PDFファイル - Pmda 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構

添付文書 No.251
**2016 年 10 月 改訂(第 4 版)
(新記載要領に基づく改訂)
*2015 年 4 月 改訂(第 3 版)
管理医療機器
承認番号:
2 0 30 0 BZ Z 00 89 5 00 0
機 械 器 具 74 医 薬 品 注 入 器
静脈ライン用フィルタ
JMDN コ ー ド : 35072000
ポ ール輸 液 フィルタ ー ELD
* (NEO96J/NEO96LJ)
再使用禁止
【禁忌・禁止】
充填
1.通 常 の 使 用 通 り に 接 続 す る 輸 液 ライ
ン(輸 液セットを含む)を 輸液容 器に
接 続し、輸液ラインを輸液で 満た す。
フィルターの 入 口 側 の 保 護 キャップ
を 外す。静脈針アダプター側(出口 側)
の 保 護 キャップは 外 さ な い こ と ( 図
1)。
2. フィルター入 口 に 輸 液 ラ イ ン の 静 脈
針アダプターをひねるようにして差
し 込む。
フィルターの 入 口 側 は ルアーロックで
図1
接 続でき る。
再使用禁止。
血液製剤、懸濁剤、乳濁剤、懸濁ビタミン剤、十分
に溶解していない薬剤に対しては使用しないこと。
発熱性物質や微生物で汚染されていることが予めわ
かっている液をろ過する目的で使用しないこと。
*【 形 状 ・ 構 造 及 び 原 理 等 】
NEO96 構 造 図
本 品 の チ ュ ー ブ は PVC フ リ ー( ポ リ ブ タ ジ エ ン )を 使 用
している。
構 成 部 品
フィルター容器(ハウジング)
親水性膜
材
質
エアーベント(疎 水 性 膜 )
チューブ
* コネクター
入口側
出口側
アクリル樹脂
“ポジダイン” ナ イ ロ ン 66
(フィルター膜孔径: 0.2μm)
ポリテトラフルオロエチレン
ポリブタジエン
ポリカーボネート
ポリカーボネート
規格および仕様
NEO96J
フ ィ ル タ ー 1 次 側 6.5cm
2 次 側 18.5cm
全 体 充 填 量 約 0.6mL
NEO96LJ
フ ィ ル タ ー 1 次 側 100cm,
2 次 側 15cm
全 体 充 填 量 約 1.3mL
【使用目的又は効果】
輸 液 剤 中 の0.2μm 以 上 の 微 小 異 物 お よ び 細 菌 を 除 去 し 、
通常の輸液中又は微生物汚染に由来するエンドトキシン
を 除 去 す る こ と も 可 能 で あ る 。 1)~ 4)
本品は、滅菌済であるので、そのまま直ちに使用できる。
エチレンオキサイドガス滅菌済み
【使用方法等】
本 品 はデ ィス ポー ザブ ル製 品で あ るの で、 一回 限り の使 用
の みで再 使用で きない 。
注意
使用前に接続部がしっかりと締まっていることを
確認すること。
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3.フィルターの 静 脈 針 アダプター( 出
口側)を上にして、フィルターを
ま っすぐ 垂直に 持つ( 図2 )。
輸 液 容 器 よ り 低 い 位 置 に フィルター
を 持 ち 、 輸 液 ラインの クランプを 開
き 、 ゆ っ く り と フィルターを 充 填 す
る。
4.輸液ラインのクランプを閉じる 。
5.フィルターの患者側(縦線 側)と接
続 チューブに 気 泡 が な い こ と を 確 図 2
認 する。
気 泡 が 残 っ て い る と き は 、 輸 液 セットの クランプを 少 し
開 き 、輸 液 を 流 し な が ら フィルター容 器 を 指 で た た い て 、
気泡を追い出す。
気 泡 が な い こ と を 確 認 し 、 輸 液 ラインの クランプを 閉 じ
る。
6.フィルターセットを 患 者 に 接 続 し、 流 量 を 調 節 し て 使 用 す
る。
注 意 フィルターは 患 者 の 腋 窩 線 より低 い 位 置 に 固 定 する
こと。
<使用方法に関連する使用上の注意>
1) 開 封 後 は 無 菌 的 に 操 作 す る こ と 。
2) 使 用 前 に 接 続 部 が し っ か り と 締 ま っ て い る こ と
を確認すること。
3) フィルター 容 器 本 体 と エクステンションチューブ の
充 填量は 、NEO96J 約 0.6mL、 NEO96LJ 約 1.3mL であ
る。
