本文資料 - 国土交通省 関東地方整備局

記者発表資料
平成28年12月22日(木)
国土交通省 関東地方整備局
甲府河川国道事務所
国道52号自転車通行空間の整備6ヶ月後の
通行状況の変化について
∼車道を左側通行する自転車の割合が増えました∼
こう
ふ
ことぶきちょう
甲府河川国道事務所では国道52号の甲府市寿町地区(延長1.1km)において、
自転車の通行位置を示す新しい路面表示である「矢羽根型路面表示」の工事を実施し
ました(平成28年4月22日完了)。
工事完成6ヶ月後の交通状況の変化をお知らせします。
①自転車通行位置・方向の変化
・車道(矢羽根型路面表示)を左側通行する自転車の割合が約33%(5ポイント増加)
・自転車通行幅を意識して通行する自動車の割合が約8割
②ドライバーへのアンケート結果
・約4割が、整備後走りやすくなったと回答。
③通学路見守り隊ヒアリング結果
・朝は車道を左側通行する自転車が増えている
ように感じる。自転車が後ろから児童に近づく
ことは整備前と比べて少なくなったと思う。
(40代女性)
矢羽根型路面表示
今後も引き続き、自転車通行空間の整備を進めてまいります。
発表記者クラブ
竹芝記者クラブ 神奈川建設記者会 山梨県政記者クラブ
問い合わせ先
国土交通省 関東地方整備局 甲府河川国道事務所
副 所 長
近藤 進 (こんどう すすむ)
道路管理第二課長 滝沢 貞男(たきざわ さだお) TEL 055-252-8898(直通)
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国道52号甲府市寿町地区矢羽根型路面表示設置概要
・狭い歩道上での歩行者と自転車の交錯や自転車の車道逆走を防止するため、
車道部に矢羽根型路面表示を設置しました。
整備前の課題
②
①
31
6
車道を逆走する自
転車が見られる
交通量
測定断面
相生
歩道橋
52
歩道が狭いため、自転
車の歩道通行が困難
411
52
貢川橋
西詰
7
対象区間 L=1.1km
車線数
規制速度
自動車
平日昼間
12時間 自転車
交通量
歩行者
4車線
40km/h
【整備前】16,321台/12h ※1)
【整備後】16,979台/12h ※2)
【整備前】522台/12h※1)
【整備後】696台/12h※2)
【整備前】451人/12h※1)
【整備後】536人/12h※2)
※1)交通量調査結果より(H28.2.16)
※2)交通量調査結果より(H28.10.26)
整備内容
【歩道上の路面表示】
【車道上の路面表示】
整備前
整備後
自転車の通行位置・方向を示
す路面表示(矢羽根型路面表
示・ピクトグラム)を設置
整備前
整備後
歩行者優先であること
を示す路面表示を設置
矢羽根型路面表示・ピクトグラムとは
自転車の通行位置と方向を明示して、安全な通行を促すとともに、自動車利用者
等に自転車動線を知らせる法定外の路面表示です。
矢羽根型路面表示
ピクトグラム
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自転車・自動車の通行位置
・車道(矢羽根型路面表示)を左側通行する自転車の割合が約33%(5ポイント増加)
・自転車通行幅を意識して通行する自動車の割合が約8割
自転車の通行位置・方向の変化
【自転車の通行位置・方向】
歩道
通行位置
(整備前)
自転車の歩道通行
車道
整備前
自転車が歩道を通行する
ため、歩行者と接触する
危険がある
通行位置
(整備後)
歩道
車道
整備後
自転車が矢羽根型路
面表示を通行するた
め、歩道を通行する
自転車の割合が減少
通行方向
左側通行
(順走)
右側通行
(逆走)
■自転車の通行位置の変化
車道逆走
2.3%
(%)
100
車道逆走
1.7%
自動車の通行位置
■自転車通行幅を意識して通行する車両の割合※
※矢羽根型路面表示を踏まずに通行
する自動車の割合
80
60
歩道
通行
70.1%
歩道
通行
65.5%
歩道
車道
(%)
100
80
40
60
0.0%
20
0
78.7%
40
車道
順走
車道
順走
20
27.7%
32.8%
0
1
整備前
(H28.2.16)
【N=530台】
2
整備後
(H28.10.26)
【N=696台】
交通量調査結果より(7:00∼19:00(昼間12時間))
1
整備後
(H28.10.26)
【N=890台】
ビデオ調査結果より(7:00∼9:00(朝ピーク時))
(第一車線を通行する車両のみ対象)
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アンケート・ヒアリング結果
自転車アンケート結果
※街頭アンケート調査結果より(H28.10.27)
■自転車の安全性の変化(回答者24名)
危険になった
2名(8%)
安全になった
7名
(29%)
矢羽根型路面表示設置後の印象 (回答選択方式、複数回答あり)
・車道を快適に通行できるようになった【6名】
・車道をまっすぐ走るようになった【3名】
・駐車場から出てくる自動車を視認しやすくなった【1名】
・交差点を横断する時、自動車から発見されやすくなったと感じる【1名】
自転車の安全性が変わらない理由 (自由回答方式)
変わらない
15名(63%)
・車道通行が怖いため、整備後も歩道を通行している【6名】
危険になった理由 (自由回答方式)
約3割が「安全になった」と回答
・車道を通行すると自動車が怖く感じる【2名】
歩行者アンケート結果
■歩行者の安全性の変化(回答者28名)
危険を感じる事が増えた
0名(0%)
危険を感じる
事が減った
8名(29%)
変わらない
20名(71%)
※街頭アンケート調査結果より(H28.10.27)
(自由回答方式)
危険を感じる事が減った理由
・矢羽根型路面表示の設置後、自転車が車道を走るように
なった【5名】
・歩道が広くなり歩きやすくなった。【2名】
歩行者の安全性が変わらない理由 (自由回答方式)
・整備前から歩行中に危険は感じていない【6名】
・矢羽根型路面表示の設置後においても、歩道を通行する自
転車が見られる【3名】
・自転車が車道を通行する方が危ないと感じる【2名】
約3割が「危険を感じる事が減った」と回答
ドライバーへのアンケート結果
※Webアンケート調査結果より(H28.10.26~10.28)
■ドライバーの安全性の変化
わからない
20名(20%)
危険になった
5名(5%)
やや危険になった
9名(9%)
変わらない
45名(45%)
(回答者100名) ■ドライバーの快適性の変化 (回答者100名)
わからない 8名(8%)
安全になった
走りやすくなった
6名(6%)
14名(14%)
走りにくくなった
やや安全になった
12名(12%)
やや走りやすく
15名(15%) やや走りにくくなった
なった
10名(10%)
29名(29%)
安全になった or
変わらない
走りやすくなった or
やや安全になった
27名(27%)
やや走りやすくなった
21名(21%)
43名(43%)
約2割が「安全になった」または「やや安全に
なった」と回答
約4割が「走りやすくなった」または
「やや走りやすくなった」と回答
走りにくくなった理由 (回答選択方式、複数回答あり)
・自動車が走行できる幅が狭くなった【17名】
・車道を通行する自転車利用者のマナーが悪い【9名】
通学路見守り隊ヒアリング結果
※街頭ヒアリング調査結果より(H28.10.27)
・朝は車道を左側通行する自転車が増えているように感じる。自転車が後ろから児童に近づくことは整備前と比べ
て少なくなったと思う。(40代女性)
通学路見守り隊とは、児童の登校時における見守りを行うボランティア団体です。
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