第3次岡山県人権教育推進プラン

第3 次岡 山県 人 権教育 推進 プ ラ ン案 につ いて
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「 第3 次 岡山県 人 権教育推進プ ラン」案の趣旨及び 経緯
平成28年5月23日に県教育委員会教育長から「第2次岡山県人権教育推進プラン
の見直しについて」の依頼を受けた岡山県人権教育推進委員会は、現行の「第2次岡山
県人権教育推進プラン」(平成24年3月)を策定後の、社会経済情勢の変化や法令・
制度の改正等を踏まえて鋭意審議を行い、平成28年11月25日に提言がなされた。
県教育委員会は、この提言を踏まえ、本年度末を目途に「第3次岡山県人権教育推進
プラン」を策定する。
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「 第 2 次 岡 山県人権 教育推進プラン」の主 な成果と課題
・子どものスマホ・ネット問題については、保護者向けリーフレットを配付し、その危
険性の周知や家庭でのルールづくりを進めたが、その徹底には至っていない。また、
新たに動画共有サイトやSNS等への対応も必要である。
・児童虐待については、NPO等との協働による教職員対応研修を行い理解を深めたが、
県内の児童虐待相談件数は依然として厳しい状況にあり、取組を継続していく必要が
ある。
・いじめ問題については、初期段階からの積極的な認知により、県内のいじめの認知件
数が増加傾向にあることを踏まえ、いじめ問題の解決に向けた取組と自他の命を大切
にする教育をさらに充実させる必要がある。
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「 第 3 次 岡 山県人権 教育推進プラン」案の 特徴
・第2次プランに基づき進めてきた取組の成果と課題や、平成28年3月に策定された
「第4次岡山県人権政策推進指針」等を踏まえた内容とした。
・G7倉敷教育大臣会合等、第2次プラン策定後の国内外の動きを整理し記述した。
・各人権課題について、「子ども」では、いじめや自殺の未然防止について内容を充実
させるとともに、新たに児童買春・児童ポルノ等について記述し、「インターネット
による人権侵害」では、スマートフォン等の急速な普及に伴い記述を充実させるなど、
国、県の動向や現状等を踏まえ、それぞれ整理した。
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今後の予定
・平成28年12月16日
パブリック・コメントの実施
~平成29年1月16日
・平成29年 2月
文教委員会へ報告
教育委員会会議で決定
「第3次岡山県人権教育推進プラン」(案)の体系
人権教育が目指すもの
生命と尊厳を
守る社会
-「共生社会おかやま」の実現-
互 いに 多様性を
認め支え合う社会
公平な機会を
保障する社会
第2次岡山県教育振興基本計画
自立・共生・郷土岡山を大切にする心
総合的な人権教育行政の推進
○ 人権教育についての基本的な考え方
・人権教育の三つの視点
視点1:人権に関する知的理解の深化と人権感覚の育成
視点2:自立支援
視点3:人権を尊重する環境づくり
○ 人権教育の総合的な推進
・推進体制の充実
・普遍的な視点及び個別的な視点からのアプローチ
・学校教育と社会教育との連携
・校種間連携 等
○ 推進に当たって大切にすべきこと
・家庭教育の充実
・改 教職員の研修の充実 等
○ 各人権課題に対する取組
1 女性
11 性的少数者
2 子ども
12 アイヌの人々
3 高齢者
13 日本に帰国した中国残留邦人とその家族
4 障害のある人
14 インターネットによる人権侵害
5 同和問題
15 様々な人権をめぐる課題
6 外国人
・プライバシーの保護
7 ハンセン病問題
・被災者
8 患者等
・ホームレス問題
・HIV感染症・エイズ
・北朝鮮当局による拉致問題等
・感染症・難病等
消費生活上の問題、人身取引、自殺問題、被疑者
9 犯罪被害者等
とその家族への偏見や差別、障害のある高齢者や障
10 刑を終えて出所した人等
害のある子ども等複数の課題を抱える人などの人権
課題や、今後新たに発生する人権課題について列挙
「第2次岡山県人権教育推進プラン」見直しの背景
国内外の状況変化(社会情勢の変化、法令・制度の改正・自然災害等)、
「第4次岡山県人権政策推進指針」の策定、県教育委員会の取組成果 等