留萌北部森林管理署 羽幌森林事務所 地域統括森林官 (羽幌・奥羽幌

留萌北部森林管理署 羽幌森林事務所
地域統括森林官
(羽幌・奥羽幌担当区)
定村 健二
事務所ではあまり無い用
務も受け持っています。
管轄区域の国有林面積
は2万 以上あり、中央
を流れる羽幌川は町民の
重要な飲み水として利用
され、羽幌町の水瓶とな
っています。
平成 年度の主な事業
は、造林下刈等が
、
立木販売(間伐)1,5
00
、治山事業下刈等
2 とあまり多くはあり
ません。
と言うのも平成 年の
集中豪雨により幹線林道
である羽幌本流林道が通
行できない状況となった
ため です。
現在は少しずつ復旧が
進んでいますが、全線通
行にはもうしばらくかか
りそう です。
そのような中、地域の
子供たちに森林・林業の
大切さや国有林の魅力を
現地で伝えることは重要
な任務と考えており、森
林教室の講師の依頼があ
った際には、毎回工夫を
凝らして取り組んでいま
す。
最近、印象深かった出
来事を一つ紹介します。
森林教室において「森
を守っていくためには私
たちは何をすればいいで
すか?」と言う質問があ
りました。
子供たちに出来ること
で、今後に向けた啓蒙と
なる答えは何かと考えた
結 果 、「 も っ と た く さ ん 木
製 品 を 使 っ て く だ さ い 」、
「割り箸も大いに使って
ください」と、子供たち
の思っていることとは逆
の話で切り込んでみまし
た。
木は再生可能なエネル
ギーであることや端材で
作った割り箸でも収入に
なればもっと森林は良く
森林教室の様子
こ ん に ち は 、留 萌 北 部 森
林管理署・羽幌森林事務
所です。
当事務所は今では非常
に珍しい木造の壁を持っ
た、とってもレトロな雰
囲気?の事務所で、羽幌
担当区・奥羽幌担当区の
2つの担当区を有してい
ます。
スタッフは森林官であ
る私と、行政専門員1
名・非常勤職員2名の計
4名です。
当事務所には山火事用
の空中消火機材の保管庫
があり、機材の点検整備
やバッテリーの充電など
有事の際に確実に対応で
きるように日頃から点検
整備を行うといった他の
山火事用空中消火機材
の点検整備
ha
25
ha
25
ha
28
㎥
なること、木材を使うこ
とでエネルギーコストが
大幅に下がることなどを
説 明 し な が ら 、「 木 を 切 っ
て木を使うことが森を守
り温暖化防止につながる
ことなんです」と話をす
ると、とても興味を持っ
て聞いてもらえました。
さて、最近特に苦慮し
ているのは、農地を風
害・塩害から守っている
防風 保安林の老齢 化対策
です。
防風林は田んぼの真ん
中にあり周りを道道や町
道等に囲まれていること
が多く、 立木の老齢 化に
よる立ち枯れや胴腐れに
伴う危険木の確認とその
処理にはスタッフの多く
の時間を費やしています。
羽幌地方の防風保安林
は、100年を超える老
齢木が多くなっています。
しかし、地元住民や地
元の産業を守っている防
風保安林の役割は重要で
あり、住民の声に丁寧に
耳を傾けながら、その維
持・管理に日々努力して
いる羽幌森林事務所です。
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