平成28年度第2回岡崎市国民健康保険運営協議会議事録

平成28年度
第2回
岡崎市国民健康保険運営協議会議事録
1
日
時
平成28年11月16日(水)
2
場
所
岡崎市役所
3
出席者
(1) 委
午後1時28分∼午後2時42分
東庁舎2階 大会議室
員
ア 被保険者代表
山口正子、平川賢次、加藤信子、小木曽邦久、佐野章子
イ 保険医・薬剤師代表
小原淳、小出信澄、太田憲明、高村俊史
ウ 公益代表
簗瀬太、三宅健司、小田高之、木全昭子、三浦康宏
エ 被用者保険等保険者代表
梅村伸二、中村輝男
※
出席委員:過半数以上出席のため、会議成立
(2) 理事者及び事務局
4
副市長
寺田雄司
福祉部長
国保年金課長
杉山直人
都築忠義
主幹
志賀左生吏
主任主査
黒柳弓乃
主任主査
髙木恵美
保健師主任
酒井理江
正栄養士
中根優子
会議傍聴者
2名
1
5
議事内容
(事務局)
予定時間少し前ですが、ただ今から会議を始めさせていただきたいと思いま
す。
皆さま、今日はお忙しい中御出席を賜わり、誠にありがとうございます。
始めに、内田市長から御挨拶を申し上げるところですが、市長は、他の公務
がございますので、代理として、寺田副市長から御挨拶を申し上げます。
よろしくお願いいたします。
(副市長)
みなさん、こんにちは。
只今、紹介いただきました副市長の寺田でございます。市長が他の公務で出
席がかないませんでしたので、私から御挨拶を申し上げたいと存じます。
みなさま方には、お忙しい方ばかりでございまして、その中におきまして、
岡崎市国民健康保険運営協議会に御出席賜りまして誠にありがとうございます。
また、日頃は、市の福祉行政につきまして、みなさま方には多大なる御協力
を賜っておりましてこの場を借りまして厚く御礼申し上げたいと存じます。
さて、厚生労働省が発表いたしました資料によりますと、国民医療費は8年
連続で伸びているということでございまして、平成26年度には40兆円を超
える金額になっているということでございます。
みなさま方に御協議いただきます国民健康保険につきましても、医療費が
年々増えているわけでございます。中でも、制度の宿命でございますが被保険
者の年齢構成が高く、相対的に所得水準が低くなっている状況でございまして、
当然のことながら一人一人の負担も大きくなっている。また市町村への財政負
担も増え続け、全体を捉えますと市町村間の格差も生じているなど構造的な問
題を抱えてというのが現状でございます。
そうした中、平成30年度から都道府県が財政運営の責任主体となりまして、
市町村とともに国保運営を担うこととなりますが、このことにつきましては現
在、都道府県そして市町村との間におきまして、財政運営、事業運営につきま
して議論を重ねているところでございます。本日はこの議題つきましても、事
務局から説明をさせていただきたいと思います。
また、制度改正の説明のほか、特定健診等の保健事業の状況、そして後発医
薬品の状況につきましても報告をさせていただきたいと思います。
委員の皆様方の忌憚のない御意見を賜りますようお願い申し上げまして、私
からの挨拶とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
(事務局)
2
ありがとうございました。
誠に恐縮でございますが、副市長はこの後、他の予定がございますので、こ
こで退席させていただきます。
(
副市長
退席
)
(事務局)
ここで、皆様に申し上げます。
本協議会につきましては、公開扱いとなっております。
傍聴の申し出をいただきましたのは2名ございます。
次に、委員の交代がございましたので、御紹介させていただきます。
公益を代表する委員につきまして、
簗瀬太委員、三宅健司委員、小田高之委員、木全昭子委員、三浦康宏委員で
ございます。
公益を代表する委員の選任により、会長及び会長職務代理者が空席となって
おります。
ここで、臨時議長のもと、会長及び会長職務代理者の選出を行います。
臨時議長の選出でございますが、地方自治法第 107 条の規定に準じて行い、
公益委員の年長委員が臨時議長を務めることとなっておりますので、木全委員
に臨時議長をお願いしたいと思います。
(臨時議長)
只今、御指名をいただきました木全です。
議事進行に御協力いただきますようよろしくお願いいたします。
それでは、まず、本日の会議に欠席の連絡がありました委員の報告をいたし
ます。
欠席の委員は、栗田委員です。
岡崎市国民健康保険規則第3条第1項による定足数に達しておりますので、
会議は成立いたします。
ただ今から「平成28年度第2回岡崎市国民健康保険運営協議会」を開催い
たします。
本会議の議事録署名者の選出でございますが、前例により私から指名をさせ
ていただきますがよろしいでしょうか。
<
各委員異議なしの声
>
(臨時議長)
御異議はないということありますので、議事録署名者は 三浦委員と小木曽
委員にお願いをいたします。
ただ今から、議題1の「会長及び会長職務代理者の選出」を行います。
3
この件につきましては、国民健康保険法施行令第5条の規定により「公益を
代表する委員のうちから全委員がこれを選挙する」ことになっています。
公益を代表する委員の方々でどなたか、会長並びに職務代理者の御推薦をい
ただけないでしょうか。
〈委員挙手〉
議長。
(臨時議長)
はい、委員。
(推薦者)
会長に簗瀬委員、会長職務代理者に三宅委員を推薦させていただきたいと思
いますが、いかがでしょうか。
(臨時議長)
ただいま御推薦いただきましたが、会長には簗瀬委員、会長職務代理者には
三宅委員を承認することに御異議はございませんでしょうか。
<
各委員異議なしの声
>
(臨時議長)
御異議はないようですので、会長に簗瀬委員、会長職務代理者に三宅委員と
決定いたします。
ここで、会長の簗瀬委員と交代いたします。
(臨時議長と会長
席の移動)
(事務局)
それでは、会長、会長職務代理者を代表して、簗瀬会長さんから御挨拶をお
願いいたします。
(会長)
みなさん、はじめまして、こんにちは。
ただいま、会長に御推挙いただきました簗瀬でございます。
