Focus W 情報提供資料 投資環境ウィークリー 2016年12月19日号 投資環境ウィークリー 2016年12月19日号 経 済 調 査 部 ドル円上昇トレンドは当面継続と予想 – リスク要因はドル高牽制発言とベーシス・スワップ 今週の主要経済指標と政治スケジュール 月 火 水 木 金 12/19 20 21 22 23 (日) 日銀金融政策決定会合(~20日) 政策金利残高適用金利:▲0.1%⇒(予)▲0.1% (日) 11月 貿易収支(通関ベース、季調値) 10月:+4,743億円 11月:+5,361億円 (米) 大統領選挙 選挙人団による公式投票 (米) イエレンFRB議長 講演 (日) 黒田日銀総裁記者会見 (他) トルコ 金融政策委員会 レポ金利:8.0%⇒(予)8.0% 翌日物貸出金利:8.5%⇒(予)8.5% 翌日物借入金利:7.25%⇒(予)7.25% (米) 11月 中古住宅販売件数(年率) 10月:560万件 11月:(予)550万件 (他) タイ 金融政策委員会 翌日物レポ金利: 1.5%⇒(予)1.5% (他) スウェーデン 金融政策決定会合(~21日) レポ金利:▲0.5%⇒(予)▲0.5% (独) 12月 ifo景況感指数 11月:110.4 12月:(予)110.6 (米) 7-9月期 実質GDP(確定値、前期比年率) 4-6月期:+0.8% 7-9月期:(予)+3.3%(改定値:+3.2%) (米) 11月 耐久財受注 (航空除く非国防資本財、前月比) 10月:+0.2%、11月:(予)+0.5% (米) 11月 個人所得・消費(前月比) 所得 10月:+0.6%、11月:(予)+0.3% 消費 10月:+0.3%、11月:(予)+0.3% (米) 11月 新築住宅販売件数(年率) 10月:56.3万件 11月:(予)57.5万件 (米) 12月 ミシガン大学消費者信頼感指数(確報) 11月:93.8 12月:(予)98.0(速報値:98.0) (英) 7-9月期 実質GDP(確定値、前期比) 4-6月期:+0.7% 7-9月期:(予)+0.5%(2次速報値:+0.5%) (欧) ECB経済報告 (他) フィリピン 金融政策決定会合 オーバーナイト・レート:3.0%⇒(予)3.0% 注)上記の日程及び内容は変更される可能性があります。国名等は7ページの脚注をご参照ください。 出所)Bloomberg等、各種資料より当社経済調査部作成 ■ドル円は先週1ドル118円超え、当面ドル高トレンドは変わらずと予想 ■ドルの流動性は趨勢的にタイトな状況が続く見込み 先週、米FOMC(連邦公開市場委員会)は来年の利上げ見通しを3回とし、ド ル円の上昇を演出しました。当面、ドル円上昇は継続、既に120円台は射程圏と みています。短期的には①キャリートレードに変化、②ドル高牽制発言の不在、 中長期的には③ドル流動性のタイト化がその背景です。一方、米新政権のドル高 牽制(就任演説等)、ドル円ベーシス・スワップ(BS)はリスクとみています。 米7-9月期経常赤字は$1,332億と2008年の金融危機以降約半減し、米国の潜在的 ドルファンディングの必要性は薄れ、また海外勢もMMF規制等受けドルファン ディングが難しくなる等、限界的にドルが取り辛くなっています(ドル流動性の タイト化)。米FRB(連邦準備理事会)が金融引き締めに傾く中、目先は本邦勢 のドル円売りヘッジ需要の減退等から、ドル高が加速する可能性もありましょう。 ■投機筋はユーロキャリーから円キャリーのトレードへ戦術を変化 ■ドル円上昇予想のリスクは米新大統領就任演説、ドル円ベーシス・スワップ 米CFTC通貨先物市場での投機筋取引は相場変動を大変良く説明します。一般 に投機筋は、低変動(ボラティリティ)の市場環境下では低金利通貨売り高金利 通貨買いのキャリー取引を多用します。先週13日時点、彼らはドルを買い持ちす るために調達(ファンディング)し売り建てる通貨を円に変更、14日の米FOMC 以降この動きを加速させている模様です。直近の対主要通貨のドル買い建玉推計 額は過去最大だった2014年11月比約58%、依然ドル買い余地は大きいといえます。 ■ドル高牽制の鬼はどこに?「強いドルは国益」の復活か 一方、年末の利益確定や米トランプ次期大統領の就任演説、特にドル円ベーシ ス・スワップ(BS:通貨選好度に応じ金利差に反映されるプレミアム)には警戒 が必要です。今年に入り米株と綺麗な逆相関(株↑BS↓)を描いたBS3ヵ月物は、 11月に▲0.9%とボトム付け反転し、足元▲0.6%へ縮小し逆相関を崩しています。 季節的にもドルの流動性が逼迫しBSは一層拡大し易いいま、このBS縮小は単に ドル投資家の日本国債アセットスワップ復活(ドルを供給)の結果か、または米 株調整の暗示か、後者なら投資家のリスク回避姿勢がドル円を押し下げましょう。 次期米大統領が中国を為替操作国へと意気込む以外、閣僚候補はドル高を牽制 しません。市場は恐る恐る鬼の居ぬ間のドル買上がりとの様相を呈しています。 ◆日本:20日日銀会合、黒田総裁会見。先週、上昇する長期金利を指値オペでは なく買いオペ増額で牽制、その真意は長期金利上限見極めに有用です。