2016 年 12 月 22 日号 週刊株式アウトルック 来週の見通しと投資ポイント CONTENTS 1. 日本株式 .............................................................................................. 1 2. 注目テーマ① 脱デフレ~モノ・土地・お金が動きだす ................................ 2 3. 注目テーマ② 生産性改善に期待 ........................................................... 3 4. 注目テーマ③ ハイテク技術の更なる進化 ................................................ 4 5. ドル円相場 ............................................................................................ 5 6. 米国株式 .............................................................................................. 5 7. 投資部門別売買動向 ............................................................................. 6 8. 個人投資家の買付動向 ......................................................................... 7 9. 週間個別銘柄騰落状況(東証 1 部) ........................................................ 7 10. チャート分析 .......................................................................................... 8 11. 来週・再来週の主なスケジュール............................................................. 9 ※本号が年内最終号です。次号は 2017 年 1 月 6 日(金)の発行になります。 投資情報部 2016 年 12 月 22 日(木) 週刊株式アウトルック 1.日本株式 小林 久恒 【日経平均の推移と来週の見通し】 21,000 (円) (兆円) <来週の予想レンジ:19,000~20,000円> 20,000円 20,000 12 11 10 19,000 19,000円 18,000 9 8 日経平均(左軸) 75日移動平均(左軸) 7 17,000 6 16,000 5 25日移動平均(左軸) 15,000 4 3 14,000 2 13,000 1 東証一部売買代金(右軸) 12,000 7/5 2016年 7/26 8/16 9/5 9/27 10/18 11/8 11/29 12/19 1/12 2017 年 0 (月/日) 注:予想はSMBC日興証券 出所: QUICKよりSMBC日興証券作成 投資環境は追い風、背中を押される投資マネー 今週の日本株市場は、東証一部市場の売買代金が2兆円を維持しつつ、日経平均は先週に引き続き小幅 ながら年初来高値を更新した。日本株は急速な円安進行が業績回復期待を高め上昇してきた。しかし、足 元でドル円は117~118円台の小康を保っており、先行きの景気回復や業績改善期待を背景とした先高感 が、乗り遅れた向きを含め投資家の背中を押す相場付きに変わってきていると言えるだろう。 19~20日に行われた日銀金融政策決定会合では現状維持が決定された。同時に日銀は景気判断を上方 修正したが、長期金利ゼロ%程度の目標は当面維持される公算が大きい。景気回復基調と日米長短金利 差を背景とするドル安基調が併存することとなり、日本株市場には追い風の投資環境が続きそうだ。 NYダウは20,000ドル台視野、日経平均も20,000円台目前 来週の材料としては、27日の11月全国・12月都区部消費者物価指数、28日の11月鉱工業生産指数が注目 される。消費者物価指数の前年比でのマイナス幅縮小や、鉱工業生産の増加傾向が確認できれば日本株 に対する投資マインドの改善は一段と進もう。 今週、東証一部市場上場企業数が初の2,000社の大台に乗った。新規上場や指定替えによる上場社数の 増加は、経済や市場の成長・拡大を意味し、ポジティブに受け止められる。2016年相場もいよいよ最終週と なり週末30日に大納会を迎える。NYダウは史上最高値の20,000ドル台に迫っている。日経平均も2015年12 月以来となる20,000円台が目前となってきた。大納会に向け株価が上昇する「掉尾の一振」を期待したい。 1 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 2016 年 12 月 22 日(木) 週刊株式アウトルック 2.注目テーマ① 脱デフレ~モノ・土地・お金が動きだす 図表1. 失業率と物価の長期推移 1991年にバブルが崩壊しデフレに突入して以降、 一時5%台まで上昇した失業率が、景気の回復 を背景に95年当時の3%割れ近くまで低下してき た(図表1)。一般的に、失業率と物価の間には 逆相関(失業率上昇→物価下落、失業率低下 →物価上昇)の関係がある。