理 由 書 1.案件名 苫小牧圏都市計画公園の変更 2.都市計画

理
由
書
1.案件名
苫小牧圏都市計画公園の変更
2.都市計画変更内容
国立の民族共生公園の整備に伴い白老郡白老町若草町1丁目・2丁目及び字白老に
特殊公園(歴史公園)として約 9.6 ㏊の都市計画決定を行う。
3.都市計画変更理由
本都市計画の変更については、平成 19 年 9 月国際連合総会で採択された「先住民
族の権利に関する国際連合宣言」、平成 20 年 6 月に衆参両院において全会一致で採択
された「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」を受け平成 26 年 6 月に、
アイヌ文化の復興等に関するナショナルセンターとしての象徴空間を白老町に整備し、
その中核区域には国立アイヌ民族博物館及び国立民族共生公園を設置することが閣議
決定されております。
この中核区域整備については文化庁および国土交通省による建設事業整備が予定さ
れており国立アイヌ民族博物館の周辺一体を「自然と共生してきたアイヌ文化を尊重
し国内外から訪れる多様な来園者の理解を促進するとともに、豊かな自然を活用した
憩いの場の形成等を通じ、将来へ向けたアイヌ文化の継承及び新たなアイヌ文化の創
造発展につなげるため、公園的な土地利用とする国立民族共生公園の整備」が計画さ
れております。
こうした公園整備については、都市計画法上の都市施設である公園として、同法の
運用指針に定める特殊公園の一類型に「歴史公園においては、遺跡、庭園、建築物等
の文化的遺産の存する土地若しくはその復元、展示等に適した土地または歴史的意義
を有する土地」を選定し配置されることとしての定義がなされており、国立民族共生
公園計画においても十分な機能要件を満たしております。
また、白老町都市計画マスタープランにおいてはポロト湖の景観や緑豊かな自然、
歴史的資源や文化資源を生かしたネットワークの形成を図り、アイヌ民族文化伝承振
興施設、民族共生の象徴となる空間の整備促進、及び大自然を背景としたレクリエー
ション拠点等の国際民族文化交流機能の整備を進める計画とされていること、苫小牧
圏都市計画区域の整備、開発及び保全の方針においても、ポロト湖周辺地区は「民族
共生の象徴となる空間」基本構想に基づく土地利用を図り適切に対応するとともに、
同構想を踏まえた都市基盤整備を進めることが位置づけされており、主要な緑地確保
の目標においても特殊公園として(仮)アイヌ文化公園の整備を図ることが目標に掲
げられております。
以上のことから、都市計画マスタープランをはじめとする各種まちづくり計画にも
位置付けされていることから、公共空地とする特殊公園(歴史公園)としての都市計
画変更を行ない今後の整備事業を進めていくものであります。