資料8 - 北海道

資料 8
道内におけるマクロ経済構造の変化について
1
1.総生産(GDP)の推移について
○ 条例制定時のH20年度以降、道内の総生産は横ばいで推移していたが、直近は増加傾向。
(国内の総生産より、H20年度からの増加額は多い)
○ ただし、国内総生産、道内総生産ともに、直近の生産額は、リーマンショック前の水準には回復
していない。
■ 道内総生産の推移
(億円)
条例制定年
国内総生産(右目盛)
(億円)
H20→H26で
1,033億円増加
489.6兆円
489.5兆円
18.3兆円
道内総生産(左目盛)
18.4兆円
H20→H26で
1,356億円増加
(資料)「国民経済計算(内閣府)」、「道民経済計算年俸(北海道)」により作成
2.公的需要と民間需要の推移について
2
〇 本道は、全国に比べ、公的需要に依存する経済構造。(公的需要比率が高い)
〇 ただし、直近においては、民間需要が増加しており、本道と全国との格差は、縮小傾向にある。
条例制定年
■ 公的需要比率の推移
35.0%
道内公的需要比率
30.0%
25.0%
20.0%
15.0%
31.4%
31.0%
23.2%
国内公的需用比率
24.6%
格差6.8ポイント
格差7.8ポイント
10.0%
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
■ 民間需要の推移
(億円)
377.0兆円
(億円)
376.0兆円
国内民間需要(右目盛)
13.5兆円
13.8兆円
道内民間需要(左目盛)
(資料)「国民経済計算(内閣府)」、「道民経済計算年俸(北海道)」により作成
3.重点対象とした「製造業」の状況について
3
※ 本道は、全国と比較し、製造業のウエイト(集積)が薄いことから、本条例では、食品や加工組立
工業(自動車等)をはじめとした製造業の集積に注力。
○ 本道の製造業の出荷額(=売上)は増加傾向。(直近では4年連続過去最高額を更新)
○ 一方、付加価値額は増加しておらず、出荷額の拡大が付加価値(=利益)に結びついていない。
■ 製造業の出荷額の推移
条例制定年
(兆円)
(兆円)
335.6兆円
305.1兆円
全国(額は右目盛)
6.7兆円
5.9兆円
本道(額は左目盛)
■ 本道の製造業の付加価値額と付加価値率の推移
(億円)
本道の付加価値率(額は右目盛) 29.0%
21.5%
1.7兆円
1.4兆円
本道の付加価値額(額は左目盛)
(資料)「工業統計(経済産業省)」により作成
4.製造業の出荷額・付加価値額の推移について
4
〇 本道の製造業を支える主要業種は、食料品、石油や鉄鋼、パルプといった素材系産業、自動車産業。
〇 出荷額の増加は、食料品、石油・鉄鋼などの素材系産業、自動車産業が貢献。
〇 一方、付加価値額は、自動車産業が稼いでいる一方で、石油や鉄鋼などの素材系産業が
減少し、全体として伸び悩んだもの。
■ H26業種別出荷額のTop5
■ H26業種別付加価値額のTop5
(単位:億円)
1 食
料
(単位:億円)
品
19,846
1 食
品
5,219
2 石油製品・石炭製品
16,164
2 パルプ・紙・紙加工品
1,331
3 鉄
鋼
業
5,569
3 金
4 パルプ・紙・紙加工品
4,119
4 鉄
5 輸 送 用 機 械 器 具
3,524
H26業種別出荷額のTop5の推移
料
属
製
品
953
業
941
5 輸 送 用 機 械 器 具
922
鋼
※ 付加価値額が赤字の業種
石 油製 品・石 炭製品
-597
H26出荷額Top3の付加価値額の推移
H26業種別付加価値額のTop5の推移
25,000
6000
20,000
19,846
19,219
5600
5000
16,164
5200
食料品
食料品
4000
食料品
15,000
2500
3000
石油製品
10,000
パルプ
2000
パルプ
6,270
6,541
鉄鋼
5,569
2000
鉄鋼
1500
1000
5,000
1000
3,311
0
H20
3,524
輸送用
H21
H22
H23
H24
H25
H26
0
金属
500
鉄鋼
輸送用
741
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H20
922
H26
-1000
H21
H22
H23
H24
H25
H26
石油製品
※今後は、出荷額(=売上)の向上に加え、付加価値額(=利益)の改善に着目した施策の充実が必要。
(資料)「工業統計(経済産業省)」により作成
5.雇用状況について
5
○ 本道の雇用情勢は大きく改善。(有効求人倍率は大きく改善。全国との格差も大きく改善)
○ 今後は、人口減少に伴い、労働力の確保が課題。
■ 有効求人倍率(常用)の推移
(倍)
条例制定年
1.40
1.20
1.02
0.94
1.00
1.11
1.00
0.97
0.87
0.73
全国
0.80
0.74
0.60
0.53
0.53
0.74
0.57
0.51
本道
0.20
0.86
0.51
0.42
0.40
0.96
0.62
0.43
0.41
0.35
格差0.15ポイント
0.46
格差0.30ポイント
0.00
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
■ 本道の人口・生産年齢人口の推移
H26
H27
(資料)「Labor Letter(道労働局)」により作成
(千人)
5,800
5,628
5,601
5,600
65.7%
5,400
5,200
64.8%
78.0%
5,570
65.3%
5,535
64.2%
5,507
5,506
5,486
63.7%
63.3%
63.0%
人口(左目盛)
5,460
62.2%
73.0%
5,431
5,400
68.0%
61.4%
60.4%
63.0%
58.0%
生産年齢人口比率(右目盛)
5,000
53.0%
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
※今後は、人口減少による労働力不足と、道内需要(市場)の縮小に対応した施策の充実がより一層必要。
→人材育成・確保
→省力化
→道外・海外市場の需要獲得。より一層の域内循環の促進。
(資料)「人口推計(総務省)」により作成