大規模排出量事業者の温室効果ガス排出状況について

京都府政記者クラブ、経済記者クラブ同時資料配付
大規模排出量事業者の温室効果ガス排出状況について
~
条例に基づく特定事業者の目標値を上回る削減を達成
~
平成28年12月26日
京 都 府 環 境 部
地 球 温 暖 化 対 策 課
( TEL 075-414-4708)
京都府では、温室効果ガスの排出量を削減するため、京都府地球温暖化対策条例に
より、温室効果ガスを大量に排出する事業者(特定事業者)に対し、排出量削減報告
書の作成及び提出を義務づけています。
この度、特定事業者から提出のあった報告書(平成27年度実績)について、下記の
とおり取りまとめましたので、お知らせします。
記
1
平成27年度実績報告書の取りまとめ結果
○ 第2計画期間(平成26~28年度)の第2年度となる平成27年度の排出量合計
は430万トン-CO2で、基準年度排出量(平成23~25年度実績の平均値又は平成
25年度の実績値)の合計479万トン-CO2から49万トン-CO2削減
○
削減率は第2計画期間における特定事業者の目標(年平均▲2.0%)を大幅に
上回る▲10.3%
○ 第2計画期間の総合的な評価は、計画期間終了後の平成29年度に実施
【温室効果ガス排出状況】
業種区分
平成27年度実績
基準年度
※1
基準年度比 基準年度比
事業者数
排出量
排出量
削減量
削減率
(万 t-CO2) (万 t-CO2)
(万 t-CO2)
(%)
※2
目標
削減率
(%)
製造業
109
246.7
219.6
▲27.1
▲11.0
▲2.0
運輸業
24
41.4
39.4
▲ 2.0
▲ 4.8
▲1.0
商業・サービス業
117
191.0
170.9
▲20.1
▲10.5
▲3.0
250
479.1
429.9
▲49.2
▲10.3
▲2.0
合
計
※1 府内の特定事業者は250事業者で、うち府への提出義務者は172事業者
京都市内のみに事業所がある特定事業者(78事業者)については、京都市から提供の
あった報告値を合算
※2 目標削減率は、府地球温暖化対策指針で規定
~ 京 都 府 報 道 発 表 資 料 ~
京都府広報監
まゆまろ
2
事業者での主な排出量削減の取組
<製造業>
・省エネ型設備への更新、製造工程の効率化等
<運輸業>
・エコドライブによる燃料消費の抑制、省エネ車両(アイドリング・ストップ
車、ハイブリット車等)の導入、配車計画の改善等
<商業・サービス業>
・照明のLED化や空調管理の適正化等のエコオフィス活動の推進等
3
目標削減率の達成に向けての事業者への対応
○ 専門業者への委託により、動力機械、空調機器等の効率的な運用をはじめとす
る具体的な省エネ対策の実施に係る指導を継続実施
○ 京都版CO2排出量取引制度の活用等の助言
【参考1】総排出量の多い事業者及び削減量の多い事業者
◆総排出量の多い事業者
№
1
2
3
4
5
事業者名
日本板硝子株式会社
ユニチカ株式会社
京都市
日本冶金工業株式会社
SEC カーボン株式会社
基準年度
29.4万 t-CO2
25.5万 t-CO2
23.5万 t-CO2
18.1万 t-CO2
16.9万 t-CO2
報告年度(H27)
26.9万 t-CO2
25.9万 t-CO2
17.7万 t-CO2
13.4万 t-CO2
13.2万 t-CO2
増減量(増減率)
▲2.4万 t-CO2 (▲7.1%)
0.5万 t-CO2
(1.9%)
▲5.9万 t-CO2 (▲24.9%)
▲4.7万 t-CO2 (▲16.6%)
▲3.7万 t-CO2 (▲17.5%)
基準年度
23.5万 t-CO2
18.1万 t-CO2
6.5万 t-CO2
16.9万 t-CO2
13.0万 t-CO2
報告年度(H27)
17.7万 t-CO2
13.4万 t-CO2
1.9万 t-CO2
13.2万 t-CO2
10.4万 t-CO2
増減量(増減率)
▲5.9万 t-CO2 (▲24.9%)
▲4.7万 t-CO2 (▲16.6%)
▲4.7万 t-CO2 (▲45.0%)
▲3.7万 t-CO2 (▲17.5%)
▲2.6万 t-CO2 (▲20.3%)
◆削減量の多い事業者
№
1
2
3
4
5
事業者名
京都市
日本冶金工業株式会社
パナソニック株式会社
SEC カーボン株式会社
京都市上下水道局
【参考2】京都府及び京都市の事業者排出量削減計画・報告・公表制度
<対象者(特定事業者)>
①事業活動に伴うエネルギー使用量が原油換算年間1,500キロリットル以上の事業者
②トラック100台、バス100台、タクシー150台以上を保有する運送事業者、鉄道車両150両
以上を保有する鉄道事業者
③年間に排出する温室効果ガスのうち、いずれかの物質の排出量(エネルギー使用に伴う
ものを除く。)が、二酸化炭素換算3,000トン以上の事業者
<計画期間>
第1計画期間:平成22~25年度
第2計画期間:平成26~28年度
<手続>
計画期間の第1年度
「事業者排出量削減計画書」の提出
府による評価と公表
計画期間の第2・3年度
「事業者排出量削減報告書」の提出
府による公表
計画期間の第3年度の翌年度「事業者排出量削減報告書」の提出
府による評価と公表
<計画書・報告書の主な記載事項>
温室効果ガス削減のための具体的な取組及び措置、温室効果ガスの排出量等