(徳岡) 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 1 W 投資環境ウィークリー 2016年12月19日号 金融市場の動向 直近1週間の株式・長期金利・為替・商品価格 日本株 日経平均 株価 12月 9日 先週末 12月 16日 米国株 TOPIX (ポイント) (円) 先々週末 【株式】 年末に向けポジション調整の売りが出るか注目 (日経平均、円) (NYダウ、ドル) 22,000 欧州株 日経ジャス ダック平均 NY ダウ S&P500 種指数 ナスダック 指数 ドイツ DAX® 英国 FT100 (ポイント) (ドル) (ポイント) (ポイント) (ポイント) (ポイント) 1,525.36 2,663.37 19,756.85 2,259.53 5,444.50 11,203.63 6,954.21 18,000 19,401.15 1,550.67 2,696.26 19,843.41 2,258.07 5,437.16 11,404.01 7,011.64 16,000 +404.78 +25.31 +32.89 +86.56 長期金利:10年国債利回り(%) 先々週末 12月 9日 先週末 12月 16日 差 -1.46 -7.34 為替相場 ドル円 ユーロドル +200.38 ユーロ円 WTI原油 金 米国 ドイツ (円/ドル) (ドル/ユーロ) 0.055 2.468 0.365 115.32 1.0561 121.76 51.50 1,159.40 8,000 0.075 2.593 0.314 117.93 1.0451 123.22 51.90 1,135.30 6,000 +0.020 +0.125 -0.051 +2.61 -0.0110 +1.46 +0.40 -24.10 4,000 (円/ユーロ) (ドル/バレル) (ドル/オンス) 【金利】 鍵握る米超長期ゾーン。30年金利上昇すれば10年もつれ高へ 主要国金利:日米独の10年国債利回り 02/4/1 5.425 5.0 02/5/17 5.258 07/6/13 1.960 2.0 2.593 08/12/30 2.055 2004 03/3/12 2,202 2004 09/3/9 6,547 2006 2008 2006 注)使用しているデータの値は、引値ベースによる。 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 2008 2010 6,000 09/3/10 7,054 09/3/9 3,692 4,000 2,000 2010 2012 2014 2016 主要為替相場 ド ル安 ユーロ安 円高 0.314 0.075 2012 2014 2016 (年) 07/7/13 168.95 08/7/23 169.96 08/7/15 1.6038 02/1/31 135.20 ユ ー ロ円相場 (左軸) (ドル/ユーロ) 1.8 1.7 1.6 2016年12月16日 ユ ー ロドル相場 (右軸) 07/6/22 124.14 130 117.93 110 ユーロ安 ド ル高 1.0451 ト ゙ル円相場 (左軸) 1.0 0.9 02/1/31 0.8593 70 2002 出所)Bloomberg 1.2 1.1 100 ユーロ高 ド ル安 1.3 123.22 90 (年) 1.5 1.4 120 08/12/30 10/10/6 1.165 0.840 03/6/12 0.435 140 80 -1.0 2002 07/7/16 8,105 【為替】 ドル円上昇継続を予想。投機筋は円キャリーを本格化 ド ル高 ユーロ高 円安 日本 1.0 0.0 8,000 DAX® (右軸) 160 ドイツ 10,000 出所)Bloomberg 150 03/6/13 3.114 11,404 NYダウ (左軸) 03/4/28 7,607 170 2016年12月16日 14,000 注)使用しているデータの値は、引値ベースによる。値表示は小数点以下切捨て。 米国 07/7/9 4.669 16,000 12,000 07/10/9 14,164 02/10/9 7,286 2002 4.0 3.0 日経平均株価 (左軸) (円/ドル、円/ユーロ) 180 07/6/12 5.295 06/6/28 5.245 19,401 10,000 日本 出所)Bloomberg 19,843 07/7/9 18,261 12,000 商品市況:先物価格 注)使用しているデータの値は、引値ベースによる。値表示は小数点以下切捨て。商品先物価格は期近物。 (%) 6.0 14,000 +57.43 (DAX®、ポイント) 2016年12月16日 20,000 18,996.37 差 主要国株式:日経平均株価、NYダウ、DAX® 0.8 0.7 2004 2006 2008 2010 注)使用しているデータは引値、値表示はザラバベースによる。 2012 2014 2016 (年) 出所)Bloomberg 2 W 投資環境ウィークリー 2016年12月19日号 日本 円安ドル高の水準が定着するのか確信が持てないため、企業マインドは慎重 【図1】 製造業の業況判断DIは改善したものの見通しは慎重 (%ポイント) 日銀短観 業況判断DI ( (2010年=100) 40 140 大企業非製造業 30 【図2】 現在の為替水準が定着すれば収益は大きく上方修正 135 130 20 125 10 日本 地域別実質輸出 輸出額構成比 米国 20% 中国 17% EU 12% 対米国 9月21日 「長短金利操作付き量的・ 質的金融緩和」の導入 1.5 120 115 0 日銀短観 想定為替レートと経常利益予想 日本 国債利回り (%) 2.0 対EU 世界全体 40年 1.0 110 -10 105 -20 大企業製造業 -30 95 10年 90 -40 85 -50 -60 2004 0.5 100 0.0 対中国 2年 80 2006 2008 2010 2012 2014 2016 (年) 注)直近値は2016年12月実績と先行き見通し。 