ダイキン工業(6367)

<企業レポート>
産業企業レポート
水戸証券 投資情報部
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2016 年 12 月 9 日
空調世界 1 位。戦略経営計画では
作成者
渡辺 洋一郎
北米とアジアを重点地域として注
発行済株式数
293,114 千株
力し、高い目標達成をめざす。
売買単位
100 株
東証1部 6367
ダイキン工業
(単位:百万円、円)
連結
15/3期
16/3期
17/3期予
18/3期予
売上高
1,915,013
2,043,691
2,100,000
2,220,000
営業利益
190,587
217,872
248,000
288,000
経常利益
194,234
209,536
246,000
288,000
利益
119,674
136,986
162,000
191,000
EPS
410.2
469.2
554.3
653.5
配当
記100
120
120
120
予想は当社
株価レーティング B+→A
◎ 戦略経営計画では北米とアジアを重点地域として注力
空調世界 1 位、化学事業でフッ素樹脂も扱う。戦略経営計画「FUSION20」の目標は 19/3 期売上高 2 兆 5,000
億円、営業利益 2,700 億円(16/3 期実績売上高 2 兆 437 億円、営業利益 2,179 億円)
。為替前提は 1 ドル 110
円、1 ユーロ 125 円、1 元 17.0 円。空調では、世界最大規模の北米市場と、中間層の増加、都市化が著しい
アジア市場での事業拡大に注力する。米州は強力な競合メーカーが存在する中で、シェアを伸ばす意欲的な
計画だろう。アジアは商品力、生産体制、販売網で競合他社を凌駕していると思われ、計画(アジア・オセ
アニアの売上高伸び率+10%超/年)を上回る状況が期待される。
◎ 16/4~9 期は為替の影響を除けば 10%増収、32%営業増益と好調
16/4~9 期は売上高 1 兆 448 億円(▲3%)
、営業利益 1,404 億円(+13%)
、為替の影響を除くベースでは
10%増収、32%営業増益と好調だった。空調・冷凍機事業において、日本、米州、中国、アジア、欧州の主
要各地域において販売が拡大した。また、高付加価値商品の投入が寄与したことに加え、コストダウン効果
も発揮した。
今 17/3 期の会社計画は売上高 2 兆 800 億円→2 兆円(▲2%)
、営業利益 2,200 億円→2,220 億円(+2%)
へ修正された。当社は 16/4~9 期の好決算や足下の為替水準を踏まえ、前回 9 月予想の売上高 2 兆 450 億円
→2 兆 1,000 億円(前期比+3%、会社計画比+1,000 億円)
、営業利益 2,200 億円→2,480 億円(同+14%、
同+260 億円)
へ上方修正する。
会社計画の下期為替前提 1 ドル 100 円、
1 ユーロ 110 円は保守的に思われる。
好調な空調・冷凍機事業は、季節要因を除けば、急に失速する可能性は低いと思われる。
◎ 目標株価は 13100 円
来 18/3 期は売上高 2 兆 2,200 億円(+6%)
、営業利益 2,880 億円(+16%)を予想、前回 9 月に予想した
売上高 2 兆 1,600 億円、営業利益 2,420 億円から上方修正する。1 ドル 113 円、1 ユーロ 121 円の為替を前提
に、円安メリットを享受できよう。空調・冷凍機事業は好調が続くと思われる。日本は首都圏での営業強化
が奏功しよう。米州は新工場の稼働により、コストダウン効果が期待される。中国は引続き高付加価値商品
の販売が伸びるだろう。アジアは中間層の拡大を背景に高成長が続くと思われる。欧州は地道に販売体制を
強化してきた効果が引続き現れよう。
今来期業績予想を上方修正したことなどを踏まえ、株価レーティングは「B+」→「A」に引上げる。前
回の評価基準来期予想PER約 20 倍を継続し、目標株価は 13100 円(前回 9 月は 11000 円)
。
部門別売上高
16/4~9 期(前年同期比)
空調・冷凍機
化学
その他
9,509 億円(▲2%)
725 億円(▲8%)
213 億円(▲14%)
主要データ
株価
PER
PBR
YH
YL
*
(審査部審査番号 1612045 号)
10475 円(12/ 8)
18.9 倍(17/3 予)
3.0 倍(16/3)
10935 円(16/12/ 1)
6820 円(16/ 2/12)
YH/YL:年初来高値/安値
商号等/水戸証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 181 号
