Si/C系の負極材料(SDCF-Si)

Si/C系の負極材料(SDCF-Si)
企業名
テックワン株式会社
所在地
石川県能美市
資本金
80百万円
設立
1964年6月
従業員数
151名
コア技術
繊維業界で培った紡糸技術(湿式紡糸)
(国内登録特許5件)
開発製品/技術の概要
特徴・ポイント
・本件技術は、カーボンとシリコンの複合体から成る負
極材料になる。
・従来、シリコン系負極材料の場合、Si粒子の体積変
化(膨張・収縮)により導電材との乖離が生じ、その結
果、サイクル特性が劣化するという面で課題があった。
・それに対して本件技術は、金属の粒子径が小さいの
で、体積変化が小さい。また、繊維状で導電性もある
ので、体積変化があっても導電接点を保ちやすい、と
いう面で特性を有する。
このため、Si粒子に体積変化があっても、導電材と
の乖離が起きず、サイクル特性も劣化しないという特
徴を有する、金属合金系の負極材になる。
・下表は、従来使われている他の負極材料と比較した
場合のイメージとなる。
【カーボンを100として見た場合の比較イメージ】
容量
サイクル
コスト
カーボン Sio
100
100
100
Si/C
300
30
800
30 0
10 0
50 0
・同じ金属合金系の負極材である、Sioと比較した場
合の優位性は、次の通り。
①コストが低減する
②電池寿命が伸びる
マッチング先への要望など
マッチング先として
希望する業種/業界
連携することで想定され
る利点
リチウムイオン電池ユーザー
(EV、スマホ、電動工具、電動アシス
ト自転車など)
リチウムイオン電池の性
能向上(※)を図る事が
可能となる。
リチウムイオン電池メーカー
(車両用途、携帯機器用途など)
(※)性能向上の内容
①小型・軽量化を図れる
②高容量化を図れる
③製品寿命を伸ばす事
が可能となる
リチウムイオン電池部材メーカー
(特に負極材メーカー)
NEDO事業の概要
・従来展開してきた繊維産業で培ったコア技術を活用して応用分野への展開として、リチウムイオン電池の分野
をターゲットとして考えた。
・その中で当初は負極材の活物質を対象にした事業ができないかと検討していたが、調査した結果、高容量負
極材料においてニーズがあるという事が判明したので、当該分野を対象とした技術開発をNEDO事業において取
り組んだ。
NEDOベンチャービジネスマッチング会資料