失業率の先行指標 に位置づけられる有効求人倍率は1.3~1.4倍と 高水準を維持しており、失業率の低下基調は今 後も続くことが見込まれる。これらを踏まえると、 日本経済は、景気回復→失業率低下(物価上 昇)→賃金上昇→消費拡大という本来の良好な 景気・経済へ回帰することが期待される。 また、日米欧では過度な金融政策への依存から 財政政策による景気刺激策にポリシー・ミックス (金融・財政政策の組み合わせ)がシフトしつつ ある。加えて、産油国の減産合意により原油価 格が底入れ、世界的なインフラ需要増加期待で 銅や鉄鉱石、原料炭などの資源価格も上昇して きている。2017年は、いよいよデフレから脱却し、 穏やかなインフレへ転換する年となりそうだ(図 表2)。 デフレからインフレに転換することで、「お金の価 値>モノの価値」から「お金の価値<モノの価値」 へ変化する。動きが鈍かったお金は有効に活用 され、実物資産としてのモノや土地の価値が上 がり活発に動き始めよう。 2017年の日本株市場では、動き出すモノ・土地・ お金に関連する業界・銘柄に注目したい(図表 3)。資源価格などの上昇では権益を保有する鉱 業、非鉄金属、商社などが恩恵を被ろう。土地の 有効利用では、オフィスビルや倉庫・港湾などの 稼働率が上昇することで不動産、倉庫関連の他、 鉄道・流通・住居などを一体開発する鉄道業界 にもプラスとなりそうだ。お金が活発に動くことで 金利の正常化や株価上昇が期待され銀行、証 券、保険、リースなど金融関連への業績寄与も 期待される。 (%) 9 バブル崩壊 消費増税 リーマンショック 消費増税 7 5 3 完全失業率 3%ライン 1 -1 -3 85 90 95 00 完全失業率 05 10 15 (年) 消費者物価指数 注: 消費者物価指数は前年同月比、消費増税の影響を除く 出所: 内閣府よりSMBC日興証券作成 図表2. 「デフレ」から「インフレ」へ(イメージ) 今までは「デフレ」 これからは「インフレ」 景気拡大 パラダイムシフト 需要 縮小 物価 下落 投資 抑制 物価 上昇 業績 悪化 賃金 低下 消費 低迷 物価 下落 消費 拡大 賃金 上昇 業績 拡大 雇用 減少 リフレ進行 雇用 増加 投資 拡大 物価 上昇 需要 拡大 景気縮小 出所: SMBC日興証券作成 図表3. 関連する主な銘柄 コード 銘柄略称 業種 1605 国際帝石 鉱業 時価総額 株価(円) (億円) 12/21終値 17,599 5706 三井金 非鉄金属 8058 三菱商 卸売業 40,960 8306 三菱UFJ 銀行業 106,125 1,713 概要 1,203.5 原油・天然ガスの権益保有。 299.0 銅山、銅精錬を展開。 2,576.0 資源・非資源ともに事業基盤強固。 749.0 銀行を核に総合金融サービス展開。 8591 オリックス その他金融業 24,661 1,862.5 総合リースの他、事業投資活発。 8698 マネックスG 証券商品先物 952 335.0 個人投資家対象ネット証券大手。 8750 第一生命 保険業 23,715 1,979.5 金利・株価上昇は運用に追い風。 8830 住友不 不動産業 15,235 3,200.0 都区部で保有物件積み上げ推進。 9005 東 急 陸運業 11,035 883.0 鉄道、流通、不動産一体で開発。 9301 三菱倉 倉庫運輸関連 2,947 1,675.0 倉庫・港湾運送等の物流主力。 出所: QUICK、東洋経済などよりSMBC日興証券作成 2 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 小林 久恒 2016 年 12 月 22 日(木) 週刊株式アウトルック 3.注目テーマ② 生産性改善に期待 図表1. OECD加盟国の時間当たり労働生産性 公益財団法人日本生産性本部によれば、2015 年度の日本の労働生産性は、時間当たりの名目 労働生産性が4,518円(前年度比+2.3%)と8年 ぶりに過去最高を更新した。しかし、国際比較で 見ると、OECD(経済協力開発機構)加盟35ヵ国 中、20位(2015年)に位置しており、日本の生産 性はまだ低いと言えよう(図表1)。 業種別では、米国の生産性を100としたとき、100 を上回ったのは化学と機械のみ(図表2)。その 他の業種では軒並み米国を下回っており、特に サービス産業は全体でも低い水準に留まってい る。 サービス産業の生産性は、現状で年1%程度ず つ改善しているが、政府は改善率を2%にする目 標を掲げたほか、伸び率が年平均10%の企業を 2020年までに約1万社生み出す方針を掲げてい る。2017年夏に策定される新成長戦略にも盛り 込まれる見込みで、今後具体的な支援策が講じ られる可能性は高いだろう。 生産性向上について議論された政府の「未来投 資会議」では、社会保障費が膨らむ医療分野や、 人手不足の状況が続く物流・建設分野などに対 するIT化が優先的に取り組む事象として掲げら れている。その他にも、中小企業を中心にIT化 やBPO(業務の外部委託)等により労働生産性 を上げる余地は大きいと考えられる。 こうした企業の生産性を上げる事業を行っている 企業としては、システム開発・保守などを手掛け る大塚商会(4768)、NTTデータ(9613)や、eコマ ースなどに欠かせない物流システム国内最大手 のダイフク(6383)、コールセンターなどBPO業務 100%のトランスコスモス(9715)、小売業の要とな る市場リサーチ支援に力を入れるインテージホ ールディングス(4326)などが挙げられる(図表3)。 