エコチューニング実践事例 オフィス⾃社ビルの例 使⽤量の明⽰ ヒトの意識活用 継続的な実践 三幸株式会社 業務推進部 エネルギーアドバイザー 兒玉憲明 1 建物の概要 ・建物用途: ・延床面積: ・構造規模: ・竣⼯年 : ・運用状況: 事務所(一社所有) 1482㎡ RC 地上6階 1981年(築35年) 開館245日 9時〜18時 利⽤者⼈数 80名 ・設備概要: 契約電⼒ 55kW 契約種別 業務用高圧 6.6kV ・空調方式: ビルマルチ ・照明 : 蛍光灯(一部LED) ・省エネ関連: ISO50001認証取得 2012年6月 BEMS導入2012年9月 2 エネルギー消費の概要 3 エネルギー消費の内訳 BEMS計測 kWh Tr損失 モニター器差 共通設備 空調 照明 コンセント 計 2013年B/L 2014年 2015年 6,992 6,978 7,006 -884 -210 17 1,123 1,264 1,165 46,386 44,222 43,802 31,816 34,966 34,679 71,498 63,494 62,584 156,931 150,714 149,253 4 エコチューニング対策実施項目 ① 空調機運転時間の短縮 (窓開け換気) ② 空調室内設定温度の遵守 (夏28℃ 冬20℃) ③ 空調負荷軽減 (ブラインドの遮光遮熱 ゾーニング) ④ 照明の不在不要時の消灯励行(通路、トイレ、応接会議室) ⑤ 夜間待機電力の削減 (便座、給茶機、PC電源アダプター) ⑥ サーバー室専用空調機の設定温度緩和 (25℃→26.5℃) 5 実施に際しての留意点 ビル利用者意識共有による運用改善 (見える化&見せる化効果、 PDCAの定着 ) ① 意識の共有 (地球環境の危機&社会貢献、利益貢献) ・キックオフ集会 ・地球温暖化対策映像の視聴 ② 具体的アクションの明示・広報 ・目標値の明示 (操作端末に目標設定値表示) →操作・設定の遵守率把握 →現状・結果の周知広報・明示 6 フロアー別エネルギーメーター スタンプ 温湿度センサー 現在値 2F 非常階段口 本⽇の電⼒使⽤ ベースライン 4段階 5F 全熱交換器 機械室 原単位 電⼒量/空調⾯積 日) BEMS稼働後の 最大値(1/7 7 この部分は全エネル ギーメータ表示に共通 スタンプ スタンプ 表示仕様 削減目標 以下で電⼒を使⽤中 削減目標 -11% < 使⽤電⼒量 ≦ 超過+10% 削減目標 0% 超過+10% < 使⽤電⼒量 ≦ 超過+2 削減目標 超過+20% < 使用電力量 8 本⽇の使⽤電⼒状況 9 対策による削減効果(7か⽉間前年⽐) 7か月空調電力量kWh 一次エネルギー換算MJ 2013年度 2014年度 2015年度 28374 27416 25310 排出CO2換算 ton 276931 267581 247026 対前年比較削減率 16 15 14 3.4% 7.7% 前年同月との外気温度差 3 2 1 0 -1 -2 4月 5月 6月 7月 8月 9月 2015年の前年温度差 10月 11月 12月 1月 2014年の前年温度差 2月 3月 10 対策による削減効果(7か月間前年⽐) 7か月間計 削減量 削減率 BEMS総電力2013 92228 BEMS総電力2014 90489 1739 1.9% BEMS総電力2015 88678 1810 2.0% 電力全体の削減量(7か月間) 93000 92000 91000 90000 89000 88000 87000 86000 BEMS総電力2013 BEMS総電力2014 7か月間計 BEMS総電力2015 削減量 11 エコチューニング経験の感想 継続したエコチューニングの価値(意義) ・ 全電力使用量から見れば個々の施策は小さい。 ・ それでも 継続することで漸減できる →複数年度エコチューニング契約への展開が 望まれる ・ エコチューニング実施に伴い、各個人の地球環境意識 および、他建物の環境(室温、照明)への関心が 強められた。 12 ご清聴ありがとうございました。 13
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