3 5 今後 5 年間の主要施策 鹿児島の魅力を発信する「みる」「支える」スポーツ活動の推進 55 目 標 トップレベルのアスリートの活躍や試合の観戦等を通じて、地域におけるスポ ーツの競技力の向上を促すとともに、スポーツを「みる」楽しさ・喜びの日常化 やスポーツ活動に欠かせない「支える」人々の育成を図って活力ある交流や連携 の創出を目指します。 また、本市ならではの豊かな自然等を生かしたスポーツイベント等について、 多様な主体による交流と連携により、鹿児島らしい魅力づくりに努めます。 ≪ 指 標 ≫ スポーツに関わるボランティアをした人の割合 現況5.8% → 8.8%程度 基本施策1 スポーツキャンプや合宿、各種大会等の誘致・開催と市民の参画・交流 ア 現状と課題 ○ 国体や全国障害者スポーツ大会等全国規模の競技大会や世界大会、スポーツキャン プ等は、市民にとってトップレベルのアスリートや試合を間近に観ることのできる絶 好の機会です。青少年はスポーツを通じて夢を抱き、運動習慣のない人はスポーツを 始めるきっかけを見つけ、余暇時間を自分のために使える人はアスリートたちの不断 の努力を支えようと考えるかもしれません。「みる」スポーツ活動は、市民の生涯に わたる様々なスポーツ活動の入口となりうるものです。 ○ 本市では、鹿児島アリーナや鹿児島ふれあいスポーツランド、かごしま健康の森公 園等の市営施設や陸上競技場兼球技場及び野球場等を備えた県立鴨池運動公園など をはじめ、各地域に整備されているスポーツ施設と、市内至る所に湧く温泉などの 自然の恵み、数多くの宿泊施設等の集積した都市機能を生かして、大規模な競技大 会やスポーツキャンプなどが誘致・開催されています。 ○ その効果として、地域におけるスポーツの競技力向上が促されるとともに、観光客 誘致や地域のイメージアップなどに関わる様々な活動や、人と人、スポーツ団体や企 業などの間の多様な連携や交流を生み出しています。 - 32 - 今後 5 年間の主要施策 3 プロスポーツチームのキャンプ受け入れ状況(平成16年~27年) H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 4 6 8 10 9 14 11 10 8 8 10 9 プロ野球 1 1 1 サッカーJリーグ 2 3 3 3 3 4 4 3 4 4 4 4 ラグビー 1 2 3 3 4 3 4 1 1 2 2 2 1 2 2 3 2 2 2 2 2 1 2 1 合 計 件 数 競 韓国プロ野球 2 韓国K・Nリーグサッカー 技 別 1 1 ソフトボール 1 バスケットボール 1 1 1 バレーボール 1 中国 サッ カー スー パー リー グ 1 女子サッカー 1 アメ リカ 女子 サッ カー 1 1 (出典)鹿児島市スポーツ課 イ 施策の方向性 ○ 市内各地域にあるスポーツ施設それぞれの特徴を生かして、スポーツキャンプや 合宿、大規模な競技大会等の誘致活動を継続し、ボランティアによる運営支援やト ップアスリートによる指導など市民の参画や交流を図りながら、本市の魅力発信に つなげていきます。 ○ スポーツを通じた国際親善や国際交流を促進します。 ○ 国体や全国障害者スポーツ大会等を見据えて、スポーツに関する様々なボランテ ィア活動の理解を高めます。 ウ 主な事業や取組 事 業 や 取 組 ◇ 地元企業等と連携したプロスポーツチー 担 当 課 ・スポーツ課 ムのキャンプ受け入れ ◇ 大規模な競技大会やスポーツ合宿等の誘 ・スポーツ課 致促進 ◇ 外国とのスポーツ交流事業を行う民間団 ・国際交流課 体への助成 ◇ スポーツに関わる様々なボランティア活 動の理解促進<再掲> 《 市 民 み ん ・保健体育課 ・スポーツ課 な で 》 トップレベルの競技大会やアスリートの活躍を観戦するとともに、ボランティ ア活動に参加し、おもてなしの心を発揮しましょう。 - 33 - 3 今後 5 年間の主要施策 基本施策2 地 元 のプ ロ及 びト ップ スポ ーツ チー ムと 市 民の 多様 な スポ ーツ 活動 との 連 携 ア 現状と課題 ○ 本市を拠点とするプロスポーツチーム・トップスポーツチームが、子ども向けスポ ーツ教室の開催など地域貢献活動を行いながら、プロリーグ・トップリーグでの活躍 を目指しています。 鹿児島市に拠点を置いている主なプロスポーツチーム・トップスポーツチーム (平成28年10月現在) バスケットボール 鹿児島レブナイズ(REBNISE) サ ッ カ ー 鹿児島ユナイテッドFC ジュブリーレ(Je Vrille)鹿児島 イ 施策の方向性 ○ 地元のプロスポーツチーム・トップスポーツチームの情報を提供して、 「みる(応 援する)」と「支える(育てる) 」をつなぎ、市民の生涯にわたるスポーツ活動のき っかけづくりに生かします。 ○ 地元のプロスポーツチーム・トップスポーツチームが行う競技指導などの社会貢 献活動を、競技力向上や生涯スポーツの推進に活用し、多様な主体による交流や連 携を培います。 ウ 主な事業や取組 事 業 や 取 組 ◇ 地元プロスポーツチーム・トップスポーツ 担 当 課 ・スポーツ課 チームに関する情報提供 《 市 民 み ん な で 》 地元で頑張るプロスポーツチーム・トップスポーツチーム及びトップレベルの選手 たちを応援しましょう。 - 34 - 3 今後 5 年間の主要施策 基本施策3 豊かな自然の中で行うスポーツ活動による交流の促進 ア 現状と課題 ○ 本市は豊かな自然と景観に恵まれたまちです。