第5章 第1 1 計画の推進 職員の意識改革及び技術力の向上 職員の意識改革 計画の推進に当たっては、職員一人一人が、公共施設等を取り巻く状況や課題を 的確に捉え、従来の手法や考え方に過度にとらわれることなく、すべての市民にと って利用しやすい施設となるよう、より市民目線を重視した見直しを進めることが 重要です。また、施設管理に当たっても、経営的視点を持って施設の有効活用や維 持保全費用等の縮減・平準化に取り組んでいくことが重要です。この二つの視点を 踏まえて、庁内研修等を通じた職員の意識改革に努めます。 2 職員の技術力の向上 公共施設等の維持保全を適切に実施していくためには、職員の維持保全に係る技 術力の水準を高めることが不可欠です。 国においては、地方公共団体をはじめとする各施設の管理者に対し、相談窓口を 設置するとともに、国が有する技術的知見やノウハウの提供、資格・研修制度、講 習会の充実を行っています。本市においてもこれらを積極的に活用し、職員の維持 保全に係る技術力向上を図ります。 また、近年コンクリート構造物に対する非破壊検査技術などの開発が行われてお り、点検精度や調査の効率性の向上が期待されています。効果的・効率的な維持保 全の実施に向け、最新技術の開発状況や他都市の取組事例などの調査を進め、優れ た技術については積極的に活用していきます。 これらの取組に加え、技術系職員の大量退職等による技術力の低下を防ぐため、 OB職員の活用などによる技術系職員のノウハウの蓄積・継承に向けた取組を引き 続き進めます。 なお、ハコモノ資産については、施設管理を担当する職員に技術系職員が少ない ことを踏まえ、研修会の開催や相談窓口の設置などの施設管理担当職員への支援を 充実させます。 第2 市民との意識共有 本計画に掲げる取組を着実に進めるためには、これまで以上に市民の十分な理解 を得る必要があります。 このため、施設利用者をはじめとする市民に対し、各施設の利用実態や第2章で 掲げた公共施設等を取り巻く状況、本市の取組方針などをホームページや出前講座 等を通じて広く周知し、意識の共有化を図ります。 また、個々の施設の複合・集約化等に取り組む際には、現在の利用者の利用に配 慮するとともに、施設利用者をはじめとする市民の意見を十分に聴きながら検討を 進めます。 157 第3 計画の進捗管理 本計画に掲げる取組を推進するに当たり、その進捗管理及び推進の過程で顕在化 した課題への対応などの協議・調整を行うため、新たに「公共施設等マネジメント 会議」を設置します。 この会議では企画総務局が事務局を担い、関連する部署ごとの取組(例えば、施 設の所管部署が主体となり、区役所等との連携の下で行う中・小汎用型施設の複合・ 集約化等の検討)の全体調整等を行います。 158
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