ハンブルク2

ハンブルグ港情報
事務局長 池田良穂
先にハンブルグ港でのシップウォッチングについてご報告しましたが、その続きとして
ハンブルグ港について簡単にご紹介しましょう。
ハンブルグ港は、クルーズ誘致に力を入れており、下図のように 5 ケ所でクルーズ客船
を受け入れています。
最も古くからの客船桟橋が Uberseebrucke で、小型船専用のセント・パウリ桟橋のすぐ
隣の上流にあり、桟橋の内側には南米航路の貨客船「CAP SAN DIEGO」が保存係留され
ています。この船は、ハンブルグ・ズード社の欧州~南米航路の高速貨客船隊ホワイト・ス
ワンの 1 隻で、船内はホテルとしても使われています。この船と桟橋を挟んでエルベ川に
クルーズ客船が付きますが、桟橋は狭く車も入れないため、寄港する船だけを受け入れてい
ます。
新しくエルベ川の下流に作られたのが、クルーズセンター・アルトナです。こちらは桟橋
上に立派なターミナルビルが建設されていました。
エルベ川から南に掘り込んだ旧港湾の岸壁にクルーズセンター・ヴェルダーが新設され、
日本生まれのクルーズ客船「アイーダ・プリマ」はここを使っています。
さらに新しく建設中なのが、クルーズセンター・ハーフェンシティです。ウォーターフロ
ントの再開発で、モダーンな街に生まれ変わりつつあるハーフェンシティ(直訳すると「港
街」?)の一画に建設されていました。
最後の 1 つはオスワルドカイのコンテナバースで、貨物との兼用で、他のクルーズ埠頭
が一杯の時の代用埠頭です。
これらのクルーズターミナルは、クルーズ・ゲート・ハンブルグが運営しており、2016 年
には 171 隻、71 万人のクルーズ客を受け入れており、2017 年は 200 隻、80 万人を受け入
れる予定とか。
「ハンブルグ・クルーズ・デイ」というイベントを開催してクルーズ振興に
も力を入れています。2017 年には、Norwegian Jade、Norwegian Joy、Mein Schiff 6、
Independence of the Seas、MSC Preziosa が初めてハンブルグに港に就航する予定です。
ユーバーゼー・ブリュッケ(Uberseebrucke)桟橋の内側に係船されている「カプ・サンディ
エゴ」
。この外側にクルーズ客船が停泊します。カプ(CAP)は、船長の意なのかも。
クルーズターミナル・アルトナ
クルーズセンター・ヴェルダーに停泊する「アイーダ・プリマ」
クルーズセンター・ハーフェンシティ。まだ工事中のようで、中には入れませんでした。
オスワルドカイの RORO、LOLO コンテナ船埠頭
以下は、ハンブルグ港で購入した絵葉書のご紹介
ハーフェンシティのシンボルの劇場前を通過する「アイーダ・プリマ」
セント・パウリ桟橋前を通過する「アイーダ・ビタ」
セント・パウリ桟橋を通過する「モナリザ」