福島市立地適正化計画 (素案) 概 要 版

福島市立地適正化計画
【平成 28 年度に公表する内容】
・ 都市機能区域
・ 都市機能誘導施設
(素案)
概 要 版
平成28年12月
福
島
市
目
Ⅰ
次
立地適正化計画策定の概要 ................................................... 1
1.策定の背景と目的 ......................................................... 1
2.立地適正化計画で決定する内容 ............................................. 2
3.福島市立地適正化計画の策定スケジュール ................................... 3
Ⅱ 福島市の都市構造上の課題の今後のまちづくりの方向性 ......................... 4
Ⅲ
基本方針 ................................................................... 5
1.基本理念 ................................................................. 5
2.将来都市像 ............................................................... 5
3.都市づくりの基本方針 ..................................................... 5
4.都市づくりの基本方針 ..................................................... 6
Ⅳ
立地適正化計画で設定する区域及び誘導施設 ................................... 7
1.都市機能区域の設定 ....................................................... 7
2.都市機能誘導施設の設定 .................................................. 13
Ⅴ 実現化方策 ................................................................ 14
1.届出制度 ................................................................ 14
Ⅰ 立地適正化計画策定の概要
1.策定の背景と目的
【背景】
全国の多くの地方都市において、今後、人口減少、高齢化の更なる進展が見込まれ、市街地の低密度
化の進行に伴い、日常生活に必要な医療、商業などの都市機能の低下や地方財政状況の悪化等の事態も
懸念される中、コンパクトなまちづくりの推進が強く求められています。
こうした背景を踏まえ、平成26年8月に都市再生特別措置法の一部が改正され、市町村は、住宅及
び都市機能増進施設(医療施設、福祉施設、商業施設その他の都市の居住者の共同の福祉又は利便のた
め必要な施設であって、都市機能の増進に著しく寄与するもの)の立地の適正化を図るための、立地適
正化計画を作成することができることになりました(都市再生特別措置法第 81 条第 1 項)
。
【目的】
本市が目指す将来都市構造を具現化するため、公共交通ネットワークの構築と連携を図りながら、居
住や医療、商業などの都市の生活を支える機能の立地誘導に係る取組みを総合的・一体的に推進してい
くことを目的に「福島市立地適正化計画」を策定します。
立地適正化計画を作成し公表された時点で、計画内に記載する「住宅及び都市機能増進の立地
の適正化に関する基本方針」は福島市都市マスタープランの一部とみなされることとなります。
(都市再生特別措置法第 82 条)
。
本計画の期間:平成 52 年(2040 年)
福島市人口ビジョンにおける将来展望と
の整合性を図り、平成 22 年の国勢調査を基
準として、概ね 30 年後とします。
計画対象区域
都市再生特別措置法第81条第1項に基
づき、福島市の都市計画区域とします。
都市計画区域=立地適正化区域
市街化区域
行政界
1
2.立地適正化計画で決定する内容
立地適正化計画では、以下の設定が必要となります。
居住誘導区域
人口減少の中にあっても一定エリアにおいて人口密度を維持することにより、生活サービス
