック 4.1% 金属製品 5.0% 鉄鋼 5.2% 資料出所:経済産業省 生産用機械 「平成26年工業統計調査」 5.7% (従業者4人以上の事業所) 電気機械 5.6% ≪業種別工業製品出荷額及び構成比≫ 業 種 管内(A) 全国(B) 輸送機械 133,883 化学 103,068 (14.5) (11.1) 食料品 89,890 石油・石炭製品 69,020 生産用機械 52,967 電気機械 51,505 鉄鋼 47,713 金属製品 46,473 プラスチック 37,788 情報通信機械 36,459 飲料・たばこ・飼料 33,755 業務用機械 32,277 電子部品・デバイス 31,820 はん用機械 31,290 (9.7) (7.5) (5.7) (5.6) (5.2) (5.0) (4.1) (3.9) (3.7) (3.5) (3.4) (3.4) 26,397 非鉄金属 (2.9) 印刷・同関連 25,698 窯業・土石 19,167 パルプ・紙・紙加工品 17,228 全業種合計 (2.8) (2.1) (1.9) 924,419 (100.0) (単位:億円、%) 全国比(A)/(B) 600,633 (19.7) 281,230 (9.2) 259,361 (8.5) 186,591 (6.1) 165,906 (5.4) 170,317 (5.6) 192,022 (6.3) 139,328 (4.6) 115,326 (3.8) 86,279 (2.8) 95,968 (3.1) 70,336 (2.3) 138,176 (4.5) 101,031 (3.3) 94,220 (3.1) 54,159 (1.8) 73,322 (2.4) 69,744 (2.3) 3,051,400 (100.0) (注) 1.下段の数値は、管内及び全国における業種構成比。 2.主な業種を抜粋しているため、各業種の出荷額及び構成比の合計は全業種合計と合致しない。 資料出所: 経済産業省「平成26年工業統計調査」 (従業者4人以上の事業所) 4 22.3 36.6 34.7 37.0 31.9 30.2 24.8 33.4 32.8 42.3 35.2 45.9 23.0 31.0 28.0 47.4 26.1 24.7 30.3 5.都県別製造業の状況 工業製品出荷額を都県別にみると、出荷額が多いのは神奈川、千葉、埼玉です。 また、東京の印刷・同関連(全国比18.5%)や、千葉・神奈川の石油・石炭製品 (千葉:同19.3%、神奈川:同16.4%)は、業種別全国比で比較的高いシェアが あります。 都県別工業製品出荷額及び構成比 長野 5.5兆円 (5.9%) 山梨 2.1兆円 (2.3%) 新潟 4.6兆円 (5.0%) 東京 8.2兆円 (8.8%) 神奈川 17.7兆円 (19.2%) 群馬 8.4兆円 (9.0%) 栃木 8.3兆円 (9.0%) 千葉 13.9兆円 (15.0%) 茨城 11.4兆円 (12.3%) 埼玉 12.4兆円 (13.4%) (注)構成比の計は都県ごとに四捨五入を行っ ているため、必ずしも100%にはならない。 資料出所:経済産業省「平成26年工業統計調査」 (従業者4人以上の事業所) ≪都県別工業製品出荷額上位3業種≫ (単位:億円、%) 都 県 東 京 神奈川 千 葉 埼 玉 茨 城 栃 木 群 馬 山 梨 長 野 新 潟 第1順位 第2順位 第3順位 輸送機械 印刷・同関連 情報通信機械 15,493 10,007 8,771 (19.0) (12.3) (10.7) 輸送機械 石油・石炭製品 化学 36,856 30,525 18,305 (20.8) (17.2) (10.3) 石油・石炭製品 化学 鉄鋼 36,065 31,311 18,376 (26.0) (22.6) (13.2) 輸送機械 化学 食料品 22,012 15,501 16,014 (17.8) (12.5) (12.9) 化学 食料品 生産用機械 14,925 12,723 11,775 (13.1) (11.2) (10.3) 飲料・たばこ・飼料 輸送機械 電気機械 15,841 8,700 8,012 (19.1) (10.5) (9.7) 輸送機械 食料品 業務用機械 31,563 7,078 5,868 (37.7) (8.5) (7.0) 電気機械 生産用機械 食料品 4,184 2,864 1,780 (19.6) (13.4) (8.3) 情報通信機械 電子部品・デバイス 生産用機械 8,020 7,703 5,301 (14.7) (14.1) (9.7) 食料品 化学 金属製品 7,284 6,054 5,232 (15.7) (13.0) (11.3) 全体 81,594 (100.0) 177,211 (100.0) 138,743 (100.0) 123,908 (100.0) 114,085 (100.0) 82,938 (100.0) 83,635 (100.0) 21,331 (100.0) 54,548 (100.0) 46,426 (100.0) (注)下段の数値は、当該都県における業種構成比。 