【平成28年度明るい選挙啓発ポスターコンクール 審査員総括】 今年は

【平成28年度明るい選挙啓発ポスターコンクール 審査員総括】
今年は、県内小学校、中学校、高等学校から、1,215点の応募がありました。
審査に当たっては、明るい選挙をどのように呼びかけ、表現しているかを小学生、中学生、高
校生の視点で審査させてもらいました。
まず、全体的な作品の傾向についてですが、小学生の作品は、非常に表情豊かで、明るい作品
が例年どおりたくさんありました。また、絵の題材としては、投票箱を描いている作品が多かっ
たようです。選挙等で通常使用される投票箱、紙や木の投票箱など多様な投票箱がありました。
子どもたちにとって、投票箱は身近なものであると子どもたち自身が感じていると思われます。
投票することの大切さや一票を入れることの喜びを実感できるように先生方があえて投票箱を
設けるように指導し、子どもたちに投票することの大切さ又は選挙は身近なことという意識づけ
をさせる努力をしていると思われます。
中学生の作品は、選挙に行き投票をするのは何のためなのか、投票することによって明るくす
ばらしい街づくりをするという強い意志が表現されていました。投票は何のためにするのかとい
うことについて、しっかりした考えをもって表現している作品が多くありました。投票する意味
に意識が向き始めていると思われます。
高校生の作品は、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたことによって、選挙が自分たちに
とって身近な話題になったということが作品によく表現されていました。また、投票するという
ことはどういう意味なのか、日本の課題は何かなど問題意識をもって、投票に向かわせようとす
る若しくは投票に向かおうとする姿勢がよく表現されていました。
入賞作品の中から何点か紹介したいと思います。まず、呼子小学校1年生の前川黎奈さんの作
品と大志小学校6年生の丹野桃さんの作品は、表現が明るく、明るい未来をお花で表現しており、
こんな明るい未来を創るためにも選挙に行こうという気持ちが伝わってきました。また、
「18
さい!」という文字による表現が含まれており、小学生にも選挙権年齢が引き下げられたことが
浸透していると分かりました。山内中学校1年生の藤村帆花さんの作品は、絵を描いている人物
を上から見下ろしたように描くというめずらしい表現方法をとっています。この絵の後ろ姿は、
妹と思われますが、投票に行くことによって未来が決まるため、妹のためにもしっかり考えて投
票をしようと訴えている気持ちが伝わってきました。とても工夫されている作品で絵の中に一つ
の物語が入っていると感じました。有田工業高等学校1年生の渕上莉々華さんの作品は、投票に
行きますという強い意志が素直に伝わってきます。この気持ちが一番大切だと思います。有田工
業高等学校2年生の満井友紀乃さんの作品は、文字が画用紙からはみ出している点が工夫されて
いると感じました。文字がはみ出していることによって、呼びかけの力強さが伝わってきます。
どの作品も明るい選挙を自由に表現しており、とてもよかったと思います。これをきっかけに
少しでも選挙や政治に興味をもっていただければと思いました。
審査員 前 春日小学校校長
杉浦 建二