別紙 量子ビーム科学研究部門 平成29年度博士研究員募集テーマ一覧 № 募集テーマ マテリアル・インフォマティクスによる高性能燃料電池 27 膜の開発:中性子・X線小角散乱とシミュレーション法 を利用した階層構造解析 EUVリソグラフィ用レジスト・再生医療用生体親和性材 28 料の超微細化技術に関する研究 放射線ストレスに対する細胞・生体分子の応答に関す 29 る研究 30 量子機能材料スピントロニクスの材料物性研究 量子ビームを利用したタンパク質分子の機能解析研 31 究 32 高強度レーザー科学に関する研究 33 放射光を用いた先端量子機能材料研究 受入拠点 担当者名 課室名 電話 (外線) E-mail 研究概要 放 射 線 従 事 者 区 分 次世代の非白金燃料電池の実現に向け、放射線グラフト重合法により作製した高アルカリ耐性アニオン伝導電解質膜に関する 研究開発を行う。その高性能化に不可欠な機能性を担う様々なスケールの階層構造を、中性子・X線小角散乱による解析し、そ の機能性との関係性の解明を目指す。また、「先端高分子機能性材料アライアンス」で進めるマテリアル・インフォマティクス(MI) [email protected] について、量子化学計算、分子動力学法(MD)、散逸粒子動力学法(DPD)などを駆使したマルチスケール解析により、構造 データからなるデータベース(DB)を構築する。更に、機能予測の実現に向けて、DBをもとに階層構造を可視化、数値化する研 究に取り組む(アライアンス寄与率:50%)。 従事者 田口 光正 QST未来ラボ「EUV超微細化技術研究」の一環として、EUVリソグラフィシステムの普及にとって大きな障害の一つであるレジス ト材料の感度不足を解決するため、レジスト材料の評価および合成技術に関する研究を行う。軟X線であるEUVがレジスト材料 82-9386 [email protected] に及ぼす放射線物理・化学作用などの基礎過程の解析により、EUVレジスト材料の感度・解像度などの正確な決定手法や新規 プロジェクト「生体適合性材料研究」 (027-346-9386) 高感度レジスト材料の合成手法を開発する。更に、超微細化技術を生体親和性材料に展開することで、接着・増殖・分化・運動 性等の細胞応答を制御可能な高度機能足場を実現し、再生医療への展開を進める(未来ラボ寄与率:70%)。 従事者 横谷明徳 プロジェクト「放射場生体分子科学 研究」 85-5512 (070-39433412) [email protected] 放射線ストレスに対する細胞・生体分子の応答を、量子技術を駆使して探索する。特に、DNA損傷・修復に関するタンパク質や 細胞内機能変化を細胞レベル、分子レベルの両面から明らかにするために、シンクロトロン放射X線や量子ナノセンサーを用い た分光・イメージングを行うと同時に、細胞内の複雑な反応ネットワークのコンピュータを用いた数理モデル化にも挑戦する。(未 来ラボ寄与率:5%) 従事者 プロジェクト「陽電子ナノ物性研究」 85-3442 (070-39433442) [email protected] グラフェンなど構造の低次元性を特徴とする新物質群は、スピントロニクスなど未来の情報技術を担う量子機能材料として期待 されている。本研究では、量子機能材料を用いたスピントロニクスの基礎技術の構築を目的に、最先端の量子ビーム分析技術 等を駆使して、グラフェンなどからなる複合系ナノ構造体の創製および電子・スピン物性の解明と制御に関する研究を実施す る。本研究は量研機構における未来ラボプロジェクトとしても、内外の研究者との連携融合研究として進めるものである。新しい 材料・技術分野の研究に意欲的に取り組める人材を希望する。(未来ラボ寄与率:10%) 従事者 東海 安達基泰 大場弘則 プロジェクト「生物分子機能解析研 究」(安達)およびプロジェクト「元素 分離・分析研究」(大場) 安達: 85-5532 (070-39433428) 大場: 85-5561 (070-39433444) [email protected] (安達) [email protected] (大 場) 極短パルスレーザー・中性子・放射光X線等の量子ビームを活用することで、タンパク質分子のもつユニークな機能を解明し、そ こから得られる知見を基にして有用な新物質の創製を目指す。例えば、酵素の触媒能やタンパク質の分子認識能の改良、エネ ルギー・情報伝達への応用を志向したタンパク質分子の機能解析、ボトムアップ式自己集合性バイオ素材などのプロトタイプの 創製を目的とした研究を実施する。 従事者 関西研(木津) 神門正城 高強度レーザー科学研究グループ 80-3384 [email protected] (0774-71-3384) 高エネルギー粒子線発生、及び高輝度X線発生等に資する超高強度レーザーの高度化及びそれを利用したイオン加速に関 する以下の研究開発を行う。①既存のJ-KAREN-Pレーザーの時間・空間制御技術開発などの高度化及び高繰り返しや、熱除 去、コヒーレント結合技術等の開発 ②放射圧加速方式の実証に関連した高繰り返し化ターゲットの開発や多価イオン、プラズ マ計測技術等の開発。 従事者 コヒーレントX線利用研究グループ 量研機構放射光ビームラインを利用して先端量子材料研究を行うとともに、それに関わる放射光計測技術の開発を行う。対象 は窒化物半導体を含む半導体量子ドット・量子細線材料、或は、スピントロニクス材料、高温超伝導材料などとし、ナノ構造体の 83-3660 [email protected] 成長メカニズム解明や原子一層レベルの局所磁性探査、現象の量子的素過程となる電荷・スピン励起の解明などを行う。放射 (0791-58-0821) 光計測技術の開発では、サブミクロンサイズの集光X線回折や、コヒーレントX線を用いたスペックル散乱などの新しい計測手法 も積極的に取り入れる。 従事者 高崎研 高崎研 東海 東海 関西研(播磨) 前川康成 境 誠司 高橋正光 プロジェクト「高分子機能材料研究」 82-9410 (027-3469410)
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