最優秀者の技術提案書 (PDF形式:11235KB)

様式第 4 号
テーマ 1
テーマ 2
テーマ 3
テーマ 4
技 術 提 案 書
「尾道市の景観に調和したシンボル空間の形成」
「利便性や快適性の向上」
「移動回遊のバリアフリー化への対応」
「工事期間中の安全計画と利用形態及びコスト削除の配慮」
尾道の風景から連続したランドスケープとしての展望台
スロープの丘
フラットテラス
←瀬戸内海
発券事務所・WC
( 地下 )
劇場広場
レストラン
テラスエリア
( 屋根下 )
眺望テラスエリア
( 屋根下 )
展望テラス
レストラン
( 屋根下 )
EV
山頂駅
テーマ 1
「尾道市の景観に調和したシンボル空間の形成」
風景の連続としてつくるシンボル
千光寺山の山頂にかかる雲のよう
にやわらかく尾道の風景の一部と
して調和した建築を目指します。
「坂の街」として知られる尾道。
風景を豊かにしている坂道や階段
などの移動体験を展望台へ取り込
み、街の風景の連続としてすべて
の場所が展望台になるような、そ
んなランドスケープ的な展望台を
提案します。尾道の街の連続で階
段や坂道を歩き回りいつの間にか
宙に浮いた雲の上へ登り、街への
眺望が開ける、そんな体験の展望
台です。尾道の風景のシンボルと
しての空間です。
平面図 ( 空中階 )
山頂駅
N
尾道水道
千光寺山頂にかかる雲
レストラン
テラスエリア
劇場広場
( 屋根下 )
ロープウェイ
乗場
N
改札
眺望テラスエリア
(屋根付き)
(屋根付き)
レストラン
テラスエリア
エリア
発券
事務所 WC
レストラン
眺望テラスエリア
既存展望台
( 屋根下 )
跡地
EV
レストラン
近道
瀬戸内海
レストラン
テラスエリア
( 屋根下 )
尾道水道
地上のランドスケープ
屋根下空間には単なる導線としてだけの階段ではなく、踏面の幅を変えていくことで、テラスに
なったり、ベンチになったりと様々な場所を生み出し、人々が滞在できるような場所をつくります。
売店
文学のこみち
坂と階段と魅力的な風景
スロープの丘
尾道水道
棚田テラス
スロープ
フラットテラス
眺望テラスエリア
( 屋根下 )
レストラン
( 屋根下 )
レストラン
テラスエリア
( 屋根下 )
EV
ロープウェイ乗場
眺望テラスエリア
平面図 ( 地上階 )
山頂駅
メインパス
山との連続性と視界を遮っていた現
状の建物ボリュームを解体し、山頂
駅のエントランス空間を開放的で視
界の抜けのある場所にします。
棚田テラス
空中のランドスケープ
敷地全体に階段状に広げられた展望台は素晴らしい景色を眺めるだけでなく、お散歩をしたり、読
書をしたり、お昼寝をしたり、友だちとおしゃべりをしたりと多様なアクティビティを誘発します。
売店
尾道水道から連続的に繋がる坂の街
展望スペース
スロープ
EV
テーマ 2「利便性や快適性の向上」
既存
提案
既存の展望台の
持つ問題を改善
し、利便性が高
単一的な場所
滞在したくなるような多様な場所
く快適な空間を
単一的な導線
回遊性の多い導線
周囲からの孤立
周囲との連続性
実現します。
←瀬戸内海
棚田テラス
展望スペース
山頂駅
展望テラス
劇場広場
広場
テーマ 3「移動回遊のバリアフリー化への対応」
浄化槽
仮設期間は、既存浄化槽を利
用しますが、水回り利用は現
状より低減させます。新設浄
化槽の計画では、適切な処理
対象人員を算定し、過大な浄
化槽容量を回避します。
フラットテラス
広く平らなテラ
スなのでテーブ
ルや椅子を置き、
瀬戸内海を眺め
ながらくつろげ
る空間です。
スロープの丘
車椅子対応の
なだらかな斜
面でつくられ
る景色の良い
丘のようなス
ペースです。
眺望テラスエリア ( 屋根下 )
瀬戸内気象の特徴で、全く風が吹かな
い凪のような時間が生じます。この時
間帯は夏期などは大変蒸し暑く感じま
す。屋根下に広がる階段広場は風通し
の良い日影空間となっており、夏でも
快適に滞在することができます。
日射遮
展望スペース
尾道水道側にせり
出し、木の上に浮
遊しているかのよ
うな開放的なス
ペースで、抜群の
眺望を確保します。
レストランテラスエリア ( 屋根下 )
屋根下の空間はレストランの
テラス席にも利用可能です。
外の気持ちの良い空間で景色
を見ながら食事ができます。
大人数のイベントの際にもフ
レキシブルに対応できます。
テーマ 4「工事期間中の安全計画と利用形態及びコスト削減の配慮」
第 1 期:新築工事
工事中も既存展望台が利用できる 第 2 期:既存解体+外構
ような提案とします。山頂駅裏手
に仮設通路と仮設発券事務所をつ
くり、工事期間中でも利用者導線
と工事導線が交差しないような安
全性に十分配慮した計画とします。
仮設発券事務所
山頂駅利用者 仮設通路
仮設発券事務所
既存展望台
山頂駅利用者 仮設通路
山頂駅利用者
既存展望台
工事中
工事中 工事中
工事中
工事車両
山頂駅利用者
工事車両工事車両
工事車両
劇場広場
この場所を
劇場的に利
用して様々
なイベント
を行うこと
もできます。
レストラン ( 屋根下 )
レストランを地上レベルに
配置することで、豊かな自
然と景色を取り入れた心地
のよい空間と周辺との関係
を強く持ったフレキシブル
な利用を実現させます。
棚田テラス
景色を眺めながら
お 昼 寝 を し た り、
友だちとおしゃべ
りをしたりと様々
なアクティビティ
を誘発します。
展望テラスと広場
既存跡地を展望テラスと
広 場 と し て 整 備 し ま す。
広々とした空間をつくり
レストランや売店、屋根下
の空間と合わせて利用で
きるような計画とします。
わかりやすい導線計画
回遊性の高い豊かな導線計画です。歩い
ているうちに景色が変わりながら展望
台へと導かれるような自然な導線です。
▽山頂駅レベル
1/15 スロープ EV
展望スペース
▽展望台 TOP
▽レストランレベル
売店→
レストラン
階段
山頂駅
EV:山頂駅から近い位置に配置し、レストランレベル、展望台レベルに
直接アクセス可能です。
新築展望台の完成後、既存解体と跡 コスト削減の配慮
面積表 ( 参考 )
・地震力を接地部分に負担させ、柱を細くし、鉄骨量を軽減します。
屋根スラブ:RC t=160
地の外構工事を行います。この期間、
・柱間のスパンを縮め屋根スラブを薄くし、コンクリート量を軽減します。 レストラン
柱:丸鋼Φ 60 @4000
130㎡
売店と新築展望台との間の導線が不
・柱を上部ピンで設計し、構造の単純化を図り施工コストを軽減します。 発券事務所・WC 90㎡
便になりますが、工事車両の入出が
・丸鋼Φ 60 →丸パイプΦ 100 と変更することで鉄骨量を軽減可能です。 屋根下 ( 屋内的用途 ) 230㎡
利用時間と被らないよう制限する等
・屋根を鉄骨造と変更することで軽量化し全体的に鉄骨量を軽減可能です。
450㎡
して対応することが可能です。
・工事計画を単純化し、仮設などの本体工事以外のコストも極力削減します。延床面積
耐震要素:接地部分