やコミュニティが持続的に確保される区域
都市機能誘導区域
医療・福祉・商業等の都市機能を中心市街地などの地区に維持・誘導することにより、こ
れらの各種サービスの効率的な提供が図れる区域
都市機能誘導施設
都市機能誘導区域ごとに、維持・誘導すべき誘導施設を設定
都市機能誘導施設とは居住者の共同の福祉や利便性の向上を図るために必要な施設
で、都市機能の増進に著しく貢献する施設です(医療施設、教育文化施設、行政施設、
商業施設などが考えられます)
。
(※誘導施設が無いと都市機能誘導区域は設定できません)
出典:改正都市再生特別措置法等について
※
立地適正化計画で定める居住誘導区域や都市機能誘導区域は、コンパクトなまちづくりの推進に向
け、人口減少の中にあっても一定エリアにおいて人口密度を維持することにより、生活サービスやコ
ミュニティが持続的に確保される区域として設定するものであることから、市街化を抑制すべき区
域である市街化調整区域へ指定することは出来ません。
※ 区域名称の変更について
都市機能誘導区域や居住誘導区域の「誘導」という言葉が「現在の場所に住んではいけないのか?」
「新
たにどんな施設を誘致するのか?」など、市民の方々に対し強制力を伴った意味に誤解を招く恐れがあ
ることから、本市では以下のように名称を変更するものとします。
【立地適正化計画の名称】
【福島市立地適正化計画で使用する名称】
都市機能誘導区域
都市機能区域
居住誘導区域
居住推奨区域(仮称)
※居住推奨区域は仮称であり、正式な名称は平成 30 年度に公表する計画書で定めます。
2
3.福島市立地適正化計画の策定スケジュール
平成28年度から平成30年度までの3ヶ年をかけて福島市立地適正化計画を策定
※ 居住誘導区域の設定については、今後、詳細な調査・検討が必要であることから、平成 30 年度
に公表するものとするほか、居住誘導区域の設定に伴う居住誘導区域外における建築行為又は
開発行為の届出制度や、都市機能誘導施設や居住の誘導施策、計画の遂行により実現しようと
する目標値の設定、計画に記載する施策などの進行管理の方法についても、居住誘導区域の設
定にあわせて平成 30 年度に公表
福島市立地適正化計画で
公表する内容
平成28年度に公表する内容
平成30年度に公表予定の内容
都市機能区域(都市機能誘導区域)外に
おける都市機能誘導施設の建築行為又は
開発行為の届出
居住誘導区域外における
建築行為又は開発行為の届出
立地適正化計画の概要
上位・関連計画の整理
福島市の都市構造の課題と
方向性
基本方針
居住誘導区域
都市機能区域
(都市機能誘導区域)
都市機能誘導施設
届出制度
誘導施策
数値目標の設定と進行管理
3
Ⅱ 福島市の都市構造上の課題の今後のまちづくりの方向性
都市構造上の課題
今後のまちづくりの考え方(上位・関連計画)
人口減少、高齢化の進展によって
市街地の低密度化の進行
公共交通の衰退(維持困難)による利便性の低下
車を運転できない交通弱者が増加することで、買
い物や通院、公共施設利用などの活動機会が減少
する市民等が増加
各種生活サービス機能の衰退(維持困難)が進展
し、身近な生活サービスを受けられない居住地の
増加
税収減により、更に自主財源の確保が困難
民生費の増加により、新たな公共投資や維持管理
費用の捻出が困難になる恐れ
一定の人口密度を確保するためには、生活利便性
の高い居住環境の創出が必要
日常生活サービス機能及び公共交通を維持する
ためには、利用圏の人口密度を維持・確保するこ
とが必要
都市構造と一体となった公共交通の構築による
利用促進、利便性の向上が必要
厳しい財政状況の中、新たな公共投資は難しいた
め、既存施設の有効活用が必要
福島市総合計画後期基本計画
生活環境を重視したコンパクトで効
率的なまちづくり
市域に広がる各地域の特徴や個性を
守り発展させ、それらを相互に結ぶ
ことにより、市域全体の活力あるま
ちづくりに向けた土地利用の促進
県北都市計画区域マスタープラン
地域の特性や実状等に対応したコン
パクトな都市づくり
自動車への過度な依存を改め、「ひ
と」を重視した生活環境の形成を進
めていくため、
「ひと」と「くるま」
とともに、様々な活動の場となる「ま
ち」を一体的に捉えながら、「ひと」
と「まち」と「くるま」が共生する都
市づくり
福島市都市マスタープラン
コンパクトシティ・プラス・ネットワ
ークのまちづくり
福島市地域公共交通網形成計画
まちづくりと一体になった持続可能
な公共交通の実現
福島市が目指すまちづくりの方向性