4) 最 大 使 用 圧 力 は 、207kPa( 30 psi、1500 mmHg ) で
あ る。
5) 輸 液 容 器 を 交 換 す る と きは 、輸 液ラインのクランプ
を 閉じる こと。
6) 充 填 時 に 液 も れ が な い こ と を 確 認 し て 使 用 す る こ
と。
7) 微 生物に よる汚 染等が 見られた ときは 、使用 時間に
拘 らず交 換する こと。
8) フ ィルタ ーの上 流(輸 液容器側 )から 薬剤を ワンシ
ョ ット投 与す るとき は、薬 剤が 輸液容 器側 に逆流 し
な いよう に薬剤 投与口 の上流を クラン プする こと。
9) フ ィ ル タ ーの 下 流( 患 者 側)か ら 薬 剤 を ワンショッ
ト投与す るとき は、 投与 口より 上流 側の フィル ター
の 下 流 を クラ ン プ する こ と 。クランプしな い で投 与
す ると、 フィル ターを 破損させ ること がある 。
10) フィルター接 続部 の 位 置を 変え た り 、 ひね っ たり す
る と 、ルアーロックが ゆ る むこと が あ る 。 位 置を 変
え た 場 合 に は 、ルアーロック接続 部 を 再 び し っか り
締 めるこ と。
添付文書 No.251
11) チューブを鉗 子や は さみ 、 刃物 等 で 傷つ けな い よう
に 注意す ること 。[チューブに液 漏れ、 空気の 混入 、
破 断が生 じる可 能性が ある 。]
12) チューブやチューブと 接 合 し てい る 箇 所 は 、 過 度 に
引 っ張る よう な負荷 や、チ ュー ブを押 し込 むよう な
負 荷、チ ュー ブを折 り曲げ るよ うな負 荷を 加えな い
こ と。[チュ ーブが 破損し たり、接 合部が 外れた りす
る 可能性 がある 。]
3. 相互作用(医療機器との併用注意)
1) シ リ ン ジ を 使 用 し て ワ ン シ ョ ッ ト 投 与 す る と き は 、
急 激 に 注 入 し な い こ と 。急 激 な 圧 力 で 製 品 を 破 損 さ
せ る こ と が あ る 。特 に 、1mL マ イ ク ロ シ リ ン ジ で ワ
ン シ ョ ッ ト し た 場 合 、注 入 時 の 抵 抗 が 小 さ い に も 拘
わらず、回路内圧が高くなるので注意すること。
参 考 : 末 梢 静 脈 挿 入 式 中 心 静 脈 用 カ テ ー テ ル (外 径
2 5 G)の ダ ブ ル ル ー メ ン の メ イ ン ル ー ト を 通 し て
ワ ン シ ョ ッ ト す る 時 、 15 秒 以 上 か け て 投 与 す る こ
とが望ましい。
【使用上の注意】
1. 重要な基本的注意
2) 輸 液 ポ ン プ を使用 すると きは、フィルターの上流(輸
液 容器側 )で使 用する こと。
1) 包 装 開 封 後 は 直 ち に 使 用 す る こ と 。
2) 脂 肪乳剤 及び脂 肪乳剤 を含む医 薬品 、ヒマ シ油等 の油
性 成分、界 面活性 剤又は アルコー ル等の 溶解補 助剤な
どを含む医薬品を投与する場合及びアルコールを含
む 消毒剤 を使用 する場 合は、コネ クター のひび 割れに
注 意す るこ と 。[ 薬液 によ り延長 チュ ーブ 等の メス コ
ネ クター にひび 割れが 生じ 、血液 及び薬 液漏れ 、空 気
混 入等の 可能性 がある 。特に、 全身麻 酔剤、 昇圧剤、
抗 悪性腫 瘍剤及 び免疫 抑制剤等 の投与 では、必 要な投
与量が確保されず患者への重篤な影響が生じる可能
性 がある 。なお 、ライ ン交換 時の 締め直 し、過 度な締
め 付け及 び増し 締め等 は、ひび割 れの発 生を助 長する
要 因とな る。] 5)、 6)
3)
ひ び割れ が確認 された 場合は 、直 ちに新 しい製 品と交
換 するこ と。
4)
使 用中は 本品の 破損 、接合 部のゆ るみ及 び薬液 漏れ等
に ついて 、定期 的に確 認するこ と。
5)
細 菌とエ ンドト キシン の保持能 力を確 実にす るため 、
フ ィルタ ーは 96 時 間以内 に交換 する。
6)
開 封後は 無菌的 に操作 すること 。
7)
本 品は、医家 向け製 品であ り、医 師専門 家の指 示に従
っ て使用 するこ と。
3) 輸 液 ポ ン プ を 使 用 す る 場 合 は 、 輸 液 ポ ン プ の 取 扱 説
明 書に従 った取 付け及 び輸液操 作を行 うこと 。