事業環境好転でキャッシュが積み上がる中、生 産性向上には何が必要か。2017年の底流となり 得るテーマと言えよう。 (購買力平価換算USドル) 95 100 横山 敦史 87 81 80 70 68 66 66 65 65 64 60 59 60 55 55 52 52 51 51 45 42 40 20 日本 アイスランド カナダ イタリア スペイン 英国 フィンランド オーストラリア スウェーデン オーストリア デンマーク スイス オランダ ドイツ フランス 米国 ベルギー ノルウェー アイルランド ルクセンブルク 0 注:2015年のデータ。加盟国35ヵ国中、上位20ヵ国のみ表記 出所: 公益財団法人日本生産性本部資料よりSMBC日興証券作成 図表2. 業種別労働生産性の対米比較 143 140 110 120 93 100 80 米国の生産性水準=100 85 70 75 60 74 64 61 57 40 40 48 44 42 38 34 32 19 20 5 飲食・ 宿泊 物品賃貸・ 事業サービス 卸売・ 小売業 運輸業 電気・ ガス 金融 サービス産業全 体 情報通信業 農林水産業 木材木製品 電気機械 ゴム製品 石油石炭 紙・ パルプ 食品製造業 建設業 金属製品 輸送機械 機械 製造業全体 化学 0 63 50 注:2010~12年の米国の産業別労働生産性水準の平均を100としたもの 出所: 公益財団法人日本生産性本部資料よりSMBC日興証券作成 図表3. サービス産業の主な生産性向上関連銘柄 分野 IT活用での効率化 省力化機械 ビル・マネジメント BPO関連 総合求人サービス マーケティング支援 POSシステム 時価総額 (億円) コード 銘柄名 株価(円) 4684 オービック 5,119 5,140.0 4768 大塚商会 5,273 5,550.0 6702 富士通 14,260 688.9 9613 NTTデータ 16,353 5,830.0 6383 ダイフク 2,894 2,341.0 6457 グローリー 2,557 3,725.0 9616 共立メンテ 1,349 6,930.0 9787 イオンディラ 1,752 3,235.0 15,390.0 8876 リログループ 2,354 9715 トランスコス 1,329 2,724.0 2181 テンプHD 4,127 1,746.0 6098 リクルート 25,694 4,545.0 4326 インテージH 398 1,979.0 6588 東芝テック 1,648 572.0 注: BPOとは、ビジネスプロセスアウトソーシングのことで、一部業務を 外部へ委託することを指す。株価・時価総額は12月19日時点 出所: QUICKなどよりSMBC日興証券作成 3 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 2016 年 12 月 22 日(木) 週刊株式アウトルック 4.注目テーマ③ ハイテク技術の更なる進化 図表1. 半導体製造装置の受注残高 武田 泰典 新興国等との差別化が図れる日本の高い技術 は、株式市場のテーマになることも多い。そこで 来年テーマになりそうなハイテク技術を探ってみ た。 まずは、今年の株式市場でも主要テーマの一つ となった3D NAND。これは最先端の半導体メモ リーで、従来のNANDに比べて容量が大きく、 HDDに比べて小型・省エネ等の特長があり、用 途はこれまでのスマートフォン向けからパソコン やデータセンター向けへと広がっている。特に、 データセンター向けはビッグデータやIoT(注)の普 及により、需要が急拡大している。今年は東芝な どが量産を開始し、iPhone7にも採用されるなど 本格的な普及期に入ったが、需要の拡大に供 給が追いつかない状態が続いている。こうした中、 各社は設備投資を加速させており、来年は生産 の大幅な拡大が期待できよう。近年大きなテーマ となっているIoTも、引き続き注目されよう。 (億円) 10,000 9,000 8,000 7,000 6,000 15/4 15/7 15/10 16/1 16/4 16/7 16/10 (年/月) 出所: 内閣府よりSMBC日興証券作成 図表2. 世界のクラウド向けデータセンターの利用量 (兆メガバイト) 12,000 シスコ社予想 10,357 8,576 9,000 6,984 注:機械やインフラ等様々なモノにセンサー等をつけて 情報を収集・分析し、生産性の向上等を図る仕組み 5,611 6,000 4,423 3,449 3,000 電気自動車(EV)や電池、有機EL、指紋認証も テーマとなる可能性があろう。中国では、補助金 政策によるEVの大幅な増産が続いているほか、 米カリフォルニア州では2018年からエコカー規制 が強化される(販売台数に占めるエコカーの割 合:14%→16%、ハイブリッド車を対象から除外)。 こうした中、11月にはトヨタのEV量産計画が明ら かになるなど大手各社がEVの開発を加速させて おり、その主要な部材であるリチウムイオン電池 も各社が増産投資に動いている。ただ、リチウム イオン電池はサムスン製スマートフォンでの発火 事故を受けて安全性への懸念も浮上しており、 来年はより安全な全固体電池など次世代電池へ の関心が高まる可能性があろう。 有機ELは既にサムスンや中国新興メーカーのス マートフォンで採用されているほか、来年発売が 予想される次期iPhoneでも採用されるとの観測 が報じられている。 