会長、また会長職務代理者を代表いたしまして、一言御挨拶を申し上げます。
ただ今、私この委員に今日はじめてなったところで、会長を御推挙いただい
たところでございます。何分にも若輩者でございますけれども、一生懸命努め
てまいりますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
また、先ほど寺田副市長からもお話ありましたように、この国民健康保険に
つきましては、平成30年度から都道府県が主体となって、市町村とともに運
営をしていくと、いわゆる広域化が始まるところであります。そういった大き
な転換期をあたるところでありまして、国民健康保険運営協議会に課せられた
役割というのは、たいへん重要なものであると認識しているところでございま
4
す。委員の皆様方の御指導、御鞭撻をいただきまして、会長職務代理者であり
ます三宅委員と共に、職責をしっかりと全うする所存でございますので、どう
ぞよろしくお願い申し上げます。
(事務局)
ありがとうございました。
岡崎市国民健康保険運営協議会規程第4条により、議長を簗瀬会長にお願い
いたします。
(議長)
それでは、ただいまから議長を務めさせていただきますので、議事進行に御
協力の程、よろしくお願いを申し上げます。
それでは、議題2「国民健康保険制度改正について」を議題といたします。
それでは事務局より御説明願います。
(事務局)
事務局から、議題2「国民健康保険制度改正について」の御説明させていた
だきます。
資料を開いていただきまして、2ページをお願いいたします。
このたびの医療制度改革に至った背景及び改革の方向性が示されています。
医療費につきましては、年々増大しており、平成25年には約40兆円とな
っております。また、先日、厚生労働省は、平成26年度の概算医療費は、高
額薬剤の影響もあり41.5兆円に達し、40兆円を突破したと発表しており
ます。
少子高齢化が進むほど、現役世代の負担が大きくなる現状であり、資料にあ
りますように後期高齢者の医療費が高いことがわかります。
今回の医療保険制度改革の方向性は、①つ目が、医療保険制度の安定化。②
つ目が、世代間・世代内の負担の公平性、③つ目が、医療費の適正化により「国
民皆保険を将来にわたって堅持」することとされています。
資料の3ページをお願いします。
市町村国保が抱える構造的な課題が左側に示されております。
1 つは「年齢構成」で年齢構成が高く、医療費水準が高いこと。2つ目は「財
政基盤」で所得水準が低い、保険料負担が重いなど4項目が挙げられています。
国保の保険料の負担について所得の約10%となっています。3つ目として、
「財政の安定性・市町村格差」が挙げられています。
社会保障制度改革プログラム法では、①番目に、国保に対する財政支援の拡
充、②番目に、国保の運営について、財政運営を始めとして都道府県が担うこ
ととし、都道府県と市町村の適切な役割分担を検討すること。③番目に、低所
5
得者に対する保険料軽減措置の拡充という3つの対応の方向性を示しました。
おめくりいただきまして、資料4ページをお願いします。
今回の改正について、平成27年5月27日に成立しました、持続可能な医
療制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律の概要でござ
います。
1番から4番の項目がありますが、一番上の□で囲った部分の1番「国民健
康保険の安定化」が大きな制度改正の内容となります。
一つ目の○のところで、国保への財政支援の拡充による財政基盤の強化、2
つ目の○のところで、平成30年度から、都道府県が財政運営の責任主体とな
り、国保運営に中心的な役割を担い、制度を安定化することとなりました。
資料5ページをお願いいたします。
先ほどの4ページ□で囲われた項目のうち、国保への財政支援の拡充につい
ての内容でございます。平成27年度から約1,700億円、平成30年度から
は約3,400億円の財政支援を実施するものです。記載にありますように、公
費約3,400億円は、現在の国保の保険料総額の1割を超える規模で、被保険
者一人当たり、約1万円の財政改善効果があると言われています。
財政支援の拡充は平成27年度から実施されており、低所得者対策の強化の
ための財政支援であり、平成30年度からの実施内容は記載のとおりです。
一番下の○のところにありますように、あわせて、医療費の適正化に向けた
取組や保険料収納率向上などの事業運営の改善等を一層推進し、財政基盤の強
化を図ることとされています。
おめくりいただきまして、資料6ページをお願いいたします。
平成27年度より1,700億円の財政支援策として、保険者支援制度の拡充
の内容でございます。
具体的には、保険料の7割軽減、5割軽減、2割軽減の軽減対象者の拡大で
す。軽減基準を引き上げることにより、対象者数を増やします。
資料7ページをお願いいたします。
制度改革による、平成30年度からの国保運営の概要でございます。
平成30年度から、都道府県が財政運営の責任主体となり、安定的な財政運
営や効率的な事業の確保等の国保運営に中心的な役割を担います。給付費に必
要な費用は、全額、都道府県が市町村に交付します。都道府県は、市町村ごと
の標準保険料率を提示します。また、都道府県は、県の国保の運営方針を定め
ます。この運営方針を策定するにあたっては、県内の市町村の意見を聞くこと
となっております。
これに対し、市町村は、地域住民と身近な関係の中、資格管理、保険給付、
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賦課・徴収、保健事業等、地域におけるきめ細かい事業を引き続き担っていき
ます。市町村は、都道府県が市町村ごとに決定した納付金を納めていきます。
おめくりいただき、資料8ページをお願いいたします。
制度改革後の国保運営について、財政運営をはじめ、都道府県と市町村の主
な役割を示したものでございます。
平成30年度の制度改正後も、市町村は、地域住民と身近な関係の中、被保