4) 輸 液ポン プを使 用する 際は、回 路内圧 が 207kPa を超
え ない範 囲で使 用する こと。
4. その他の注意
1)
【保管方法及び有効期間等】
[保管方法]
水濡れに注意し、直射日光・紫外線・高温多湿を避け
て保存すること。
[有効期間・使用期限]
箱 の 使 用 期 限 欄 を 参 照 の こ と [自 己 認 証 ( 当 社 デ ー
タ ) に よ る ]。
8) 再 滅菌、再使 用をし ないこ と。一 回限り の使用 を守る
こ と。
【主要文献及び文献請求先】
主 要文献
1) T.G. Baumgartner, et al: Bacterial Endotoxin Retention By
Inline Intravenous Filters. AM J Hosp Pharm 43: 681-684,
1986
2) 堀 部 和 夫 他:輸 液 フィルターの細 菌 及びエンドトキシン
除去能に関する検討.外科と代謝・栄養.22(3): 235-242,
1988
3) 矢 後 和 夫 他:微 量 元 素 のエンドトキシン除 去 フィルター
への影 響 .JJPEN.13(6):543-547, 1991
4) C. Richard, et al.: A Comparison Of The Endotoxin –Retentive
Abilities of Two ’96-h’ In-Line Intravenous Filters. J. Clin
Pharm Therap. 19: 199-202, 1994
5) 日 本 医 療 器 材 工 業 会 ポリカーボネート対 応 ワーキンググ
ループ:ポリカーボネート製三方活栓のクラックに関する
試験報告書1(脂肪乳剤での試験結果)(2003)
6) 日 本 医 療 器 材 工業 会 ポリカーボネート対 応 ワーキンググ
ループ:ポリカーボネート製三方活栓のクラックに関する
試験報告書 2(脂肪乳剤を除く油性成分、溶解補助剤)
(2003)
2. 相互作用(医薬品との併用注意)
1)
フィルター等のコネクター接続部分にひび割れが生
じる可能性があるので以下の項目に十分注意するこ
と。
 ア ル コ ー ル を 含む消 毒剤で 拭か ないこ と。
 油性造影剤、脂肪乳剤を含む薬液を側注した場合
は 、接合 部を十 分確認 すること 。
2) 脂 肪 乳 剤 等 の エ マ ル ジ ョ ン 系 薬 剤 、 血 液 製 剤 等 は 輸
液フィルターを通過しない。これらの薬剤を投与す
る場合は、フィルター下流の側注口(混注口等)か
ら行うこと。
3) 輸 液 フ ィ ル タ ー の フ ィ ル タ ー 面 が 着 色 し た 場 合 は 、
フィルター詰まりの恐れがあるので、新しい輸液フ
ィルターと交換すること。
4) フ ィ ル タ ー 使 用 中 は 、 定 期 的 に 詰 ま り の 発 生 に 注 意
すること。詰まりが確認された場合は直ちに新しい
製 品 と 交 換 す る こ と 。[ 薬 剤 の 配 合 変 化 、析 出 等 に よ
り 詰 ま り を 生 じ る 可 能 性 が あ る 。]
5)
エ ア ベ ン ト 付 き フ ィ ル タ ー は 、総 合 ビ タ ミ ン 剤 等 の
界 面 活 性 剤 が 含 ま れ た 薬 剤 を 使 用 す る と 、エ ア ベ ン
ト フ ィ ル タ ー が 親 水 化 さ れ 、液 漏 れ が 発 生 す る こ と
があるので注意すること。
6)
微 量 の 薬 液 成 分 が 輸 液 容 器 、輸 液 セ ッ ト 、フ ィ ル タ
ー 膜 に 吸 着 ・吸 収 す る こ と が あ る 。 輸 注 す る 薬 剤 濃
度 が 5μ g/mL 以 下 、 ま た は 24 時 間 を こ え る と き の
総 投 与 量 が 5mg 以 下 の と き は 、フ ィ ル タ ー を 介 さ ず
に投与すること。
使用済みの本品を廃棄する場合には、周囲の環境を
汚染しないように注意すること。また、血液による
感染を防ぐため、医療廃棄物として適正に処理する
こ と。
文献請 求先
フォルテグロウメディカル株式会社
電 話 番 号 :0283-22-2801
【製造販売業者及び製造業者 の氏名又は名称等】
[製造販売業者]
フォルテグロウメディカル株式会社
電 話番号: 0283-22-2801
[販売業者]
日本ポール株式会社
電 話番号: 03-6386-0991
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