出所)日本銀行 75 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 (年) 注)直近値は2016年10月。輸出額構成比は2016年 1-10月期の値。 出所)日本銀行、財務省 -0.5 2015 2016 2017 (年) 注)直近値は2016年12月16日。 出所)Bloomberg 2 30 1.8 20 1.6 10 経 0 1.4 常 1.2利 -10 益 1 前 -20 年 0.8度 -30 比 0.6( -40 % 0.4) -50 2016年度収益計画 木材・木製品 金属製品 窯業・土石製品 食料品 卸売 -11.6% 化学 全産業 電気機械 自動車 繊維 業務用機械 非鉄金属 紙・パルプ 生産用機械 汎用機械 トレンドライン 鉄鋼 0.2 -60 0 情報サービス 104.95円 -70 103 104 105 106 107 108 想定為替レート(円/ドル) 109 110 注)2016年12月調査。対象は大企業。 出所)日本銀行、Bloomberg 今週は19-20日の日銀金融政策決定会合が焦点となります。事前予測では金融政 策は現状維持でほぼ一致しています。今年度中は現在の金融政策が維持されると の見方が大半であり、黒田日銀総裁の任期中(~2018年4月)に追加緩和はないと の予想が多数を占めます。一方で注目されるのが、長期金利目標の引き上げの可 能性です。現在、米金利先高感や円安株高を背景に金利上昇圧力が高まっていま す(図2左)。日銀は10年債利回りの操作目標をゼロ%程度としているため、金利 注目の12月日銀短観は大企業製造業の業況判断DIが2015年6月以来の改善となり、 上昇局面では指し値オペや買い入れオペの増額で金利上昇の抑制に動いています。 米経済の拡大を背景に企業マインドが好転していることが示されました(図1左)。 ただし金利の上昇圧力は強く、市場と日銀のせめぎ合いが続きそうです。 国内景気は足踏み状態から改善しており、日銀短観でも景気の再拡大が確認され 12月日銀短観で円安進行にも係わらず、大企業の想定為替レートが104円95銭の た形です。一方で、慎重さもみられ大企業非製造業の業況判断は横ばい、また先 円高に修正されたことで、企業がトランプ政権下での円高を警戒していることが 行きについては両セクターとも悪化しています。非製造業は消費関連が不振、製 造業はトランプ・リスクに対する警戒感があると考えられます。他方、輸出の拡 示されました(図2右)。今後、日米金融政策の方向性の違いを背景に円安水準が 定着すれば、企業業績は大きく上方修正される可能性がありそうです。(向吉) 大が続いており(図1右)、外需が景気拡大持続の鍵を握ると言えそうです。 先週、日経平均株価は1年半ぶりの9連騰を記録し年初来高値を更新、週間ベー スでも+2.1%上昇し6週続伸となりました。良好な米国経済統計、金利上昇、円安 進行が好感され、銀行や輸出関連、素材、建設セクターが買われるなど幅広い分 野で株価が上昇しました。過熱感も高まり上値を抑える要因となっていますが、 日本株の上昇期待も高く、今週も株価の堅調な展開が予想されます。 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 3 W 投資環境ウィークリー 2016年12月19日号 米国 FOMCは1年ぶりに利上げを決定 【図1】 FOMCは景気・物価・金利見通しを上方修正 米国 10年国債利回りとFF金利目標 7 米国 FOMCの経済見通し(中央値、%) 2016年 (%) 実質GDP 2016年12月 10年国債利回り 6 5 【図2】 実質金利と期待インフレ率はトランプ氏の政策次第か 1.9 2017年 2.1 2018年 2.0 2019年 1.9 1.8 2016年9月 1.8 2.0 2.0 1.8 1.8 変化 +0.1 +0.1 +0.0 +0.1 +0.0 2016年12月 4.7 4.5 4.5 4.5 4.8 2016年9月 4.8 4.6 4.5 4.6 4.8 変化 ▲0.1 ▲0.1 +0.0 ▲0.1 +0.0 物価上昇率 2016年12月 1.5 1.9 2.0 2.0 2.0 2016年9月 1.3 1.9 2.0 2.0 2.0 失業率 米国 潜在成長率と実質金利 長期 5 米国 物価と期待インフレ率 (%) 3 2016年 12月16日 2.59% 3 2 1 0.50~0.75% FF金利目標 (直近はレンジの上限) 0 2000 2005 2010 2015 (年) FF金利 変化 +0.2 +0.0 +0.0 +0.0 +0.0 2016年12月 0.625 1.375 2.125 2.875 3.000 2016年9月 0.625 1.125 1.875 2.625 2.875 変化 +0.000 +0.250 +0.250 +0.250 +0.125 注)色の反転部分は景気・物価・金利見通しを上方修正した箇所。 物価上昇率はPCEデフレーター。右表の実質GDPは2015年3月までCentral tendencyの中央値。 出所)FRB、Bloombergより当社経済調査部作成 先週の金融市場は、FOMCの結果を受けて米国債利回りが急上昇(図1左)、日 米利回り格差の拡大を一因にドル円相場が今年2月以来の1ドル118円台まで円安ド ル高が進行しました。他方、14日のNYダウはFOMCを受けて前日比118ドル安、利 上げペースを加速させたFOMCの見通しを嫌気した模様です。 