日オランダ防衛相会談(概要) 2 016年12月13日 防 衛 省 2016年12月13日、稲田防衛大臣は、東京において、ヘニス・プラサハート国防大臣と会 談を行い、日オランダ防衛協力・交流及び地域情勢について意見交換を行なったところ、概要以下 のとおり。今回の訪日は、オランダ国防大臣としては約12年ぶりとなるもの。 なお、会談に先立ち、両大臣の間で、日本国防衛省とオランダ国防省との防衛協力・交流に関す る覚書への署名が行なわれた。本覚書には、防衛当局間の実務レベルの交流や教育・研究交流等の 実施を通じ、両国の防衛協力・交流を発展させる旨が記載されている。 1.冒 頭 稲田大臣から、ヘニス・プラサハート大臣の防衛省来訪を歓迎するとともに、日オランダ防衛 協力・交流に関する覚書の署名は今後の両国間の防衛協力・交流の基盤となるものであり、本覚 書に基づき、各レベルにおける交流を推進していきたい旨述べた。 これに対し、ヘニス・プラサハート大臣から、今回の会談及び覚書への署名を契機に、日オラ ンダ間の防衛交流を更に活発化させていきたい旨発言した。 2.両国の防衛政策 両大臣から、それぞれの防衛政策について説明し、今日の安全保障環境においては、いかな る国も自国のみで安全を確保することは不可能であり、各国との協力関係を拡大していくこと が重要との点で一致した。また、稲田大臣から、日本の平和安全法制について説明したのに対 し、ヘニス・プラサハート大臣から、国際社会の平和と安定に係る日本の取組みを歓迎する旨 発言した。 3.日オランダ防衛協力・交流 両大臣は、地域・国際情勢や防衛装備・技術協力を含む双方の関心事項について意見交換を行 っていくことを確認した。 また、両大臣は、海上自衛隊海賊対処部隊とオランダ海軍が参加するEUの海賊対処部隊が アデン湾での海賊対処活動において緊密に連携していることを歓迎するとともに、海賊対処を 含む海洋安全保障や平和維持活動といったグローバルな安全保障・防衛分野において連携して いくことで一致した。 さらに、稲田大臣から、NATOとの間でも協力を推進していきたい旨述べ、ヘニス・プラサ ハート大臣から、日本のNATOとの協力強化を歓迎する旨発言した。 4.地域情勢 両大臣は東アジア情勢をはじめとする地域・国際情勢について意見交換を行い、国際法に基 づいた紛争の平和的解決の重要性について認識を共有した。 (了)
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