0 2014 2015 2016 2017 2018 2019 (年) 出所: 米シスコシステムズ社資料よりSMBC日興証券作成 図表3. 関連する主な銘柄 コード 銘柄 略称 4063 信越化 終値 (円) 予想 PER (倍) 9,195.0 21.1 458.2 13.8 6503 三菱電 1,661.0 15.6 6758 ソニー 3,362.0 17.2 7203 トヨタ 7,131.0 11.6 7735 スクリン 7,080.0 13.8 10,940.0 15.2 5,920.0 26.1 6502 東 芝 8035 東エレク 9613 NTTデータ 概要 3D NANDの材料である半導体シリコンウエハの世 界最大手メーカー。SUMCOと世界シェア争う。 3D NANDメーカー。2015年に世界初となる48層積 層プロセスを用いた3D NANDを製品化。 FA (工場自動化) 機器を含む産業メカトロニクス が収益柱。FAでは、管理ソフトウェアも含めた「e ファクトリー」を提供。指紋認証装置も手掛ける。 IoT関連。画像認識用のセンサーで高シェア。工場 や住宅の監視カメラ等の用途が期待される。 燃料電池自動車に加え、EVにも本格参入。16年3 月に東工大と共同でリチウムイオン電池の3倍以 上の出力特性をもつ全固体電池を開発。 感光剤塗布・現像などの半導体製造装置メー カー。他に、有機EL製造装置等も手がける。 前工程を中心とする半導体製造装置メーカーで世 界4位。他に有機ELの製造装置等も手掛ける。 システム構築専業で国内最大手。官公庁や金融 に強い。データ送受信用のソフトウェアやクラウド などを含むIoTのプラットフォームを一括で提供。 注: データは12/20時点。予想PERはQUICKコンセンサス来期予想 出所: QUICK、会社資料、東洋経済などよりSMBC日興証券作成 4 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 2016 年 12 月 22 日(木) 週刊株式アウトルック 5.ドル円相場 龍 翔太 【ドル円相場の推移と来週の見通し】 (円/ドル) この1週間は、週初にロシア駐トルコ大使 銃撃報道を受けたリスク回避で一時116円 台半ばまで下落。黒田日銀総裁の円安容 認的な発言等を材料に持ち直したが、買 い一巡後は方向感に欠ける展開となった。 来週は年末年始を前に市場参加者のさら なる減少が予想される。注目材料も少な く、ドル円は小幅での推移を予想する。 2000年以降の12月20日から翌年の1月末 までの動きを見ると、過去16回中11回でド ルが下落している。過去の経験則では、ド ルは年始にかけて一旦調整する可能性が 示唆されており、注意したい。 もっとも、調整した場合でも市場のドル押し 目買い意欲は根強い。トランプ次期政権 への政策期待なども下支え要因になると みており、ドルの深押しは回避されよう。 <来週の予想レンジ:116.00~119.00円> 124 122 120 119.00円 118 116 116.00円 114 112 110 (%) 1.000 108 106 0.875 今から2回の利上げを 織り込む水準 104 雇用統計発表前(6/2)時点 0.750 102 1000.625 今から1回の利上げを 織り込む水準 98 0.500 7/1 7/19 2016年 8/4 8/22 9/7 9/23 10/11 10/27 11/14 11/30 12/16 (月/日) 0.375 直近(7/6)時点 出所: BloombergよりSMBC日興証券作成 0.250 6月 8月 10月 12月 2016年 2月 4月 6月 8月 2017年 10月 12月 (限月) 6.米国株式 田中 浩介 【S&P500業種別指数の騰落率ランキング】 10月末~ 11月末 12月1日~ 12月21日 金融(13.7%) 電気通信(7.2%) 資本財(8.5%) 情報技術(5.7%) エネルギー(7.9%) 公益(5.5%) 素材(6.6%) 不動産(4.3%) 一般消費財(4.5%) 生活必需品(4.3%) 電気通信(3.5%) 金融(3.6%) S&P500(3.4%) S&P500(3.4%) ヘルスケア(1.7%) エネルギー(2.6%) 情報技術(-0.6%) 一般消費財(2.5%) 不動産(-3.3%) 素材(1.5%) 生活必需品(-4.5%) ヘルスケア(1.3%) 公益(-6.0%) 資本財(1.0%) 注:( )内は騰落率 出所:BloombergよりSMBC日興証券作成 5 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 今週は、NYダウやナスダック総合指数が 史上最高値を更新した。 指数全体では堅調推移が続いているが、 相場をけん引する業種に変化がみられる。 11月の月間で上昇した業種の上位は、金 融や資本財、素材といった景気敏感業種 が中心であった。しかし、12月に入ると、こう した業種の上昇の勢いが鈍化し、11月にパ フォーマンスが冴えなかった電気通信や情 報技術、公益、不動産といった業種が、反 発ないし上昇の勢いを強めている。トランプ 新政権への政策期待を背景とする銘柄選 好が一服し、出遅れ銘柄の物色が進み始 めたと捉えることができよう。 目先は年末休暇で市場参加者が減少する ものとみられるが、年明けから雇用統計など の重要経済指標の発表や、1月20日の大 統領就任式といった注目イベントがあり、こ れらを見極めていく展開となろう。 