12月13-14日のFOMC(連邦公開市場委員会)は、全会一致で1年ぶりに利上げを 決定、FF金利誘導目標を0.25~0.50%から0.50~0.75%に引き上げました。現在の良好 な雇用環境や物価上昇率の拡大が今後も継続するとの確信が強まったことが利上 げの背景です。今後の金融政策の方針は「緩やかなペースでの利上げが適切」と する一方、経済見通しでは利上げペースを小幅加速させています(図1右)。2017 年の利上げ回数を0.25%ずつ3回と9月時点の2回から増加させ、FF金利の長期水準 を2.875%から3%に引き上げました。景気見通しの改善に加え、一部の委員はトラ ンプ次期大統領の政策効果を見通しに反映させた模様です。 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 10年期待インフレ率 (インフレ連動国債) 米国潜在成長率 (米議会予算局予測) 4 3 4 (%) 2016年 12月16日 1.89% 2 物価目標2% 2016年9月 1.56% 2 1 1 10年実質金利 (インフレ連動国債) 0 -1 2000 2016年 12月16日 0.71% 2004 2008 2012 2016 (年) 0 2000 2016年10月 +1.7% コア個人消費支出 デフレーター (前年比) 2004 2008 2012 2016 (年) 注)10年国債利回り=10年実質金利+10年期待インフレ率。 出所)Bloomberg、米商務省、米議会予算局より当社経済調査部作成 米10年国債利回りは2.5%台に達し、国債市場が織り込む5年後の3ヵ月金利は 3.3%とFOMCの長期FF金利見通しの3%を超えました。こうした観点では国債利回 りの上昇は一服する可能性があります。今後はトランプ氏の具体的な政策に影響 を受けそうです。①潜在成長率を上昇するか、②民間の資金需要が強まり実質金 利が潜在成長率に近づくか、③期待インフレ率が上振れるかが焦点です(図2)。 トランプ氏は、選挙公約で年間平均4,000~5,000億ドル程度(名目GDP比約2~ 3%)の減税や年間平均1,000億ドル程度(同0.5%)のインフラ投資の実施を掲げて います。財政拡張策で短期的な経済成長率が押し上げられインフレ圧力が強まる 可能性がありますが、潜在成長率や民間資金需要に影響するのかは不透明です。 規制緩和などの政策の詳細を確認する必要があります。また、米議会の財政悪化 懸念によって財政規模が縮小する場合や中国に対する保護貿易策を強める場合に は、足元高まった景気回復期待が後退する恐れもあります。(石井) 4 W 投資環境ウィークリー 2016年12月19日号 欧州 伊BMPS銀は必死の増資計画推進。ユーロ圏銀行株は収益改善期待から上昇 【図2】ユーロ圏銀の収益改善期待 【図1】 伊BMPS銀の増資計画は依然暗中模索 伊BMPS銀 主な再生計画と財務諸表 劣後債の株式化(€10億) 潜在的投資家引受(カタール投資庁やヘッジファ ンド等) 銀行団(米JPM銀他)引受 増資 €50億 総資産と貸出(9月) 不良債権 (億ユーロ) (億ユーロ) 1,701 1,189 2015 貸出 ▲5.9% 1,123 2016 20 ▲5.6% ユーロ圏 銀行株指数 80 10 60 0 40 -10 BMPS銀 20 1,601 総資産 30 100 不良債権をカバーする比率を最大40%へ引き上 げ 貸倒引当金 上積み€21億 (2015年12月末=100) €276億の不良債権をバッドバンク(BB)へ売却 BBは不良債権リパックし証券化→売却 ユーロ圏主な選挙日程 欧米銀 収益モメンタム ユーロ圏銀行株指数とBMPS銀株価 120 不良債権処理 €285億 【図3】 選挙目白押し (%:前月比3ヵ月移動j平均) 改善 収益 見通し ユーロ圏銀行 収益モメンタム 悪化 22-29日 フランス社会党 予備選 米銀収益モメンタム 21日 フランス 大統領選 投票 30日 フランス下院選 -20 ▲2.8% 469 2015 数値は12月末 456 2016 数値は9月末 出所)会社資料より当社経済調査部作成 0 12/31 (2015年) (2016年) 3/31 6/30 9/30 (2017年) 12/31 3/31 (月/日) 注)直近値は2016年12月16日。 出所)Bloombergより当社経済調査部作成 -30 2002 2010 2014 2018 注)収益モメンタムは、I/B/E/S収益見通しの((改善-悪化)/ 予想社数)前月比を3ヵ月移動平均で算出。直近値は2016年11月。 出所)Thomson Reuters Datastreamより当社経済調査部作成 先週のユーロ圏金融市場は、イタリア主要株価指標の週間騰落率が+4.0%と最好 調、スペイン(+2.75%)、ドイツ(+1.8%)を上回った他、日経平均(+2.1%)や NYダウ(+0.4%)をも凌ぐ勢いです。12月月間でも同指標は+12.3%と頭一つ抜け出 る好パフォーマンスぶりです。しかし、12月にはその上を行く好パフォーマンスの セクターがあります。ユーロ圏銀行セクター株価は12月に+14.4%上昇しています。 ■伊BMPS銀の増資計画は、依然暗中模索 伊金融大手モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀(BMPS銀)の€50億に及ぶ増 資計画(2016年9月期資本€87.5億)は依然暗中模索です。この増資により2016年9月 期、€456億(グロス)ある不良債権を€285億処理する計画です(図1左)。