険者証の発行など資格管理、標準保険料率等を参考に保険料の決定、また保険
給付の決定や窓口負担減免等、地域におけるきめ細かい業務を引き続き行って
まいります。
平成30年度の広域化に向けて、現在、県は運営方針を策定中であり、市町
村は、保険者の事務が共通認識のもとで実施できるよう、意見を出し合い協力
をしております。
今後も、新制度施行に向けた運用の詳細を把握し、準備を進めてまいりたい
と考えております。
説明は、以上でございます。
(議長)
説明は終わりました。ただいまの説明に対して、御質問などはございますで
しょうか。
〈委員挙手〉
(議長)
はい、委員。
(委員)
平成30年度からになる広域化についての準備の作業を進めるにあたっての
説明だったかと思いますが、これを読んだ限りで言うと、ばら色のように見え
るんですが、私はやはりこれと同じように75歳以上の後期高齢者の人たちと
同じような広域化が行われてこの間あるんですが、そう点で本当に今ざっと説
明があった中身が本当に加入者やそれから各自治体にとって負担が増えないの
かというところがたいへん眉唾だと思うんですが、ちょっとお聞かせいただき
たいんですが、この中の今までどおり2割・5割・7割の軽減制度を維持する
よというような話もあるんですけれども、これらの財源はここに示されてはい
るんですけどもこの財源がどこからくるのかなというところなんですね。今ま
で社会保障のさまざまな予算っていうのは、消費税の増税が頭にあって、それ
を基本での財源構成があるかなと思うんですが、それは無くて国庫補助率がか
つてのように45パーセントに引き上げてくれるのかとか、そういう点では財
源的なものの保障はどこからあるんでしょうか。
7
〈事務局挙手〉
(議長)
はい、事務局。
(事務局)
財源はというお話でございますが、平成27年度から実施されております支
援につきましては、御存知のとおり国が1/2、県が1/4、市が1/4とい
うことで負担しておりますが、平成30年度からの財源につきましては、消費
税の増税が見送りになった時に、資料4ページ、「2.後期高齢者支援金の全面
総報酬割の導入」のところから浮いたお金の部分を使うというような話も出て
いますが、今のところ明確にはなっておりませんので、こちらからお話できる
内容のものが今のところございません。
〈委員挙手〉
(議長)
はい、委員。
(委員)
まあ、事務局としてはそこまでしか答弁できないのは私も思いますけれども、
やはりこうやって広域化のための準備を、なぜ広域化をしなければならないか
というものをこういう数字や文章で提案をされているんですから、私たちとし
ては、特に国保運協に入っている私達としては、事業者もそうですけれども、
加入している人達が本当に保険料が払える、医療が受けられるそういう制度を
作っていくのがすごく責任としてあるというふうに思うんですね、そういう点
でちょっと今の御答弁では私も納得できんとなと思うんですね。ページ3ペー
ジにあります構造的な問題ですよね。国民健康保険そのものの所得水準が低く
くて、今言われたように保険料が所得の大体10パーセントを超えております
よね。そういう中で本当に、このように右側のような形で広域連合になったら
できるのか。先ほど言われたように、これをするための財政的なものが今言い
ましたように、確か昭和59年までが国庫の補助率というのが、45パーセン
トだったと思うんですね。今それが35、6パーセントに下がっているじゃな
いかと思うんですね。そういう点でいうと財政的な保障がないのに、今言った
国保のこういう所得水準が低いとか、保険料が重いとか、収納率が低いとかそ
ういう部分が解決できるとはいうふうには私はとても思えないんですけども、
たとえばですね、岡崎市は国民健康保険の収納率が90.5ぐらいだと思うんで
すね、これは愛知県下でも低いんですけども、それはともかくとして、たとえ
ば今度、広域化になったときに、100パーセントの保険料を県に払う時に、
今岡崎市はきちっとした収納率でないだもんで、その10パーセント、単純に
8
言ってですよ、10パーセントのこの保険料が払えない人達や滞納されている
人達そのお金というのはどこから保障するのかなって、それも見込んで岡崎市
というか各自治体に保険料は引き下げて請求されるのか。その100パーセン
トというのはどこになるのかというか、ちょっと私は不安なんですけれども。
90パーセントしかうちは収納率がない、その10パーセント分はどこが見る
のか。自治体が見るのか。それぞれの保険加入者が保険料を引き上げて負担を
するのか。どうなんでしょうか。
〈事務局挙手〉
(議長)
はい、事務局。
(事務局)
保険料の話ですが、確かに各市町によりまして、保険料、収納率は違います。
今、県が運営方針というのを市町村と意見を聞き策定しておりますが、その中
に、各市町村における標準的な収納率を県が示します。あくまでも保険料とい
うのは100パーセントでは算定しません。収納率がおそらく90パーセント
となり91パーセントであろうというつもりで逆算して保険料を計算します。
今、愛知県のほうが各市町村のデータを集めまして、先ほどの納付金に関連し
てきますので、そのへんで各市町村が標準的にはこれくらいの収納率ですよと
いうのも示してくれることになっております。あと収納率がありますけども、
各市町村の保険料についても、県が標準的な今までの市町村からデータを吸い
上げている途中なんですが、そのデータを用いて国のほうから配付されており
ます保険料の算定システムというを今から使う予定です。それによりましてま
ず、県が標準的な保険料率がこれですよというのを出してくれます。市町村の
ほうはそれを参考にしまして、他の要素も加えまして各市町村で独自の保険料
を決めるという流れになります。戻りますが収納率につきましては、あくまで
100パーセント取れるという計算で保険料を算定しませんので、納めれない
のがたとえば何パーセントと前提を持って保険料を決めますので、収納率が上
がれば保険料も安くなるという考え方でおります。
〈委員挙手〉
(議長)
