指導方法等の改善計画について 〔国語科〕 「基礎・基本」定着状況調査 本年度通過率 (本校72.7%,県63.7%) 北広島町立大朝小学校 本年度の結果について ○国語科の結果において教科全体通過率が 72.7%と県平均を9ポイント,タイプⅠでは通過率 75.3%で 7.3 ポ イント,タイプⅡは通過率 56.4%で 19.7 ポイント県平均を上回った。また,タイプⅠを各領域別に見ても 「聞くこと」4.6 ポイント, 「書くこと」6.5 ポイント, 「読むこと」5.7 ポイント, 「言語」9.2 ポイントとそ れぞれ県平均を上回っている。この結果から,基礎的・基本的な内容については定着がおおむね図られてい ると考えられる。 ○昨年度は「目的に応じた記述」に関する問題に(通過率 42.9%)課題がみられた。指定された資料を正しく 読み取ったり,条件に応じた記述ができていなかったりした。そこで評価規準となる条件を具体的に示しな がら文を書かせ,個別指導や相互評価による文章の検討,モデル文の視写等で条件や目的に応じた記述をす ることへの技能と意識の向上を図る取組をした。その結果今年度は通過率 61.5%と,18.6 ポイント上昇した。 重点課題に対応した改善指導内容及び方法(授業) 重点課題 【課題1】 特に説明文の読み取りの指導において,段落相互の関係を明確にしながら文章構成を捉えさせるだけでなく, 文章全体や段落ごとのキーワードを見つけさせ,そのキーワードを使って要約文を書いたり,見出しを考えさ せたりする指導を行っていく。文章を大まかに捉える力と,中心となる語や文を的確に把握し,叙述から正確 に読み取る力の両方を,児童が読み取りの中で意識して使えるように指導していく。 【課題2】 業間のドリルタイムを使って調べたことをまとめていく報告文や,社会事象に関する意見文を多く書かせる ようにする。書くときには,理由や根拠となる情報や例を読み手に分かるように提示して書くよう,書き方の スキルトレーニングとしての短作文指導を行う。また,情報の取り出しについては,社会科など他教科の指導 でも複数の情報を関連付けて考えさせることを意識して取り組んでいく。 【課題1】 「読むこと」の領域の「中心となる語や文の把握」に関する問題に課題がある。 (通過率 30.8%) 【課題2】 「情報の取り出し」に関する問題に課題がある。複数の資料から得られる情報 を取り出した上で「情報を関連付けて記述すること」 (通過率 30.8%) , 「理由や事 例を挙げて記述すること」 (通過率 38.5%)ができていなかった。 【課題1】 9月 学年・方法 目標値 10 月 5年生 H28「基礎・基本」 11 月 85% 12 月 全学年 学期末テスト 1月 5年生 H28「全国学力」 2月 4年生 H28「基礎・基本」 3月 全学年 学期末テスト 85% 80% 65% 85% 12 月 全学年 記述テスト(自作) 1月 5年生 H28「全国学力」 75% 80% 実施後数値 【課題2】 学年・方法 目標値 実施後数値 9月 10 月 5年生 H28「基礎・基本」 85% 11 月 2月 3月 4年生 全学年 H28「基礎・基本」 記述テスト(自作) 65% 75% 指導方法等の改善計画について 〔算数科〕 「基礎・基本」定着状況調査 本年度通過率 (本校72.5%,県69.4%) 北広島町立大朝小学校 本年度の結果について ○算数科の結果において教科全体の通過率は 72.5%で県平均を 3.1 ポイント, タイプⅠでは通過率 78.8%で 3.9 ポイント,タイプⅡでは通過率 52.3%で 0.3 ポイント県平均を上回った。タイプⅠを領域別に見ると「数と 計算」3.7 ポイント, 「図形」1.7 ポイント, 「数量関係」18.2 ポイントとそれぞれ県平均を上回っているが, 「量と測定」のみ県平均を 1 ポイント下回り課題が見られた。この結果から,課題は見られるものの,基礎 的・基本的な内容については定着がおおむね図られていると考えられる。 ○昨年度は,折れ線グラフと棒グラフを関連付けて読み取ることについて(通過率0%)課題が見られた。そ こで,基本的なグラフの読み取りの力を高めるために町内で独自に作成したドリル問題に多く取り組ませ た。また,異なる資料を読み取って他者に説明したり,統合して結論を見出したりする学習にも取り組んだ。 