政府によ る救済(既存株主等の損失負担を伴う)もちらつく中、BMPS銀は自力再建のため劣 後債の株式転換を今一度請うなど、年内の増資完了期限まで必死の調達劇を繰り広 げています。同行株価も何とか底割れを回避しています(図1右)。 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 2006 (年) 15日 オランダ総選挙 極右自由党支持率高 (EU離脱主張) フランス 大統領選決選投票 (予想)イタリア 選挙制度改正後 解散総選挙? 日程未定 ドイツ総選挙 注)この他、イタリアでは2015年に改正した労働法を巡り、 その施行に国民投票が必要か判断する最高裁判決を2017年 早々に控える。 出所)各種資料より当社経済調査部作成 ■何故ユーロ圏銀行株は好調か ユーロ圏金融機関への評価は株式市場、債券市場で共に高まっています。従 来ならば、他行の不良債権問題はユーロ圏金融機関株の連想売りに繋がってい たでしょう。しかし足元はトランプ相場の恩恵や、来年早々示される新金融規 制バーゼルⅣ(仮称)が想定ほど厳しくないとの見方が好感されています 。 もっとも、株価堅調の背景は収益改善期待がその本質とみています。今年後半 は米大統領選の結果で相場は急変、世界的に長短金利差は拡大し銀行の預貸、 運用での利ざやは大幅拡大、アナリストの収益予想も改善が顕著です(図2)。 ■2017年は選挙が目白押し 2017年は、フランス、ドイツ等と選挙が続きます(図3)。注目の独仏選挙の 焦点はEU(欧州連合)の支持、大きな波乱はないとみています。(徳岡) 5 W 投資環境ウィークリー 2016年12月19日号 アジア・新興国 インドネシア:米利上げの翌日に金利据置き ~ 安定性重視にシフトか 【図1】米大統領選挙以降のルピア相場の下げ幅は限定的(右) (%) 14 政策金利と銀行間金利 (日次) (億米ドル) 1,500 銀行間翌日物 注) 政策金利は2016年8月19日 金利(細線) よりBI金利→7日物 12 リバースレポ金利に変更 直近値は2016年12月16日 10 ((( (( 為替相場と外貨準備 (ルピア/米ドル) 8,000 ルピア相場 (線:右軸) 1,400 9,000 ルピア高 ↕ ルピア安 1,200 10,000 政策金利 (コリドー上限) 8 11,000 1,000 900 12,000 800 6 FasBI金利 600 (コリドー下限) 4 500 2 2007 2009 2011 13,000 700 2013 2015 (年) 400 2008 14,000 外貨準備(棒:左軸) 直近値:2016年11月 15,000 2010 2012 2014 2016 (年) 出所)インドネシア銀行(BI)、CEIC、Bloombergより当社経済調査部作成 先週15日、インドネシア銀行(BI)は政策金利を4.75%で据置き(図1左)。BIの声明 は、今回の金利据置きは国際金融市場の不確実性の下でマクロ経済の安定を保ち つつ景気回復を支えることを目指したものと説明しました。11月8日の米大統領選 挙を経て米新政権による財政刺激策の期待から米長期金利が上昇し、新興国の債 券市場から資本が流出し、ドル高・新興国通貨安が進行。先週14日の米利上げ時に は来年の利上げ軌道の予想(ドット)が上方修正されたことに伴って一層の米ドル 高が進んでおり、この時期に追加利下げを行って自国の国債市場からの資本流出 やルピア相場の下落を招くことはしたくないとのBIの判断がうかがわれます。 ( 外国人による国債投資 (日次) (兆ルピア) (億米ドル) 国際収支 (四半期) 700 150 650 125 600 100 550 75 34 500 50 32 450 25 30 400 0 28 350 -25 経常収支 26 300 -50 24 250 -75 その他 投資 注) ルピア建て国債 直近値は2016年12月15日 38 保有比率 36 1,100 翌日物貸出金利 ( (%) 42 40 直近値:2016年12月16日 1,300 【図2】多額の外国人国債保有額(左)安定化する国際収支(右) (線: 左軸) 22 保有残高 200 -100 20 (棒: 右軸) 150 -125 100 -150 18 2010 2012 2014 2016 (年) 総合収支 証券投資 直接投資 注) 直近値は 2016年7-9月期 2006 2008 2010 2012 2014 2016 (年) 出所)インドネシア財務省、インドネシア銀行(BI)、CEICより当社経済調査部作成 ルピアは、米大統領選挙が行われた11月8日から先週16日にかけて対米ドルで ▲2.3%下落(図1右)。マレーシア(▲6.2%)、韓国(▲4.1%)の通貨などに比べ下げ幅 は限定的でした。アジア通貨下落は、(1)米長期金利の上昇や(2)米新政権による貿 易保護主義的な動きへの懸念などによります。同国は貿易依存度が低い一方、ル ピア建て国債の外国人保有率(図2左)は域内ではマレーシアと並び高水準。しかし、 当局は市場の急変時に為替と国債市場に介入し価格急変を抑える体制を整えてお り、米大統領選挙後の資本流出時に自国市場の混乱を抑えることに成功しました。 経常赤字の縮小や直接投資黒字の拡大など安定化した国際収支(図2右)、昨年末 より緩やかに増加した外貨準備(図1右)、緩やかに拡大する景気と落着いた物価、 高水準の実質金利、政府による経済改革の見通しなどルピアの支援要因は健在で す。同通貨は、今後も相対的に底堅く推移すると予想されます。(入村) 声明は、これまでの金融緩和とマクロ健全性規制の緩和が今後も景気回復を促 すだろうと指摘。