利便性の高いコンパクトな拠点市街地の形成
各地域の均衡ある発展に向けたネットワーク型の都市構造の形成
課題解決に向けた方向性
利便性の高い公共交通沿線に居住や都市機能をつなぐ
4
Ⅲ 基本方針
立地適正化計画は、都市マスタープランの一部とみなされる計画であることから、本計画では福島市都
市マスタープランの基本理念、将来都市像を継承するものとします。
1.基本理念
みんなが誇れる県都ふくしまの創造
2.将来都市像
① 安全で安心して住み続けられる都市
② 豊かな自然や歴史・文化などを生かし、地域の個性や活力を育む、市民が誇れる都市
③ 県都として人々が集い、にぎわい、交流する都市
3.都市づくりの基本方針
本計画における都市づくりの基本方針についても、基本理念、将来都市像と同様、福島市都市マスター
プランで掲げる基本方針を継承するものとしますが、立地適正化計画を策定することで「コンパクトシ
ティ・プラス・ネットワーク」のまちづくりを一層推進するための内容を一部追加するものとします。
① コンパクトな市街地と豊かな自然・田園が調和した都市づくり
② 県都福島の発展を先導する中心市街地や産業拠点の活力ある都市づくり
③ 集い・にぎわい・交流を活性化する拠点連携型の都市づくり
④ 歴史・文化を大切にする都市づくり
⑤ 安全で安心な人にやさしい都市づくり
⑥ 美しい景観を育む都市づくり
⑦ 環境にやさしい都市づくり
⑧ 市民参加・協働による都市づくり
※追加する内容
「⑤ 安全で安心な人にやさしい都市づくり」に以下の内容を追加します。
将来にわたり一定以上のサービス水準を確保した公共交通を維持する居住エリアを設定
し、利便性の高い中心市街地にネットワークさせることで、車を運転しない方々について
も、買い物や通院、公共施設利用などの都市機能サービスが享受しやすい都市づくりを目
指します。
(追加)
5
4.都市づくりの基本方針
都市マスタープランで位置づけられている中心拠点、地域生活拠点と地域公共交通網形成計画で検討
されている交通軸をもとに、本市の目指すべき都市構造を以下のように設定します。
拠点の配置
中心拠点(中心市街地)
高次都市機能、各種生活サービス機能の充実、まちなか居住を促進
地域生活拠点(幹線軸上にある各地域の支所を中心としたエリア)
将来的にも戦略的・重点的に高頻度サービスを維持していく基幹軸上にある各支所を中心に、地域特
性に応じた生活利便施設など地域の日常生活を支える機能を維持
地域生活拠点(幹線軸上にない各地域の支所を中心としたエリア)
各地域の支所を中心とした主な公共公益施設が集約するエリアに、それぞれの機能が発揮できるよ
う、地域資源を生かした魅力ある環境を形成
交通軸の設定
幹線軸
中心拠点を中心として、各地域生活拠点や交通結節点などを結び、将来にわたり一定以上のサービス
水準を確保していくとともに、戦略的・重点的な利用促進を図る
準幹線軸(路線バス)
既に一定の人口が分布しており、現在のサービスを維持
地域生活路線(路線バス、市内循環バス)
幹線軸、準幹線軸のほか、概ね片道 30 本/日以上のサービス水準を有するバス停についても、将来に
わたり一定以上のサービス水準を維持
広域交通軸(鉄道)
隣接自治体や市内生活拠点と市中心部を結ぶ広域移動を確保する、通院、買い物、通学、まちなかへ
のお出かけなど、市民の日常生活に欠かせない路線として維持
支線軸(路線バス等)
地域内の移動(主に日常生活)を支えるとともに、幹線軸、準幹線軸、広域交通軸に接続することで
域外の移動を支える路線として維持
また、将来的にバス路線の維持が困難なエリアについては、地域の実情・特性を踏まえ、乗合タクシ
ーなどの交通手段の確保についての制度・仕組みを構築
目指すべき都市構造イメージ
6
Ⅳ 立地適正化計画で設定する区域及び誘導施設
1.都市機能区域の設定
(1)本市における都市機能区域設定の基本的な考え方
原則として、本市においては都市マスタープランで位置づけられた中心拠点、地域生活拠点を基
本とした設定が考えられます。
都市機能区域の設定は、都市機能区域外の日常生活を低下させるものではなく、今後、人
口減少が進展しても、郊外部を含む広域的な地域生活圏の暮らしを守るために、周辺から
の公共交通によるアクセスの利便性が高いエリアに日常生活などに必要となるサービス施
設を維持・誘導することで区域内外の暮らしやすさを確保するものです。
本市の市街化区域内については概ね日常生活サービス施設(医療、商業等)を享受できる
エリアとなっています。
このため、例えば、都市マスタープランに位置づけられた各地区の地域生活拠点に都市