資料出所:経済産業省「平成26年工業統計調査」 (従業者4人以上の事業所) 5 6.管内第3次産業の状況 管内の第3次産業生産額は、全国の約4割強となっています。都県別にみると、 生産額が多いのは東京、神奈川、埼玉、千葉です。 情報通信業生産額、金融・保険業生産額に関しては、管内シェアは全国の5割超 を占めています。 都県別第3次産業構成比 山梨 2.1兆円 (1.2%) 群馬 4.6兆円 (2.8%) 栃木 4.8兆円 (2.9%) 茨城 7.2兆円 (4.3%) 長野 5.2兆円 新潟 6.2兆円 (3.1%) (3.7%) 埼玉 15.2兆円 (9.1%) 東京 82.6兆円 ( 49.7%) 千葉 15.0兆円 (9.0%) (注)構成比の計は都県ごとに 四捨五入を 行っているため、 必ずしも100%にはならない。 神奈川 23.3兆円 (14.0%) 資料出所:内閣府「平成25年度県民経済計算」 ≪都県別の主な第3次産業生産額及び構成比≫ 都 県 東 京 神奈川 千 葉 埼 玉 茨 城 栃 木 群 馬 山 梨 長 野 新 潟 管 内 卸・小売業 金融・保険業 192,245 89,353 (23.3) (10.8) 32,756 10,353 (14.1) (4.5) 19,777 6,288 (13.2) (4.2) 24,485 7,615 (16.1) (5.0) 10,847 3,076 (15.1) (4.3) 7,980 2,395 (16.7) (5.0) 8,153 2,333 (17.8) (5.1) 3,106 1,032 (15.0) (5.0) 7,233 3,048 (13.9) (5.9) 10,667 2,683 (17.2) (4.3) 317,249 128,174 (19.1) (7.7) 不動産業 情報通信業 120,915 107,151 (14.6) (13.0) 57,266 17,801 (24.6) (7.7) 37,343 6,425 (24.9) (4.3) 40,235 6,201 (26.5) (4.1) 13,818 3,301 (19.2) (4.6) 9,532 1,888 (19.9) (3.9) 9,093 2,064 (19.8) (4.5) 4,132 923 (19.9) (4.4) 10,743 2,696 (20.7) (5.2) 12,772 2,633 (20.6) (4.2) 315,850 151,083 (19.0) (9.1) サービス業 191,355 (23.2) 62,114 (26.7) 39,631 (26.4) 38,604 (25.4) 20,053 (27.9) 15,203 (31.7) 12,900 (28.1) 5,970 (28.8) 14,301 (27.5) 16,183 (26.0) 416,314 (25.1) (単位:億円、%) 全体 825,559 (100.0) 232,525 (100.0) 149,847 (100.0) 151,715 (100.0) 71,999 (100.0) 47,910 (100.0) 45,845 (100.0) 20,749 (100.0) 51,971 (100.0) 62,144 (100.0) 1,660,265 (100.0) (注) 1.下段の数値は、当該都県における業種構成比。 2.各項目の金額は、単位未満を四捨五入しているため、管内計が一致しない場合がある。 資料出所:内閣府「平成25年度県民経済計算」 (参考) 全 国 682,492 (18.1) (46.5) 235,091 (6.2) (54.5) 704,087 (18.7) (44.9) (注)中段の数値は、全国における業種構成比。 下段の数値は、管内の全国比。 268,696 (7.1) (56.2) 997,846 (26.4) (41.7) 3,773,364 (100.0) (44.0) 資料出所:内閣府「平成25年度県民経済計算」 6
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