意見公募要領別紙

自動車のエネルギー消費効率の算定等に関する省令の一部を改正する省令等について
(案)
1.背景
経済産業大臣及び国土交通大臣は、エネルギーの使用の合理化等に関する法律
(昭和 54 年法律第 49 号。以下「省エネ法」という。)第 78 条の規定に基づき、
エネルギーの使用の合理化等に関する法律施行令(昭和 54 年政令第 267 号)第 21
条第1号及び第8号において、特定エネルギー消費機器として乗用自動車及び貨物
自動車を規定している。さらに、自動車のエネルギー消費効率の算定等に関する省
令(昭和 54 年通商産業省・運輸省令第3号。以下「燃費算定省令」という。)に
おいて、原則として道路運送車両法(昭和 26 年法律第 185 号)第 75 条第1項に基
づく型式指定を受けた自動車を対象として規定し、乗用自動車及び貨物自動車のエ
ネルギー消費性能等の向上に関し製造事業者等の判断の基準となるべき事項を定
め、公表している。なお、省エネ法第 80 条第1号イの規定にあるエネルギー消費
効率(燃費)とは、燃費算定省令において、「国土交通大臣が算定したもの」と規定
されている。
他方で、地方税法(昭和 25 年法律第 226 号)等において、エネルギー消費性能
等の優れた自動車については、財政上の奨励措置である「エコカー減税」等の対象
とすることができることとされている。
今般、環太平洋パートナーシップ(TPP)協定と並行で行われた日米交渉のうち、
自動車の貿易に関する日本国とアメリカ合衆国との間の付録において、自動車に関
する財政上の奨励措置の対象から、輸入自動車特別取扱制度(PHP)(※)の下で輸
入された自動車(以下「PHP 車」という。)を排除しないこととされた。
これを踏まえ、現在、国によりエネルギー消費効率を算定していない PHP 車につ
いても算定を行えるようにするため、燃費算定省令等について所要の改正等を行
う。
※ 年間販売台数が 5,000 台以下の輸入自動車を対象とした安全・環境基準の適合
性確認を合理化する制度
2.改正概要
燃費算定省令の附則第2項の改正及び「特定輸入自動車のエネルギー消費効率相
当値の算定実施要領(仮)」の新設により、PHP 車の製造事業者等から申請があっ
た場合には、省エネ法第 80 条第1号イに規定するエネルギー消費効率に相当する
数値を国土交通大臣が算定することができることとする。
3.スケジュール
公布及び施行:TPP 協定の発効日
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