「国際時計通信」について 2016 年 12 月 27 日 □ 1960 年 4 月に「国際時計通信社」は創立されました。そして同年 6 月に当時としては 珍しかった A4版で月刊の時計雑誌「国際時計通信」が創刊されました。 □ 創刊号に「国際的視野から時計技術と時計経済とを中心として、あらゆる分野に亘る 時計知識を取扱い、それらを普及させたい。そして、世界中で刊行されているどこの 時計雑誌よりも廉価であり、優れた内容を持ったものにしたい」と“創刊の辞”が記 されています。 □ 1960 年代は、世界(スイス)に後れを取っていた日本の時計産業が、東京オリンピッ クを契機として、高性能自動巻ムーブメントをはじめ、ケースの日常防水化など外装 技術面でもデザイン面でもスイス製に肩を並べ、追い越した時代であり、日本のブラ ンドが世界に羽ばたいた時代でした。さらに、1970 年代は日本時計産業が“腕時計の クオーツ化”という、世界の時計史上で画期的なイノベーションを興した時代でした。 □ 本誌「国際時計通信」は、その時計産業の「歴史の証人」として、国際的視野から 1960 年代以降の世界と日本の時計産業史を記録してきた唯一の時計業界誌です。 □ 本誌は主に時計業界で購読されてきましたが、創刊号から編集に取り組まれてきた社 主・編集長の日野須磨子さんの逝去(2016 年 6 月 27 日)を期に、その偉業を広く知っ ていただき、時計に関心のある方や、時計について調査研究をされている方々に本誌 の知的資産を活用して戴くことを願い、このたびHPで公開することにいたしました。 □ 今回公開する資料は「総目次録」で、計 442 冊の掲載記事の全目次をカバーしていま す。また、キーワードにより主要な記事の掲載号の検索も可能になっております。 □ 「国際時計通信」に掲載されている記事は、セイコーミュージアム(東京都墨田区) で閲覧が可能です。 「国際時計通信」 発行社 国際時計通信社 発行期間 1960 年~2009 年 (約半世紀) 総発行号数 442 社主・編集長 日野須磨子(故人) 創立以来一貫して国際時計通信誌の編集と取材、そして特集記事執筆 に取り組み、業界の識者から世界時計産業の“鑑”と讃えられた。 「国際時計通信」を閲覧できる施設 セイコーミュージアム 〒131-0032 東京都墨田区東向島3丁目9-7
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