機能区域を設定した場合、その中に誘導施設を設定し誘導することによって、身近な場
所での利便性が現状より低下することも懸念されます。
このようなことを踏まえ、本市では都市機能のうち、日常生活の圏域を超えた広域地域を対象と
する多くの人々を対象にした質の高いサービスを提供する高次都市機能を誘導施設として設定する
ものとして、都市機能区域の設定にあたっては、以下の条件を満たすエリアに設定します。
[都市機能区域の設定条件]
福島市都市マスタープランで位置づけられている中心拠点、地域生活拠点
公共交通でのアクセス性が高い区域
高次都市機能が一定程度充実している区域
7
(2)都市機能区域の設定条件による整理
1)公共交通により容易にアクセスが可能な拠点
地域公共交通網形成計画に位置づけられた幹線軸上に位置し、公共交通により容易にアクセスが
可能な拠点を整理すると、中心拠点のほか、地域生活拠点 5 拠点(「渡利地区」
「杉妻地区」「蓬
地区」
「清水地区」「飯坂方部」
)が該当。
公共交通により容易にアクセスが可能な拠点の整理
都市マス
地域区分
幹線軸上に位置し、公
共交通により容易にア
クセスが可能な拠点
拠点の概ねの位置
備考
中心拠点
中心市街地
〇
渡利地区
渡利支所周辺
〇
杉妻地区
杉妻支所周辺地区、南福島駅周辺地区
〇
蓬 地区
蓬 支所、蓬 学習センター、商業業務施設、公園等が集積する地
区センター
〇
清水地区
泉駅、岩代清水駅周辺
〇
東部地区
東部支所やもちずり学習センターの周辺
×
北信地区
北信支所や東北本線東福島駅及び阿武隈急行線卸町駅・福島学院
前駅・瀬ノ上駅周辺地域
×
北信支所は市街化調整区域に立地
吉井田支所・吉井田学習センター・国体記念体育館周辺
×
吉井田支所等は市街化調整区域に立地
西支所や西学習センター周辺
×
西支所は市街化調整区域に立地
信陵地区
信陵支所・信陵学習センター周辺
×
信陵支所・信陵学習センターは市街化調
整区域に立地
飯坂方部
飯坂温泉駅や飯坂支所を含む地域
〇
松川駅周辺地区
×
松川支所周辺地区
×
松川支所は市街化調整区域に立地
信夫支所周辺
×
南福島駅も地区の地域生活拠点の位置
づけがあるが、杉妻地区と重複するため、
杉妻地区で整理
庭坂駅周辺地区
×
笹木野駅周辺地区
×
吉井田地区
西地区
松川地区
信夫地区
吾妻地区
※ 網掛け地域は幹線軸上に位置しない拠点
※
南福島駅周辺地区は福島市都市マスタープランにおいて、信夫地区の地域生活拠点にも位置づ
けられているが、南福島駅が杉妻地区管内にあるため、ここでは杉妻地区で整理する。
8
2)高次都市機能が一定程度充実している区域
高次都市機能は、都市機能のうち日常生活の圏域を超えた多くの人々を対象にした、質の高いサ
ービスを提供する機能と捉え、以下の考え方で、中心拠点、地域生活拠点における高次都市機能施
設の集積状況を整理。
種別
考え方
文化機能
文化サービスの拠点となる機能(文化ホール、図書館、美術館等)
教育機能
教育サービスの拠点となる機能(大学等)
医療機能
総合的な医療サービス(二次医療)を受けることができる機能(総合病院等)
商業機能
様々なニーズに対応した買い物、食事を提供する機能(百貨店等)
行政機能
中枢的な行政機能(本庁舎等)
※ 福祉施設、子育て支援施設については、居住者の生活を支える重要な機能ですが、高次都市機能
としての整理は行いません。
各拠点における高次都市機能の立地状況の整理
都市マス
地域区分
中心拠点、地域生活拠点の
概ねの位置
各拠点の中心施
設対する市街化
区域内外の判定
地域生活拠点の徒歩圏に立地する高次都市機能施設
文化施設
教育施設
県立美術館、県立図
書館、市民会館、市
福島学院大学(まち
立図書館、市公会
なかキャンパス)、
堂、福島テルサ、福
桜の聖母短期大学、
島体育館、A・O・Z、
こむこむ館
音楽堂、古関裕而記
念館 他
医療施設
商業施設
行政施設
大原綜合病院
福島赤十字病院
MAXふくしま、新福島
駅ビル、中合、AXC、
イトーヨーカドー
福島市役所
福島県庁
福島合同庁舎 他
中心拠点
中心市街地
〇
渡利地区
渡利支所周辺
〇
-
福島総合衛生学院
-
-
福島県総合社会福祉
センター
杉妻地区
杉妻支所周辺地区 、南 福島 駅周
辺地区
〇
-
-
-
-
-
蓬 地区
蓬 支所、蓬 学 習セ ンタ ー、
商業業務施設、公 園等 が集 積す
る地区センター
〇
-
県立医科大学
県立医科大付属病院
-
-
清水地区
泉駅、岩代清水駅周辺
