スマイルサポート 新潟市立万代長嶺小学校 2016.12.21 特別支援教育部 NO.8 「ありがとう」を言える子に いよいよ冬休みが始まります。この冬休みは,家族で「ありがとう」を心掛けてみませんか。 現代の子どもたちは,いろいろなサービスに慣れすぎているせいでしょうか,何かをしてもらっても それがあたりまえになって, 「ありがとう」を言わない傾向にあるようです。 たとえば,お友だちの家に遊びに行って,そのお家の方に「どうぞ,食べてね。」とおやつを出された とき,お子さんはどんなふうに対応しているでしょうか。気になるところですね。 ①「ありがとうございます。 」と言う。 ②(あっ,どうも。 )といった感じで軽く頭を下げる。 ③ゲームに夢中でそれどころではない。 ④出されたおやつをちらりと見るけどそれだけ。特に反応しない。 ⑤「これ,あんまり好きでない。 」などと文句を言う。 さすがに⑤の子どもは,いないでしょうが,③,④の子どもはいるような気がします。 「ありがとうございます。いただきます。」と礼儀正しく言われると,大人も気持ちがいいですね。帰 り際には, 「また,遊びに来てね。 」とつい声を掛けてしまうでしょう。 「ありがとう」を言える子は,他人からも大きなプラスの評価を受けます。その評価はいろいろな人 に伝わり,本人に戻ります。そのことは,その子に自信を付け,自己肯定感を高めることになります。 「ありがとう」をなかなか言えない大人になっては困ります。たとえ,心の中に感謝の気持ちがあった としても言葉に出さないと,いくら仕事ができても職場で孤立するなど損をします。 まずは,家の中で「ありがとう」を言うように促していきましょう。物をもらったとき,何かをして もらったときなど「ありがとう」を言うべき場面で,繰り返し「ありがとう」を言うように教えます。 慣れてきたら少し促すだけでも言えるようになります。同じような場面で繰り返すのがコツです。 「あり がとう」を言われた方も嬉しくなることも同時に伝えましょう。 また,子どもに「ありがとう」を言わせるには,ふだんからお家の方自身が生活の中で,意識して言 うようにする必要があります。親子の間だけでなく夫婦の間でも「ありがとう」を励行しましょう。子 どもたちは,両親のやりとりを敏感に感じているものです。 最初は,形式的でも意識して続けるとだんだんうまくなります。「ありがとう」にニコッと 笑顔を加えることができれば上級者クラスです。この冬休み、サンタさんに(?),お年玉を くれた人に「ありがとう」を忘れずに言いましょう。 *参考・引用文献『シーン別アスペルガー会話メソッド』司馬理英子著 (主婦の友社)
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