平成28年度 北海道小学校長会地区活性化支援事業【実践事例レポート】 1 報告地区 :オホーツク 2 事例報告学校名 :北見市立三輪小学校 3 報 告 者 :校長 硯 将 4 キーワード :「チーム三輪 いい授業でいい学級を」 1 はじめに 本校は、昭和47年、北見市西部・三輪 地区の人口増加と西小学校の児童数増加 に伴い開校しました。その後、平成20年 に新校舎落成記念式典を行い現在に至っ ています。新しい校舎は「明るい」 「広い」 「優しい」を基本コンセプトに掲げ、「か がやけ三輪っ子」を目指した教育を進め てきました。 平成28年度は、学級数19(含特別支援 学級3)児童数517名の学校規模です。平 成26年度より「学校力向上に関する総合 実践事業」の近隣実践校の指定を受け、 授業の質を高める授業改善を中心とし、 学校力の向上に組織的な取組を推進し教 育の質の保証を目指してきました。 今年度の重点目標「チーム三輪!いい 授業でいい学級を!」を目指し、全教職 員が一体となり取り組んでいる実践の一 端を紹介します。 2 いい授業を目指して 子どもたちが学校で過ごす時間のほとんどが 授業です。この授業の時間に注目し、いい授業 を実践し、自らの学びを通して、友と関わりを 深め、どの子もが「勉強・友だち大好き」と言 える学級となることを願っています。 私たちは、いい授業を求めて、①授業の質を 高める②授業力を高める③経営活動の質を高め ることにチーム三輪として取り組んでいます。 隆 (1)授業の質を高める まずは、どの学級でも学習環境を整えます。そ して、子どもたちが安心して学べるよう全校で統 一した「三輪小学校学習ルール」の定着にも努め ています。その上で、1単位時間の展開を明確に した板書計画を作成し、子どもたちが主体的に学 べる学習構成になるよう工夫しています。さらに は、主幹教諭が、各チャレンジテストを分析し、 各学年毎に正答率の低い問題について再度学ぶ問 題を作成し再チャレンジし、基礎・基本の定着に も努力しています。 (2)授業力を高める 日常的に授業を公開し、教師自身が学び続ける ことを大切にしています。研修計画として全員授 業公開を基本とし、外部へも、網走地方教育研修 センター講座、初任段階研修、北見市指導力向上 推進事業、北海道学力向上セミナー、三輪小授業 公開など、率先した授業公開に努め授業改善を進 めています。さらに、退勤前の15分間に「ミニ研 修」として、 「言語活動とは」 「板書について」等、 気軽に学べる場を研修部が設定(2ヶ月に1回程度) しています。また、指導方法工夫改善の加配による習熟度別学習と退職教員等外部人材活用事 業による放課後学習(水曜日14:10-15:00)にも力を入れ、子どもたちの学力向上に努力して います。 (3)経営活動の質を高める 学校評価による改善は欠かせません。 そのため、保護者、児童、職員の学校評 価項目に同じ項目(基礎学力の定着、宿題 ・家庭学習の習慣化、読書活動、基本的 な生活習慣、人間関係)を設定し、認識の 違いも含め課題を明確にし、年2回実施 し改善を図っています。あわせて、子ど もの様子をできるだけ伝えるために、学 校便りやホームページで情報提供に努め ています。 3 おわりに 学校力向上に関する総合実践事業の近隣実践校として、毎年、初任者が2名配置されます。こ の若い力を磨き育てるためにも、チーム三輪として、組織的な取組の必要性を強く感じています。 実践意欲の湧く明確な経営方針を提示さなければならないと自らに言い聞かせる日々です。
© Copyright 2025 ExpyDoc