市街地の目前に波穏やかな錦江湾が 広がり、その海岸線は南北約46㎞にわたります。およそ4㎞先には活火山桜島が裾 野を広げて鎮座し、錦江湾とのコンビネーションは世界にもまれな景観です。また、 市街地の背後には緑の丘陵地が連なり、市域全体に大きな潤いを与えています。 ○ 海に面した自然条件を生かした取組として、ヨットやカヌーなどの海洋性スポーツ の普及推進を図るため、ジュニア向けや親子向けの教室を実施しています。また、ヨ ットレースや横断遠泳大会などの開催は、県外からの参加者を呼び込むとともに、夏 の風物詩として本市の魅力を高めています。 ○ 桜島は、生きた地球を体感できる場所としての魅力と火山活動によって形成された 変化のある地形や景観が特徴であり、ランニング大会などのスポーツイベントの大き な魅力となっています。 ○ 鹿児島固有の豊かな自然環境は、本市ならではのスポーツ活動を発展させ、様々な 交流を創出するために更なる活用が期待されます。 ランニング桜島大会 参加者数の推移(平成18~27年度) (人 6,000 5,500 5,000 4,500 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 平成18 平成19 平成20 平成21 平成22 平成23 平成24 平成25 平成26 平成27 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 うち 県外からの参 加者 数 700 650 600 550 500 450 400 350 300 250 200 150 100 50 0 平成 18年 度 平 成 20年度 平成 22年 度 (出典)鹿児島市スポーツ課 - 35 - 平 成 24年 度 平 成 26年 度 3 イ 今後 5 年間の主要施策 施策の方向性 ○ 海洋性スポーツについて、市民の生涯にわたるスポーツ活動として定着するよう、 体験教室の実施等継続的な取組を行います。 ○ 鹿児島固有の雄大な自然景観や地勢が成立させる本市ならではのスポーツ・レク リエーションやスポーツイベントについて、本市の魅力として市民の認識を高めな がら、「する」「みる」 「支える」スポーツ活動を通じた様々な交流を促進します。 ウ 主な事業や取組 事 業 や 取 組 担 ◇ 海洋性スポーツの普及推進 ・保健体育課 ◇ 桜島・錦江湾横断遠泳大会の開催 ・スポーツ課 ◇ ランニング桜島大会の開催 ・スポーツ課 ◇ サイクルフェスタ in 桜島の開催 ・スポーツ課 ◇ 鹿児島マラソンの開催 ・スポーツ課 《 市 民 み ん な で 当 課 》 豊かな自然を生かした鹿児島ならではのスポーツに参加してみましょう。 - 36 - 3 6 今後5年間の主要施策 スポーツがもたらす多様な価値の創出と幅広い連携・協働 6 目 標 スポーツ活動の高まりが様々な社会経済活動を生み出し、行政やスポーツ団体、 企業や大学などによる幅広い連携・協働が促進されることを目指します。 基本施策1 行政やスポーツ団体、企業、大学等との多様な連携・協働 ア 現状と課題 ○ プロスポーツチームのキャンプやスポーツ合宿の受け入れ、豊かな自然を生かし た多様なスポーツ活動は、観光客誘致や地域のイメージアップなどの効果を期待さ れ、また、行政やスポーツ団体、企業、大学等様々な主体が連携して取り組むスポ ーツツーリズムの推進など、地域の活性化への活用が望まれます。 ○ スポーツを含む健康分野における新たな産業の創出について、行政と地元企業、 大学等が連携した取組が始まっています。 イ 施策の方向性 ○ スポーツツーリズム分野をはじめスポーツに関する新しい企業活動の創出や住民 による地域振興などについて、多様な主体の連携・協働を促進します。 ○ 企業や大学等が有する人材やスポーツ施設等が競技力の向上や地域におけるスポ ーツ活動などに提供されるなどの地域貢献活動が、国体や全国障害者スポーツ大会 の開催を契機として促進されるよう支援します。 ウ 主な事業や取組 事 業 や 取 組 ◇ 地元企業等と連携したプロスポーツチー 担 当 課 ・スポーツ課 ムのキャンプ受け入れ<再掲> ◇ 桜島や錦江湾で行うスポーツ・レクリエー ・スポーツ課 ションの活用における民間との協働 ◇ 「アクティブエイジング」をテーマとした ・産業創出課 新産業創出への支援 ◇ 地域スポーツクラブや総合型クラブとの ・保健体育課 連携・協働の推進 《 市 民 み ん な で 》 スポーツに関わる様々な活動で元気なまちづくりに取り組みましょう。 - 37 - 4 4 計画の推進 計画の推進 ○ 施策の総合的、一体的かつ効果的な推進を図るため、庁内のスポーツに関連する組織間の 連携を強化するとともに、県をはじめ、学校やスポーツ団体、民間事業者など地域の様々な 主体との連携・協働を図っていきます。 ○ 施策を着実に推進するため、毎年進捗状況を把握し、「鹿児島市スポーツ推進審議会」に より進行管理を行います。 ○ 目標の達成状況については、設定目標の適否を含めその原因を客観的に検証するとともに、 計画内容の見直しに当たっては、内外の社会情勢やスポーツ界の変化を踏まえ、着実かつ効 果的な改善方策を検討することとします。 - 38 -
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