SFU回収20周年記念イベント開催 SFU(Space Flyer Unit)が回収され

SFU回収20周年記念イベント開催
SFU(Space Flyer Unit)が回収され、地上に帰還して20周年を迎え、それを記
念しての講演会が2016年11月27日(日)、帰還したSFUが展示されている上野の国
立科学博物館において開催されました。
講演は、SFUを展示している国立科学博
物館の鈴木一義センター長によるSFU
の展示の意義の紹介から始まり、SFU
の日本の宇宙開発における意義と位置
づけについて三菱電機の小山浩様の解
説、回収後のSFUをボランティアと学生
の方がたにより再組立展示を行った状
況やエピソードの紹介を宇宙科学研究
講演を聞き入る参加者
講演を聞き入る参加者
所清水幸夫様が、SFUと深宇宙科学探査
との係わりの紹介を宇宙科学研究所國
中均教授が、スペースシャトル72号に
搭乗してSFUを回収した時の様子につ
いて若田宇宙飛行士より、そして最後
にSFUプロジェクトの主査の宇宙科学
研究所栗木恭一名誉教授よりプロジェ
クト推進時の様々なエピソードの紹介
がありました。その後懇談会に移り、
開発と運用に携わった政府、国立研究
所、政府系機関、財団法人並びに民間
企業の方々が歓談されました。また
NASAの関係者ともスカイプを通じ、メ
ッセージを交換いたしました。
栗木先生を中心に記念撮影
栗木先生を中心に記念撮影
SFU(Space Flyer Unit)は、当時の文
部省、科学技術庁及び通商産業省の共
同プロジェクトで、微小重力実験、理
工学実験、科学観測、技術試験等の多
目的に利用可能なシステムの実現に向
展示されている SFU
展示されている SFU
けて開発された宇宙プラットフォーム
で、1995年3月にH-IIロケット3号機で打上げられ、1996年1月にスペースシャト
ル「エンデバー号」の若田宇宙飛行士により成功裏に回収され、現在は国立科
学博物館に展示されています。詳しくは
http://www.jspacesystems.or.jp/project/past/sfu/index.html
を参照下さい。