第8回日米韓防衛実務者協議(DTT)共同ステートメント(仮訳) ○ 2016年12月16日、韓国、日本、米国の防衛当局者は、ソウルにおいて第8回日 米韓防衛実務者協議を実施し、北朝鮮の核・ミサイルの脅威に関する共同評価を行うと ともに、3か国の防衛協力を進展させるための様々な方策について議論した。リュ韓国 国防部国防政策室長、前田防衛省防衛政策局長、マグサメン米国防省国防次官補代行が 各国の関係省庁の代表として出席した。 ○ 日米韓3か国の代表は、2度の核実験と度重なる弾道ミサイル発射を含む、北朝鮮が本 年実施した軍事的挑発を強く非難した。3か国は国連安保理決議第2321号及びその 他の関連決議の忠実な履行のため、3か国間及び国際的な連携を強化することにコミッ トした。日米韓3か国の代表は、北朝鮮に対し国際的な義務や約束を遵守し、朝鮮半島 や地域の緊張を高めるだけである更なる挑発行為を自制するよう求めた。さらに、3か 国の代表は北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対して迅速に対応し、このために緊密に協働 する必要性について認識を共有した。 ○ 日米韓3か国の代表は、本年の北朝鮮による挑発事案の前後に様々なレベルで実施され た3か国の協力を肯定的に評価した。特に、北朝鮮による4回目及び5回目の核実験の 直後に実施された3か国のテレビ会議は、関連情報の共有や連携方法に関する議論を適 時に可能にした点で、非常に有益であった。日米韓3か国は今後もさらに緊密な協力を 続けることを決定した。日米韓3か国の代表は、本年6月と11月に実施されたミサイ ル警戒訓練が北朝鮮のミサイルを探知・追尾する3か国の能力や手順を強化することに 大きく寄与したと評価し、今後も同様の演習を継続することにコミットした。 ○ 日米韓3か国の代表は、3か国の安全保障協力が各国の安全だけでなく、地域の安全保 障にも寄与するものであると確認した。また、ハイレベルの政策協議や防衛交流の機会 を活性化させ、また単独訓練又は共同演習へのオブザーバー相互派遣を継続することを 決定した。日米韓3か国の代表は、北朝鮮の脅威を適切に抑止することを促し、対処す る準備のために、DTTの枠組みにおける、こうした形態の防衛当局間の協力を拡大し ていくことを決定した。3か国の代表は、海洋安全保障の重要性を含め、地域的な安全 保障問題についても議論し、航行の自由や上空飛行の自由が確保され、紛争が平和的に 解決されるべきであることを改めて確認した。 ○ 日米韓3か国の代表は、第9回日米韓防衛実務者協議を2017年に相互に合意した日 程で日本において開催することで合意した。
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