2016 年 12 月 22 日(木) 週刊株式アウトルック 7.投資部門別売買動向 長谷川 景子 月次投資部門別売買動向(ETF・REIT) 2016年11月のETFは、海外投資家が▲66億円の売り越しに転じた。個人は▲749億円と2ヵ月連続の売り越し。 金融機関は▲256億円と5ヵ月連続の売り越しとなった。 2016年11月のJ-REITは、海外投資家が▲158億円と2ヵ月連続の売り越しとなった。一方、金融機関は167億 円の買い越し転じた。 【日経平均株価とETFの主な投資部門別売買動向の推移】 5,000 (億円) (円) 日経平均株価(右軸) 22,000 4,000 20,000 3,000 2,000 18,000 1,000 0 16,000 ▲ 1,000 14,000 ▲ 2,000 ▲ 3,000 金融機関(左軸) ▲ 4,000 海外投資家(左軸) 12,000 個人(左軸) ▲ 5,000 14/9 14/12 15/3 15/6 15/9 15/12 16/3 16/6 16/9 10,000 16/12 (年/月) 注: 売買動向は2014年9月から2016年11月まで、株価は2016年12月21日までのデータ 出所: QUICKよりSMBC日興証券作成 【東証REIT指数とJ-REITの主な投資部門別売買動向の推移】 1,500 (億円) (pt) 2,000 東証REIT指数(右軸) 1,900 1,000 1,800 500 1,700 0 1,600 ▲ 500 金融機関(左軸) 1,500 海外投資家(左軸) 投資信託(左軸) ▲ 1,000 14/9 14/12 15/3 15/6 15/9 15/12 注: 売買動向は2014年9月から2016年11月まで、指数は2016年12月21日までのデータ 出所: QUICKよりSMBC日興証券作成 6 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 16/3 16/6 16/9 1,400 16/12 (年/月) 2016 年 12 月 22 日(木) 週刊株式アウトルック 8.個人投資家の買付動向 髙山 裕介 【買付代金上位10銘柄(12/15~12/21、銘柄コード順)】 コード 銘柄名 市場 業種 12/14終値 12/21終値 (円) (円) 騰落率 (%) 1570 日経レバ 東証 ETF 14,680.0 15,000.0 2.2 2432 DeNA 東証1部 サービス 3,075.0 2,557.0 -16.8 6502 東 芝 東証1部 電気機器 467.8 452.5 -3.3 6740 JDI 東証1部 電気機器 355.0 366.0 3.1 7203 トヨタ 東証1部 輸送用機器 7,031.0 7,122.0 1.3 7751 キヤノン 東証1部 電気機器 3,396.0 3,426.0 0.9 7974 任天堂 東証1部 その他製品 27,975.0 24,530.0 -12.3 8306 三菱UFJ 東証1部 銀行 749.0 749.0 0.0 8316 三井住友 東証1部 銀行 4,700.0 4,635.0 -1.4 9984 ソフトバンクG 東証1部 情報・通信 7,959.0 7,914.0 -0.6 DeNA ( 2432 ) と 任 天 堂 ( 7974 ) に は 、 iPhone向け新ゲーム「スーパーマリオラン」 への期待から個人投資家の買いが集まっ た様子。 JDI(6740)は複数の証券会社が目標株価 を引き上げたことを好感し、物色された様 子。 キヤノン(7751)は東芝メディカルの子会社 化が完了。今後の収益拡大期待が高まっ た様子。 トヨタ(7203)やソフトバンク(9984)は引き続 き個人投資家の引き合いが強い。 注: 弊社のリテール部門での国内上場銘柄の買付手口を集計。ただし、取引所外 取引およびブロックトレードのみデータから除外して集計 出所:QUICKよりSMBC日興証券作成 9.週間個別銘柄騰落状況(東証1部) 髙山 裕介 【値上がり率上位10銘柄(12/15~12/21)】 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 コード 銘柄名 8423 6860 1924 5807 3038 6857 5218 6976 3648 6340 アクリーティブ パナSUNX パナホーム 東特線 神戸物産 アドバンテ オハラ 太陽誘電 AGS 渋谷工 業種 その他金融 電気機器 建設 非鉄金属 卸売 電気機器 ガラス土石製品 電気機器 情報・通信 機械 12/14終値 (円) 401.0 707.0 846.0 1,146.0 3,400.0 1,586.0 656.0 1,262.0 1,184.0 2,265.0 12/21終値 値上がり率 (%) (円) 482.0 20.2 833.0 17.8 986.0 16.5 1,318.0 15.0 3,900.0 14.7 1,817.0 14.6 749.0 14.2 1,437.0 13.9 1,343.0 13.4 2,564.0 13.2 日経平均は12/15~12/21の間、1.0%上昇。 パナSUNX(6860)、パナホーム(1924): パナソニックによる完全子会社化の発表を 材料視。 アドバンテ(6857): 他証券会社の目標株価引き上げを好感。 オハラ(5218): 17/10期に業績急回復の見通しが示された ことを好感。 