はい、委員。
(委員)
なかなか納得できないなというとこですよね。90パーセントとおっしゃた
けども、県の平均でいいますと93.いくつですよね。高いところは98くらい
あって、うちなんかは低いですよね。そういうので今90パーセントぐらいで
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保険料を決めると言われたんだけど、それだったら全額、県が必要な費用は見
ると言われたんだけども、100パーセント見られて、90パーセントしか保
険料払わんかったら、そこには乖離があるけどいかがなんでしょうかね。
〈事務局挙手〉
(議長)
はい、事務局。
(事務局)
90パーセントで決めると言ったんではなくて、今の各市町村の収納率を県
がそれぞれ見て、市町村ごとでこれぐらい集めれそうだなという標準的な収納
率を示してくれます。収納率を示すと同時に、県は先ほど言いましたように標
準的な保険料率も県なりに計算したものを示してくれます。ですからあくまで
全体が90パーセントでやるのではなくて、市町村ごとに高いところは収納率
の高い計算をします。それを今システムがようやくできたので、12月から試
算をするということになっております。
〈委員挙手〉
(議長)
はい、委員。
(委員)
それであるならば、県が標準的な保険料率を示すそれに基づいて、岡崎市で
言えばその今は90.5しか収納ができてないんですから、それに合わせた保険
料になるということは、県下の中で各自治体の今でいうと収納率のベースに沿
ってそれぞれ標準保険料率が高いとか低いとかあるということなんですか。そ
うすると、なんか名古屋みたいに高いところなんかは、そこの自治体も加入者
も高い保険料を払わされることなんて気もするんですけどどうなんでしょうね。
〈事務局挙手〉
(議長)
はい、事務局。
(事務局)
今の御質問ですが、県の試算につきましては、各市町いろいろと先ほど言い
ましたが訂正しますが、人口規模ごとに1万人以下の場合と、5万人以下の場
合と、5万人以上の場合と標準的な収納率を今、県で検討してます。それにつ
きましては、過去3年の各人口規模に応じたところの平均値にするか、最高値
にするかまだ決まっていません。ただ、市町村ごとに今の収納率でいくのでは
なくて、高く設定したところで収納率を設定するというふうには聞いておりま
す。
10
〈委員挙手〉
(議長)
はい、委員。
(委員)
やっぱり、ちょっと理解度私もできんなと思うんですけども、それではここ
にも低所得者減免のほかいろいろありましたけど、岡崎でも4割ぐらいの人達
が2割・5割・7割の何らかの軽減を受けざるを得ないような状態です。それ
でも保険料がなかなか払えないようなことがあるんですが、ここは国保運協だ
から私はちょっと確認したいなと思うのは、議会の中ではこの広域化になって
も、各自治体の国民健康保険運営協議会このもの自身は残しておくということ
だったんですが、じゃあこの運協で何ができるのかなと、今まで私達はやっぱ
り加入者の人たちがいかに保険料が払えるように軽減制度を作ろうかとか、一
般会計からの法定外繰入れを増やそうというようなことを主張できてたんだけ
ども、広域化なったときに持たれる国保運協というのは、そういう軽減や減免
や一般会計からの繰入れとかそういうものについても要求して、それ独自にや
ることが可能なんでしょうか。
〈事務局挙手〉
(議長)
はい、事務局。
(事務局)
それは可能ですというか今までと変わりません。県も運営協議会を設定とい
うか立ち上げますけども、市も今までどおり運営協議会を置きなさいというこ
とになっておりまして、減免のことだとか、収納対策だとか、保険事業だとか
いろいろな市町村だからできるきめ細かい運営について、御意見をいただいた
いり、御協力いただく場ですので、今までと何ら変わることはございません。
〈委員挙手〉
(議長)
はい、委員。
(委員)
最後に確認をさせていただきますが、いままでどおり岡崎市独自の軽減や減
免や一般会計からの繰入れも認められると、その財源というのは広域連合から
はないの。岡崎市がやるか。まさに一般会計からやるというようでいいんです
か。
〈事務局挙手〉
(議長)
11
はい、事務局。
(事務局)
今までどおり一般会計からの繰入れは存在します。ただ今、国が言っている
のは、決算補てんのための繰入れは序々に減らしていきましょうという投げか
けをされています。ですから今、作っている愛知県の国保運営方針の中にも、
赤字を減らそうという対策なり記述を入れなさいということになっておりまし
て、まだ完成はしていないですが、そういった記載がされる予定となってます。
一般会計からの繰入れが無くなるということはありません。
〈委員挙手〉
(議長)
はい、委員。
(委員)
財政基盤のところに、②番から⑤番まであるわけですが、過去から討議され
てきているかとは思うんですが、保険料の収納率の低下というのがあります。
一般企業で言うと、本来入るべきものが入っていないということになるとバラ
ンス指標的には未収収益ということになるんじゃないかと思います。一般企業
で言えばこれは非常に大きな問題かなと、利益が減るいうことになってくるわ
けです。本来入っとるべきものが入っていないということについては、原因が
あるというふうに私思うんですが、今回この資料をいただいた時に自分なりに
考えてみたんですが、その下のところに島根県と東京都の例があるんですけど
も、島根県はいわゆる地方というところなんですけども、地方は勤労者が少な
い、いわゆる申告書でいきますと白色申告もしくは、小規模の青色申告で、都
市部にいきますと勤労者が多いというふうになってくると払うべき税金が非常
に高いということになってきて保険料収入が少ないか多いかということになっ
てくると、都市部が多いということになってきます。岡崎市において、10パ
ーセント余りの本来入っていないというものについて分析されたかどうかちょ
っと判らないですけども、私が過去勤めてまして、銀行がですね市県民税ある
いは保険料といった国税というものが、給料差し押さえというようなことで重
