パラグアイ内政・外交報告（１１月分） 政治情勢 ２０１６年１２月作成 １ 内政 （１） 政府人事 １日，下院の承認を受け，元アスンシオン市法務顧問でルゴ政権時に検事総長を務め たエンリケ・ガルシア氏が新会計検査院長に，また，コロラド党のミゲル・ゴドイ氏が 新オンブズマンに，それぞれ任命された。また同日，カルテス大統領はブラウリオ・ピ リス将軍を新国軍総司令官に任命した。 （２）ルゴ議員の再選キャンペーンに対するコロラド党の訴え ルゴ上院議員（元大統領）が２０１８年大統領選挙への出馬の意志を公にしているこ とに対して，９日，与党コロラド党は，ルゴ議員は憲法２２９条により禁じられている 大統領再選を目指して「不誠実なキャンペーン」を展開しているとして，選挙裁判所に 訴えを提出した。これに対して，ルゴ議員の弁護士は，本件は選挙裁判所の管轄外であ るとの申し入れを行った。 ２ 外交 （１） レイテ商工相の訪日 １０月２９日から１１月５日にかけて，レイテ商工相が日本を公式訪問した。同商工 相は滞在中，米州開発銀行（IDB）主催の日・ラ米ビジネスフォーラムや在京パラグア イ大使館及び JETRO 共催の投資セミナーに出席して講演を行った他，政府・企業関係者 との面談や企業訪問を行った。 （２）ベネズエラのメルコスール加盟資格停止 ２日，メルコスール共同市場理事会のメンバーである原加盟国（亜，伯，パラグアイ， ウルグアイ）の外相は，ベネズエラによる加盟議定書の義務の不履行を原因として，ロ ドリゲス・ベネズエラ外相に対してベネズエラのメルコスール加盟資格停止を通知した。 （３）パラグアイ・アルゼンチン首脳会談の延期 １１日にパラグアイ・エンカルナシオン市にて予定されていたアルゼンチンとの首脳 会談及び国境を共有する二国間の関係閣僚，県知事を含めた拡大会合は，悪天候のため に延期となった。 （４）パラグアイ・スペイン間の原子力・放射能に関する覚書 ２１日，アスンシオン市にて，パラグアイ原子力・放射能規制委員会とスペイン原子 力安全委員会の間で，原子力及び放射能に関する覚書が署名された。同覚書は，核安全 保障及び放射線防護に関連する分野の情報交換を目的とするもの。 ３ 要人往来 （１）来訪 ●３日 ロシア連邦員議員団 （２）往訪 ●１０月２９日～１１日 レイテ商工相の日本，台湾，ＵＡＥ訪問 ●２日～５日 バイアルディ女性相のコロンビア訪問 ●５日～９日 リエラ教育相の米国訪問 ●６日～１１日 ペニャ蔵相のカタール，ＵＡＥ訪問 ●７日～１０日 バイアルディ女性相の米国訪問 ●１６日～１７日 ロイサガ外相，マルティネス国防相，ロハス内相のブラジル訪問
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