TMC ニューズレター / TMC News Letter 2016 Dec.

No.2 TMC ニューズレター
せ か い
まつり
世界ふれあい祭 2016
ねん
2016・12
がつ
か
ど
か
訪問記
にち
2016年11月5日(土)6日(日)
し ょ う わ き ね ん こ うえん
ぶ ん か
10 時~16 時 於 昭和記念公園みどりの文化ゾーン
こ と し
さ ん か こ く
今年の参加国は、アイルランド、アゼルバイジャン、ウガン
ダ、タイ、タンザニア、ネパール、ニューカレドニア、マダガスカ
こ く
ルの 8 か国でした。
International Friendship Festival 2016 was held on
November5, 6 from 10:00 am to 16:00 at Showa
Memorial Park.
8 countries: Ireland, Azerbaijan, Uganda,
Thailand, Tanzania, Nepal, New Caledonia and
Madagascar joined with us this year.
アイルランド
訪問者:河野理恵
他のテントに比べ、販売品が多彩だという印象を受けた。高級品が多く「あまり売れ
ませんね」とちょっと残念そうなスタッフ。
でも、並んでいるのは、今年のアイルランドの輸出品の中で人気のあるアイルランドグ
ッズばかり。アイルランド人気は日本でも着実に上がってきているそうだ。
アイリッシュパブ、アイリッシュ音楽、そして最近のウ
イ スキー ブー ムに乗 っかっ たア イリッシ ュウイ スキ ー
等々。
また、アイルランドにキリスト教を広めた聖人聖パトリ
ックの命日であるセントパトリックス・デーのパレードの
盛り上がりは、東京が本場の首都ダブリンを抜き、ニュー
ヨークに次ぐ第 2 位だそうだ。今年は 3 月 18、19 日に代々
木公園でパレードが行われるらしい。スタッフは「来年は
売れ行きが期待できる食べ物を出します」と語っていた。
さて、来年はギネスビール、ホットウイスキー、ハイボール、おつまみはポテト系?と想像
を巡らしてしまった。今から来年が楽しみだ。
1
アゼルバイジャン
訪問者:倉八順子
アゼルバイジャンはザクロの国。アゼルバイジャンではザクロが実
るちょうどこの時期に、ザクロのフェスティバルをしているそうです。ザ
クロフェスティバルは、ザクロの女王が来て、ザクロジュース、ザクロ
クッキー、ザクロ料理など、ザクロ尽くしのフェスティバル。そんなアゼ
ルバイジャンのザクロを伝えたくって、ジャレジャパンというザクロジュ
ースの会社を作ったという素敵なオーナーにお話しを伺いました。
赤いエプロン、赤い帽子、そして素敵な笑顔で、「アゼルバイジャ
ンのザクロをぜひ伝えたくて、この世界ふれあい祭に初めて参加し
ました」と語ってくださいました。「ザクロはギリシャ神話では平和の象徴・そして豊穣を意味しています。ザクロの先
端は王冠の冠の形」。ザクロジュースを飲んで、「なるほど、ザクロは人を幸せにする」と感じました。「アゼルバイジャ
ン人はやさしい。首都バクーは美しい近未来都市」。来年は世界ふれあい祭が終わったら、みんなでアゼルバイジ
ャンのざくろフェスティバルに行きませんか!?!