DeNA(2432)、任天堂(7974): 共同開発したiPhone向け新ゲーム「スーパ ーマリオラン」の配信開始で材料出尽くし 感。 東海運(9380): 日露首脳会談を通過し、材料出尽くし感。 【値下がり率上位10銘柄(12/15~12/21)】 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 コード 銘柄名 3672 2432 9633 8107 7974 9380 3673 7972 3655 6791 オルトプラス DeNA テアトル キムラタン 任天堂 東海運 ブロドリーフ イトーキ ブレインP コロムビア 業種 情報・通信 サービス サービス 繊維製品 その他製品 倉庫運輸関連 情報・通信 その他製品 情報・通信 情報・通信 12/14終値 (円) 594.0 3,075.0 182.0 8.0 27,975.0 510.0 733.0 845.0 1,112.0 695.0 12/21終値 値下がり率 (%) (円) 489.0 -17.7 2,557.0 -16.8 158.0 -13.2 7.0 -12.5 24,530.0 -12.3 449.0 -12.0 658.0 -10.2 764.0 -9.6 1,006.0 -9.5 632.0 -9.1 注: 対象は東証1部銘柄 出所: QUICKよりSMBC日興証券作成 7 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 2016 年 12 月 22 日(木) 週刊株式アウトルック 10.チャート分析 石田 卓也 【価格帯別売買代金の推移】 1985年以降の東証1部売買代金を日経平均の価格帯別にみると、20,000~21,000円を超えると急速に減少 する。これは戻り待ちの売りの減少を意味し、需給の改善につながりやすい。日経平均が21,000を超えるとバ ブル崩壊後に購入した株の多くが高値を抜くこととなり、国内個人投資家の投資に対する考え方を抜本的に 変えるきっかけとなろう。 (円) 0 40,000 38,000 36,000 34,000 32,000 30,000 28,000 26,000 24,000 22,000 20,000 18,000 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 100 200 300 400 500 600 700 800 (兆円) 1000 900 ※売買代金は日経平均終値1,000円ごとに合計 1985/1/4からの累積 価格帯別累積東証一部売買代金(左・上軸) 16年 15年 14年 13年 12年 11年 10年 09年 08年 07年 06年 05年 04年 03年 02年 01年 00年 99年 98年 97年 96年 95年 94年 93年 92年 91年 90年 89年 87年 86年 85年 日経平均株価(左・下軸) 88年 出所:QUICKよりSMBC日興証券作成 【日本株市場関連データ(12/21時点)】 指数 日経平均株価 25日移動平均 75日移動平均 200日移動平均 12/21 前週末比 前週末比 (%) (円) 終値(円) 19,444.49 43.34 0.22 18,645.84 移動平均 17,518.93 乖離率 16,869.72 指数 TOPIX 4.28 JPX日経400 13,850.89 -32.00 -0.23 10.99 東証2部指数 5,129.24 38.47 0.76 15.26 東証マザーズ指数 918.51 -8.51 -0.92 2,706.66 10.40 0.39 1,804.95 11.85 0.66 売買高(東証1部、万株、①) 210,249 日経JASDAQ平均 25日移動平均 238,105 東証REIT指数 売買代金(東証1部、億円、②) 24,195 東証1部予想配当利回り(%) 25日移動平均 27,338 東証1部予想PER(倍) 売買単価(円、②/①) 12/21 前週末比 前週末比 (%) 終値(円,pt) (円,pt) 1,544.94 -5.73 -0.37 1150.79 1.91 17.26 東証1部PBR(倍) 1.35 東証REIT指数予想分配金利回り(%) 3.65 日経平均は横ばい推移で25日移動平均線とのかい 【テクニカル指標】 離は縮小。徐々に過熱感は和らいでいる。 騰落レシオ(東証1部、25日) [単位:%] 判定 147.50 買われ過ぎ サイコロジカル(TOPIX) 75.00 買われ過ぎ ストキャスティクス(TOPIX) 87.26 買われ過ぎ RSI(TOPIX) 76.70 買われ過ぎ 注:予想は東証1部配当利回り及び東証1部予想PERは日経予想、東証REIT指数予想分配金利回りはQUICK予想。配当・分配金利回りは加重平均。 テクニカル指標は一般的に、騰落レシオ:120%以上が買われ過ぎ、70%以下が売られ過ぎ、サイコロジカル:75%以上が買われ過ぎ、25%以下が売 られ過ぎ、ストキャスティクス:75%以上が買われ過ぎ、25%以下が売られ過ぎ、RSI:75%以上が買われ過ぎ、25%以下が売られ過ぎと判断される 出所: QUICKよりSMBC日興証券作成 8 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 2016 年 12 月 22 日(木) 週刊株式アウトルック 11.