〇
-
-
-
-
-
東部地区
東部支所やもちずり学習セン
ターの周辺
〇
福島市東部体育館
-
-
-
-
北信地区
北信支所や東北本 線東 福島 駅及
び阿武隈急行線卸 町駅 ・福 島学
院前駅・瀬ノ上駅周辺地域
×
-
福島学院大学
-
-
-
吉井田地区
吉井田支所・吉井田学習セン
ター・国体記念体育館周辺
×
国体記念体育館
-
-
-
-
西支所や西学習センター周辺
×
-
-
南東北福島病院
-
-
信陵地区
信陵支所・信陵学 習セ ンタ ー周
辺
×
-
-
-
-
-
飯坂方部
飯坂温泉駅や飯坂 支所 を含 む地
域
〇
パルセいいざか
-
-
-
飯坂消防署
松川支所周辺地区
×
-
-
-
-
-
松川駅周辺地区
〇
-
-
-
-
-
信夫地区
信夫支所周辺、南福島周辺
〇
-
-
-
-
-
吾妻地区
庭坂駅周辺地区、 笹木 野駅 周辺
地区
〇
-
-
-
-
-
西地区
松川地区
※ 網掛け地域は拠点の中心施設(支所等)が市街化区域外にある拠点
9
東部地区
飯坂方部
渡利地区
中心拠点
※ 中心拠点は中心市街地活性化区域を基本としたエリア内の高次都
市機能施設を抽出
※ 中心拠点以外は、地区の中心施設である市役所支所の最寄り駅また
は最寄りバス停から半径 800m 圏域内の高次都市機能施設を抽出
※中心市街地活性化区域を基本とした区域:
福島市中心市街地活性化基本計画(第 2 期)の区域に県立美術館、
県立図書館が立地する区域を含めた区域
高次都市機能施設の立地状況
10
蓬
地区
幹線軸上にある拠点
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(3)本市における都市機能区域の設定
本市では都市機能のうち、日常生活の圏域を超えた広域地域を対象とする多くの人々を対象にした
質の高いサービスを提供する高次都市機能を誘導施設として設定するものとして、都市機能区域の設
定にあたっては、中心市街地を基本とした区域を都市機能区域として設定します。
なお、その他の都市機能区域については、福島市都市マスタープランの地域生活拠点を基本として
今後検討を行います。
福島市の都市機能区域
12
2.都市機能誘導施設の設定
都市機能区域内に設定する都市機能誘導施設については、都市機能区域外に同じ機能を持つ施設を整
備するときは、市への届出が必要となります。
なお、市内に立地する小規模な日常生活サービス施設などを誘導施設に設定すると、今後、
都市機能区域外での立地が難しくなることで、逆に身近な場所での利便性が低下すること
も想定されます。
このため本市の誘導施設の設定は、福島県や県北地域の拠点として、また市内の各地域に立地する生活
サービス施設との連携や補完を行う施設で、その立地や転出により、都市構造や公共交通の維持などに
大きく影響を及ぼす規模の大きな施設を誘導施設として、以下のように設定します。
なお、新たに都市機能区域の設定が行われた場合は、都市機能誘導施設について検討します。
都市機能区域内の既存施設で、今後も集積すべき施設
都市機能
医療施設
文化施設
誘導施設
面積規模等
医療法第4条の2に定める地域医療支援病院
延床面積:10,000 ㎡以上
地域における第一線の医療機関であるかかりつけ医・か
かりつけ歯科医師への支援などをとおし、地域医療の充
実を図る病院で、県知事の承認を受けた病院
ベッド数:200 床以上
図書館法第2条第1項に定める図書館
延床面積:6,000 ㎡以上
博物館法第2条第1項に定める美術館
地方自治法第244条に定める公の施設
商業施設
福島県商業まちづくりの推進に関する条例第2条
売場面積:6,000 ㎡以上
の6に定める小売商業施設
行政施設
地方自治法第4条第1項に定める施設
延床面積:6,000 ㎡以上
都市機能区域内に新たに必要と思われる施設
都市機能
誘導施設
教育施設
学校教育法第1条に定める学校のうち、大学(短期
大学含む)
、同法第 124 条に定める専修学校
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面積規模等
延床面積:6,000 ㎡以上
Ⅴ 実現化方策
1.届出制度
1)都市機能区域外における都市機能誘導施設の建築行為又は開発行為の届出
都市機能区域外で都市機能誘導施設を有する建築物の開発行為又は建築行為を行なおうとする場
合には、市への届出が義務付けられます。
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