今年初以降の利下げはほぼ終盤とみられます。今後追加利下げ があるとしても、来年初にかけて国際金融市場が安定し、同国の物価が予想以上 に鈍化した場合に限られ、利下げ幅も0.25%ポイント程度に留まると考えられます。 注)本稿は、12月19日付アジア投資環境レポートの要約です。 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 6 W 投資環境ウィークリー 2016年12月19日号 今週の主要経済指標と政治スケジュール 先 週 月 火 水 木 金 12 13 14 15 16 (日) 10月 機械受注(船舶・電力除く民需、前月比) 9月:▲3.3% 10月:+4.1% (日) 11月 国内企業物価(前年比) 10月:▲2.7% 11月:▲2.2% (日) 10月 第3次産業活動指数(前月比) 9月:▲0.3% 10月:+0.2% (米) 11月 月次財政収支 10月:▲645億ドル 11月:▲1,367億ドル (中) 11月 都市部固定資産投資(年初来累計、前年比) 10月:+8.3%、11月:+8.3% (印) 11月 消費者物価(前年比) 10月:+4.2%、11月:+3.63% (他) ブラジル 10月 小売売上高(前年比) 9月:▲5.7%、10月:▲8.2% 19 (日) 日銀金融政策決定会合(~20日) 政策金利残高適用金利:▲0.1%⇒(予)▲0.1% (日) 11月 貿易収支(通関ベース、季調値) 10月:+4,743億円 11月:+5,361億円 今 週 (米) 大統領選挙 選挙人団による公式投票 (米) イエレンFRB議長 講演 (米) 11月 輸出入物価(輸入、前月比) 10月:+0.4%、11月:▲0.3% (米) 連邦公開市場委員会(FOMC)(~14日) FF金利誘導目標: 0.25~0.50%⇒0.50~0.75% (独) 12月 ZEW景況感指数 現状 11:+58.8、12月:+63.5 期待 11月:+13.8、11月:+13.8 (伊) 10月 鉱工業生産(前月比) 9月:▲0.8%、10月:0.0% (英) 11月 消費者物価(前年比) 10月:+0.9%、11月:+1.2% (英) 11月 生産者物価(前年比) 10月:+2.1%、11月:+2.3% (中) 11月 鉱工業生産(前年比) 10月:+6.1%、11月:+6.2% (中) 11月 小売売上高(前年比) 10月:+10.0%、11月:+10.8% 20 (日) 黒田日銀総裁記者会見 (他) トルコ 金融政策委員会 レポ金利:8.0%⇒(予)8.0% 翌日物貸出金利:8.5%⇒(予)8.5% 翌日物借入金利:7.25%⇒(予)7.25% (他) スウェーデン 金融政策決定会合(~21日) レポ金利:▲0.5%⇒(予)▲0.5% (独) 12月 ifo景況感指数 11月:110.4 12月:(予)110.6 (日) 日銀短観(12月調査) (大企業・製造業、業況判断DI) 現在 9月:+6、12月:+10 先行き 9月:+6、12月:+8 (日) 10月 製造工業 稼働率指数(前月比) 9月:▲2.0%、10月:+1.4% (米) 10月 企業売上・在庫(在庫、前月比) 9月:0.0%、10月:▲0.2% (米) 11月 生産者物価(前月比) 10月:0.0%、11月:+0.4% (米) 11月 小売売上高(前月比) 10月:+0.6%、11月:+0.1% (米) 11月 鉱工業生産(前月比) 10月:+0.1%、11月:▲0.4% (欧) 10月 鉱工業生産(前月比) 9月:▲0.9%、10月:▲0.1% (豪) 12月 消費者信頼感指数 11月:101.3、12月:97.3 21 (日) 11月 訪日外客数(推計値) 10月:213.6万人 11月:(予)NA (米) 11月 中古住宅販売件数(年率) 10月:560万件 11月:(予)550万件 (他) タイ 金融政策委員会 翌日物レポ金利: 1.5%⇒(予)1.5% 26 22 (米) 7-9月期 実質GDP(確定値、前期比年率) 4-6月期:+0.8% 7-9月期:(予)+3.3%(改定値:+3.2%) (米) 11月 耐久財受注 (航空除く非国防資本財、前月比) 10月:+0.2%、11月:(予)+0.5% (米) 11月 個人所得・消費(前月比) 所得 10月:+0.6%、11月:(予)+0.3% 消費 10月:+0.3%、11月:(予)+0.3% (欧) ECB経済報告 (他) フィリピン 金融政策決定会合 オーバーナイト・レート:3.0%⇒(予)3.0% (中) 11月 新築住宅価格(70都市) (主要70都市、前月比で上昇した都市数) 10月:62 11月:(予)NA (日) 日銀金融政策決定会合議事要旨 (10月31日~11月1日分) (日) 日露首脳会談(山口県) (米) 7-9月期 経常収支 4-6月期:▲1,183億ドル 7-9月期:▲1,130億ドル (米) 11月 消費者物価(前年比) 10月:+1.6%、11月:+1.7% (米) 12月 全米住宅建築業協会(NAHB)住宅市場指数 11月:63、12月:70 (米) 12月 フィラデルフィア連銀景気指数 11月:7.6、12月:21.5 (米) 12月 ニューヨーク連銀景気指数 11月:1.5、12月:9.0 (米) トランプ氏 事業経営について記者会見 (欧) EU首脳会議(~16日) (豪) 11月 失業率 10月:5.6%、11月:5.7% (他) インドネシア 金融政策委員会(~15日) 7日物リバースレポ金利:4.75%⇒4.75% (日) 日露首脳会談(都内) (米) ラッカー・リッチモンド連銀総裁 