その結果今年度は通過率 46.2%と,大きくポイントが上昇した。 重点課題に対応した改善指導内容及び方法(授業) 重点課題 【課題1】 見積もりに関して,児童は四捨五入が一般的であり,切り捨て,切り上げに関してはその見積もり方が必要 であるという意識が薄かった。そのため,生活場面の中で実際に切り捨てや切り上げで見積もらないと不都合 だと言う場面を具体的に提示し,その状況の中で課題解決に当たらせるなど,実生活と結びついた場面設定で の指導を行っていく。 【課題2】 図形に関する定義と性質を混同してしまい,定義に沿って的確に図形を区別することや,それぞれの図形の 定義を算数用語を適切に使って説明するということができにくく,それらの経験が不足していることが要因と 考えられる。条件にあった図形を正確に書く活動や,他者を意識して図形の定義を正確に説明する活動を取り 入れていく。 【課題1】 「目的に応じた計算結果の見積もり」に関する問題に課題がある。 (通過率 15.4%)目的に応じて計算の結果を切り捨て,切り上げ,四捨五入などを用いて 見積もり,計算の仕方や結果について適切に判断することができていなかった。 【課題2】 「ひし形の判断」に関する問題に課題がある。 (通過率 23.1%)作図に用いられ ている図形の約束や性質の理解が定着していない。 【課題1】 9月 学年・方法 目標値 10 月 5年生 H28「基礎・基本」 11 月 85% 12 月 全学年 学期末テスト 1月 5年生 H28「全国学力」 2月 4年生 H28「基礎・基本」 3月 全学年 学期末テスト 85% 80% 65% 85% 12 月 全学年 学期末テスト 1月 5年生 H28「全国学力」 2月 4年生 H28「基礎・基本」 3月 全学年 学期末テスト 85% 80% 65% 85% 実施後数値 【課題2】 学年・方法 目標値 実施後数値 9月 10 月 5年生 H28「基礎・基本」 85% 11 月 指導方法等の改善計画について 〔理科〕 「基礎・基本」定着状況調査 本年度通過率 (本校66.9%,県60.6%) 北広島町立大朝小学校 本年度の結果について ○理科の結果において教科全体では通過率 66.9 パーセントで県平均を 6.3 ポイント,タイプⅠでは通過率 77.5%で 9.4 ポイント,タイプⅡでは通過率 47.3%で 0.6 ポイントそれぞれ県平均を上回った。領域別に見 ると「地球」に関する内容の通過率が 60.3%と低く,特にタイプⅡの「地球」領域は通過率が0%と課題が 見られた。 ○昨年度は,並列つなぎをの回路を,条件に合う形でつなぎ方を考えて完成させる問題に課題が見られた。 (通 過率 7.1%)電気の回路に関する内容の定着が不十分だった。そのため,実際にいろいろな回路を自分で作 って検証してみる学習や,実際の回路を回路図を使って表す活動」を多く仕組むようにしてきた。その結果, 今年度は回路のつなぎ方の通過率が 92.3%と大きくポイントを上げ,エネルギー領域全体の通過率も 73.8% と全領域の中で一番良いという結果が出た。 重点課題 重点課題に対応した改善指導内容及び方法(授業) 【課題1】 「太陽の動きと影の関係」に関する問題に課題がある。 (通過率0%)正午に 影ができる位置を太陽の動きから推測することはできていたが,その考えを 「北」と言う用語を使って科学的に表現することができていない児童が多かっ た。 【課題2】 「昆虫と周辺の環境」に関する問題に課題がある。 (通過率 38.5%)昆虫の食 べ物から口の形の特徴を推測することができていなかった。科学的な思考がで きていないという課題がある。 【課題1】 「地球」領域の問題に関しては基本的な知識・理解はできていても,その位置関係や動き,根拠などを理科 用語を適切に使って科学的に表現することができていなかったので,音声言語による発表でも,記述での説明 でもしっかり理科用語を使って説明しきるよう指導していく。特に単元のまとめでは教科書のまとめのページ を参考にしながら理科用語を使って科学的にまとめさせることに取り組み,定着を図っていく。 【課題2】 個々の知識はあるが,それらを関連付けて捉え,推測していく思考ができていなかったのは,思考の仕方そ のものの経験不足と考えられる。実験や観察の結果は記録できても結果から考察ができていない実態もあるた め,特に考察の仕方について授業でも重点的に指導し,因果関係を考える思考の仕方を身につけさせるように する。 