来週・再来週の主なスケジュール 柴山 真里枝 来週、国内では消費・雇用関連の経済指標や鉱工業生産指数が発表予定。雇用環境は良好であり、賃金 上昇と共に消費が拡大すると見込まれる。また、日銀金融政策決定会合で景気認識が引き上げられ、輸出 の判断も引き上げられている。今後、連動性の高い鉱工業生産の伸びが期待される。 海外では、米国で景況関連指標が発表予定。来年のFOMC(米連邦公開市場委員会)による利上げペース を占う上で、引き続き、米国経済の動向を確認したい。 【来週の主なスケジュール】 発表日 12月 26日 (月 ) 国・ 地域 日本 米国 日本 12月 27日 (火 ) 米国 日本 12月 28日 (水 ) 12月 31日 (土 ) 米国 英国 日本 ユーロ圏 日本 米国 - 1月 1日 (日 ) 中国 12月 29日 (木 ) 12月 30日 (金 ) - - - - 11月 11月 11月 11月 12月 - 10月 12月 11月 11月 11月 12月 - 11月 - 12月 - 12月 12月 黒田日銀総裁が講演(日本経済団体連合会審議員会) 日銀金融政策決定会合議事要旨(10月31日・11月1日分) 安倍首相、米ハワイ訪問(~27日、真珠湾慰霊、日米首脳会談) 米国市場休場(クリスマスの振替休日) 全国消費者物価指数( 生鮮食品除く 、 前年比) 家計調査-実質消費支出(前年比) 有効求人倍率 失業率 都区部消費者物価指数(生鮮食品除く、前年比) 年内権利付き最終売買日 S&P/ ケースシ ラー住宅価格指数( 前年比) コンファレンスボード消費者信頼感指数 小売業販売額(前年比) 鉱工業生産指数( 前月比、 速報) 中古住宅販売成約指数(前月比) 全国住宅価格(前年比、発表日未定、~3日) 日銀金融政策決定会合における主な意見(12月19・20日分) マネーサプライM3(前年比) 大納会 シカゴ購買部協会景況指数 - 製造業 PMI 非製造業PMI 市場予想 前月・ 前期・ 前年 - - - - - - - 3.0% - - - - ▲0.4% ▲0.4% 1.40倍 3.0% ▲0.4% - - - 108.3 - 1.0% 0.5% - - 4.4% - 5.08% 107.1 ▲0.2% 0.0% 0.1% 4.4% - 4.4% - 56.8 - 57.6 - 51.6 - 51.7 54.7 - 注:発表日は現地時間。市場予想と実績は2016年12月21日12時時点のBloombergの値を表示。スケジュールは予告なしに変更されることがあります 出所: Bloombergおよび各種報道などよりSMBC日興証券作成 9 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 2016 年 12 月 22 日(木) 週刊株式アウトルック 再来週は、新年の取引が開始される。世界経済が景気拡大局面にある中、「景気敏感株」である日本株が幸 先の良いスタートを切れるか注目される。 海外では、米国で雇用統計が発表予定。米国企業の景況感は、製造業・非製造業ともに安定的に推移して おり、雇用環境・消費動向は共に堅調である。 中国では貿易統計が発表予定。人民元安の効果が表れ、輸出の伸びが見られるかが注目される。 【再来週の主なスケジュール】 発表日 1月 2日 (月 ) 国・ 地域 ユーロ圏 米国 1月 3日 (火 ) 1月 4日 (水 ) 英国 トルコ 日本 米国 ユーロ圏 タイ 日本 1月 5日 (木 ) 米国 ブラジル 日本 米国 1月 6日 (金 ) ユーロ圏 1月 7日 (土 ) 1月 8日 (日 ) 豪州 メキシコ - 中国 トルコ 12月 12月 - 12月 12月 - 12月 12月 12月 12月 12月 12月 12月 11月 11月 11月 11月 12月 12月 12月 11月 12月 11月 12月 - 12月 12月 12月 11月 製造業PMI(確報、前回値は速報値) ISM製造業景況指数 連邦議会招集 製造業PMI 消費者物価指数(前年比) 大発会 自動車販売台数(年換算) サービス業PMI(確報、前回値は速報値) 消費者物価指数( 速報、 前年比) 消費者物価指数(前年比) 新車販売台数(除く軽自動車、前年比) ISM非製造業景況指数(総合) ADP雇用統計( 前月比) 鉱工業生産(前月比) 毎月勤労統計-現金給与総額(前年比、速報) 製造業受注(前月比) 貿易収支 失業率 民間部門雇用者数( 前月比) 非農業部門雇用者数( 前月比) 小売売上高(前月比) 経済信頼感指数 貿易収支 消費者物価指数(前年比、発表日未定、~10日) - 貿易収支( 発表日未定、 ~ 13日) 輸出( 前年比、 発表日未定、 ~ 13日) 輸入( 前年比、 発表日未定、 ~ 13日) 経常収支(発表日未定、~16日) 市場予想 前月・ 前期・ 前年 54.9 53.5 54.9 53.2 - 53.3 7.53% - 1,770万台 53.1 0.9% - 53.4 7.00% - 1,775万台 53.1 0.6% 0.60% 13.9% 57.2 21.6万 人 ▲1.1% 0.1% 2.7% ▲426億ドル 4.6% 15.6万 人 17.8万 人 1.1% 106.5 ▲15.41億豪ドル 3.31% - 446.1億 ド ル 0.1% 6.7% ▲16.8億ドル - - 56.5 17.0万 人 - - ▲1.8% ▲420億ドル 4.7% 16.8万 人 17.5万 人 ▲0.4% 106.6 ▲5.75億豪ドル - - - - - - 注:発表日は現地時間。