複するというようになった時、最終的に何を取るかというと国税の方を取ると
いうことで、市県民税こちらのほうが要するに同時送達ということで、いっぺ
んに来た時は国税を取りますので、どうしても市県民税の方は保険料を含めま
して後回しになるということで延滞するということになります。ということは、
国民健康保険料を含めまして、払えないという人は住民税も含めまして同じよ
うに延滞するということになると思いますので、通常のやり方ではなかなか改
善はできないというふうに思っております。話のポイントでずれているかどう
12
か判らないですけども、ちょっとやそこらのやり方では変わってこないという
ふうに思ってます。
〈事務局挙手〉
(議長)
はい、事務局。
(事務局)
御意見大変ありがとうございます。やはり収納率、先ほど委員言われたよう
に県下では低い方です。そういうのもありましてこれから今度、国のほうが広
域化された後に、たとえば保険者努力支援制度というのができまして、たとえ
ば収納率の向上に努めた場合は、ちょっとお金をいただけるとそういった制度
もできております。岡崎市独自としましては、3年おきにですね収納対策の緊
急プランというのを作っておりまして、それを出来るだけ実行できて充実させ
るというのをいま3年おきに見直しをしながら進めております。個人的にまだ
ちょっと口座振替率が低いというところがありますんで、あとは初期未納です
ね。初めて国保に入って払い忘れちゃったとかですね、初めて未納を作っちゃ
った人というのは、かなり収納あって、そういった収納料が高いもんですから
そういった面に今力を入れてやっております。今後も委員言われたようにでき
るだけ充実した対策を進めていこうと思っていますので、よろしくお願いしま
す。
(議長)
その他、御質問等ございませんか。
〈委員挙手〉
(議長)
はい、委員。
(委員)
1点質問なんですが、5ページ大きな□の上から4行目あたり※印「被保険
者一人当たり、約1万円の財政改善効果」という文句があるんですが、これ財
政が被保険者一人当たり1万円改善するというだけであって、被保険者である
我々が1万円特するとそういう意味ではないんですね。
〈事務局挙手〉
(議長)
はい、事務局。
(事務局)
私が今それを解釈しているのは、保険料が上がるのも含めて、要は給付とか
増えれば保険料も上がってしまうもんですから、国が今は低所得者に対する先
13
ほどの資料のその下でやってますけど、30年度から3,400億円を投入して
やりますので、要は必要なお金が減るというということが、皆さんの負担も減
るというふうに私は解釈しております。
(議長)
その他、よろしいでしょうか。
〈事務局挙手〉
(議長)
はい、事務局。
(事務局)
関連してちょっとお伝えだけしておきます。先ほど申しました愛知県がまず
必須で作ります愛知県の国保運営方針は今策定中でありまして、県内21の市
町村から選抜されまして、岡崎市も入っておりますが、そこで市町村の意見を
吸い上げながらやっております。今月の初め頃に中間とりまとめというのがで
きておりまして、今日ですね、午後から愛知県の全市町村を集めて中間とりま
とめの説明を県でやっております。今後ですけども、そういった運営方針を県
の運営協議会等諮りまして決めて行くんですが、それと平行しましてやはり納
付金とか保険料がいくらになるのかというのが気になってきます。今の段階で
は10月に国からのいろいろな保険料計算の仮の係数が入ってきております
県はそれを使うために、市町村から所得データだとかいろいろなデータを今吸
い上げ中です。基本的に11月中に各市町村のデータを吸い上げて点検をしま
して、12月から仮の試算をやるというふうなスケジュールとなっておりまし
て、来年の1月には仮係数による仮試算の数値を、一応市町村に公表というか、
試算結果を提供してくれることになっております。そうしますと市町村は、自
分のところの保険料が大体でどれくらいになるのかというのが判りますので、
保険料の決定はいろいろな要素が入りますので、給付だけではありませんので、
そのへんを県がやっと出してくれることになっております。29年度の最終的
に運営方針の素案ができるのが、28年度の第4四半期ここで県の運営協議会
で揉みまして、最終的に県の国保運営方針が決まりますのが、平成29年度の
9月末ぐらいという今スケジュールで進んでおります。ですから一番今やはり
肝になる部分が算定方式だとか先ほど言った納付、収納率の決め方だとか、そ
ういう部分がいろいろ意見が出されておりますので、そういうところがはっき
りすればすっと進んでいくと思いますので、我々の方も県に対しては皆様方の
意見を含めましてどんどんと上に上げて行きますので今後とも何かありました
ら、よろしくお願いいたします。
(議長)
14
それではその他、御質問等よろしいでしょうか。
只今の質疑応答を見ておりますと、まだまだ未確定な部分が非常に多いよう
には感じております。
それでは、只今の議題になっております、国民健康保険制度改正についてで
ございますが、今後も、新制度施行に向けた運用の詳細を把握し、準備作業を
進めていただくということで御異議ございませんでしょうか。
<
各委員異議なしの声
>
(議長)
はい。御異議なしと致します。ありがとうございます。
次に議題3に移ります。
議題3は「保健事業について」です。
それでは、事務局より説明お願います。
(事務局)
事務局より御説明させていただきます。
資料の9ページをお願いいたします。
議題3の「保健事業について」でございます。
1の「特定健康診査」につきまして、御報告いたします。
「(1)受診率」をご覧ください。前年度と比べまして、平成27年度の受診
率は1.2ポイント増加の46.3%でございました。平成20年度の特定健
康診査開始以降、受診率は減少しておりましたが、25年度より、増加傾向と
なっております。参考に挙げましたのは、平成26年度の数値ではありますが、
愛知県市町村国保や中核市の受診率でございます。これらと本市を比べますと、
本市は上回る結果となっております。