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会
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このレポートは投資の判断となる情報の提供を目的としたものです。銘柄の選択、投資の最終決定は、ご
自身の判断でなさるようにお願いいたします。
投資判断
株価レーティングは当該銘柄の今後 6 カ月間における株価判断です。「A」は「買い」、「B+」は「やや
強気」、「B」は「中立」、「B-」は「やや弱気」、「C」は「売り」との株価判断です。「NR」は株価レ
ーティングをしない場合です。なお本文中の「長期」は 2 年超 5 年以内、「中期」は 6 カ月超 2 年以内、「短
期」は 6 カ月以内を指しています。
「重要な注意事項」
リスクについて
・ 国内外の金融商品取引所に上場されている有価証券(以下「上場有価証券等」といいます。
)の売買にあ
たっては、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の変動や、投資信託、投資証券、
預託証券、受益証券発行信託の受益証券等の裏付けとなっている株式、債券、投資信託、不動産、商品、
カバードワラント等(以下「裏付け資産」といいます。
)の価格や評価額の変動に伴い、上場有価証券等
の価格が変動することによって損失が生じるおそれがあります。
・ 上場有価証券等の発行者または保証会社等の業務や財産の状況に変化が生じた場合や、裏付け資産の発
行者または保証会社等の業務や財産の状況に変化が生じた場合、上場有価証券等の価格が変動すること
によって損失が生じるおそれがあります。
・ 上場有価証券等のうち、他の種類株式、社債、新株予約権その他の財産に転換される(できる)旨の条
件または権利が付されている場合において、当該財産の価格や評価額の変動や、当該財産の発行者の業
務や財産の状況の変化に伴い、上場有価証券等の価格が変動することや、転換後の当該財産の価格や評
価額が当初購入金額を下回ることによって損失が生じるおそれがあります。
・ また、新株予約権、取得請求権が付された上場有価証券等については、これらの権利を行使できる期間
に制限がありますのでご留意ください。
・ 新規公開株式、新規公開の投資証券についても、上記と同様のリスクがあります。
手数料等の費用について
Ⅰ 国内の金融商品取引所に上場されている有価証券等
・ 国内上場有価証券等(転換社債型新株予約権付社債を除く)の売買にあたっては、約定代金に対して最大
1.242%(税込)
〔手数料金額が 2,700 円(税込)に満たない場合には、2,700 円〕の売買手数料をいた
だきます。
Ⅱ 外国金融商品市場等に上場されている株式等
・ 外国金融商品市場等に上場されている株券等の国内取次ぎ手数料として、海外精算代金(円換算金額)
に対して最大 1.242%(税込)の売買手数料をいただきます。外国株券等の外国取引にあたっては、外
国金融商品市場等における売買手数料および租税公課その他の賦課金が加減されます。当該諸費用は、
その時々の市場状況、現地情勢等に応じて決定されますので、本書面上その金額等をあらかじめ記載す
ることはできません。また外国株券等の国内店頭取引にあたっては、所定の手数料相当額をご負担いただく場
合があります。外国金融商品市場等に上場されている株券等は価格変動および為替の変動等により損失が
生じるおそれがあります。
Ⅲ その他
・ 上場有価証券等を募集等により取得する場合には、購入対価のみをお支払いいただきます。
・ 上場有価証券等を当社との相対取引により購入する場合は、お客さまと当社が協議のうえ決定した手数
料をいただきます。
本資料は投資判断の参考となる情報提供を目的とし、
信頼できる各種データに基づき作成したものですが、
正確性・完全性を保証するものではありません。本資料に記載された意見・予測等は、作成時点における弊
社判断に基づくもので、今後、予告なしに変更されることがあります。水戸証券もしくは水戸証券の役職員
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(審査部審査番号 1612045 号)
商号等/水戸証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 181 号
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会
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