市場予想と実績は2016年12月21日12時時点のBloombergの値を表示。スケジュールは予告なしに変更されることがあります 出所: Bloombergおよび各種報道などよりSMBC日興証券作成 10 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 2016 年 12 月 22 日(木) 週刊株式アウトルック 本資料について 【免責事項】 本資料は証券その他の投資対象の売買の勧誘ではなく、SMBC日興証券株式会社(以下「弊社」といいます)が投資情報の提供を目 的に作成したものです。本資料は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手した情報に基づいて作成していますが、これらの情報 が完全、正確であるとの保証はいたしかねます。情報が不完全または要約されている場合もあります。本資料に記載する価格、数値等 は、過去の実績値、概算値あるいは将来の予測値であり、実際とは異なる場合があります。かかる価格、数値等は予告なしに変更する ことがありますので、予めご了承くださいますようお願いいたします。本資料は将来の結果をお約束するものでもありませんし、本資料に ある情報をいかなる目的で使用される場合におきましても、お客様の判断と責任において使用されるものであり、本資料にある情報の 使用による結果について、弊社及び弊社の関連会社が責任を負うものではありません。本資料は、本資料を受領される特定のお客様 の財務状況、ニーズ又は投資目的を考慮して作成されているものではありません。本資料はお客様に対して税金・法律・投資上のアド バイスを提供する目的で作成されたものではありません。投資に関する最終決定は、契約締結前交付書面、上場有価証券等書面、目 論見書、お客様向け資料等をよくお読みになり、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。 本資料は、弊社又は弊社の関連会社から配布しています。本資料に含まれる情報は、提供されましたお客様限りでご使用ください。本 資料は弊社の著作物です。本資料のいかなる部分についても電子的または機械的な方法を問わず、いかなる目的であれ、無断で複製 または転送等を行わないようにお願いいたします。本資料に関するお問い合わせは、弊社の営業担当者までお願いいたします。 本資料に記載された会社名、商品名またはサービス名等は、弊社または各社の商標または登録商標です。 【金融商品取引法第 37 条(広告等の規制)にかかる留意事項】 手数料等について 弊社がご案内する商品等へのご投資には、各商品等に所定の手数料等をご負担いただく場合があります。例えば、店舗における国内 の金融商品取引所に上場する株式等(売買単位未満株式を除く。)の場合は約定代金に対して最大 1.242%(ただし、最低手数料 5,400 円)の委託手数料をお支払いいただきます。投資信託の場合は銘柄ごとに設定された各種手数料等(直接的費用として、最大 4.32%の 申込手数料、最大 4.5%の換金手数料又は信託財産留保額、間接的費用として、最大年率 5.61%の信託報酬(又は運用管理費用)及 びその他の費用等)をお支払いいただきます。債券、株式等を募集、売出し等又は相対取引により購入する場合は、購入対価のみをお 支払いいただきます(債券の場合、購入対価に別途、経過利息をお支払いいただく場合があります。)。また、外貨建ての商品の場合、 円貨と外貨を交換、又は異なる外貨間での交換をする際には外国為替市場の動向に応じて弊社が決定した為替レートによるものとしま す。上記手数料等のうち、消費税が課せられるものについては、消費税分を含む料率又は金額を記載しております。 リスク等について 各商品等には株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等及び有価証券の発行者等の信用状況(財 務・経営状況を含む。)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)、又は元 本を超過する損失を生ずるおそれ(元本超過損リスク)があります。 なお、信用取引又はデリバティブ取引等(以下「デリバティブ取引等」といいます。)を行う場合は、デリバティブ取引等の額が当該デリバ ティブ取引等についてお客様の差入れた委託保証金又は証拠金の額(以下「委託保証金等の額」といいます。)を上回る場合があると共 に、対象となる有価証券の価格又は指標等の変動により損失の額がお客様の差入れた委託保証金等の額を上回るおそれ(元本超過 損リスク)があります。 また、店頭デリバティブ取引については、弊社が表示する金融商品の売付けの価格と買付けの価格に差がある場合があります。 上記の手数料等及びリスク等は商品毎に異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書又はお客様向け資料等をよ くお読みください。なお、目論見書等のお問い合わせは弊社各部店までお願いいたします。 商 号 等 SMBC日興証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 2251 号 加入協会 日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商 品取引業協会 (2015/04/09 版)
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