ウガンダ
訪問者:佐藤泰生
「ウガンダ」の展示ブースは、例年通り、小田急相模原の近くの
「ナイルパブ」という、モニカ・モリさんが経営するアフリカ料理のレスト
ランの出店でした。
モニカさんのご説明では、お店の「売り」の東アフリカ料理は、ウガ
ンダ南方のビクトリア湖を中心に、ケニア、ウガンダ、ルアンダ、タンザ
ニア地方で食べられている料理を、日本人の好みに合わせて調理
したものとのことです。
モニカさんの御出身は、ウガンダの西南方、ビクトリア湖の西に当たるマサカの西で、ビクトリア湖の北側から流れ
出すナイル川(白ナイル)の西側にウガンダの首都、カンパラがあって、エンテベ国際空港はその南にあります。
首都カンパラの一帯は、世界 3 番目のビクトリア湖(関東+東北に匹敵)からの雨が多く温暖・湿潤で、バ
ナナ、トウモロコシ、コメなどの主食のどれかを選び、牛肉と野菜のおかず一品という食事が多いとのことです。
モニカさんの展示ブースでは、揚げたての春巻と、手軽に食べられるミートパイが好評で、他にトウモロコシの粉と
ほうれん草の料理がありました。
食べていた方の評は、「珍しくてイケル」とのことで、来年も期待できます。
2
タイ
(
Little JJ
)
訪問者:平光正則
以下、タイのアクセサリー、小物販売店、LittleJJ のご主人からのメッセージです。
立川に縁がありタイ大使館のご紹介で世界ふれあい祭に、七年間ご一緒させていただきありがとうございます。
主に、小物類をいっぱい陳列し、お客様が直接手に触れるようにしています。
猫ちゃんをあしらった小物入れ(100 円)やマグネット(30~50 円)など、小額で購入できるように品揃え
をしています。
お蔭様で、毎年増えていくお馴染みのお客様が声をかけてくれて、
店先はいつもニコニコ顔でいっぱい。ごひいきの方は、プレゼントにと 2
~5 個ほど買っていかれます。お蔭様で十万円単位の売上げ売れ行
きがあり、ありがたいことです。
また、この催しも年毎にテントの並び方や国旗の飾り方など、お客
様本位の街並みに変わっていくので、大変楽しみです。
タイ(アヨタヤ)
訪問者:佐竹 茂市郎
柴崎町にあるタイ料理の「アヨタヤ」レストランが初めて、世界
ふれあい祭りに出店しました。
地元のビール・ココナッツジュース・春巻きと鳥唐揚げの詰め合わ
せを販売しました。
奥様の土屋知子(TMC 会員)さんが民族衣装を着て明るく迎え
てくれました。
ココナッツジュースは飲みなれない方には、ちょっと違和感があると言われましたが
甘くなく大変飲みやすいものでした。
春巻き料理は、注文した後に温めてくれて美味しい味でした。ビールは、あっさりとしていて、日本のビールとは、
違う感じでした。夕方一段落したところで、ご主人が日本の缶ビールを買ってきました。奥様のお話では、日本の
ビールの方が美味しいそうです。明るい、奥様の笑顔が印象的でした。
3
タンザニア
訪問者:細江謖夫
タンザニアはタンガニーカとザンジバルが統合されて1964年に建国
された新しい国で、公用語はスワヒリ語です。関東地区には300人
位のタンザニア人が住んでいます。
タンザニアでもお米を食べますが、食べ方は日本と違い、塩と油(ま
たはココナツミルク)を加えて炊きます。その他、白いトウモロコシの粉か
ら作るウガリも食べます。
副食には肉や魚を食べます。肉は牛、羊、鶏などですが、タンザニアの人は鶏肉が好きです。魚はテラピア(日
本名いずみ鯛)やナイルパーチといった淡水魚を食べます。ナイルパーチは大きな魚で、その身は日本にも輸入
され“白身魚のフライ”の材料として使われています。
タンザニアでは自動車を作っていないため、すべて輸入車で、それも中古車が多いです。日本製の自動車は
品質が良いと評判で、ボディに日本語で会社名が書いてあると「確かに日本製だ」と安心して取引されます。
当日はマイケルレヘムさんが、鮮やかな動物や精霊の絵を描くと同時に販売もしていました。これはティンガティ
ンガアートと呼ばれるもので、画材はペンキとのことでした。
マダガスカル
訪問者:清水 武
残念ながらマダガスカルはまだ日本人には余り理解されていないと思います。