もう少し、詳細に内容を見ていきたいと思います。
「(2)実施状況」をご覧ください。
40歳から64歳の状況をみますと、前年度と比べまして、平成27年度の
受診率は0.6ポイントの増加となっております。64歳以下の受診率が向上
した要因としては、通知内容と時期を工夫し、繰り返し受診勧奨を行った結果
であると考えます。
65歳以上の状況をみますと、受診率としては0.2ポイントの減少となっ
ています。その要因としては、受診者数は559人の増加ではありますが、被
保険者数が1,087人増加していることが考えられます。
今年度も(3)平成28年度受診率向上対策の①個別勧奨のところで記載さ
せていただいておりますが、郵送や電話による勧奨を行い、受診者の確保に努
めて参りたいと考えています。
15
また、②広報のとおり、開催地区日程に合わせた回覧やメディアによる広報
活動を引き続き行っていきたいと考えております。
おめくりいただきまして、資料10ページ、
③環境整備を御覧ください。対象者が受診しやすい環境を整えるため、人間
ドック健診実施機関の拡大、人間ドック健診・ミニドック健診申込に電子申請
を導入し、多くのかたにご利用いただいております。
その他、健診会場において健康教育を運動習慣の動機付けと受診率向上のた
めに実施しております。データヘルス計画から、岡崎市は男女全年齢において
「運動習慣のない者」の割合が県平均と比べて高いことがわかっているため、
教育広報用機材による測定と健康づくりリーダーによる筋力アップ体操の実践
を行うことで運動習慣の動機付けを図っています。開催会場は受診率の低い地
区を選出したしました。
続いて、2の「特定保健指導」を御説明いたします。
特定保健指導は、特定健診受診者のうちメタボリックシンドローム該当及び
予備群のかたに対し、医師、保健師、管理栄養士等が、生活習慣の改善のため
の指導を行うことによって、取組みを支援するものです。
「(1)終了率」をご覧ください。
保健指導におきまして、前年度と比べ、平成27年度の終了率は3ポイント
減少の22.4%でございました。
参考に挙げましたのは、平成26年度の数値ではありますが、愛知県市町村
国保や中核市の終了率でございます。
「(2)特定保健指導利用者の特定保健指導対象者減少率」を御覧ください。
平成27年度の減少率は、平成 26 度特定保健指導利用者のうち、平成27年
度に特定保健指導の対象者ではなくなった者の割合を示しております。本市の
減少率は平成26年度と比べまして0.8ポイントの減少となっております。
特定保健指導については、さらなる取り組みが必要となっており、資料11
ページの「(3)平成 28 年度特定保健指導利用勧奨」を行っております。
一人でも多くのかたに特定保健指導を利用していただくために、健診当日や
結果郵送後に面接や郵送、電話にて利用勧奨を行っています。新しい取り組み
として、巡回型集団健診での面接による利用勧奨の際に、性別の特性に合わせ
て自庁で作成した資料を配布しております。
「(4)フィットネス無料クーポン
利用状況」を御覧ください。特定保健指
導利用勧奨に加えて特定保健指導対象および特定保健指導予備群者の生活習慣
改善のために実施しているフィットネス無料クーポンの利用は、平成26年度
と比べまして0.7ポイントの増加となっております。
16
おめくくりいただきまして資料12ページをお願いいたします。
3
生活習慣病重症化予防事業について御報告いたします。
「(1)背景」を御覧ください。
本市では、入院、外来を合わせた医療費の1位と2位を糖尿病と高血圧症が
占めております。また、健診受診者の有所見者率でも、折れ線グラフ中▲で示
しました糖尿病の指標となる HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)と、■で示しま
した高血圧症の指標となる収縮期血圧が全年齢において高い割合を占めており
ます。そのため、糖尿病や高血圧症等の生活習慣病の重症化の予防対策が重要
であり、適切な治療と生活習慣の改善を目的とした生活習慣病重症化予防指導
および医療受診勧奨を行っています。
「(2)生活習慣病重症化予防指導」を御覧ください。
平成27年度は、特定健診を受けた糖尿病に関する項目が医療受診勧奨値に
該当する182人に通知し、約16%の29人が参加し、27人が半年間の指
導を終了いたしました。そのうち指導終了時の血液検査結果を把握できた20
人の糖代謝の変化をみますと、放置すると年々悪化していく HbA1c(ヘモグロビ
ンエーワンシー)について、イの円グラフで示したとおり、改善が65%、維持
が35%、悪化は0%でした。
ウの円グラフで示した参加者に対するアンケートから、プログラムに参加し
ての感想は、
「大変良かった」と「良かった」を合わせて100%であり、参加
者にとって満足度の高い事業であることがわかりました。
「(3)医療受診勧奨」を御覧ください。平成27年度は、「血圧」について
医療機関受診勧奨値があり、服薬していない者を対象といたしました。410
人に対し、医療受診勧奨通知を郵送し、電話勧奨を実施いたしました。そのう
ち、電話がつながった308人に受診勧奨を実施いたしました。さらに、受診
歴のなかった102人に対し、1か月後に再度受診勧奨または生活指導を実施
いたしました。
事業終了後、レセプト等により医療受診状況を確認したところ対象者410
人中、154人の受診が確認され、37.6%が医療受診につながったことが
わかりました。
今後も、生活習慣病重症化予防指導、医療受診勧奨を行うことで、被保険者
の生活の質の向上と将来的な医療費の抑制に努めてまいりたいと考えておりま
す。
なお、先ほども少し話題にしていただきましたが、席上に配付させていただ
きましたカレンダーでございますが、この保健事業の中で「健康づくりカレン
ダー」として作成しております。委員の皆様にも是非御活用していただければ
17
と思います。以上でございます。
(議長)
はい。説明は終わりました。
只今の説明に対して、質問等ございますでしょうか。