講演 (米) 11月 住宅着工・許可件数(着工、年率) 10月:134.0万件、11月:109.0万件 (他) メキシコ 金融政策決定会合 翌日物金利:5.25%⇒5.75% (他) ロシア 金融政策決定会合 1週間物入札レポ金利:10.0%⇒10.0% (英) 金融政策委員会(MPC、12~15日) 政策金利:0.25%⇒0.25% 資産買入れ規模:4,350億£⇒4,350億£ (他) 韓国 金融政策決定会合 7日間レポレート:1.25%⇒1.25% 23 (米) 11月 新築住宅販売件数(年率) 10月:56.3万件 11月:(予)57.5万件 (米) 12月 ミシガン大学消費者信頼感指数(確報) 11月:93.8 12月:(予)98.0(速報値:98.0) (独) 1月 GfK消費者信頼感指数 12月:+9.8 1月:(予)+9.9 (仏) 7-9月期 実質GDP(確定値、前期比) 4-6月期:▲0.1% 7-9月期:(予)+0.2%(2次速報値:+0.2%) (英) 7-9月期 実質GDP(確定値、前期比) 4-6月期:+0.7% 7-9月期:(予)+0.5%(2次速報値:+0.5%) 27 (日) 11月 家計調査 28 (日) 11月 鉱工業生産 29 (米) 11月 卸売売上・在庫 30 (米) 12月 シカゴ購買部協会景気指数 (日) 11月 完全失業率 (日) 11月 企業向けサービス価格 (日) 11月 商業販売額 (日) 11月 有効求人倍率 来 週 (日) 11月 消費者物価(総務省) (米) 11月 中古住宅販売仮契約指数 (日) 11月 消費者物価(日銀) (米) 10月 S&P コアロジック ケース・シラー住宅価格指数 (米) 12月 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 注) (米)は米国、(日)は日本、(欧)はユーロ圏、(英)は英国、(独)はドイツ、(仏)はフランス、(伊)はイタリア、(加)はカナダ、(豪)はオーストラリア、(中)は中国、(印)はインドをそれぞれ指します。 赤字は日本、青字は米国、緑字はユーロ圏とEU全体、黒字はその他のイベントを表します。経済指標と政治スケジュール、企業決算の日程及び内容は変更される可能性があります。 出所)Bloomberg等、各種資料より当社経済調査部作成 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 7 W 投資環境ウィークリー 2016年12月19日号 留意事項 ◎投資信託に係るリスクについて 投資信託は、主に国内外の株式や公社債等の値動きのある証券を投資対象としているため、当該資産の市場に おける取引価格の変動や為替の変動等により基準価額が変動します。したがって、投資者のみなさまの投資元本 が保証されているものではなく、基準価額の下落により損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。運用 により信託財産に生じた損益はすべて投資者のみなさまに帰属します。 投資信託は預貯金と異なります。また、投資信託は、個別の投資信託毎に投資対象資産の種類や投資制限、取 引市場、投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご投資にあたっては投資信託 説明書(交付目論見書)、目論見書補完書面等をよくご覧ください。 ◎投資信託に係る費用について ご投資いただくお客さまには以下の費用をご負担いただきます。 ■購入時(ファンドによっては換金時)に直接ご負担いただく費用 ・購入時(換金時)手数料 … 上限 3.24%(税込) ※一部のファンドについては、購入時(換金時)手数料額(上限 37,800円(税込))を定めているものがあ ります。 ■購入時・換金時に直接ご負担いただく費用 ・信託財産留保額 … ファンドにより変動するものがあるため、事前に金額もしくはその上限額またはこれらの 計算方法を表示することができません。 ■投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用 ・運用管理費用(信託報酬) … 上限 年3.348%(税込) ※一部のファンドについては、運用実績に応じて成功報酬をご負担いただく場合があります。 ■その他の費用・手数料 上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。投資信託説明書(交付目論見書)、目論見書 補完書面等でご確認ください。 ※その他の費用・手数料については、運用状況等により変動するものであり、事前に金額もしくはその上限 額またはこれらの計算方法を表示することができません。 お客さまにご負担いただく費用の合計額もしくはその上限額またはこれらの計算方法は、購入金額や保有期間 等に応じて異なりますので、表示することができません。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につ きましては、三菱UFJ国際投信が運用するすべての公募投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用にお ける最高の料率を記載しております。投資信託に係るリスクや費用は、それぞれの投資信託により異なりますの で、ご投資をされる際には、事前によく投資信託説明書(交付目論見書)、目論見書補完書面等をご覧ください。 各資産のリスク ◎株式の投資に係る価格変動リスク :株式への投資には価格変動リスクを伴います。