「アフリカ大陸の東のインド洋に浮かぶ島」といったイメージが主なようですが、島と
いっても日本の 1.5 倍の広さがありますよ。人口は約 2 千万人で公用語はマダ
ガスカル語とフランス語。ということで英語が外国語の主流の日本で生活するの
は難しく、在日のマダガスカル人は 100 人にも届かないでしょう。
そんな状況下、TMCが企画してくれている「世界ふれあい祭」は自分たちの国や文化を理解していただく
格好の機会です。今回は主に食べ物、飲み物と民芸品を売り出しています。「お米料理は出さないの?」と聞か
れましたが、ヌードルやご飯類は他のテントでいっぱい売っていますから。ええ、母国でも朝・昼・夜ともお米が基本
ですよ。
日本は治安もよく安全で全てがオーガナイズされていて住みやすい。多文化共生、多文化交流はとても大
事だと思います。(インタビューに応じてくれたホリティアナさんは 2010 年に来日し横浜国立大学で学んだ。マダ
ガスカル語、フランス語、英語、それに少しの日本語ができる。日本でアメリカ系の会社で働くインド人と結婚。夫
もテント前に立って顧客の呼び込み、商品のPRに一役買っていた)
4
ニューカレドニア
訪問者:河野理恵
出店しているテントの中で、スタッフの平均年齢が恐らく一番
低いだろう。ニューカレドニアに交換留学した若者達が名産品
であるコーヒー販売を手伝っており、その 1 人に話しを聞いた。
ニューカレドニアの魅力を聞くと、彼女はためらいなく宣伝用
に貼ってある 1 枚のポスターを指差した。そこには、美しい海や
山の写真の他に、先住民とフランス系移民が肩を並べて仲良
く映っている写真があった。「ニューカレドニアの一番の魅力は、
この多文化社会です」と熱く語ってくれた。
80 年代は先住民による独立運動があり内戦に近い状態もあったニューカレドニア。多文化共生とは決して
一朝一夕には実現できないことを物語る。しかし、交換留学をしたこの若者達はそのような歴史的背景も踏ま
えた上で、多文化共生の理念を肌で学んでいるのだろうと思った。それと同時に、今後この若者達が TMC を
引っ張っていってくれたら、どれだけ頼もしい事だろうと思った。
ネパール (THYME タイム)
訪問者:釣部陽子
ネパール国内の政治闘争と経済停滞で大勢
のネパール人が海外脱出してしまいまし
た。
日本在住のネパール人は 5 万人以上に昇り
ました。東京都のネパール人在住者は一番
多いそうです。
東京都の新宿区大久保に沢山のネパール人
が住んでおります。ネパール人が日本に住
んで一番不便を感じたのは、日本語の勉強
の場だそうです。どこの自治体でも無料の
日本語教室があると分かっていますが、そ
の情報が耳に入らないそうです。
近年、阿佐ヶ谷駅の近くにネパール人学校が出来だそうです、「エベレスト・インタ
ーナショナル・スクール・ジャパン」開校 3 年で生徒人数が当時の 15 人から 126 人
の 8 倍になりました。就学前児クラスから小学 5 年生までのクラスがあります。校内
では英語で話すので、日本人にも人気だそうです。
宝石店のご主人とその日本人の奥さんが対応してくださいました。短い訪問でした
が、ありがとうございました。
5
日本ネパール友好協会
実行委員会
今年も 2 ブースで、衣類や民芸品類そしてすっかり
名物となったチャイ(ネパール紅茶)の販売をし、大
変賑やかなテントとなりました。
ネパールは今、民主化が進んでいますが、政権が
安定していないこともあり、インドや中国など隣国から
の政治的、経済的な圧力に悩まされ、日本からの援
助が大変頼りになっているとのお話しを、会長の武本
さんからお聞きしました。
西東京朝鮮第一初中級学校オモニ会
実行委員会
第 1 回目からの常連、オモニ会のお母さんたちの
明るさとパワーが、今年もはじけていました。いつも、
ふれあい祭を盛り上げてくれる貴重なブースです。
例年通り人気のチヂミとキムチやトッポギ販売のほ
か、手作り小物の販売も人気のようでした。いったい
いくら位売上があるのでしょう。気になるところです。
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