第 63回全国展フォトコンテスト

概要発表 第
年明けから第 回全国展フォトコンテストの応募受付がいよいよ始まる。国内屈指の最上位賞
を持つ栄誉、プロ・アマチュア参加の正真正銘の勝負、今回からは高校生・高等専門学校の個人・
団体を対象とする﹁学生の部﹂を新設するなど、さらに拡充させ門戸を拡げた。募集受付開始を前
に、
その概要を紹介する。
回全国展フォトコンテスト
63
﹁学生の部﹂
新設 フレッシュな応募に期待
募集期間
2017年1月5日
∼2月10日まで
(当日消印有効)
63
高校生・高等専門学校生もチャレンジ!
自由奔放でフレッシュな作品も続々参戦
第63 回全国展フォトコンテストの最大の目玉となるのは、若年層の写真文化普及を
目的に「第4部/学生の部」を新設したということだ。
対象は高校生または高等専門学校生、もちろん年齢制限なし。さらに、応募形式は単
写真、組写真を対象とし、サイズはどちらも2Lサイズで、組写真は、3枚の2Lサイズ
を左より順に表現するシンプルなものになっている。
第1部の組写真にあるレイアウトの醍醐味はないが、逆にシンプル故に3点構成の
組写真は明確なテーマとその写真品質が求められることになる。ちなみに、写真3点
は、
ヨコ位置写真3点、
タテ位置写真3点、
タテ・ヨコ混在でももちろん可能だ。
この新設「学生の部」で期待される事は、やはり文字通り「学生の部」ならではの作品
だろう。テーマは自由
(但し、
人物が写っていること)だが、普段の学生生活で弾けてい
る、
また青春真っ盛りのフレッシュな作品が期待される。
止まらない組写真・大賞受賞阻止できるか?
想いを1枚に凝縮!単写真の大奮闘に期待
第63回で注目されるのは、単写真の奮起だ。
第61回は京都府福知山市・四方一雄氏「絶滅危惧種 国蝶 オオムラサキ」
、昨年の第62
回は同じく京都府福知山市・向山稔氏の
「和紙の里」
と2年連続で第1部・組写真の作
品が内閣総理大臣賞を受賞したのはご承知の通り。その醍醐味に魅了されると世界が
広がる第1部・組写真は、リピート応募者が多く、
「全体的に優れた作品が非常に多い」
というのは審査員一同一致した意見。それだけに、この一点にて勝負に挑む!単写真で
のチャレンジャーの出現は期待されるところだ。
前回の講評では、
「どうしてもインパクトがなければ難しいし、パッと見て内容が伝
わる要素を加えることが必要になってくる」
(フォトコン編集長・藤森邦晃氏)
「写っ
、
たモノと、思い入れを写したモノとの違いがハッキリ出て来ないと、ここ(全国展)で
は勝負できない」
(写真家・田沼武能氏)という感想が出ていた。直球勝負!この1点に
て勝負!という作品で、組写真の連勝を阻止できるか?興味は尽きない。
第63回受賞は誰れの頭上に?(写真=第62回表彰式より 於・東京都美術館・講堂)
写真文化 12 月号 20p