よろしいですかね。
それでは、議題3の「保健事業について」につきましては、今後も特定健康
診査・特定保健指導の受診率の向上に努めることで、被保険者の皆様の生活習
慣病の予防・健康維持・増進を図っていただくということで、よろしいでしょ
うか。
<
各委員異議なしの声
>
(議長)
ありがとうございます。御異議なしといたします。
それでは次に、議題4に移ります。
議題4は「後発医薬品(ジェネリック医薬品)について」です。
それでは、事務局より説明お願います。
(事務局)
ジェネリック医薬品差額通知について説明させていただきます、よろしくお
願いいたします。
資料の13ページを御覧ください。
1「後発医薬品割合の推移」でございますが、平成25年4月に公表された
「後発医薬品のさらなる使用促進のためのロードマップ」に基づく全国の後発
医薬品割合の新指標では、平成27年4月で58.8%であったものが、平成2
8年3月には63.1%まで増加しています。国は、後発品の数量シェアを20
17年(平成29年)半ばまでに70%以上とするとともに、平成30年度か
ら平成32年度末までの間のなるべく早い時期に80%以上とする目標を掲げ
ています。計画としては、平成29年半ばにおいて、その時点の進捗評価を踏
まえ、80%以上の目標の達成時期を具体的に決定するとしています。
岡崎市の後発医薬品割合については、平成28年3月時点で63.4%、全国
平均の63.1%を少し上回っている状況でございます。県内の市町村別比較に
なりますが、52市町村中、岡崎市は30位という結果でございます。ただし、
これは保険請求があった薬局の所在地により集計されたものでございまして、
岡崎市国保はといいますと、平成28年3月時点では、61.6%という結果で
ございました。
これまでにも、委員のみなさま方を始め、医療関係者のみなさまの御協力に
より、御意見をいただきながら取組を進めさせていただいておりますが、次年
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度においては、2つの方向で見直しを図って参りたいと考えております。
1つ目として、ジェネリック医薬品の利用を希望する意思表示の方法です。
このところは、テレビコマーシャルなどで耳にする機会も増え、医療関係者の
みなさまの御協力もあり、制度が浸透していることがうかがえます。
後発医薬品使用割合の上位順位市では、こちらの見本でございますが、保険
証発行時に「ジェネリック医薬品でお願いします。」と印刷を施した保険証カー
ドケースの配布や、お手元にお配りしておりますが、健康保険証に直接貼って
御利用いただくシールタイプのものを活用するなど、ジェネリック医薬品の利
用促進を図っているようです。本市では平成23年度より、こちらのジェネリ
ック医薬品希望カードを活用しておりますが、カードを何枚も持ち歩かなけれ
ばならないという不便さもあり、平成29年度については、お手元のシールタ
イプのものを活用していきたいと考えております。
また、後発医薬品希望カード配布の対象者を、平成28年度より高額療養費
制度の対象となる被保険者の方にも着目し、限度額適用・標準負担額減額認定
証の申請を窓口で受け付ける際にも配布を行っております。医師・薬剤師に御
相談のうえ、後発医薬品を使用することができる場合に、後発医薬品に切り替
えることにより医療費が下がる可能性があることの周知を引き続き行っていき
たいと考えています。
後ほど16ページで2つ目の見直しとしての、差額通知の対象者についても
御提案させていただきますが、まずは、14ページを御覧ください。
2「後発医薬品差額通知の送付」について、でございます。差額通知は、(1)
のとおり、26年度に2,308人、27年度に1,746人に送付しました。
その通知の抽出条件は、(2)のとおりで、26年度より条件を変更しております。
通知にかかった経費は、(3)のとおりで、26年度は130,615円、27年
度は106,432円です。通知による効果は、(4)の上段、保険者負担額の軽
減を御覧ください。通知送付後の4か月間で26年度は2,282,663円、
27年度は、1,023,122円の軽減となりました。
平成27年度の送付件数が前年度より500件ほど減少しておりますが、こ
れは、差額通知発送対象者を平成26年度と同条件により抽出しているため、
後発医薬品の活用をすでにされた方もあり、条件を満たす方が減ったためと考
えております。
本年度は、通知予定数が2,000人以上の見込みとなるよう、1 薬剤あたり
の差額を100円以上とさせていただき、抽出を行いました。1被保険者あた
りの差額が300円以上とする点については、変更をしておりませんので、今
までどおり、ジェネリック医薬品に切り替えた削減効果が、ある程度御本人に
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も実感いただける通知となるものと考えております。本年度は、来週月曜日に
発送の予定でございますことを御報告いたします。
続きまして、3「後発医薬品差額通知による効果」についてです。
(1)「負担の軽減」については、差額通知送付後に、通知対象者について後発
医薬品の使用をした状況を調剤月ごとに集計しています。27年度の通知送付
1,746人のうち、各調剤月で後発医薬品を使用したことによる保険者・被保
険者、それぞれの負担軽減額と後発医薬品切替え人数、後発医薬品使用率につ
いては、表のとおりです。
実際ここで言う保険者・被保険者の負担軽減額をどのように計算するかを御
説明いたします。(2)「保険者負担額・被保険者負担額の軽減の計算」を御覧く
ださい。
負担軽減額の算出方法について、例として27年9月はR錠の調剤だった人
が、28年3月に後発A錠に変更したものを例として挙げています。
負担軽減額の計算は、後発A錠の薬剤料と、調剤が27年9月調剤のR錠の
ままだったと仮定したときの薬剤料の差額を計算しており、最後に被保険者の
自己負担割合に応じて保険者負担額・被保険者負担額を計算し、調剤月ごとに
