魁!!家族で築く農場レストラン型6次産業経営の展開 ~農場レストラン+大規模水稲栽培の先進ビジネスモデル~ 株式会社 ジェイファーム(鶴岡市) 代表取締役 庄司 渡 専務取締役 庄司 祐子 1 受賞者の概要 庄司渡氏は、昭和46年に就農し水稲栽培主体の農業を行っていたが、祐子氏との 結婚を機に新たな経営展開を模索、平成6年3月に有限会社ジェーファーム(注)を設 立した。その後、平成8年3月に自社食材及び地元食材を提供する農場レストランを オープンした。長男健人氏の経営参画を機に、デリバリー事業の展開やプロ野球ス タジアム内での店舗販売等、事業拡大を図っている。 一方、農場生産部門は、規模拡大を進め、現在の経営面積は18haであり、水稲の 特別栽培、有機栽培と農場レストラン向けの野菜栽培をその柱としている。 当法人は、夫婦とその長男が役員として、それぞれの得意分野を生かして役割分 担し、 「農場レストラン」+「大規模水稲栽培(一部有機栽培)」の経営を実践して おり、家族で築くビジネスモデルの一つとなっている。 (注)平成19年に株式会社ジェイファームに変更 2 主な活動内容 (1)農場レストランの運営 平成 8 年 3 月から営業を開始した農場レストランは、自社生産の食材や地元 食材を活用するイタリアンレストランとして人気を博している。代表の妻で専 務の祐子氏を店長に、長男で取締役の健人氏をシェフに、店名「穂波街道 緑 のイスキア」としてピッツァのデリバリー事業も展開している。さらに平成 24 年からは、プロ野球楽天スタジアム内に新店舗「赤のイスキア」を開設し経営 展開している。 (2)大規模稲作経営と有機栽培の実践 約 18ha の水稲栽培では、加工用米を除く主食用米生産は環境に配慮した特別 栽培(12.6ha)と有機栽培(2.7ha)である。水稲部門は代表の渡氏が生産から営 業・販売まで担当しており、約 8 割が首都圏の米販売店、デパート等への直接 販売である。 3 今後の発展方向 水稲部門では 100ha を超える経営を、レストラン部門では出張店舗や常設店 舗を拡大し、県内に留まらず全国への「地域の魅力の発信」を目指している。 農場レストラン「穂波街道 緑のイスキア」 ㈱ジェイファーム代表の渡氏と専務の祐子氏 ㈱ジェイファームの代表取締役 庄司渡氏(左)、専務 取締役 庄司祐子氏(中)、取締役 庄司建人氏(右)
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