Kumamoto City News Release 平成28年12月14日 ノロウイルスによる食中毒注意報発令について 平成28年12月14日午前11時、ノロウイルスによる食中毒注意報を発令しました。 ノロウイルスによる食中毒は冬季に多く発生しています。感染性胃腸炎の患者が急増す ると、その1~2 週間後にノロウイルスによる食中毒が多発する傾向があります。 熊本市内の定点医療機関からの報告で、感染性胃腸炎の患者が急増してきましたので、 市では注意報を発令し、市民へ注意を呼びかけるとともに飲食店、集団給食施設、食品関 係施設に対し、ノロウイルスによる食中毒防止のために必要な注意の周知徹底を図ります。 [発令理由] この注意報は、感染性胃腸炎に係る熊本市内の定点医療機関(16 医療機関)における感 染性胃腸炎の患者報告数の全体平均が2週間連続して10人を越えたため、熊本市ノロウ イルス食中毒注意報発令要綱により発令します。 [発令期間] 平成28年12月14日 ~ 平成29年3月31日 [発令区域] 熊本市域全体 [注意・啓発事項] 1 食品衛生のルールを守りましょう。 (1)食中毒防止の2原則が重要です。(ノロウイルスは少量のウイルス量で胃腸炎を発症さ せます。) ウイルスを①つけない。②やっつける。です。 (2)調理前と用便後の手洗いを徹底しましょう。(石けんをよく泡立てて2度洗いをしまし ょう) (3)食品は中心部まで十分加熱しましょう。 (85~90℃で90秒間以上) (4)まな板、包丁、ふきんなどの調理器具は、熱湯や塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム) で消毒しましょう。 (アルコールはあまり効果がありません) (5)生で食べる食品や調理済み食品には素手で触らないようにしましょう。 (6)食品を取り扱う人は下痢やおう吐等の症状がある時は、調理に従事しないようにしまし ょう。 (裏面あり) 2 家庭においては、特に次のことにも注意しましょう。 (1)おう吐物や下痢症便等の処理の際には、十分な換気や、使い捨て手袋をする等、自分が ウイルスに感染しないように注意をして、慎重かつスピーディに行いましょう。 (2)家族で下痢等の症状がある人は最後に入浴する、おう吐物がついた洗濯物は他のものと 分ける、トイレの便座、ドアノブなどの消毒を徹底するなど、日常生活でもいつも以上 に感染拡大を防ぐ注意が必要です。 3 本年12月に熊本県内で餅つきによるノロウイルス食中毒が発生しています。 餅つきをする際には、特に次のことをお願いします。 (1)体調の悪い人は、餅に触れないようにしましょう。 (2)作業前の手洗いを徹底しましょう。(石けんをよく泡立てて2度洗いをしましょう) 手洗いに使用するタオルは共用せず、ペーパータオル等で拭きましょう。 (3)臼・杵は事前に熱湯で消毒しましょう。 (4)返し水はこまめに取り換えましょう。容器も洗浄したものと交換しましょう。 (5)団体などで行い食バザーに該当する場合は、熊本市保健所食品保健課にバザー開催届の 提出をお願いしておりますので、事前にご相談下さい。 [参考] 感染性胃腸炎の定点医療機関当たりの届出数 第 48 週(平成 28 年 11 月 28 日 ~ 平成 28 年 12 月 4 日) 第 49 週(平成 28 年 12 月 5 日 ~ 平成 28 年 12 月 11 日) 10.13 11.19 [参考資料] ・熊本市ノロウイルス食中毒注意報発令要綱 ・ノロウイルス食中毒予防のリーフレット 本日、午前11時にウェルパルくまもと1階に「ノロウイルスによる食中毒注意報発 令」の垂れ幕を設置しました。 【お問い合わせ先】 熊本市保健所食品保健課 電話:096-364-3188 課長:松永 孝一(まつなが こういち) 担当:技術主幹・小池 江梨子(こいけ えりこ) 技術参事・徳島 崇弘(とくしま たかひろ) 熊本市ノロウイルス食中毒注意報発令要綱 制定 平成22年11月15日健康福祉局長決裁 (目的) 第1条 この要綱は、ノロウイルス食中毒の増加が予想される場合に食中毒注意報(以下 「注意報」という。)を発令し、市民及び食品事業者に対し食品衛生に関する注意を喚起す ることによって、食中毒の発生を未然に防止するとともに、併せて食品衛生意識の高揚を 図ることを目的とする。 (注意報の発令者) 第2条 注意報は熊本市保健所長が発令する。 (注意報の発令基準) 第3条 注意報の発令対象期間は、11月1日から翌年3月31日までとする。 2 注意報は、感染性胃腸炎に係る熊本市内の定点医療機関において感染性胃腸炎の患者 報告数の全体平均が2週間連続して10人を超えた場合に発令する。 3 前2項にかかわらず、発令者が必要と認める場合は、注意報を発令することができる。 (注意報の発令区域) 第4条 注意報は熊本市域全体に対して発令する。 (注意報の有効期間) 第5条 注意報の有効期間は、発令日から発令対象期間の末日までとする。 (注意報の発令業務) 第6条 食品保健課は、次の業務を行う。 (1) 注意報発令の判断に必要な情報の収集 (2) 注意報の発令が決定された場合には、直ちにその旨を関係部局、関係団体、報道機 関等へ連絡すること。 (3) 熊本市ホームページへの掲載、注意報発令中の看板設置等の市民に対する広報活 動 (4) 食品関係事業者に対する周知及び指導 2 感染症対策課は、その取得した感染性胃腸炎の患者数に関する情報等を食品保健課に 速やかに提供する。 附 則 この要綱は、平成22年11月15日から施行する。 ノロウイルスによる食中毒・感染症を予防しましょう! ノロウイルスの特徴 ★ 1 年を通じて発生していますが、秋から冬に集中して発生します。 ★ 食中毒と感染症の2つの顔を持ちます。 ★ 感染力がとても強く、わずかにウイルスがついた食品・人・床・ドアノブ・便座などから感染し、 大規模な集団感染につながることもあります。 ★ 感染から1~2日で、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱等の症状がでます。 ★ 3日ほどで回復しますが、抵抗力の弱い高齢者や乳幼児などは、嘔吐物を気管につまらせたり、 脱水症状があらわれることもあります。 * 治っても1週間~1ヶ月はウイルスを出し続けます。 【ノロウイルスの感染経路】 爪の間 石鹸にはノロウイルスに直接 の効果はありませんが、手の 汚れといっしょにウイルスを手 指から落としやすくする効果 があります。 指先 指の間 予防対策 ◎ 石けんをよく泡立てて、しっかり手洗い!(2 度洗いが効果的) ◎ 調理するときは、食材の中心までしっかり加熱!(85~90℃90 秒 間以上) ◎ 調理器具などは、しっかり洗浄・殺菌! ・85℃以上の熱湯で 1 分以上加熱 ・塩素系漂白剤で浸すように拭き、10 分後水洗い 感染拡大防止対策 ①便や嘔吐物は乾燥しないうちに処理する(飛び散らないように静かに拭き取る) 吐物・便が付いた所や便器、ドアノブ、日用品等は使い捨てのエプロンと マスク、手袋を着用し、 塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム) で消 毒!! 吐物・便、拭取ったペーパーやおむつ等は消毒液に浸して閉じ込めて捨てます。 処理中・処理後は換気を忘れずに! ※ノロウイルスには、アルコールや逆性石けんはあまり効果がありません 換 気 ②感染源となりうるものは、残らず確実に処理する 洗濯 吐物・便が付いたシーツなどは、下洗いした後塩素系漂白剤消毒を。洗濯しにくいも のは、よく乾燥させた後、スチームアイロンを使用してください。(スチーム アイロンを2分以上あてると表面が85℃になります。) 掃除 多くの人が触れる蛇口・ドアノブ・便座などを塩素系漂白剤定期的に殺 菌する。感染者が嘔吐後にうがいをした場所も忘れずに! オムツ オムツ交換時は、使い捨て手袋を着用し、使用後のオムツはあらかじ め塩素系漂白剤を入れたビニール袋に密閉し、しっかりとしばって廃棄してください。 ~ ノ ロ ウ イ ル ス に 効 果 の あ る 消 毒 液 の 簡 単 な 作 り 方 ~ 便や嘔吐物が付着した床、 調理器具、直接手で触れる部分、おもち 衣類、トイレの消毒をする場合 ゃなどを消毒する場合 ※ 使 う 時 必 要 な だ け 作 り 、 作 り 置 き は し な い こ と ! 問合せ先:熊本市保健所 (熊本市中央区大江5丁目1-1) TEL:096-364-3188(食品保健課)
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