集計したものを後発医薬品切り替えによる負担軽減額としています。
おめくりいただきまして16ページを御覧ください。
4「後発医薬品差額通知の対象者の見直し」についてでございます。
「後発医薬品のさらなる使用促進のためのロードマップ」において、国が目
標とする後発医薬品数量シェア達成に向け、医療費の効率的な提供の推進に対
する努力が求められているため、平成29年度からの差額通知対象外とする医
薬品の見直しおよび、対象年齢の引き下げについて提案させていただきます。
現在、
「がん、精神、心臓、短期急性疾患の疑いのある医薬品」を通知対象外
としていますが、
「薬効分類別影響件数」の表にありますとおり循環器官用薬は、
後発品に切り替えた場合の影響件数が多く、また、県内の同程度規模の市の実
施状況や近隣の市町村に確認しましても、心臓病に関しては通知を行っている
状況でございました。短期急性疾患については、発熱や下痢など薬を服用すれ
ば短期間でその病気が治るであろうことから、差額通知の効果が得られないと
考えられ通知対象外としてきました。しかし、長い目で見れば急性疾患で病院
にかかる機会は多く、投与期間14日以上とする条件を廃止すれば、情報とし
て有効であると考えられます。このようなことから、心臓病と合わせ短期急性
疾患においても平成29年度から通知対象とする変更を考えております。対象
年齢の引き下げについては、県内の同程度規模の市の状況を参考にしました。
今までは、対象年齢が40歳以上、投与期間が14日以上の生活習慣病で服薬
20
している方が主な対象者になっていましたが、短期急性疾患を通知対象とする
うえで、より有効な見直しとなるよう、こども医療を始めとする公費で自己負
担額がない15歳までを除き、16歳以上とすることを考えています。
ジェネリックを推進していくうえで、品質に関する信頼性や、その薬品が本
当に患者さんのためになるのか。など、委員のみなさまからの御意見にも納得
するものでございますが、目標の実現に向け、引き続き後発医薬品の使用促進
を図るよう努めてまいります。
説明は以上でございます。
(議長)
はい。説明は終わりました。
只今の説明に対し、質問等ございますでしょうか。
〈委員挙手〉
(議長)
はい、委員。
(委員)
ジェネリックの医薬品についてなんですが、医療従事者に御出席賜っていら
っしゃいますので、ちょっと率直に聞きたいんですけど、国が70パーセント
とか80パーセントとか求めている数字について、市の立場からしていかがな
んでしょうか。
(議長)
はい。委員に対する御質問ということですとお答えいただけますか。
〈委員挙手〉
(議長)
はい、委員。
(委員)
私、個人の意見としてよろしいですか。ジェネリック医薬品に関しては、基
本的にやはり費用負担を軽減するための措置ということだと思いますので、患
者さんの立場に立って考えれば、それはもちろん自己負担が減るという意味で
のメリットというのはあると思います。ただ、ここにも書いてありますように、
切り替えによって影響が出るところが必ず出てくるということがありますので、
自分自身にとりましては、長期に渡って使う薬が多いもんですから、それに関
しては慎重に患者さんと話をしながら希望があれば行っていくことにしており
ます。自分自身としてどうかということであれば、こういう目標設定をして、
70パーセント、80パーセントとして、それに向けて、何ていいましょうか、
市はそれに向かって行くということに関しては、ちょっと若干の違和感を感じ
21
る部分ではありますけども、財政状態でいろいろ考えていくと致し方ない部分
かというふうに考えています。
(議長)
はい、よろしいですかね。
〈委員挙手〉
(議長)
はい、委員。
(委員)
御答弁いただきありがとうございます。患者さんの立場といえば、薬代が安
くなるというのは、支払いが安くなる。ありがたいことだと思うんですが、先
ほど事務局がちょっと言いましたけども薬の安全性とかそういうもので言うと
少し考えるところがあるんじゃないかなというのが、医者の立場としてはとい
うのでいいですか。
(議長)
はい、よろしいですか。
それでは、そのほか御質問、また御意見等ございますでしょうか。
よろしいですね。
ジェネリック医薬品の取り組みにつきまして、とりわけ事務局から説明があ
りましたが、差額の通知の取組みについては、医療費の削減の観点からも、そ
の効果が期待されところでございます。
引き続き、ジェネリック医薬品の利用促進に努めていく方向ということで、
御異議ございませんでしょうか。
<
各委員異議なしの声
>
(議長)
ありがとうございます。御異議なしと認めさせていただきます。
本日の審議案件はすべて終了いたしました。
本日は、御多忙の中、岡崎市国民健康保険運営協議会の議事につきまして、
慎重に御審議を賜わり、誠にありがとうございました。
以上をもちまして、「平成28年度 第2回岡崎市国民健康保険運営協議会」
を閉会といたします。
閉会にあたりまして、事務局より何か御連絡がありましたらお願いいたしま
す。
(事務局)
事務局から、御連絡させていただきます。
次回の運営協議会ですが、来年の平成29年2月9日(木)の同じ時間を予
22
定しております。皆さま、たいへんお忙しい中、恐縮でございますが、御予定
をよろしくお願いいたします。
先ほど改正の時に申し上げました県からの保険料の試算が2月9日に間に合
えば、おおよその仮算定ですが御提示したいと思います。県がチェックとか全
部行いますので、2月9日に間に合うか微妙でございますのでそのへんは御承
知ください。本日はありがとうございました。
事務局からの連絡は以上でございます。
(議長)
お疲れ様でございます。それでは、次回は来年の2月9日ということでござ
いますのでよろしくお願いいたします。
御散会ください。
6
閉会の日時
平成 28 年 11 月 16 日(水) 午後2時 42 分
上記議事録の正確を記すためここに署名する。
平成 28 年 11 月 16 日
岡崎市国民健康保険運営協議会
会長
委員
委員
23
閉会