【課題1】 9月 学年・方法 目標値 10 月 5年生 H28「基礎・基本」 11 月 85% 12 月 全学年 学期末テスト 1月 5年生 H28「全国学力」 2月 4年生 H28「基礎・基本」 3月 全学年 学期末テスト 85% 80% 65% 85% 12 月 全学年 学期末テスト 1月 5年生 H28「全国学力」 2月 4年生 H28「基礎・基本」 3月 全学年 学期末テスト 85% 80% 65% 85% 実施後数値 【課題2】 学年・方法 目標値 実施後数値 9月 10 月 5年生 H28「基礎・基本」 85% 11 月 質問紙調査 (「基礎・基本」定着状況調査:児童質問紙調査) (1)生活・学習 児童の回答についての 課題(現状値) 「課題発見・解決学習」における情報の 収集に関する意識を見る問い「授業では 課題を解決するために,進んで,資料を 集めたり取材をしたりしています。 」に おいて,61.6%の児童が否定的な回答を している。 今後の具体的な取組の内容 学 年 課題解決のためにどのような資料が必要で, どのような方法でどのような相手に取材を していけば必要な情報が得られるのかにつ いて経験不足と考えられる。そのため見通し が持てず主体的な活動につながっていない。 まず,情報の収集の仕方について具体的に指 導し,繰り返し情報収集の場を活動として設 定し,情報収集のためのスキルを身につけさ せる指導を各教科において行う。 5 授業改善の方向性や 具体的な取組 学 年 目標値 検証方法 検証 時期 実施 数値 現状値から の伸び 実施 数値 現状値から の伸び 否 定 的 児童アンケート 各学期末 な回答 調査 を 30 % 以下に する。 (2)教科 国語の授業では,中心となる言葉や文を見付けたり,段落と段落のつながりに注 意したりして文章を読んでいます。 国 語 児童の回答についての 課題(現状値) 「国語の授業では,中心となる言 葉や文を見付けたり,段落と段落 のつながりに注意したりして文章 を読んでいます。 」の問いにおいて 46.2%の児童が否定的な回答をし ている。 算数の授業では,式が何を表しているのかを考えたり,式に当てはまる問題を作 ったりしています 算 数 理科の授業の中で,学んだことの振り返りをしています。 理 科 国語科の調査問題の結果においても「中心と なる語や文の把握」に関する問題の通過率は 30.8%と課題が見られた。特に説明文の読み 取りの指導において,段落相互の関係を明確 にしながら文章構成を捉えさせるだけでな く,文章全体や段落ごとのキーワードを見つ けさせ,そのキーワードを使って要約文を書 いたり,見出しを考えさせたりする指導を行 っていく。また,読みのポイントとしてその 意識付けを図っていく。 「算数の授業では,式が何を表し ているのかを考えたり,式に当て はまる問題を作ったりしていま す。 」の問いにおいて 53.9%の児童 が否定的な回答をしている。 文章,図,式は,表現方法が違うだけで, それぞれ同じ事を表していて,相互に関連付 けて説明できるということが実感できるよ うな活動を授業の中に取り入れ,そのことが 説明できる力をつけていく。式を言葉で表現 する活動も積み重ね,意識を高めていく。適 用問題として問題作りも取り入れていく。 「理科の授業の中で,学んだこと の振り返りをしています。 」の問い において 61.6%の児童が否定的な 回答をしている。 授業1時間ごとの振り返りはしても,単元 全体でのまとめや,学んだことがどう生活と 結びついているのかという,学びを日常につ なげる振り返りができていないと感じた。学 習後には内容のまとめだけではなく,生活に 返す振り返りを取り入れていく。内容に関す る単元のまとめでは理科用語を使って科学 的にまとめさせることに取り組み,知識の定 着を図りながら振り返りをしていく。 目標値 検証方法 検証 時期 5 否 定 的 児童アンケート 各学期末 な 回 答 調査 を 30 % 以下に する。 5 否定的 な 回 答 児童アンケート 各学期末 を 30 % 調査 以下に する。 5 否定的 な 回 答 児童アンケート 各学期末 を 30 % 調査 以下に する。
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