一般に、株式の価格 は個々の企業の活動や業績、市場・経済の状況等を反映して変動するため、株式の価格の下落により損失を被り、 投資元本を割り込むことがあります。 ◎公社債の投資に係る価格変動リスク :公社債への投資には価格変動リスクを伴います。一般に、公社債 の価格は市場金利の変動等を受けて変動するため、公社債の価格の下落により損失を被り、投資元本を割り込む ことがあります。 ◎信用リスク :信用リスクとは、有価証券等の発行者や取引先等の経営・財務状況が悪化した場合またはそ れが予想された場合もしくはこれらに関する外部評価の悪化があった場合等に、当該有価証券等の価格が下落す ることやその価値がなくなること、または利払いや償還金の支払いが滞る等の債務が不履行となること等をいい ます。この場合、有価証券等の価格の下落により損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。 ◎流動性リスク :有価証券等を売却あるいは取得しようとする際に、市場に十分な需要や供給がない場合や 取引規制等により十分な流動性の下での取引を行えない場合または取引が不可能となる場合、市場実勢から期待 される価格より不利な価格での取引となる可能性があります。この場合、有価証券等の価格の下落により損失を 被り、投資元本を割り込むことがあります。 国内株式・国内債券への投資は上記のリスクを伴います。海外株式・海外債券への投資は上記リスクに加えて以 下の為替変動リスクを伴います。 巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 ◎為替変動リスク :海外の株式や公社債、REIT、オルタナティブ資産は外貨建資産ですので、為替変動 の影響を受けます。そのため、為替相場が円高方向に進んだ場合には、投資元本を割り込むことがあります。 新興国への投資は上記リスクに加えて以下のカントリーリスクを伴います。 ◎カントリーリスク :新興国への投資は、先進国への投資を行う場合に比べ、投資対象国におけるクーデ ターや重大な政治体制の変更、資産凍結を含む重大な規制の導入、政府のデフォルト等の発生による影響を受け ることにより、市場・信用・流動性の各リスクが大きくなる可能性があります。この場合、有価証券等の価格の 下落により損失を被り、投資元本を割り込む可能性が高まることがあります。 本資料に関してご留意頂きたい事項 ■本資料は、投資環境等に関する情報提供のために三菱UFJ国際投信が作成した資料であり、金融商品取引法に基 づく開示資料ではありません。本資料は投資勧誘を目的とするものではありません。 ■投資信託は、預金等や保険契約とは異なり、預金保険機構、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。 銀行等の登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の補償の対象ではありません。 ■投資信託は、販売会社がお申込みの取扱いを行い委託会社が運用を行います。 ■本資料の内容は作成時点のものであり、将来予告なく変更されることがあります。 ■本資料は信頼できると判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性等を保証するもので はありません。 ■各ページのグラフ・データ等は、過去の実績・状況であり、また、見通しないし分析は作成時点での見解を示 したものです。したがって、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。ま た税金・手数料等は考慮しておりません。 ■本資料に示す意見等は、特に断りのない限り本資料作成日現在の三菱UFJ国際投信経済調査部の見解です。また、 三菱UFJ国際投信が設定・運用する各ファンドにおける投資判断がこれらの見解に基づくものとは限りません。 ■投資信託をご購入の場合は、販売会社よりお渡しする最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご 確認のうえ、ご自身でご判断ください。 ■クローズド期間のある投資信託は、クローズド期間中は換金の請求を受け付けることができませんのでご留意 ください。 本資料中で使用している指数について 「日経平均株価」に関する著作権、知的所有権、その他一切の権利は日本経済新聞社に帰属します。「日経ジャ スダック平均株価」に関する著作権、知的所有権、その他一切の権利は日本経済新聞社に帰属します。本件商品 を日本経済新聞社および日本経済新聞デジタルメディアが保証するものではありません。また、日本経済新聞社 は、日経ジャスダック平均株価の内容を変える権利および公表を停止する権利を有しています。TOPIX(東証株 価指数)は、(株)東京証券取引所及びそのグループ会社(以下、「東証等」という。)の知的財産であり、指 数の算出、指数値の公表、利用など同指数に関するすべての権利・ノウハウは東証等が所有しています。ドイツ 「DAX®」:本指数は、情報提供を目的としており、売買等を推奨するものではありません。FTSE International Limited(“FTSE”)©FTSE。“FTSE®”はロンドン証券取引所グループ会社の登録商標であり 、FTSE International Limitedは許可を得て使用しています。FTSE指数、FTSE格付け、またはその両方におけるすべての権利は、FTSE、 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